近藤史恵のレビュー一覧

  • カナリヤは眠れない

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    整体師合田力が探偵役。身体に触れただけで体の悪い部分だけではなく、患者の命が狙われていることまでみとおすなんて ホームズか。茜にとって和樹は大切な存在になったんだなぁ。いつか別れてしまうかもしれないけど茜と和樹には幸せになってほしいなぁ。

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    2018年10月24日
  • モップの精と二匹のアルマジロ

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    大介の目を通したキリコが、これまでのシリーズタイトルじゃないけれど、天使か妖精かという感じに今にもすり抜けて消えてしまい兼ねなそうに思えて不思議だった。キリコ自体は快活に思えるのに、何だか儚くて危うい存在みたい。自分はいまいち冴えないと自覚していて、且つベタ惚れだからかな。きれいな服を、自分が着たらちぐはぐでみっともないことがばれてしまうと思って受け取れなかったと言う真琴のコンプレックスのシーンが、普段意識していないけれどわかる気がして印象的だった。

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    2018年10月17日
  • 昨日の海と彼女の記憶

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    後書きにすごく共感。
    なんだかこの頃のエンタメ作品は安易に悲惨な事件を取りあげすぎているような気がする。現実にショッキングな事件が多いからフィクションではさらに…となりがちなのはわかるけれどもそれにしても…と思う所がある。まあ昔も歌舞伎なんて世間を騒がせた事件を題材に膨らませて芝居にしたりしていた訳だけれども今のようにネットで個人が特定されがちの時代にはどうなの?と思ったりもする。
    お話としてでも、登場人物を傷つけるなら何故その傷が必要だったのか、どうしてその事件が起きたのかを丁寧に描いて欲しいという意見にはすごく賛同します。

    art for art's sakeなんて言葉もあるけ

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    2018年09月26日
  • にわか大根~猿若町捕物帳~

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    猿若町捕物帳シリーズ第三弾。
    「吉原雀」「にわか大根」「片蔭」の3つの短編集。
    どれもサクっと読めるミステリに仕上がってます
    何と言っても、常連のキャラがいい
    まぁ、同心に吉原の花魁に、人気女形となったら
    現実から離れすぎてますからねぇ~
    それぞれの話の結末も、いい余韻を残してくれます
    吉原のしきたりとか、恋の話とか、捕物以外にも
    色々と楽しめました。
    いい人・・・って、色んな捉え方があるけれど
    どっちに転がるかわからないというのが
    よーくわかりました

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    2018年09月17日
  • 巴之丞鹿の子~猿若町捕物帳~

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    猿若町捕物帳シリーズ第一弾。
    人気歌舞伎役者の名がついた帯揚げをしていた娘が殺された。
    南町奉行所同心の玉島千蔭は岡っ引きの八十吉と共に捜査開始。
    その中で歌舞伎役者の水木巴之丞と、吉原の梅が枝と知り合う。
    このキャラ達が凄くステキに描かれている。
    たぶん、主要キャラが全て登場してます。
    割と淡々と進んでいくんだけど、キャラがいいので
    すごく読みやすくて楽しかったです。
    これは続きが読みたくなります。

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    2018年09月17日
  • ほおずき地獄~猿若町捕物帳~

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    猿若町捕物帳シリーズ第二弾。
    花魁の梅が枝、巴之丞と利吉、目明しの惣田と
    おなじみのキャラがさりげなく活躍する
    幽霊騒動が起きた茶屋の殺された夫婦
    祖母と暮らす一人娘、白髪の夜鷹、
    外に出ることが許されないお玉・・・
    これは悲劇としか言いようがないなぁ~
    吉原だからとも言えるんだけど
    それにしても、意外な結末に吐き気がした
    そして縁談の結末も笑ってしまった

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    2018年09月17日
  • 私の命はあなたの命より軽い

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    ネタバレ

    出産を控えた矢先に、夫と海外転勤が決まり、止むを得ず里帰り出産を決めた遼子。

    久々に帰った実家では、両親と年の離れた妹の美和の様子が、どこかおかしかった。

    初めての出産に不安や神経質になる遼子だったが、徐々にわかってくる不自然だと思っていた家族の真相。

    中学生で妊娠、中絶をした妹の美和。
    父に責められ、ついには自殺した美和の恋人。

    仲の良かった家族にできた溝。

    結婚して子供を産む遼子と
    中学生という年齢で妊娠した美和。

    同じ命だけど、異なった扱いを受けた命の行方。

    失踪した美和から遼子に連絡があり、
    東京の遼子の家に一時的に住まわせることになり
    遼子の出産後、両親と離れて暮らすこ

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    2018年08月27日
  • 天使はモップを持って

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    会社を綺麗にする清掃員のキリコが、冴えた推理力で、いろいろな事柄を解明していく。
    勤務中のキリコちゃんのオシャレっぷりがいいです。こんな清掃員が楽しそうに仕事をしていたら、会社に行くのも楽しくなりそう。

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    2018年08月19日
  • 昨日の海と彼女の記憶

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    アマチュアでありながら写真集や個展を開くほど腕がある祖父が祖母と共に若くして入水自殺した。話自体は知っていたが伯母家族が同居することになり、なにやら謎めいた話になって来た。
    高校生のひと夏のお話。

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    2018年08月07日
  • 演じられた白い夜

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    舞台俳優として成功する事を夢み同時に落伍者となる事を恐れながら演劇に励む人達の中で起こる殺人事件。演劇のシナリオと並行して次々と人が死んでゆく。いくら成功に餓えているとしても人が死んでいるのに舞台稽古を続ける感覚は理解できないが妙な乾いた空気感で物語はすすんでゆく。恐怖や緊張感を抑え気味にしているのはミステリとして魅力が半減していると思う。近藤さん初期の作品、構成の仕方など随所に光る物は感じる。

