近藤史恵のレビュー一覧

  • 胡蝶殺し

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    大好きな近藤史恵さんの歌舞伎物。伝統芸能を受け継ぐ家に生まれるということは、我々には計り知れないいろいろな葛藤があるのだと思う。

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    2016年09月21日
  • 茨姫はたたかう

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    ネタバレ

    2016/9/12
    めちゃくちゃおもしろいわ。
    力先生好きすぎる。
    力先生みたいな整体師にズバズバ言い当てられたら私確実に泣いちゃうわ。
    怒られても労わられても。
    誰も私をわかってくれないなんて当たり前のことやし、納得もしてるし、わかってもらおうという努力もしてないし、怒ったり嘆いたりするどころかそう思うつもりさえさらさらないけど、もし誰かがわかってくれたら堰が切れそう。
    投げ捨てたと思ってもやっぱり心のどっかにあるこのわかってもらいたいという業はなんなんやろう。
    ホンマに先生おらんねやろか。
    腰も肩も足も心もホンマは痛いねん、私。

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    2016年09月12日
  • 寒椿ゆれる~猿若町捕物帳~

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    ネタバレ

    2016/9/10
    めっちゃおもしろかった。
    千蔭さんまたお嫁さん逃しちゃったけどそれがすごいかっこよくていじらしくて熱くなった。
    なんてなんて素敵な人だろうと思った。
    千蔭さんの素敵さを大声で言ってまわりたくなったので、友人にオススメしといた。

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    2016年09月11日
  • シフォン・リボン・シフォン

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    近藤史恵のシフォン・リボン・シフォンを読みました。

    きれいな下着を身に着けていると、自分がとても大切に扱われているような気がする。
    あなたが、あなた自身を大事に扱っているのだから。

    水橋かなえは東京で開いていたランジェリーショップを他人に任せて、自分は田舎の町に帰ってきました。
    田舎の町できれいなランジェリーショップを開いたかなえとその町に住む人たちの物語でした。

    かなえは乳がんにかかって手術を受けていたり、彼女が帰ってきた理由は母親が介護を必要とするようになったためだったり。
    力まずに生きているかなえの行動がとても魅力的に感じました。

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    2016年05月12日
  • 賢者はベンチで思索する

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    ファミレスで働く主人公がまきこまれた事件をひょんなことから解決してくれたのは、勤務先のファミレスでいつも同じ窓際の席で何時間も粘る老人だった。
    誰かが亡くなったりするわけではなく、日常にはびこる悪意や悲しみを解決するお話。
    また主人公のどこにもいけない気持ちがだんだん変わっていくのがとてもあたたかく、胸にくる。
    最後にはあっと驚くどんでん返しも待っている。
    連作短編でさらりと読める。

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    2016年04月01日
  • モップの魔女は呪文を知ってる

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    ネタバレ

    キリコシリーズ2弾目。短編シリーズで読みやすくて好きです。謎に悩む各短編主人公を清掃作業員キリコがお助けする。日常ミステリーに少しの苦みを感じるストーリーで楽しめます。

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    2016年01月24日
  • モップの魔女は呪文を知ってる

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    「みんな、さ、それぞれ頑張って、ちゃんとやってきているの。なのに、自分がやってきたことって、つい、なんでもないことのように思っちゃうの。人のやっていることばかり、立派に見えちゃうの。どうしてだろうね」

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    2015年09月30日
  • シフォン・リボン・シフォン

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    どうしても介護の問題に目が行くのは仕方ないんでしょね。
    親の面倒を見る人間は、親の人生の一部も引き受けるということになるんでしょうね。

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    2015年08月25日
  • ねむりねずみ

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    現代の歌舞伎界が舞台のミステリ。研修生あがりの端役をつとめる役者・瀬川小菊と、梨園の御曹子・花形役者の妻とのふたりの語り手により世界が展開する。

    「雨」や「時間」などのことばが頭から消えていく症状を訴える花形役者・中村銀弥。彼に何が起こっているのか?そして、2か月前に劇場内で起こったいわゆる「密室」殺人事件の真相は。
    探偵事務所をかまえる今泉と、大学時代の同期であるワトソン役・小菊との掛け合いも痛快ななかに、歌舞伎の本質をつらぬく、身を切るような真実が明らかになる。後半、小菊の男前な啖呵が胸をすく。

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    2015年08月08日
  • あなたに贈る×(キス)

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    ネタバレ

    ”ソムノスフォビア”≪唾液感染症睡眠恐怖症≫

    この病はキスによってのみ感染する―。
    致死率100%のウイルス。

    キスが禁じられた世界、近未来の物語。
    憧れの先輩はなぜ死んだのか?全寮制の学園で起こった事件。甘く残酷な真実。
    読後のぞくり感が半端ない青春ミステリー。

    命がけで人を愛する少年少女たち。
    設定が秀逸…!!というか心くすぐられるツボがかなり押さえられていてざわざわします…
    「キス」が悪しきもの、汚らわしいとされたお話って初めてで、(物語の中では検閲対象にまでなっているのです…)作中の竹内先生と砂川が軽くキスするだけの場面を、妙にどきどきしながら読んでしまった…。

    竹内先生と砂川

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    2015年06月22日
  • あなたに贈る×(キス)

