近藤史恵のレビュー一覧

  • エール!(1)

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    働く女性たちを描くアンソロジーの第1弾。
    第3弾から読んでしまったせいか、第3弾ほどのワクワク感はなかった。
    どちらかと言うと、今作に収められた6編は挫折からの立ち直りがメインであり、「そんなに世の中、上手くいかないよ」と言うのが、一番最初に出て来た感想。
    通信教育の添削の仕事は、今まで全く想像もしたこともなかったので、それだけは少し面白く読んだが、ラストがちょっと悲しかった。
    近藤史恵の得意分野である旅を描いたツアー・コンダクターの話を一番楽しみにしてたけど、落ちがイマイチだったのが残念…

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    2019年10月21日
  • ほおずき地獄~猿若町捕物帳~

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    かなり薄く、さらりと読めてしまうのに、
    長編を読んだ読後感。

    シリーズ2作目、間違って3作目から読んでしまったのでラストの展開には惜しくも驚かなかったけれど、
    お馴染みメンバーが事件を丁寧に紐解いていくのは安定の面白さ。

    ほおずき事件が起きている現在と、
    幽閉されている少女の話がクロスカッティングしつつ、
    徐々につながっていく。

    夜鷹として生きる女性の強さが印象的なラスト。

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    2019年10月12日
  • [新版]モップの精は旅に出る

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    ネタバレ

    流行のファッションに身を包むキリコは清掃の仕事のついでに事件も人の心もクリーンにしてしまう――。
    お掃除ミステリ第五弾にして最終巻。

    四篇の連作短編集ですが、最初の二話は英会話学校、三話目はコワーキングスペースで起こった事件のお話。
    例によって、掃除の派遣で働くキリコの深い洞察力によって事件とそれに関わる人の心を解きほぐしていきます。
    軽く読める肩の凝らないミステリですが、真相の裏に隠された悪意や嫉妬の熱量は結構重みがあり、認知の歪みやいじめでは済まされないビターな内容でした。

    特に三話目の「重なり合う輪」の女性が受ける悪意のない嫌がらせは、胸がつまり苦しくなります。
    その上、自分の見たい

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    2019年10月06日
  • モップの精と二匹のアルマジロ

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    ネタバレ

    清掃作業員キリコのシリーズ第4弾。
    3冊目を飛ばして買ってしまった…。
    キリコ初の長編。

    結婚3年目となる大介とキリコ。早朝勤務のキリコと普通の会社員勤めの大介が同じビルで勤務することに。
    そこで知り合った超美形のガスコンロ王子こと越野友也とその妻真琴。真琴は友也が残業していると嘘をついて外出している事実を知り、キリコに調査を依頼する。
    友也が別のマンションを契約して通っている事実を突き止めたが、その矢先に交通事故に逢い、過去3年の記憶を失う。自分が結婚している事実も、別のマンションに通っていた事も。

    …今回はキリコのお掃除スキルが発揮される場面が少なかったなぁ。
    こういう時に、知らない方

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    2019年09月25日
  • 岩窟姫

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    芸能界の闇を描く小説というと、この小説の他に綿矢りさの夢を与えるを思い出す。
    あちらは芸能人(主人公)のリアルな心情・まさに堕ちていく様子が細やかに描かれているが、この小説はミステリーとして描かれている。
    最後はあっと思わせる事実が明らかになるのに、正直そこからあっけなく終わってしまった印象を抱いた。

    蓮美には意思の強さを感じた。
    ただネガティヴなので、大部分は鬱屈とした感じ(´∀`; )
    チホや斎木、早瀬達が協力してくれた事が幸い。
    蓮美は助けられてるな、と思う。

    こういう芸能界の闇的な話は取材とかするんだろうか…。
    読み終わった後で表紙の絵を見ると、なんだかゾッとする。

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    2019年08月11日
  • にわか大根~猿若町捕物帳~

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    3編の連作。タイトルは2編目。

    吉原雀 ー 連続遊女不審死、「雀」が鍵のミッシングリンク。
    にわか大根 ー 人気役者が突然大根役者になり、その息子が死亡。するとまた演技が上手になり…
    片陰 ー 誰が見ても「優しくて良い人」が殺された。殺された動機とは…?

