近藤史恵のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレTVドラマ化されたシリーズの最新刊。最近の小説のご多分に漏れず,コロナ禍の苦境の話が含まれているが,飲食店が舞台の割にはあまり深刻な状況は描かれていない。若干食傷気味になってるのでそこは好感が持てる。一方で元々の作風であるところのミステリー感は少し薄いようには感じた。さらっと短時間で読めてしまう分量なのも少し物足りないかもしれない。特に縦軸の謎のようなものが残っているわけではないので,すぐにも続きが読みたいというほどではないが,空気感が気持ち良いので,長く続いてほしいシリーズではある。
1.クスクスのきた道
常連の早川夫妻が娘の高校合格祝いをパ・マルでやりたいという話
2. 未来のプラトー -
Posted by ブクログ
ネタバレ若鳥のフリカッセ、モンドール、ミロントン。今回も美味しそうな料理がいっぱいで読んでるだけでパ・マルのカウンターにいるような気分になれます。
コロナやウクライナへの軍事侵攻で厳しい状況にある飲食業界の話も出てきますが、ささやかな日常感も健在で楽しめました。
ただシリーズの中で一番謎解きがすっきりしない気もしました。
「知らないタジン」登森さんは嫌な思いをした仕返しをするために来ただけ?
「幻想のフリカッセ」息子たち(特に長男)何にも分かってないのか
「ベラベッカという名前」横尾さん、シェフの言葉が響いたかどうか
でもパ・マルと三舟シェフ、志村さん、高築くん、金子さんはいつまでもそこに居て欲しい -
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Posted by ブクログ
かわいくて賢い元警察犬のシャルロットを中心に近所で起きる、ちょっとした事件を解決していく
真澄と浩輔。二人と1匹の家族の物語です。
なんといっても
表情豊かな
シャルロットの賢さや可愛さに癒
され、犬柄?の良さも
魅力的ですっかりシャルロットのファンになってしまいました。
その上
家族の真澄や浩輔も
素敵な人達で
犬の気持ちを考え 心を痛めたり
助けたりお世話したり…
動物に対する考え方がとても好きでした。
犬を利用してとんでもないことを考える人達がいたり、自分中心に考え犬を飼い慣らしたり
いろいろな人達がいたけれど
彼らのおかげで悲しいままで過ごすことになる犬はいなくて
読んでいて温かい気