近藤史恵のレビュー一覧

  • ヴァン・ショーをあなたに

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    P48
    『細やかなサービスというのは、
    ただ過剰に世話を焼くこととは
    根本的に違うのだと、
    ぼくはそのときに知った。』

    予約客の忘れ物を見つけた時に
    連絡をするか、否か。

    連絡をした事で
    嘘が発覚してしまい迷惑を被る人が
    出るかもしれない。
    それなら連絡しないほうがよい。

    そこまで考えられるキャラクターが
    出てくる
    作者の細やかさに舌を巻く一冊。

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    2025年10月30日
  • 山の上の家事学校

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    母親の人生は子育てが終わっても続く、という言葉が印象的だった。
    家事分担の夫婦格差はよくある問題だけれど、実際に母になってみないと、感じられない苦しさがあるのだろうな。パートナーが父になった時、家事について、わたしの人生について、どう考えてくれるのかな。
    わたしも家事が得意ではないので、パートナーと共にここで学んでみたいと思った。

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    2025年10月21日
  • スーツケースの半分は

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    とても面白かった。
    連作短編のまじわりがとても心地よく楽しめました。それぞれのストーリーも心地よい余韻を残して。
    昔からいつか読もうと積読してましたが期待以上に良かったです。おすすめです。

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    2025年10月20日
  • たまごの旅人

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    だいぶ前に友人にお勧めされた一冊。軽やかな読み心地でありつつも、胸に刺さる部分もあり、ずっと本棚にさしておきたいと思った。
    主人公・遥は、新人の旅行添乗員。海外の地でツアー客の安全を守るポジションなのに、派遣社員であるという事実に驚く。物語では一章ごとに現場をかさねていくのだが、ツアー客がなんというか、現代人の坩堝で遥の悩みに心底同情する。困った人にため息をつきつつも、その裏側も知ることで印象が変化することもあり。旅に出て「知らなかった側面を知る」というハッとする場面が、人間模様にも当てはまって、遥と一緒に成長していく気分にさせられるのだ。
    この、「無知を知る」っていうこと、とても大事なのに現

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    2025年10月20日
  • たまごの旅人

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    わたしも海外旅行が大好きだから添乗員の仕事にとても憧れた
    でも好きなことを仕事にするということは、好きなことの中に痛みや後悔が降り積もるもなのだ。
    好きなことを、好きなだけではいられないということなのだ。
    という文章にてとても考えさせられた

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    2025年10月18日
  • ヴァン・ショーをあなたに

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    訳アリシェフの若い時のことや、アレコレ。
    フランス料理に興味を持った。気軽に読めるけどフランス料理には気軽に行けない…

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    2025年10月17日
  • にわか大根~猿若町捕物帳~

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    猿若町捕物帳シリーズを読みたくて何冊か購入♪
    近藤史恵さんの物語は好きで何作か読んでいるが、時代ものも現代ものも両方書けて、尚且つ面白いというのは才能豊かで凄いなぁと感心するばかりです。

    感想は面白い!です。
    登場人物像もわかりやすく、主人公は同心である玉島千蔭であり、その小者である主に語りの八十吉であり、でも歌舞伎役者の巴之じょうや花魁の梅が枝もなくてはならない。
    千蔭の両親もまた大切なエッセンスであり…と書き出すと盛りだくさんな気がしますが、読んでいる時はそれを感じさせない近藤さんの筆力で私の脳裏に記憶されていきます。

    今年の大河ドラマべらぼうを観ているせいか文中の町並みや吉原なども想

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    2025年10月13日
  • 三つの名を持つ犬〈新装版〉

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    ストーリーは終始暗く、ハラハラする展開だが、犬と共に生きる時間の尊さを表現してくれている。犬にしか見せられないありのままの自分。犬が嬉しいと自分も嬉しい。この子の為にしっかりしなきゃと思う気持ち。共感するシーンが沢山あった。

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    2025年10月12日
  • スティグマータ(新潮文庫)

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    サクリファイスから入って、このシリーズを読みました。
    ヨーロッパでの戦いの中で主人公の心情やミステリー的な部分も含めて今回も楽しく、一気読みさせてもらいました。
    自転車には通勤とサイクリング程度でレースには出たことはないですが、レースの緊迫感などは素人でも伝わってきます。
    自転車にほぼ乗らない人でも小説として楽しめます。是非読んでもらいたい作品です。

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    2025年10月04日
  • 歌舞伎座の怪紳士

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    「好きなことは世界を広げてくれる。好きなことのためなら、わたしも積極的になれる。」このフレーズが好き。久澄が好きなことを見つけ、新たな一歩を踏み出していく姿は生き生きとしていた。新しい人間関係ができ、今まで避けていたことに対して前向きになり、視野が広がる。この生き方が好き。舞台演劇に関する具体的な描写が初心者の久澄目線で丁寧に書かれていて、興味深く一気に読み進めてしまった。

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    2025年10月05日
  • さいごの毛布

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    老人ホーム?労研ホーム(市役所にありそう的な)?流浪に剣ホーム(剣心ファン的な)?
    いや!老犬ホーム!!!

