近藤史恵のレビュー一覧

  • 風待荘へようこそ

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    突然夫からも娘からも解放された女性が、ゆっくりと自立して再生していくお話。
    自分は職業が職業だし、夫も同業で理解もあれば、子供も同業なので、働く女性としても働く場じゃなくても性別特有のストレスも感じないから、(せいぜい車購入の際にディーラーさんが私の顔じゃなくて夫の顔を見て喋るのが気になる程度だ)いろいろわかんないけど、みんな頑張っているんだなぁと思う。

    夫に「もう愛していない」と告げられた真夏は、離婚を受け入れたが、娘は夫と新しいお母さんについていくという。どうしていいかわからなかった。SNSに書き込んだところ、京都で一緒にゲストハウス運営をやらないかという誘いが舞い込み、それに飛びつく。

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    2026年03月09日
  • 間の悪いスフレ

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    今作が一番面白かったです。
    時代が現在に追いついたからなのかコロナ禍と円安の話もあって、苦境に立たされながらもレストラン経営する姿を読ませていただきました。
    話も多種多様に広がっていて、読む人によって好みの話が分かれるかなと思いましたが、私はタイトルの「間の悪いスフレ」が好きでした。

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    2026年03月09日
  • ときどき旅に出るカフェ

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    疲れた心にじんわりと染み渡るような作品だった。世界中の食べ物とか飲み物を知れて、旅に出ているようでとても楽しかった。聞いたこともないようなものって、まだまだたくさんあるんだなあと。私の世界はあまりにも狭い。もう少し身軽に生きてみるのもいいかもしれない。

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    2026年03月08日
  • それでも旅に出るカフェ

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    再会のシュークリーム/リヤージェンカの困難/それぞれの湯圓(タンユエン)/湖のクリームケーキ/彼女のためのフランセジーニャ/鳥のミルク/あなたの知らない寿司/抵抗のクレイナ/クルフィの温度/酸梅湯(サンメイタン)の世界

    知らない食物や飲物に出会えるカフェは貴重です
    それが美味しいと、とても嬉しくなります

    瑛子と円(マドカ)の会話をもっと聞いていたくなります
    悩んでるお客さんの心が軽くなるとホッとします
    上手くいかないお客さんもいるようですが
    エネルギーをためて気分転換するのが良いですね

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    2026年03月07日
  • オーロラが見られなくても

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    海外を一人旅する人たちのオムニバスの物語。
    それぞれの登場人物にそれぞれの傷心を抱えて旅に出ています。
    初めて訪れた国で、見た景色、食べたもの、出会った人。
    思い切って旅したことによって考え方や見方が変わり、前を向くきっかけになる。
    アイスランドのホットドッグとフライドポテトは猛烈に食べたい。でも遠すぎる…

    風待荘もそうですが、年齢的にも経験的にも勇気がなくて
    一歩踏み出すことができない人たち(もちろん私含む)に
    前向きな気持ちを与えてくれるような優しいお話でした。

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    2026年03月06日
  • インフルエンス

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    中学生の時、遡って小学生からの付き合い。少女たち3人の関係に絡む殺人事件。誰にも言えない事ばかりの人生が絡み合う。すごい。

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    2026年03月06日
  • アンソロジー 舞台!

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    2.5次元にキャス変として抜擢された小劇場俳優
    バレエで生きる母娘と、陰で支える叔母
    アマチュア劇団を続ける為派遣で働く女性
    会社の歯車として踊るアンサンブル
    2.5次元チケ譲渡で知り合った2人

    みんな現実的な日常がある中で
    舞台の光に惹かれ続けている
    楽しいだけではない
    けど辞められない何かに惹かれて
    良い短編集だった

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    2026年03月02日
  • ときどき旅に出るカフェ