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    キスで死の病が移る!? この設定が恐ろしい。そしてキスが禁止された世界で事件は起きる。美詩の出逢った事実が彼女の行為を引き起こす。思わず沈黙してしまった。

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    2015年04月19日
  • 桜姫

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    小菊さんシリーズの3冊目です。
    このキャラクター、いいです。
    登場人物の「役者」って、人間である前に役者、みたいな設定の人が圧倒的に多い中、この人は「まず人間」なのがとても好感持てます。

    またこの話、最後の最後があああっと思わせます。
    これがなくても十分ミステリなのに、まだやるか。
    世の母親って。。。。頭があがりません。

    近藤史恵の文体が好きですー
    薄い本が多いのに中身がみっちりあるのは密度が高いのかな。

    さほど豪華絢爛な言葉を並べ立てるわけでもないのに
    濃度があるところ、ちょこっと皆川博子に近いかな。

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    2014年11月04日
  • 寒椿ゆれる~猿若町捕物帳~

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    4作目。連作短編集。

    今回も千蔭に縁談の話が持ち上がる。今回は表題作がとてもよかったです。お互いにライバル意識がありながらも協力しあうようになった新三郎と千蔭。罠にはめられた新三郎を助け、今後のこと、新三郎とおろくの気持ちまで推し測った行動はとても良かったです。そして、梅が枝の態度もその理由を知り、とてもけなげでした。

    縁談のことは、なんとなくよい感じなのかもと思いつつも、梅が枝とはやはりこのままかな?となんとなく思ってました。寂しくなるなあと。でも結末を知り、また、解説を読んだこともありますが、今まで漠然と思っていた千蔭と梅が枝の関係が、私の中で色濃くなりました。シリーズ全体もですが、こ

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    2014年08月06日
  • モップの魔女は呪文を知ってる

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    今回はスポーツジムに、ペットショップ。病院等々盛りだくさん。
    個人的にはペットの話が、そうそうよく聞くこーいうのと頷く。そして病院の話はキリコちゃんが切ない。

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    2014年07月24日
  • ほおずき地獄~猿若町捕物帳~

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    ネタバレ

    猿若町捕物帳シリーズ2巻、吉原に幽霊が出るという噂がたった。幽霊が出た後には必ず縮緬細工のほおずきが落ちているという。騒動のさなか、幽霊が目撃された茶屋の主人と女将が殺された。女性が苦手な二枚目同心玉島千蔭に見合い話が舞い込み、屋敷に訪れるじゃじゃうま娘お駒との縁談話に悩む傍ら、事件の解決に乗り出すが…。序盤、閉じ込められたお玉という少女と現場に残された縮緬細工のほおずきの謎、千蔭の縁談と内容は盛りだくさんなのに、ページ数が200ページ足らずに納める著者・近藤史恵凄さが読み取れる。

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    2014年06月01日
  • 巴之丞鹿の子~猿若町捕物帳~

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    ネタバレ

    時代ミステリー小説、猿若町捕物帳シリーズ1巻、江戸の町では娘だけを狙った連続殺人が起きる。南町奉行所同心・玉島千陰は殺された女が「巴之丞鹿の子」という人気役者の名がついた帯揚げをしていたことを不審に思う。巴之丞に会いに猿若町へ出かけた千陰は、殺人に使われた鹿の子には偽物が存在すると聞かされる。犯人の狙いは一体何なのか?。堅物の若旦那同心・千陰に仕える癖のある小物八十吉、隠居した父親千次郎は千陰と全く違う性格、登場人物それぞれに個性があり、謎解きも納得。これから先購入済みのシリーズ読むのが楽しみ。

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    2014年05月29日
  • エール!(1)

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    はたらく女性のアンソロジー。頑張る女性への応援アンソロジーとも言えそう。明日も仕事がんばろうと思える以外にも、知らないお仕事の世界も覗けてちょっと知ったかぶれるところも面白いです。

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    2014年05月24日
  • ふたつめの月

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    わんこ二匹の描写がすばらしくて、近藤史恵クオリティの良作なのですが、ひっかかる点が。
    文庫版の解説、イラストレーターの方が書かれてます。この作品をたいへん気に入り、カバーイラストも満足の出来!って感じのことが書かれているのですが、
    …書いてある内容と、イラスト、犬のキャラクターが逆じゃないですか?
    シェルティの血が混じってるっぽい飾り毛のふさふさした、天真爛漫で人懐っこい「アン」と、
    口のまわりと鼻の黒い慎重派でおだやかな「トモ」
    表紙ご確認ください…私にはどうしても、イラストレーターさんの失敗に思えてなりません。

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    2014年04月29日
  • ダークルーム

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    短編集。近藤史恵さんの本はあとでじんわりと黒い気分になる。語り口が朗らかだったり軽くても油断してはいけない。それが味わいたくて読むんだけど、この短編集はちゃんと希望を持てる結末の話もあるので、入門編としてはお勧めできます。

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    2014年04月03日
  • カナリヤは眠れない

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    ネタバレ

    こんな整体師に巡り会いたい。
    読んでいる時は、なんか心がチクチク
    何処か自分にも思い当たる様な思い当たらない様な・・
    以外な結果に少々ビックリ。
    でも最後は前向きでスッキリしたきぶんになって良かった。
    作者と世代が近いせいか共感や読みやすさがあり
    すっかり好きになりました。

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    2017年02月07日