近藤史恵のレビュー一覧

  • インフルエンス

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    近藤史恵さんって、ちょっとイヤミス系とコージーミステリーに大きく別れるのかな。
    この作品はイヤミス系。
    団地で出会った3人の少女たちが、近付いたり離れたり、愛しんだり憎んだりしながら過ごす半生の物語。
    とても重くて壮大だった。

    大事な友達の為に何でもしてあげたい。という気持ちは分からなくもないけれど、それが自分の人生に傷をつけても構わない。という覚悟までは共感出来なかった。
    読んでいて楽しい気分にはなれないけれど、傑作だと思う

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    2025年11月18日
  • キッチンつれづれ

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    キッチンには使った人の気配や家族の想い出が詰まっている。色んな家族の生活をちょっと覗ける短編集。
    “レシピ本はその時代の人たちとつながっている。”
    キッチンに立つ度に、この言葉を思い出して、優しい気持ちで料理が出来そう。

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    2025年11月16日
  • これが最後のおたよりです

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    好きなのもそれほどでも…のもあったけど、よかったです。

    猫への遺言
    とても素敵なご主人だな。

    十年日記
    これは、あたしも書いていて、二冊目なんだけど、
    なんか予感があったときには、先に処分しておこうと思ってるけど…
    こんなに素敵な人もいるんだな…と、自分の日記と比べて、恥ずかしくなったよ…泣

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    2025年11月16日
  • ヴァン・ショーをあなたに

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    「愛」という、目に見えない感情が、これほどまでに鮮やかに物語を動かす鍵になるとは。
    一つひとつのエピソードの背景には、必ず誰かを想う切実な心が隠されています。三舟シェフが差し出すヴァン・ショーのように、冷え切った心をじわじわと温めてくれる解決の数々。派手な事件が起きるわけではないけれど、そこにある「愛」の深さに、読み終えた後は柔らかな余韻が胸に広がります。心に栄養をくれるような、誠実で優しい一冊でした。

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    2026年03月24日
  • 三つの名を持つ犬〈新装版〉

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    エル、ササミ、ナナどれも同じ犬を指していて、サスペンス物語とは思っていなかった。可愛い犬も身勝手な人間達に利用されてしまうのが残念である。最後はまともになったのかな?と思う。

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    2025年11月11日
  • インフルエンス

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    大きな団地で過ごした友梨は友達が祖父から虐待されていることを知りながら、助ける事ができなかった事が心残りだった。そんな時同居から引っ越して来た子が暴漢に襲われた時に揉み合い殺害してしまう。なぜ正当防衛にならなかったのか…人生が大きく変わってしまった。

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    2025年11月11日
  • わたしの本の空白は

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    記憶を無くした女と過去の恋愛事情がややこしい。誰を信じていいのか?自分でさえも信じられない。しかし、段々と記憶を取り戻して、そういうことか!とわかってきたら一気に読めてしまった。

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    2025年11月11日
  • 眠れぬ夜のご褒美

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    ネタバレ

    美味しいご飯が出てくるアンソロジー。タイトルと表紙に惹かれて手に取った。

    あくまで私の個人的感想なので好きな人には許して欲しいのだけど、1話目のスクランブルエッグの話はかなりビミョーだった。
    でも2話目の「ひめくり小鍋」がなかなか良くて、季節柄お鍋いいなー、しかも1人用のやつ!
    主人公の行動や、合言葉が必要とか、まあツッコミどころはあるのだけど。

    3話目の、背脂ラーメンの話がいちばん面白かった。途中まで、この人、殺人を犯したのでは?とドキドキしながら読んでいたら、違ってかなりホッとした。でも、自分のほんの小さな悪意が、ある人を事故死に追いやったのでは、と苦悩していた。その男性の友人もまた、同じような理由で(この人の場合は悪意でもない、事故死した人の自業自得)、自分の行動のせいではと悩んでいて、2人で深夜に「麺固め味濃いめ脂は銀世界」という、なんかすごそうなラーメンを食べて、「罪悪感を分け合おう」と提案してきたのだ。
    法律的にはなんの罪にも問われなくても、本人は一生引きづりそうな‥でも遺族から見たら、モヤモヤしそうな‥難しいけど‥落とし所としては、ベターだったかな、と思う。

    ペンションの話は、オーナー夫妻のダンナさんが良い。クマと間違われるほどの体格なのに、奥さんには頭が上がらない。
    一方的に振ってきた元カレを引きづる主人公と、デリカシーのないタクシー運転手に最初はイラつくものの、オーナー夫妻の人柄の良さに緩和されて、悪くない読後感だった。

    深夜にファミレスに集う、アラフィフ女性の夜食会の話。年代が近いせいで、彼女たちのおしゃべりに自分も参加しているような錯覚を覚えた。なんか楽しい!そして、語り手の女性の違和感に気づき、読み進めていってああ、やっぱりとなる。
    せつないけど、楽しい物語。深夜のファミレス、いいなー。

    最後は、近藤史恵さん。さすが!という感じで面白かった。背徳感のあるラーメンを食べるために、ダンナに一服盛る料理研究家の女性。普通に考えれば、かなりあり得ない行動だけど、彼女の生育歴を見ると同情できる面もある。そして、
    ダンナさんの懐の大きさが見えるラストはお見事!

