近藤史恵のレビュー一覧

  • [新版]モップの精は旅に出る

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    清掃人探偵・キリコシリーズ第五弾。
    キリコシリーズはこれで完結かな?
    会えなくなるのはさみしいけど、この結末なら納得!

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    2020年09月20日
  • モップの精と二匹のアルマジロ

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    清掃人探偵・キリコシリーズ第四弾。
    今回は長編でキリコの清掃活動があまり出てこなかった印象。
    なのにサクっと読める。

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    2020年09月20日
  • 胡蝶殺し

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    近藤史恵さんは、小説を通して、この世にある様々な未知の世界を教えてくれる存在。本当に幅広い。
    私は歌舞伎のことは全く分からないけれど、それでも、知らない世界のほんの一部を垣間見るように、楽しく読ませてもらった。
    梨園のことや、歌舞伎の演目や舞台に詳しい人だったら、きっと馴染みがあって、更に楽しめたのかもしれない。

    題名から、歌舞伎を舞台にした殺人事件ミステリーかと思ったら、全然そういうのではなく、ヒューマンストーリー。

    子供が大人になる時っていうのは、大人にならざるを得ないから。

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    2020年09月07日
  • 昨日の海は

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    近藤史恵さん、こういう話も書くのかー。最初に読んだ本が、ほっこり系だったので、度肝を抜かれました。表紙の海が夏っぽくていいなーと思って手に取った一冊。読み終わってから見ると、色合いがダークで内容を表しているかに見えます。田舎に住むと閉鎖的でしんどくなることもあるだろう。また、芸術に没頭する人とその周りの家族も時にしんどく、その芸術が周りの人を傷つけたりする。内容は衝撃的だったけど、写真家の庸平も被写体の華子もどちらも憎めないような気がした。☆3

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    2020年08月31日
  • 私の命はあなたの命より軽い

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    ひたひたと染み込んでくる厭な感じでした。
    自分の子どもにはこうあって欲しい!から逸れると、子どもを憎々しく思うものなのかな親って……怖っと思いました。この作品では両親とも、自分達は微塵も悪くなく、どうして次女はあんな風になってしまったのかをずっと嘆いていて、そりゃあんなやり方したらね、と思いました。父親は明らかにやり過ぎ。
    独善的で、うちの父親と同じタイプなのでとても苦手です。
    同じ、新しく宿った命でも、結婚していたら祝福され、中三だったら亡き者にされる。目の前で、待ち望まれるのを見せ付けられるのだから、妹の憎しみも深深と積っていくのはわかる気がします。
    ラストはひえっとなりました。

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    2020年08月28日
  • 昨日の海は

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    四国の磯ノ森の海辺の小さな町で起きた、祖父母の心中事件の真相を、孫である高校生の光介が成長しながら突き止めていく。

    芸術家ならではの、プライベートや常識を越えるといった、境界線の危うさ。
    高郷カメラで起きた、各々の家族の考え方の違い。
    大人にならざるを得なかった子どもたち。
    時に真実を明かさない優しさ。
    悲劇は、一体どこで起きてしまったのだろう。

    文章から、写真の美しさや力強さも伝わってきたし、光介が初めて一眼レフカメラを手にする描写とか、芹が時間が止まった写真店を復活させようとしている描写とか、それぞれの家族の思いが交差するところか、とても良かった。

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    2020年08月12日
  • スティグマータ(新潮文庫)

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    シリーズ四作目。
    タイトルのスティグマータ、訳すと聖痕。
    イエスキリストが磔にされた際についた傷、及び信者の体の同じ位置に現れる傷。別の意味では、汚名や恥辱が挙げられる。

    相変わらず、心理描写を描く筆捌きや、視点の切替は秀逸だが、ダレて来た感は否めないかな。
    一作目が衝撃的過ぎたのか、何とも物足りなさを感じるのが正直なところ。
    そう言った意味じゃ、三作目の学生もののスピンオフは良かったな。

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    2020年07月31日
  • カナリヤは眠れない

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    変わり者の整体師 合田力は、身体の声を聞く能力に長けている。
    新婚7ヶ月の茜がストレスから体調を壊し、合田のもとへ通い始めるが…。
    終盤の急展開にえぇっ!となってしまいました。
    軽いミステリーでサラッと読めました。