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    待ち合わせに本を持っていっていなくて、時間潰しに購入した…はずでしたが、あまりに面白いので一気読み。
    この中に出てくるデザート、お料理、飲み物がとても美味しそうで、ぜひいつか作ってみたい。また、
    食べ物にまつわる話がとてもテンポよく展開されて、読んでいる私も旅に出るような気持ちになった。
    登場人物もとても魅力的で、主人公の瑛子もカフェのオーナーの円のやり取りが楽しい。
    続編があるらしいので、ぜひ続きも購入して一気読みしたい。

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    2026年02月28日
  • スーツケースの半分は

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    ワーホリ、自分探し、さまざまな理由で海外や旅へ出ていく人、その背中を押してくれる本だと思います。
    意味があるから行くのか、行ったから意味が生まれるのか。行かない理由探しより、行った後の意味探しのほうが面白いじゃないか。そんな感想を抱かせてくれる本でした。

    もし周りに行くか迷う人がいれば背中を蹴り飛ばして送りたくなる。行ってこい、行ってみて変わらなければそれでいい、とりあえず行ってこい、その一歩を踏み出せ。

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    2026年02月27日
  • シャルロットのアルバイト

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    『シャルロットの憂鬱』が軽くて読みやすくて楽しかったので続編も。
    少しずつ年齢を重ねる飼い主夫婦とシャルロット。
    相変わらず、いろんな事件に巻き込まれる一家。
    解決に向けて考察する2人の聡明さと優しさが素敵です。
    シャルロットはもう9歳になるところまで時間が経過していて、
    老犬期を迎える覚悟もしているところで終わる。
    2人のシャルロットへの愛情にうっかり涙する。

    また近藤史恵さんの作品を検索してみよう。

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    2026年02月26日
  • それでも旅に出るカフェ

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    コロナ禍を経て、変わっていくものと変わらないもの。前作よりもほろ苦。夏バテドリンク酸梅湯飲んでみたいな。

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    2026年02月25日
  • サクリファイス

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    ネタバレ

    面白かった。仕掛けがある。
    なんで爽やかな自転車レースを舞台に、どろどろした話を読ませるのかと思ってしまったが、最後まで読んだら爽やかな気分になった。「仕掛け」によって作られている対称性が見事だとは思うけれど、それでもさすがにまさかそんなことがあるのか。まさに「たったひとつの冴えたやり方」。まあ、それほどまでに良くできたお話ということで。

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    2026年02月24日
  • 山の上の家事学校

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    「家事とは、やらなければ生活の質が下がったり、健康状態や社会生活に少しずつ問題が出たりするのに、賃金が発生しない仕事すべてのことを言います。多くが自分自身や家族が快適で健康に生きるための手助けをすることで、しかし、賃金が発生する労働と比べて軽視されやすい傾向があります。 おろそかにすると、健康状態や快適な生活の維持に問題が出てくるかもしれません。」
    っていう、校長先生の言葉が家事を明確に定義してていいなっておもった。
    自分を快適にするために行動すること自体が難しいよなぁ。。人を快適にすることに全振りしちゃうと、相手はそれが当たり前になったら破綻するし、難しいなぁ。
    主人公が少しずつ変わっていく

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    2026年02月23日
  • エデン

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    4.5

    サクリファイスに続き最高!

    舞台をフランスのツールドフランスに移しての物語。

    引き続きロードバイクの面白さを描きつつ、ツールドフランスのチーム戦略や個々の気持ちが凄く分かりやすく伝わってくる。

    終盤のラルプデュエズでニコラを抜いて前に出た時は読んでて痺れた。
    ミッコの『言ってこい』もカッコ良すぎる。

    その後の引っ張っていると思っていたがペースを落としていたチカの狡賢さもあっぱれ。

    チカの良さと狡賢さ、ニコラの素直で無邪気な感じも良かった。

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    2026年02月21日
  • ときどき旅に出るカフェ

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    山本文緒さんの小説に近いものを感じた。日常っぽい中に小さく仕掛けられた謎。短い一章でそれは明らかになる。主人公とカフェ店主のほどよい距離感がいい。

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    2026年02月21日
  • タルト・タタンの夢