    水戸黄門的な安定感がありつつも、
    事件は一級の本格ミステリー、
    でもどこかほのぼのとした温かさを感じる。

    「おしげは、亭主の帰りが遅いからといって、腹を立てて拗ねるような可愛い女ではない。さっさとひとりで布団を敷いて、大きな尻を引き戸に向けて寝てしまうような女である。」
    事件と無関係なこんな記述にも、脇役への愛が溢れていてほんわかした気

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    2019年06月16日
  • ダークルーム

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    サスペンスというか恋愛ものの短編集ですな。するすると読めた、という意味ではよかったけど、近藤さんの本をもう少しいろいろ読んでからこれに出会えた方がよかったかもしれない。

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    2019年04月28日
  • 私の命はあなたの命より軽い

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    私きょうだい居ないので…

    理想の家族像の壊れ方怖いなって。
    もうちょっとこうなんか、そういうものでなくて違う怖さを想像してたんだけど、、、
    最後のなにか示唆するものもすごく怖かった。

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    2019年01月01日
  • 賢者はベンチで思索する

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    短編3作からなる本書の、3作目のために前の2作があると感じるくらいに3作目が際立っている。少し無理矢理感はあるけど先が全くよめず楽しめた。賢者である老人が元詐欺師という設定にはなにかまだまだ裏があるのだろうか。色々と伏線が張ってあり深い印象。続編かあるとの事で探して読もうと思います。

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    2018年12月22日
  • 賢者はベンチで思索する

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    専門学校を卒業した七瀬久里子は、思うような仕事につけず、人生が見通せない不安を抱えながら、ファミリーレストランでバイトをしていた。
    いつも同じ席でコーヒー一杯で長居する老人と関わりあうようになり、彼女の人生は動き始める。
    七瀬久里子も謎の老人も非常に魅力的。等身大で、すぐ隣にでも居そうな彼女に共感を覚えます。
    彼女と老人で、周りに起きる事件が、ミステリー仕立てで次々と解決していきます。
    サクサク読めて、引き込まれてしまい、次の作品がよみたくなる。いい小説だと思います。

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    2018年12月01日
  • モップの精と二匹のアルマジロ

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    ネタバレ

    ある日キリコは、見知らぬ女性から「夫の浮気を調査してほしい」と頼まれる。
    その越野真琴という女性によると、夫の友也は残業は無いのに毎日遅く帰ってくるという。
    調査を始めたキリコと大介だったが、ある日友也が交通事故で記憶喪失になり問題は思わぬ方向に…。
    清掃人探偵キリコシリーズの第4弾。

    シリーズ初の長編。
    今回は初めてキリコと夫の大介が協力して謎の解決に取り組んでいます。
    久しぶりに大介の視点から物語が進んでいくのですが、キリコとの日常生活が初めて描かれていて、何だかほっこりします。
    二人の仲が良すぎて、羨ましくなるほど。

    肝心の謎解きは正直…微妙でした。
    途中で結末が何となく予測できちゃ

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    2018年11月24日
  • 昨日の海と彼女の記憶

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    夏休みのある日、海辺の田舎の町で暮らす光介の家に、母の姉、芹とその娘の双葉が東京から引っ越し、一緒に暮らすことになった。
    光介は芹から、25年前の祖父母の死が無理心中であったことを聞かされる。

    光介は真相を探り始めるが!

