近藤史恵のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ2016/9/12
めちゃくちゃおもしろいわ。
力先生好きすぎる。
力先生みたいな整体師にズバズバ言い当てられたら私確実に泣いちゃうわ。
怒られても労わられても。
誰も私をわかってくれないなんて当たり前のことやし、納得もしてるし、わかってもらおうという努力もしてないし、怒ったり嘆いたりするどころかそう思うつもりさえさらさらないけど、もし誰かがわかってくれたら堰が切れそう。
投げ捨てたと思ってもやっぱり心のどっかにあるこのわかってもらいたいという業はなんなんやろう。
ホンマに先生おらんねやろか。
腰も肩も足も心もホンマは痛いねん、私。 -
Posted by ブクログ
近藤史恵のシフォン・リボン・シフォンを読みました。
きれいな下着を身に着けていると、自分がとても大切に扱われているような気がする。
あなたが、あなた自身を大事に扱っているのだから。
水橋かなえは東京で開いていたランジェリーショップを他人に任せて、自分は田舎の町に帰ってきました。
田舎の町できれいなランジェリーショップを開いたかなえとその町に住む人たちの物語でした。
かなえは乳がんにかかって手術を受けていたり、彼女が帰ってきた理由は母親が介護を必要とするようになったためだったり。
力まずに生きているかなえの行動がとても魅力的に感じました。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ”ソムノスフォビア”≪唾液感染症睡眠恐怖症≫
この病はキスによってのみ感染する―。
致死率100%のウイルス。
キスが禁じられた世界、近未来の物語。
憧れの先輩はなぜ死んだのか?全寮制の学園で起こった事件。甘く残酷な真実。
読後のぞくり感が半端ない青春ミステリー。
命がけで人を愛する少年少女たち。
設定が秀逸…!!というか心くすぐられるツボがかなり押さえられていてざわざわします…
「キス」が悪しきもの、汚らわしいとされたお話って初めてで、(物語の中では検閲対象にまでなっているのです…)作中の竹内先生と砂川が軽くキスするだけの場面を、妙にどきどきしながら読んでしまった…。
竹内先生と砂川 -
Posted by ブクログ
4作目。連作短編集。
今回も千蔭に縁談の話が持ち上がる。今回は表題作がとてもよかったです。お互いにライバル意識がありながらも協力しあうようになった新三郎と千蔭。罠にはめられた新三郎を助け、今後のこと、新三郎とおろくの気持ちまで推し測った行動はとても良かったです。そして、梅が枝の態度もその理由を知り、とてもけなげでした。
縁談のことは、なんとなくよい感じなのかもと思いつつも、梅が枝とはやはりこのままかな?となんとなく思ってました。寂しくなるなあと。でも結末を知り、また、解説を読んだこともありますが、今まで漠然と思っていた千蔭と梅が枝の関係が、私の中で色濃くなりました。シリーズ全体もですが、こ