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    近藤史恵さんの作品は初めて読みましたが、文章がとにかく読みやすく解りやすく、すらすらっと頭の中に入っていきます。
    下町のフレンチ・レストランを舞台に、そこで働く侍のような風貌でいて無口で変わった店長&料理長の三舟シェフ、愛妻家で料理人の志村さん、俳句好きソムリエの金子さん(女性)、新人ギャルソン高築くんをメインとして、訪れるお客様の人生の一部に触れ、それぞれに隠された心の謎を、シェフ三舟が散りばめられたヒントを元にフランス料理やその道具などを絡めながら解いていく…みたいな感じでしょうか。
    作品自体は視点はほぼ新人ギャルソンの高築くん視点です。
    ミステリとありますが、殺人事件や完全犯罪、トリック

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    2026年02月20日
  • ときどき旅に出るカフェ

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    カフェ・ルーズのようなカフェが近くに欲しいなとずっと思っていたらあっという間に読み終えられました。知ってるお菓子が何個もあるかなと読み始めましたが知ってるのは数個だけ。言葉と同じく料理も無数にあり国の文化や特徴を現すものだなと思いました。ロシア風ツップフクーヘンやアロス・コン・レチェは一度作ってみたいなとも思いました。旅をするのが自分も好きで食事は宿ではお願いせずその土地のものを楽しむようにしているので色んな食との出会いを今後も楽しみたいと思えたと同時にまだ行ったことのない海外への旅行も良いなと感じることができました

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    2026年02月16日
  • サクリファイス

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    ネタバレ

    聞いたことのある、ツール・ド・フランスってこれか!自転車競技はここを見るのか。
    ※ネタバレ注意! 以下の文には結末や犯人など重要な内容が含まれている場合があります。

    私は自転車競技、ロードレースというものは知らなかったので、とても興味深かった。

    前半は国内レースで、白石の所属する「チーム・オッジ」のレースを追っている。それで徐々に競技のルール、団体戦での選手の役目などが分かるようになる。

    構成も巧みで、レース中に、選手の気持ちや過去の事故のことなどが挿入され、物語が動き出す。
    白石の目を通して語る話も、徐々に緊張感を増す。
    彼は脚力も勝りチームの軸になっていくが、先頭にたつエースを盛り立

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    2026年02月15日
  • たまごの旅人

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    久しぶりに近藤さんの小説を読んだ。

    念願叶っての海外旅行の添乗員になった女性遥の奮闘記。昔、海外旅行の時に出会った添乗員さんに憧れてと、その世界に飛び込んだものの、理想と現実は違うという現状。

    家族で、友人同士で、年配の夫婦、あるいは一人でと、様々な年齢の人たち、それも初対面の人たちをまとめて、満足いく旅行を楽しんでもらおうとすることが、いかに大変なことか。

    時に心折れそうな状況にもなりながら、ツアー客に寄り添う姿勢、旅の思い出をいいものにと心を砕く姿に、遥の成長を楽しみに思っていた。

    しかし、想像だにしなかった未知なるウイルスの蔓延によって、彼女はあっさり職を失ってしまった。誰にでも

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    2026年02月14日
  • それでも旅に出るカフェ

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    前作『ときどき旅に出るカフェ』からの
    『それでも旅に出るカフェ』。
    寝る前に少しずつ読んできました。

    近藤史恵さんのファンいわく、
    「カフェ・ルーズ、家の近くにあったらいいのに」
    そりゃあったら足繁く通うでしょうに。

    今作はコロナ禍から始まっていきました。
    近藤史恵さんのビストロ・パ・マルもコロナ禍
    大変でしたね。こちらも大変。

    でも今作はやっぱり近藤エッセンスが
    効いていて、とくに女性の働きづらさを描ききってましたね、イヤなくらい。
    男からは想像できないぐにゅぐにゅ感でした。
    円ちゃんの強さ、ステキです。
    辛いトキは、とりあえず棚上げして、違うとこに行って海や空をみようかなって思っちゃ

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    2026年02月13日