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    2020年07月12日
  • 震える教室

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    大阪・心斎橋にある芸術科メインの女子校。その付け足しみたいな普通科に、高校から入学することになってしまった女のコ二人。必然的仲良くなった二人だが、なぜか手を繋ぐと不可視なものが見えてしまう。二人が、その能力のためもあって、如何にも歴史のある女子校でささやかれていそうな怪異に次々と絡んでしまうという連作。事件の真相の方も、その手の噂話にふさわしいものが大半を占める。多分狙いでやってるんだろうけど、さすがにそれだとお話としてはかなり薄味でちょっと食い足りない。前後に花音の母親である作家が出てくる枠がはまっているのだけれど、これが実に不穏で、ある意味本編より不気味。妙に尻切れトンボな終わり方といい、

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    2020年07月11日
  • シャルロットの憂鬱

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    元警察犬のジャーマンシェパードを飼うことになった共働きの池上夫婦。
    初めて犬を飼う夫婦の日常と、周囲で起きるさまざまな事件を描いたミステリ連作短編集。

    躾もきちんとされてて賢いけど、人懐っこくてちょっと臆病な元警察犬のシャルロットがとにかく可愛くて、わんこかわいい~愛しい~!って読んでたらすぐ読み終わっちゃいました。

    もちろん可愛いだけではなく、飼い主同士の暗黙のルールや犬の習性を理解した上でのしつけの重要さ等々、犬を飼ったことのない私には初めて知ることばかりで、新鮮でした。
    動物を飼うことの責任の重さや、動物を利用し改良してきた人間の歴史などなど、人間のエゴについて考えさせられるエピソー

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    2025年02月24日
  • 天使はモップを持って

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    清掃員キリコが主人公の短編集。
    読みやすくて女の子のキャラが立ってて、ラノベみたいな感じ。
    NHKの30分枠ドラマでありそうな話だな〜と思いながら読んでたら、もうとっくにNHKの30分枠でドラマ化してたみたい。

    著者の近藤史恵さんは、小説家デビュー後、ビル清掃の仕事をしてたことがあるそうな。
    掃除は綺麗にする達成感があるけど、また汚れる、終わりのない仕事…まさにその通り。掃除嫌いな人って、結局その終わりのなさが嫌なんだよね。
    キリコみたいに、楽しく、使命感と喜びを持って掃除できたらなぁ。

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    2020年06月17日
  • 震える教室

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    とてつもなく怖いという類ではない。「あぁそれは霊だね」といった感じ。そういった意味ではミステリ側に位置している気がする。
    あらすじ(背表紙より)
    伝統ある女子高・凰西学園に入学した真矢は、人一倍怖がりの花音と友達になる。「出る」という噂のあるピアノ練習室で、虚空から伸びる血まみれの手を目撃した2人は、その日を境に、手をつなぐと不思議なものが見えるようになってしまう。保健室に横たわる首のないびしょ濡れの身体、生徒の肩に止まる白い物体、プールの底に沈むもの……。少女たちが学園にまつわる謎と怪異を解き明かす、美しくも繊細な6篇の青春ホラーミステリー。

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    2020年05月04日
  • キアズマ

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    シリーズ第四段。
    前作まではプロのロードレースだったが、本作はスピンオフ。大学生が、とある事故をきっかけにロードレースにのめり込んでゆく青春もの。

    とは言うものの、青春ものではあるが、爽やかさ溢れるというよりも、本作は内的な含みが強く感じた。

    誰しも傷は持っている。多かれ少なかれ。
    齢の過多ではない。歳が若くても苦労している者もいる。人には語れぬような、重い十字架を背負う者もいる。中年を過ぎてもスカスカの者もいる。
    一つの物差しでは測れないが。
    抱えた傷との向き合い方というか、蓋の仕方、折り合いの付け方、そんな描写がなんとも言えない。

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    2020年04月06日
  • サヴァイヴ

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    シリーズ三作目。
    相変わらず、選手の倫理描写は巧みだ。
    数十キロの速度でかっ飛ばし、落車すれば命を落とすこともある自転車レース。
    団体競技でありながら、レコードに残るのはエースの一人のみ名前。その他のアシストはエースを勝たせるために、ひたすらに支え続ける。

