近藤史恵のレビュー一覧
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近藤史恵さんの作品は、2作目になります。
前回は歌舞伎界のお話でしたので、
ちょっとミステリーな短篇集はどんな感じか
興味津々で読んでみました。
マリアージュ・・・高級レストランに毎日通ってくる美人、シェフも不思議に思ってある日声を賭けます。
コウス・・・二股をかけていた男性。一人の女性は自殺しますが、それからもう一人の恋人の様子が変に・・・
SWEET BOYS・・・仲よし二人の女性の隣に同じように仲よしコンビの男性が住むようになり、2組のカップルができたのですが・・・
過去の絵・・・有名な画家を小父にもつ男性が想いを抱く女性の気を引くためにとった行為とは・・・
水仙の季節・・・美しい双子のモデル姉妹。カメラマンの男性はこの双子に翻弄されます。
窓の下には・・・子どもの頃、マンション上階にすんでいた女性の胸に刺が残る苦い思い出。
ダークルーム・・・写真家をめざす男性が同じ志をもった女性と同居します。その家は、もちろん暗室付。そしてこの暗室での現像が別れを呼び込むのでした。
北緯六十度の恋・・・復讐のためにレズの女性にちかづいた主人公。誰も知らないはずなのに、その思惑はいつしかバレていた?
どれも日常生活に潜む、薄気味悪いモノを描いていました。
完全なミステリーとして読むと、
謎解きの面白味に少し欠けるような気がしますが、
普通のちょっと怖い小説と思って読むと、
せつない人の心理状況もよくあらわされているので、
まあまあかなと思いました。
そういう意味で、mystery大好きさん同様、
私も「マリアージュ」が面白いと思います。
次には、「水仙の季節」と「ダークルーム」。
どちらも真相を知った主人公の
どうしようもない切ない気持(水仙の季節)や
明るい将来を思う気持ち(ダークルーム)が、
余韻を含んで感じることができました。
謎解きよりも登場人物の心理描写に注目して読むと、
面白い作品集だと思います。 -
Posted by ブクログ
またしても持ち上がった見合い話。
結婚したら当然の大騒ぎの中、その話は進んでいき…。
何故にこうも、周囲の『女』はあちらこちらへと突き抜けて行く…w
しかしこれくらいの方が、付き合って行くにはよいのかと。
とはいえ、もうちょっとで籠から脱出! の人はどうするのか。
と思っていたら、忘れていた頃に使われてます、そのアイテム。
結局、周囲に幸せよっこいしょ、ですね。
最初の話は、まったくもって糸口なし、でした。
もうっちょっとこう…ヒント下さい!w
まさかな結論、というか糸口、でした。
2つ目は、そこはもう割り切って下さい、といっても
若い娘さんの…しかも金持ってんぞ~には無理無理。
自主的に止めようにも、金はあるし、少々の事なら付き通せるし。
何にせよ、加減、を憶えないと一流にはなれません、双方。
3つ目はよくありげな話、でした。
これはもう噂に仕立てあげないと、確実に握りつぶされ
正直者の方がいたたまれない状態に。
どうしてこういう場合、悪人の方がかばわれるのでしょう?
口が一番、なのでしょうか、やはり。 -
Posted by ブクログ
幽霊が出現すると、その場所に転がっている、作られたほおずき。
奇妙な怪談と同時に、持ち上がったお見合い話。
最後まで読んで、という事はあれもこれも、自力でやったのか…と。
しかし最後、というか、次がなければ同情かとも思ったのですが。
まったく出てこない、見も知らない人物の視点が
まさかそこに繋がるとは…。
猫とかいう落ちだったらどうしよう、と思ったのですが
きちんと(?)人、でした。
『最初』がトラウマになった、とも言えますが
そちらに走れば、確実に期限が近い。
どうしようもない、という感じです。
そんな決意だけを納められても、神様としてもどうしたものか。
そしてほとんど放置されていたお見合い話。
そうきますか、そうですか。
でも丸く収まったというか、きちんとした場所にはまった、というか。
年季明けまで頑張った方が、奥様貰えるかもしれません(笑) -
Posted by ブクログ
短編、というよりは中編?
表題のものよりも、最初の話の落ちにびっくりでした。
心意気というよりは、単なる維持の張り合い、という感じですが
まぁ女性が集まればこうなるものです。
これが男性だと、体力勝負になるだけですし。
3つ目の話は、そういえばそうだった、という感じが。
この時代は、普通にどちらも大丈夫だったのを思い出し
あっちもこっちも守備範囲なら、もてる旦那を持つと
ものすごい気苦労がたたりそうです。
そして全てを通して問題だった、従姉妹さん。
そんな理由で結婚を決定するなら、あちらの理由でも
あまり変わらない気がします…。
極端な話、お金のある生活か、ない生活か、という状態ですし。