近藤史恵のレビュー一覧

  • 桜姫

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    ネタバレ

    近藤さんの書く文体は堅すぎず、砕けすぎず、すとんと私の中に入ってきて主人公やそのほかの登場人物に簡単に感情移入できて大好きです。

    お母さんの愛の偉大さに鳥肌がたちました。
    自分の子供を一番に思うお母さんのまっすぐな気持ちが、結果家族を捻じ曲げてしまったけれど。
    それでも愛されていたのだと、主人公が気づけてよかった。

    ミステリーですが、そんなにがっつりミステリーというわけでもなく、さらっと読めるやんわりミステリーで、苦手な人でも楽しめるのではないでしょうか(笑)

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    2011年11月11日
  • 青葉の頃は終わった

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    結末までどうなるのかわからなくて、つい一気に読んだ。

    この作者独特の淡々とした文体は、つい時間を忘れてさらっと読んでしまう。
    結末云々よりも、それまでの辿りつく道筋がおもしろい。

    賛否両論分かれそうなミステリだが、好きかな。

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    2011年10月19日
  • この島でいちばん高いところ

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    一時間くらいで読めるくらいのボリューム。少女達の物語としてはなかなか面白いけど、それにしてはちょっと物足りないかなー。ミステリーと思って読んだから、一体どんな仕掛けがあるのだろうと期待して読み進めていたのに、最終的にあっさり物語が終了してやや拍子抜け。

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    2011年09月08日
  • 寒椿ゆれる~猿若町捕物帳~

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    ネタバレ

    シリージの中では可もなく不可もなく、といった感じでした。
    前作以前のものと同じような展開で、あまりワクワクするような場面はありませんでした。
    兄弟が産まれてどうなるか、それは次回のお楽しみです。
    千蔭の結婚も気になる所。

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    2011年08月21日
  • 巴之丞鹿の子~猿若町捕物帳~

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    若い娘が続けて殺された。共通点は娘たちが、人気歌舞伎役者の巴之丞が使用していることで流行りの「巴之丞帯揚げ」をしていたこと。同心・千陰は娘たちの帯揚げが偽物だということを知り、そこから事件を追うが…。

    シリーズ一昨目。時代物にしては読みやすいです。

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    2012年01月12日
  • 寒椿ゆれる~猿若町捕物帳~

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    能勢口のブックファーストで購入。時代小説で買うのはこの作家くらいだなあ。
    大阪芸術大学出身の小説家。なので古本屋で購入したのが最初だったか。

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    2011年08月13日
  • Shelter(シェルター)

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    前の2冊を最近、読みなおして続きはないのか!って探したらあった(笑)(今さら)


    前の2冊がとても面白かっただけに、パンチがなかったな〜。
    三部作とか言われてるからもう書かないのか?無理にまとめた感じもしました。

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    2011年07月16日
  • Shelter(シェルター)

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    カナリアシリーズ第3弾。

    シリーズを通して、『心に傷持つ女性たち』が登場し、
    その傷たるや、現代社会の発展に伴い近年ことに取りざたされる問題が根底にあり、かなり「イタい」ものだった。

    元来が楽天家なわたしには、共感し難い傷なのだが、
    そこは同じ女性・・・わからなくもない登場人物たちの心身の辛さに
    読みたい気持ちが逸るものだった。

    合田のような人物のいる治療院があれば、すぐにでも行きたいのに・・・と思わせるキャラ、取り巻くキャラはそれぞれに変わり者だが、ひきつけられる。

    恵&歩姉妹については、過去をきっぱり清算することは、難しいだろうが、時間と合田と小笠原とが、いつか心の重しをな

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    2011年07月12日
  • 巴之丞鹿の子~猿若町捕物帳~

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    一見、無関係なように見える二つの視点の物語が、交差した瞬間の気持ちよさ。

    近藤さんの物語のつむぎ方は安定感がある。

    堅物の同心・玉島千蔭。高倉健かってツッコみたくなる不器用さ。酸いも甘いも知り尽くした歌舞伎役者・巴之丞。この対比の面白さで6割がた許されている部分はある。言葉遊び的な面白さ。といえば、そんな感じ。

    でも、キライじゃない。これはフタリの関係がどう変化するのかを楽しむのがよさげな感じw

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    2011年07月04日
  • この島でいちばん高いところ

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    無人島に取り残された女子高生5人のサバイバル感満載のミステリー