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    2018年08月06日
  • 昨日の海は

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    サラリとしたミステリー。
    四国の片田舎、昔は写真館だった家に住む高校生の男の子が主人公。
    なんとなく以前読んだ宮部みゆきの小暮写眞館をイメージしながら読みました。

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    2018年08月05日
  • ダークルーム

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    暗室が「ダークルーム」と直訳されるのは流石に知らなかった。出版社の垣根を越え、幻想的でざらりとしたビターテイストの短編が八作品楽しめる。最も短い「窓の下には」が17頁で、最長の「SWEET BOYS」が53頁という非常にコンパクトな作品ながら、全作密度が高いので読み応えがある。短編はどうしてもラストが駆け足になりがちなのに、起承転結それぞれに配分された頁数のバランスが絶妙でそういった違和感を一度も抱かなかったことは特記しておきたい。美大を舞台にした「過去の絵」と書き下ろしの「北緯六十度の恋」がお気に入り。

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    2018年06月20日
  • 天使はモップを持って

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    ネタバレ

    掃除の描写が生き生きしていて、こちらの気持ちも清々しくなる。
    会社の人たち、性格に問題ありな人多すぎない?
    最後の展開は、ドキッとさせられたけど、そういうことね、と一安心した。
    シリーズはどう続いていくんだろう。読み進めたい。

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    2018年06月08日
  • ダークルーム

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    ネタバレ

    キリコシリーズやパ・マルシリーズを読んでいるものとしては、この短編集は一味違う。後味が複雑、というか重い暗い気持ちになる作品が多い。その中でも「SWEET BOYS」の後味は悪すぎる。男たちの身勝手さにどよーんとくる。最後の話が「北緯六十度の恋」でよかった。少しほっとして本を閉じることができた。

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    2018年05月14日
  • 私の命はあなたの命より軽い

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    一気読み。2時間ぐらいで読めたんだけど、文字数が少なめなんかな。

    近藤史恵さんは二冊目なんだけど、意外とドロドロしたのを書く人なんだなーと驚き。山本文緒や桐野夏生が好きな人に良さそう(私もまぁまぁ好き)

    ぞわぞわっとなんとも言えない不気味さが忍び寄りつつ、ネタあかししてからの怒涛の展開。てか、不幸が重なりすぎだよ……。

    そして、ラスト三行……怖すぎる……

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    2018年04月29日
  • 岩窟姫

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    売れっ子芸能人であった友人の死の真相を追うお話。
    どうやらかなり前に読んでいたようで再読となった。
    読みやすい一冊。

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    2018年04月06日
  • モップの精と二匹のアルマジロ

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    ネタバレ

    解説佳多山大地。冒頭の今まで出来る限り掃除をさぼってきた発言に殺意を覚える。。。
    (その分、代わりに少人数で真面目に取り組んだ犠牲者がいたわけで)
    これを機に今までサボった分を肩代わりする人生を歩んで欲しい。。

    とは思わないであろうキリコに本当尊敬の意を。

    全編通しての長編。

    このシリーズ
    強烈に残る、というのは無いけれど
    でも毎日飲むお茶のように、さらりさらりと入ってくる。
    よって、色々忘れてしまうのだけれど
    美味しかった事は覚えているので
    暫くしてまたパラパラ読みたくなる感じ。

    夫が大分成長したな、と思うのは
    勿論彼自信の伸びしろがあり、素直な利点もあるからだが
    キリコの考え方、物

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    2018年03月23日
  • 天使はモップを持って

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    近藤史恵さん、サクリファイスシリーズと凍える島は読んでいましたが、それらとはぜんぜん毛色の違う内容でこれはこれで面白く読みました。引き続きシリーズを読みます。

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    2018年03月16日
  • モップの魔女は呪文を知ってる

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    ネタバレ

    解説杉江松恋氏。作者の経歴を詳しく載せてくれた。
    短編4つ。

    今回は割と重めのテーマでした。。。

    けれど、いつもと逆で
    キリコが看護師に励まされる展開もあって、良かった!!
    スーパーウーマンのように感じてしまうけれど彼女も若い女の子で、悩みはあって

    登場人物達と彼女がその後も交友関係が続くといいな。。
    と思えるように
    近藤氏の描く登場人物達は身近で、魅力的。
    もちろん長所ばかりではないけれど、キリコは短所を長所に変えてくれるので凄いなぁ、と。

    2話目のバイトの女学生の話を読んで
    本当、公共物は綺麗に使っていこう、と気をつけたい。

    いくらお給料をもらっているとはいえ
    感謝されなくても、

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    2018年03月14日
  • 天使はモップを持って

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    ネタバレ

    シリーズもの。

    最後の展開、そうなる前をもっと読みたいけれど
    次作の時系列は1作目の続きなのか、戻るのか。。。
    キリコの素性については明らかにならないままで。

    掃除含む家事って、終わっても、次の日もまたあって
    キリコはそれが仕事で
    でも、自分の仕事も日々繰り返しで同じようなもの。

    それでもくさらずに真面目に取り組む事と
    業務をこなしてくれる人がいるからこそ回っている日常なのだな、と改めて。

    社会人にとってスルースキルは重要だけれど
    どこかでパンクしてしまわないようにしたい。。。

    主人公男性の、事件があっても、多分、嫌わずに、いままで通り接する性格偉い。。。

    すかっとする前に、色々会

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    2018年02月28日