【感想・ネタバレ】凍える島のレビュー

あらすじ

ひどくなまぬるかった、あの夏――喫茶店〈北斎屋〉店長の野坂あやめは、得意客やその友人を含む男女八名で、瀬戸内海の真ん中に浮かぶS島を訪れた。数年前まで新興宗教の聖地だったという無人島に建つ別荘で、良質な退屈を楽しむはずが、到着翌日に死体が発見され事態は一変する。無惨絵のような刺殺体は、朱に染まった密室に横たわっていたのだ。それが悲劇の幕開けとばかりに、一人また一人と殺され、疑心暗鬼に陥る一行。霧に包まれ、交通と連絡の手段がない孤島でいったい何が起きているのか? 著者の出発点たる第4回鮎川哲也賞受賞作。/解説=杉江松恋

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Posted by ブクログ

詩的で、全編に漂う哀しみと切なさがとても印象的(解説でも触れられていた)。
推理小説としても叙述のテクニックが独特で、語りそのものが大きな意味を持っている。
初刊時は「慟哭」が評判を呼びすぎて、鮎川哲也賞受賞はこちらなのに、今一つ話題にならなかった記憶。
復刊してもらえて、今読めて良かった。

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2025年11月16日

Posted by ブクログ

 孤島、クローズドサークル、密室殺人、連続殺人など本格ミステリーの要素と閉鎖空間で過ごす登場人物が疑心暗鬼になっていく心理描写の鮮明さが合わさった味わい深い作品で、終盤の解決編は意表を突くもので驚かされた。

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2025年10月01日

Posted by ブクログ

近藤さんのデビュー作を初めて読みました。93年の作品なので、だいぶ前の作品。ほほぅ、デビューはこんな感じだったんだと興味深く読みました。なんか文章や人物の世界観がちょっと江國香織さんみを感じるというか、やたらとエモーショナルな感じ……

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2025年12月26日

Posted by ブクログ

★3.5

近藤史恵の処女作品らしい。出版されたのは1993年という事で、32年ほど前。とはいえ、まだ平静だったはずなんだけど、文体はコーヒーを“コオヒイ”とか、デザートを“デザアト”の様に書き、「一体いつの時代なんだ?」と惑わせられる。

タイトルが『凍える島』なので、北の島の話かと思いきやさにあらず、瀬戸内海に浮かぶS島という事になっている。そんな島で連続殺人が発生していくのがこの作品。絶海の孤島で起きる連続殺人という作品は数多あるけど、上述の様な文体であることもあり、緊張感と共に、何故だか気だるさを感じさせられるのは気のせい?

近藤史恵は、シェフは名探偵シリーズや、サクリファイスの様な作品で知っていたけど、この作品はそれらのどれとも違う、また独特の作品でちょっと驚かされた。

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2025年12月25日

Posted by ブクログ

登場人物たちの言動にあまり共感できないまま読み進めていたのですが…、最後の最後、これまでの「ん?」がいろいろと回収されました。
ミステリーとしてはもちろん、賞もとってるぐらいですから、読者の期待を超えてくれることは間違いなしです。
それでもやはりモヤモヤは残りました。

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2025年10月15日

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