    意外な展開で結構びっくりした。
    ユンジャの「一度やると決めたことは歯を食いしばってでもやる」気質
    がかっこいい。

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    2011年06月26日
  • 散りしかたみに

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    歌舞伎を舞台にしたミステリーもの。
    舞台に花びらが散るという謎がメイン。

    短いのであっという間に読めます。

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    2011年06月20日
  • この島でいちばん高いところ

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    ミステリーとしては★1。
    少女たちを描く作品としては★3。

    中高生は、いつでもいろんな意味で危うい。
    まだ半分くらい神の領域にいて、向こうに連れ戻されてしまう子も、想像より沢山いるような気がする。
    特に少女は、この時期ちょっと妖精のようでもある。

    ミステリーから離れて、もっと少女たちを濃く描く作品であったなら、もっとずっと切なくて残酷で、印象深いものになると思う。
    ユンジャを始めとして、ひとりひとりの設定がきちんとしてるので、その辺の絡みを、少し長めの時間で読んでみたい。

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    2011年06月08日
  • この島でいちばん高いところ

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    再読。
    祥伝社文庫の企画、テーマ競作「無人島」の一つ。
    発売当時は恩田陸や西澤保彦に比べてあか抜けないと思ったが、女子高生がよく描かれている。
    残酷で切ない作品。

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    2011年01月14日
  • 茨姫はたたかう

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     やむをえぬ事情で嫌々ながらも一人暮らしを始めた久住梨花子は選んだ部屋で早くも後悔していた。両隣は同い年くらいの独身女性だが、2人とも全く自分とは違うタイプで、失礼な物言いに挨拶も早々にイラつく始末。そしてさらに梨花子はこの後、ストーカーの影にも怯えることになる・・・。

     整体師合田力シリーズ第2弾。とはいえ、相変わらず力先生はそこまで登場しない。前作から続いている小松崎と江藤歩がかなり進展した感じだし(小松崎は恵との過去の一夜も正直に告白、一時歩との関係が壊れかけるがなんとか持ち直す)、江藤姉妹が実は異父姉妹であることや、恵のセックス依存症の原因が父から性交渉を強要されていたせいであること

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    2010年12月26日
  • ねむりねずみ

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    前半のストーリー展開にグイグイ惹きこまれたものの、オチがどうにもパッとしない。
    ただ歌舞伎の舞台の臨場感や役者の美しい描写は、とても良かった。小菊のキャラクターも◎。

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    2010年10月24日
  • 茨姫はたたかう

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    内容(「BOOK」データベースより)
    「童話の眠れる茨姫は、王子様のキスによって百年の呪いが解け、幸福になった。もしそれが、ストーカーのキスだったら?」対人関係に臆病で頑なに心を閉ざす梨花子は、ストーカーの影に怯えていた。だが、心と身体を癒す整体師合田力に出会ったのをきっかけに、初めて自分の意志で立ち上がる!若者たちに贈る繊細で限りなく優しい異色のサイコ・ミステリー。

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    2010年10月02日
  • ねむりねずみ

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    ああ、こういう動機、こうした境遇の人ならありかもなあ…
    と思わされる。
    そしてこういうことをされた人の反応も。
    人は自分のキャパシティを超えることをしてしまったとき、
    自分の心から復讐されるのかな、とも思った。

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    2010年07月12日
  • 青葉の頃は終わった

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    中盤、意外な展開なんかもあり引き込まれたけど
    結局死んだ理由よくわからんかった。
    死ぬ前に手が込んだことしすぎやし。
    登場人物に好感が持てず…残念。

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    2010年06月24日
  • Shelter(シェルター)

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    このシリーズは前後して読んでしまったため衝撃が少なかったかも。順に読んだ方がおもしろかったはず。こういう設定が好きなので興味深いが純真な男キャラに感情移入できん。姉が好き

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    2010年06月14日
  • ふたつめの月

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    この人、「サクリファイス」の作者だよね?作風が全然違うのでよくわからなかった。前の話の続きのようなのですが、読まなくてもなんとなくはわかります。おもしろくないことはないんだけど、なんか印象弱いし、エピソードも弱いような・・・遠距離恋愛のほんわかした感じはいいんだけど。読んだらすぐ忘れそうな気がします。っていうか、なんか読んだことあるような気もするけど、思い出せない。と思って調べたら、別冊、文芸春秋に連載中のときにちょこっと読んでたわ。でも、ほぼ話を忘れてました。というくらい印象が弱い本でした。いや、悪くはないんだけどねえ・・・

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    2011年09月12日