近藤史恵のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
『夜食』
なんていい響きの言葉なんでしょう。
夕食ではなく、夜食。
受験や残業などで食べることもあるけれど、何となく小腹がすいて深夜に食べる食事。
少し罪悪感があったりして、それが一層美味しくさせる。
そんな夜食にまつわるアンソロジー本です。
ちょっと謎めいた作品もあれば、友情や愛情や家族にまつわるもの、仕事にかかわるもの。
どれにも共通するのは『夜食』、そしてどの話も読むと温かくなれるかもしれません。
夜食の時間に読み進めると楽しい読書になりそうです。
どの話もとても良かったですが、たぬきおむすび、ファミレス夜食、インスタントラーメンの話は特に気に入りました。
美味しそうな夜食だと思ったら -
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Posted by ブクログ
ネタバレツール・ド・フランスを舞台に深い心理描写と自転車レースの面白さを凝縮した快作。1作目の「サクリファイス」からの面白さは健在です。自転車レースの醍醐味は他のスポーツにはない特有のものだと感じる。レース中に相手選手と会話したりするのが戦略であったり友人としての激励であったり。チームでの役どころが決まっているものの、読者としては語り部である白石誓を内心応援するが、白石はプロとしてとても冷静であり、ストーリーになりがちな根性論は抑えられているところが好み。誰が優勝するのかがストーリーの軸となってはいるがいつもの如くミステリー要素もあり読者を楽しませてくれる。今回のミステリー要素は若干無理を感じたがそれ
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Posted by ブクログ
もう本当に本当に大ファンのシリーズ。
作中に登場する料理について詳しく知りたくて、もっとストーリーに入り込みたくて、知らない料理名や食材が出てくるたびに調べてイラストと共にメモ書き。
パ・マルのシェフやスタッフのキャラクターはもちろん、美味しそうすぎるフランス料理の数々、謎を抱えた素敵なお客さんたち。最高。
こんなビストロがあったら絶対に絶対に通いつめる、、
特に好きなエピソードは「ぬけがらのカスレ」
思っていても伝わらないこと、勘違いから生まれるすれ違い。恋愛って、人を愛することって、難しいけれどだからこそこんなにも愛おしい。
「割り切れないチョコレート」も大好き。 -
Posted by ブクログ
超ーーっ!面白い!ツールドフランスに代表されるロードバイク、ロードレースの世界、そう!チャリです!
カーリングと並ぶくらい、奥深いスポーツ、ロードレース。野球にも喩えられるとおもう。犠打、送りバントってかなり『サクリファイス』なんです。自己を犠牲にして、チームやエースを勝たせる!
ロードレースは個人種目にみえるのに、団体競技であることをこれだけ自然に描けるなんて、近藤史恵さん、大好きになりました。続編含めて何冊か買ったので連続で読む気マンマンです。
しかも、ミステリ要素までしっかり入っていて、
大どんでん返しとまでではないけど、単なるスポ根じゃない、読み心地サイコーでした。
んーっ、あら -
Posted by ブクログ
赤字続きのフレンチレストランの雇われシェフ・潮田は、猟に入った山で遭難したことをきっかけにハンターの大高と出会います。大高からもらった肉で試作を重ねるうちに、ジビエのアイデアが湧いてくる潮田。大高とヒヨドリを仕入れる専属契約を結びます。しかし鹿や猪の解体に関しては「これ以上自分の人生を複雑にしたくない」と大高は頑なに拒絶します。
そんななか、大高の山小屋に火事が遭い、ハンター仲間の猟銃が盗まれるなど不可解な事件が続発します。そんなストーリー。
自然の厳しさを痛いほど感じさせられた後に味わった肉。まさに生きていた命を一つの皿にする、という表現が印象的でした。スーパーで買ってきた食材を食べる都市