近藤史恵のレビュー一覧

  • この島でいちばん高いところ

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    ネタバレ

    短編のようにシンプルな孤島ミステリー。でも途中からミステリーなのか冒険小説なのか、はたまた猟奇ホラーなのか分からなくなってしまいました。でも見えない敵と戦う少女たちの姿は『十五少女漂流記』のように緊張感を持って楽しめました。特にユンジャの頑張りには感動。彼女の仲間を想う気持ちは、国境も民族の違いも軽く超えていきます。ラストがあっさりし過ぎて拍子抜けで、今の近藤さんならもっと深く心を抉るようなラストを描けるだろうに…と思ってしまいました。

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    2017年03月01日
  • ダークルーム

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    スイートボーイズが一番怖かった…。
    近藤さん、短編集。読みやすいけどじわじわぞくっとする物語満載でした。

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    2017年02月26日
  • 土蛍~猿若町捕物帳~

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    猿若町捕物帳シリーズ5作目。

    長屋の大家に店子の諍いを仲裁して欲しいと千蔭が頼まれていた矢先、大家が殺されてしまうという「むじな菊」、髷を切られるという事件が続発する「だんまり」、中村座の人気役者の弟子が自殺し、そして同時に梅が枝の身請け話が持ち上がるという「土蛍」、人生貧乏くじばかりだった男が頼まれた富くじを買った後死んでしまった謎を解く「はずれくじ」の4編を収録。

    くどくどとした描写は全くないのに、人物のさりげない言動や所作から行間を読ませる手法で、その者の特徴や性格を見事に表現するという筆力。
    その上、テンポ良く動きのある場面と静謐なそれが物語に緩急のリズムを作っているところも読みや

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    2017年02月12日
  • シフォン・リボン・シフォン

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    ネタバレ

    2017/2/2
    1話目が最も揺さぶられた。
    毒親に腹が立って腹が立ってそれにいいように使われてる娘にも。
    最後に洗脳が解けてよかったけど。
    少し自分と重なるんだよね。
    だから叫びだしたくなるような感情が沸いてきて困惑する。
    私はここまでじゃないと思うし、それぐらいはどこの家でもあるだろうとも思う。
    現実は捨てるほどじゃないと思うからフィクションでは捨てて欲しかった気もする。
    いい下着とパジャマが欲しい。

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    2017年02月04日
  • ねむりねずみ

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    突然、ものの名前がわからないという記憶障害に冒された歌舞伎役者・中村銀弥。
    悩む夫をいたわりながらも妻の一子は夫と気持ちを通じ合わせることができず、別の男性との逢瀬に通う。
    一方、探偵の今泉と役者の瀬川小菊は歌舞伎役者の婚約者の謎の死を追う。
    二つの謎が交差する時、美しくも壮絶な真相が明らかとなる――。

    歌舞伎の世界を題材にしたミステリ。

    歌舞伎作品の筋書きや所作の意味については、ストーリーとうまく絡めて丁寧に説明されるのでこの世界に詳しくなくても問題なく読めます。

    歌舞伎の死と闇の気配が濃厚に浮かび上がってくるようなあやうい雰囲気に酔いつつ、繊細な登場人物の卓越した心理描写に惑わされま

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    2017年01月16日
  • 昨日の海は

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    海辺の町で生まれ育った高校生の光介の家に、母の姉とその娘が同居することになる。突然の話に困惑した光介だったが、やがて祖父母にまつわる「事実」に彼女たちとかかわっていくことになり…

    ときにはゆったりとたゆたい、ときには一変して暴れ恐怖を招く海のように、人もまた知られざる一面を隠し持っているものだ…、ということが静かに語られる物語。

    身近な人びとの過去を知るために行動した光介が、結局知り得た真実のようなものを、ひけらかすこともなく己の胸にしまいこんでいく。

    その姿はなんだかやたらリアルなように感じられて、そういった秘密を持つという行動はやはり「大人」のかけらが育まれていることでもある、と改め

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    2016年12月08日
  • 巴之丞鹿の子~猿若町捕物帳~

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    ネタバレ

    江戸で若い娘だけを狙った連続殺人が起きるが、被害者は皆、人気の女形・巴之丞の名を冠した鹿の子の帯締めを身に着けていた。
    同心・玉島千陰はその帯締めを縁に巴之丞と出会う。
    下手人の狙いは一体何なのか。調べが進むなか新たな被害者が―。