    主人公は、求職中に友達から老犬ホームの職員を紹介される。そこは、飼い主がそれぞれの事情により、飼えなくなった犬たちを預けて、最後まで看取るための施設だった。
    そこで働く二人の女性職員と主人公に、さまざまな事件が起こる!!

    読み終わって、まず思うこと。『こ・こ・で・は・た・ら・か・せ・て・下・さ・い・!!』
    最後はスッキリ終わるので、とても楽しく読めました!ぜひ、読んでみてください!

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    2025年09月27日
  • 風待荘へようこそ

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    ネタバレ

    ずっと読んでいたいくらい好みの話だった。

    世界は広いし私は自由だし、どこにだって行けるんだ!と気付いたときの幸せな気持ちって私にも覚えがある。
    大人になれば、子供のようになんにもでなれるような希望はないけれど、私は私だけのものなんだ、自分の気持ちを大切にしたいと思えると一気に世界がキラキラするんだよね。

    ただ眞夏さんがいい人すぎて、こちらの心が削られそう。
    元夫最低だし、なんだかいい人に書かれている初音さんもなかなかのどす黒さをもった人だよね。
    佐那ちゃんが、なんというか複雑な家庭で育ったが故のちょっとずれた物分りの良さというか…

    元夫家庭の話題を極わずかにして、ただただ風待荘の日常の続

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    2025年09月26日
  • ヴァン・ショーをあなたに

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    短編7話どれも優しい結末でほんわかした気持ちになった。
    マドモワゼル・ブイヤベースにご用心が1番好き。雰囲気に流されない、大事なところで間違えない三舟シェフをすごいなと思った。
    フランス修行時代のお話も、いろんな人の視点から見た三舟シェフが描かれていて、すごく面白かった!

    氷姫だけ少し切なくなった。

    ちょっと敷居が高い気がしていたフランス料理も、この本を読んで食べてみたくなった。フランス地方料理の温かみを感じた。

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    2025年09月24日
  • スーツケースの半分は

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    「あなたの旅に、幸多かれ」
    フリーマーケットで出会った青いスーツケースが、一歩踏み出す勇気をくれる連続短編集
    ひとつひとつは短いのに、そっと背中を押してくれる、優しい本でした

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    2025年09月23日
  • たまごの旅人

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    主人公を応援しながら読みました。続編希望です。近藤史恵さんの小説は哀しく辛くなることもありますがとても温かいなとしみじみ感じます。
    主人公が優しく、人として分別があり、人を思いやる心を持っているところが好き。それゆえに大変な思いもするけれど。図々しくいられたら楽かもしれないけど、そんな人にはなりたくないですよね(笑)。
    好きなことを仕事にするのは難しいなと考えさせられます。
    海外の描写も詳しく一緒に旅しているような気分。いろいろ勉強にもなりました。

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    2025年09月23日
  • おいしい旅 しあわせ編

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    行ってみたい!
    食べてみたい!
    そんな気持ちにしてくれる素敵な一冊でした!!
    ラストが爽やかな作品ばかりで癒されました

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    2025年09月13日
  • ヴァン・ショーをあなたに

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    こんなレストランがあったら行ってみたい。そして、フランスも行きたくなってしまった。今作も面白かった。

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    2025年09月12日
  • 風待荘へようこそ

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    場所が変われば自分を必要としてくれる人や支え合える人もいるんだなと感じたし、登場人物の皆さんが踏み出す勇気持っていて後味の良いストーリーでした。舞台が京都なのも景観が伝わって素敵でした。

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    2025年09月10日
  • エデン

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    サクリファイスほどのどんでん返しではなかったけど、面白かった!一気によめた!ロードバイクのことが知れて面白い!

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    2025年09月10日
  • エデン

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    サクリファイスの続編。

    ツールドフランスは全く知らない世界だったけれどそれでも内容を楽しめた。
    物語のテンポもよく、また続編を読みたくなる。

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    2025年09月08日