    秀逸な作品ではあると思うものの、多少マンネリ化してきた感は否めない。
    やはり、シリーズものにするのは楽な芸当ではないな。スポーツネタでシリーズ物って、そういや、あんまり読んだことないな。

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    2020年03月23日
  • 桜姫

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    ネタバレ

    真実を知った時の驚きはさほどなかったというか、あ、そういうやつね...という感じだったが、歌舞伎に詳しくない私でも、その雰囲気を楽しめたし、全体としては面白かった。
    性別を2種類しかないものとすること自体は本気で見直す時に来ているだろう。
    この小説では歌舞伎という特殊な世界の話として描かれていたけれども、結局2種類のみの性別に押し込めようとすれば、どこであってもこういった悲劇は起きるのだから。
    子供の性別や能力によって親の愛情が左右されることも多々あるのだろう。
    母親の愛情が深かったことが分かるだけに辛い。
    最後は希望のある終わり方で良かった。

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    2020年03月07日
  • 巴之丞鹿の子~猿若町捕物帳~

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     時代ミステリー「猿若町捕物帳」シリーズの第1弾。
     時代物ではあるが、ミステリー要素が強く、また人物描写や人物相関も丁寧に描かれているため、時代物をあまり読まない人にもおススメの作品。ページ数も200ページ弱といったところなので、割と短時間で読み切ることができる。個性的な登場人物が多く、その人物像を考えるのも一つの楽しみ方であるように思える。
     ミステリーではあるが、硬質な謎解きというよりは、読後にハートウォーミングな印象を受ける作品となっている。

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    2020年02月24日
  • 岩窟姫

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    業界あるあるのアイドル枕営業をテーマにしたサスペンスものでなかなかテンポも良く分かりやすく読みやすかった。
    同じ事務所であっても椅子取りゲームな勝ち残り戦の厳しさもよく書かれていた。
    最後の7桁番号だけが安易過ぎてもう一捻りお願いしたかったなぁ

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    2019年11月13日
  • エール!(1)

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    働く女性たちを描くアンソロジーの第1弾。
    第3弾から読んでしまったせいか、第3弾ほどのワクワク感はなかった。
    どちらかと言うと、今作に収められた6編は挫折からの立ち直りがメインであり、「そんなに世の中、上手くいかないよ」と言うのが、一番最初に出て来た感想。
    通信教育の添削の仕事は、今まで全く想像もしたこともなかったので、それだけは少し面白く読んだが、ラストがちょっと悲しかった。
    近藤史恵の得意分野である旅を描いたツアー・コンダクターの話を一番楽しみにしてたけど、落ちがイマイチだったのが残念…

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    2019年10月21日
  • ほおずき地獄~猿若町捕物帳~

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    かなり薄く、さらりと読めてしまうのに、
    長編を読んだ読後感。

    シリーズ2作目、間違って3作目から読んでしまったのでラストの展開には惜しくも驚かなかったけれど、
    お馴染みメンバーが事件を丁寧に紐解いていくのは安定の面白さ。

    ほおずき事件が起きている現在と、
    幽閉されている少女の話がクロスカッティングしつつ、
    徐々につながっていく。

    夜鷹として生きる女性の強さが印象的なラスト。

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    2019年10月12日
  • [新版]モップの精は旅に出る

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    ネタバレ

    流行のファッションに身を包むキリコは清掃の仕事のついでに事件も人の心もクリーンにしてしまう――。
    お掃除ミステリ第五弾にして最終巻。

    四篇の連作短編集ですが、最初の二話は英会話学校、三話目はコワーキングスペースで起こった事件のお話。
    例によって、掃除の派遣で働くキリコの深い洞察力によって事件とそれに関わる人の心を解きほぐしていきます。
    軽く読める肩の凝らないミステリですが、真相の裏に隠された悪意や嫉妬の熱量は結構重みがあり、認知の歪みやいじめでは済まされないビターな内容でした。

    特に三話目の「重なり合う輪」の女性が受ける悪意のない嫌がらせは、胸がつまり苦しくなります。
    その上、自分の見たい

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    2019年10月06日