    ちなみに、この本で私がいちばん惹かれた料理は、2話目の小鍋。うち、家族多いので、1人用鍋に憧れがある笑

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    2025年11月09日
  • 昨日の海は

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    近藤さんはこのようなテイストの本も書くのか、と思った。ゆっくり静かに、感情の動きを思春期ならではの歯痒さと共に描いている。田舎ってたいへんだな、とも思いつつ、自然と共に暮らすことの尊さに対する憧れも抱く。お祖父さん、強烈な人だな。残された者として、どのように感情の整理をつけるべきか、悩むのは尤もだ。

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    2025年11月04日
  • これが最後のおたよりです

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    アミの会によるアンソロジー

    もうひとつある 高宮家四訓 大崎梢
    孤独の谷 近藤史恵
    扉を開けて 篠田真由美
    猫への遺言 柴田よしき
    キノコ煙突と港の絵 永嶋恵美
    十年日記 新津きよみ
    そのハッカーの名は 福田和代
    みきにはえりぬ 松尾由美
    青い封筒 松村比呂美
    黄昏飛行 時の魔法編 光原百合
    たからのちず 矢崎存美

    好きだったのは、もうひとつある、十年日記、青い封筒かな。(孤独の谷も面白かったけど既読だったので)

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    2025年11月04日
  • おはようおかえり

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    大阪で何十年も営む老舗の和菓子屋。そこの姉妹の話だが、姉は和菓子屋で働くが、妹は劇団員をしている。ある日、突然ひいおばあちゃんが、妹に乗り移り過去の出来事を二人が解決していく。夫婦であっても人間関係は本当に難しい。

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    2025年10月31日
  • シャルロットのアルバイト

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    今回のシャルロットシリーズは、こうすけが子犬を預かる事になってしまい、様々な事件が起きる。テレビが壊されたり。それでも子犬は可愛い。天使と悪魔とはよく言ったものだ。

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    2025年10月31日
  • [新版]天使はモップを持って

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    ずいぶん前の作品で古いなと感じる部分もあるが、事件の奥に潜むジェンダー問題などのモヤっとすることに鋭く切り込んでくるところはさすが近藤さん。現在も起きてる問題にも通じると思う。
    コージーミステリーで軽くさらりと読めて良い。

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    2025年10月26日
  • おはようおかえり

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    ネタバレ

    曾祖母が妹に乗り移って未練を晴らそうとするお話。
    最後がふわっとしててちょっと物足りない気持ち。乗り移るところをもっと欲しかったのと、どうせならもっと謳歌してほしかった。
    とりあえず和菓子、練り切りが食べたくなりました。

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    2025年10月25日
  • 天使はモップを持って

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    まさにギャル!といういでたちながらビルの清掃を完璧にこなすキリコと、新入社員でキリコに振り回される大介。ふたりが会社で起こる不可解な事件を解決していきます。
    でもスッキリ解決!というより人間の悲しい部分、偏見、嫉妬など、汚れた部分をそれぞれが持っていて、事件を起こした彼ら自身がそれを払拭できているのかどうかは分かりません。
    共感出来たり出来なかったりですが、続きが気になりどんどん読みたくなります。一方主役のふたりが私の好きな近藤史恵さんの描く主人公とはちょっと雰囲気が違うのでシリーズを読むのは迷っています。

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    2025年10月17日
  • 凍える島

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    登場人物たちの言動にあまり共感できないまま読み進めていたのですが…、最後の最後、これまでの「ん?」がいろいろと回収されました。
    ミステリーとしてはもちろん、賞もとってるぐらいですから、読者の期待を超えてくれることは間違いなしです。
    それでもやはりモヤモヤは残りました。

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    2025年10月15日
  • みかんとひよどり

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    思っていた内容ではなかったけど、人と関係を絶ちたい狩人ととレストランの人の話。結局なんで狩人はひとにおわれていたわけ?

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    2025年10月11日
  • 夜の向こうの蛹たち

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    女性作家さんのお話。
    自分の欲をそれぞれ大切にしながら、なんか苦しい3人。
    そこに関わるまた別な人もなんか苦しい。

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    2025年10月10日
  • これが最後のおたよりです

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    「最後のおたより」がテーマの短編集。
    半分近くが初めて読む作家さんでした。
    「おたより」と言ってもパッとイメージする「紙の手紙」ばかりじゃない。その形は本当にさまざまで、次はどんな“おたより”ストーリーなのか楽しみに少しずつ読み進めました。

    特に好きだったのは、
    「もうひとつある 鷲宮家四訓」大崎梢
    「猫への遺言」柴田よしき
    「そのハッカーの名は」福田和代

    家訓の謎が気になって引き込まれたもの、
    夫の猫に宛てた手紙から愛情を感じたもの、
    ちょっと異色でミステリーっぽい雰囲気のもの、
    趣向は異なりますが、どれもラストは優しく、晴れ晴れとした気持ちになりました。
    矢崎存美さん「たからのちず」は、祖母との思い出に寂しくも懐かしい気持ちになった。
    同じテーマなのに切り口がいろいろあって、楽しめました。

    「最後」というワードで瀬尾まいこさんの短編集「おしまいのデート」が思い浮かびました。
    心を温めてくれる優しい読み心地の短編集で、お気に入りの1冊。

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    2025年10月07日
  • 眠れぬ夜のご褒美

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    6人の作家による短編作品。

    標野凪「バター多めチーズ入りふわふわスクランブルエッグ」
    冬森灯「ひめくり小鍋」
    友井羊「深夜に二人で背脂ラーメンを」
    八木沢里志「ペンション・ワケアッテの夜食」
    大沼紀子「夜の言い分。」
    近藤史恵「正しくないラーメン」

    夜中に読むとまずい本です、食べたくなってきます

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    2025年10月05日