    文章も読みやすく、物語も引き込まれるのだが、ついつい期待をし過ぎてしまった。

    十分に読み応えがあるし、惹きつけられる作品だったが、すみません、辛めの★★★で(^_^;)

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    2018年11月04日
  • カナリヤは眠れない

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    ネタバレ

    整体師合田力が探偵役。身体に触れただけで体の悪い部分だけではなく、患者の命が狙われていることまでみとおすなんて ホームズか。茜にとって和樹は大切な存在になったんだなぁ。いつか別れてしまうかもしれないけど茜と和樹には幸せになってほしいなぁ。

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    2018年10月24日
  • モップの精と二匹のアルマジロ

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    大介の目を通したキリコが、これまでのシリーズタイトルじゃないけれど、天使か妖精かという感じに今にもすり抜けて消えてしまい兼ねなそうに思えて不思議だった。キリコ自体は快活に思えるのに、何だか儚くて危うい存在みたい。自分はいまいち冴えないと自覚していて、且つベタ惚れだからかな。きれいな服を、自分が着たらちぐはぐでみっともないことがばれてしまうと思って受け取れなかったと言う真琴のコンプレックスのシーンが、普段意識していないけれどわかる気がして印象的だった。

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    2018年10月17日
  • 昨日の海と彼女の記憶

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    後書きにすごく共感。
    なんだかこの頃のエンタメ作品は安易に悲惨な事件を取りあげすぎているような気がする。現実にショッキングな事件が多いからフィクションではさらに…となりがちなのはわかるけれどもそれにしても…と思う所がある。まあ昔も歌舞伎なんて世間を騒がせた事件を題材に膨らませて芝居にしたりしていた訳だけれども今のようにネットで個人が特定されがちの時代にはどうなの?と思ったりもする。
    お話としてでも、登場人物を傷つけるなら何故その傷が必要だったのか、どうしてその事件が起きたのかを丁寧に描いて欲しいという意見にはすごく賛同します。

    art for art's sakeなんて言葉もあるけ

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    2018年09月26日
  • にわか大根~猿若町捕物帳~

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    猿若町捕物帳シリーズ第三弾。
    「吉原雀」「にわか大根」「片蔭」の3つの短編集。
    どれもサクっと読めるミステリに仕上がってます
    何と言っても、常連のキャラがいい
    まぁ、同心に吉原の花魁に、人気女形となったら
    現実から離れすぎてますからねぇ~
    それぞれの話の結末も、いい余韻を残してくれます
    吉原のしきたりとか、恋の話とか、捕物以外にも
    色々と楽しめました。
    いい人・・・って、色んな捉え方があるけれど
    どっちに転がるかわからないというのが
    よーくわかりました

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    2018年09月17日
  • 巴之丞鹿の子~猿若町捕物帳~

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    猿若町捕物帳シリーズ第一弾。
    人気歌舞伎役者の名がついた帯揚げをしていた娘が殺された。
    南町奉行所同心の玉島千蔭は岡っ引きの八十吉と共に捜査開始。
    その中で歌舞伎役者の水木巴之丞と、吉原の梅が枝と知り合う。
    このキャラ達が凄くステキに描かれている。
    たぶん、主要キャラが全て登場してます。
    割と淡々と進んでいくんだけど、キャラがいいので
    すごく読みやすくて楽しかったです。
    これは続きが読みたくなります。

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    2018年09月17日
  • ほおずき地獄~猿若町捕物帳~

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    猿若町捕物帳シリーズ第二弾。
    花魁の梅が枝、巴之丞と利吉、目明しの惣田と
    おなじみのキャラがさりげなく活躍する
    幽霊騒動が起きた茶屋の殺された夫婦
    祖母と暮らす一人娘、白髪の夜鷹、
    外に出ることが許されないお玉・・・
    これは悲劇としか言いようがないなぁ~
    吉原だからとも言えるんだけど
    それにしても、意外な結末に吐き気がした
    そして縁談の結末も笑ってしまった

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    2018年09月17日
  • 天使はモップを持って

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    会社を綺麗にする清掃員のキリコが、冴えた推理力で、いろいろな事柄を解明していく。
    勤務中のキリコちゃんのオシャレっぷりがいいです。こんな清掃員が楽しそうに仕事をしていたら、会社に行くのも楽しくなりそう。

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    2018年08月19日
  • 昨日の海と彼女の記憶

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    アマチュアでありながら写真集や個展を開くほど腕がある祖父が祖母と共に若くして入水自殺した。話自体は知っていたが伯母家族が同居することになり、なにやら謎めいた話になって来た。
    高校生のひと夏のお話。

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    2018年08月07日