    ミステリーなのですが、キャラクター設定が個性的で際立っていて読みやすかったです。
    同心の玉島千蔭は男前なのに遊びに興味のないカタブツで、それとは対照的に歌舞伎役者の巴之丞や花魁の梅が枝は妖艶で謎の多い人物として配置されています。
    また、遊び人で砕けた性格の千蔭の父や、生真面目で不器用な部下の八十吉など、脇を固めるキャラも魅力的。
    シリーズ第一作目ですが、どの人物も

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    2016年11月20日
  • あなたに贈る×(キス)

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    キスでのみ感染する病気が蔓延したため世界的にキスが禁止された時代
    寮に住んでいる女子高生がその病気で死亡し、その理由を解き明かすお話

    キャリアの人は死なない、キャリアを診断する検査はない(あるけど手間?お金?がかかるため全員は無理)という物語を成立させるための設置や
    研究者の娘がたまたま学校にいたり、情報が駄々漏れだったり、スーパーハッカー(笑)だったりとちょっと設定的には素人っぽい

    でも、結末としてはキレイな筋書きだよね

    解説にも書かれてあったけど、フーダニットからホワイダニットへの流れがよい
    そして終わり方によって物語のキレが感じられる
    一応、その後も書かれてあるものの、別のお話なの

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    2016年11月19日
  • ガーデン

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    ネタバレ

    2016/11/11
    正直ようわからん。
    感情がついて行かん。
    今泉シリーズを読むにあたって、今泉君にはとんでもないつらい過去があるんだなと覚えておこう。
    助手の少年にもびっくりやで。

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    2016年11月11日
  • 青葉の頃は終わった

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    ミステリー風青春小説?
    主人公たちは「青春時代」からは少し大人になった年代。
    私は若葉どころか更に枯れかけている年齢で、読む前から危惧していたとおりあまり深く感情移入はできませんでした。若き日に立ち返るようなノスタルジーも感じられず……。
    登場人物全員面倒くせー!(笑)
    しかしそれが若さというもので、思い起こせば自分も確かにそういう面倒臭い若者だったような気もします。

    「わたしを殺さないで」との言葉を残し、突然ホテルの7階から飛び降りてこの世を去った瞳子。
    彼女は本当に自殺なのか、もしかしたら殺されたのか?と引き込まれはしたけれど、結末にもスッキリせず。
    言いたい事は解らなくもないですが、全

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    2017年01月15日
  • モップの魔女は呪文を知ってる

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    その人に寄り添い、考えて、事件を解決していくキリコ。
    これって、キリコの助けで、その人が自分を取り戻していくみたい。

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    2016年10月01日
  • 桜姫

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    よく知ってるはずの演目でしたが、今回も色々学ぶことが多かったです。

    誰の桜姫で、また観たいだろうか。

    凄惨な事件かと思わせておいて、血は流さず。
    哀しい展開の先に希望が感じられる。
    歌舞伎のようなお話、ですかね。

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    2016年09月26日
  • 青葉の頃は終わった

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    何気ない日常のちょっとしたことの積み重ねが
    大きな事件に結びついている感じ?

    些細なことなんだけど
    それを大きくとらえるか気にしないかは
    その人、その時次第で。

    何事もタイミングなんですねきっと

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    2016年09月19日
  • モップの魔女は呪文を知ってる

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     連作とは知らず、表紙が可愛かったので購入してみました。かる〜いミステリ、という感じに見えました。
     掃除人のキリコという女性が、チョチョイっと事件を解決、または解決の糸口を見つけてアドバイスをするというもの。
     スポーツジムで巻き起こる事件、ペットショップにおける事件、新人看護師に巻き起こる事件。書き下ろしだという、身内でのイザコザに関しての解決への糸口。
     ペットショップについてのお話が、少し哀しかったです。

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    2016年08月19日
  • モップの精と二匹のアルマジロ

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    清掃人キリコシリーズ。第三弾にして初の長編。
    なんとなくもやもやとして気持ちの悪い謎にずっと包まれてる居心地の悪さが。最終的な真相も・・・まあ・・そうなのかーくらい。長編にはちょっと間延びした話かもしれない。
    というか、全編通して大介のキリコに対する愛情話が実に多い印象。のろけ小説か。

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    2016年07月29日
  • モップの魔女は呪文を知ってる

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    清掃作業員・キリコシリーズ。天使が精になって今度は魔女に。
    今回はより重たい事件や背景が多いな、と。文体が軽めのシリーズなので極端に暗くなることはないものの、なかなかにしんどい話が多いです。人の死だとか悪意とか。
    そのせいかキリコさんも心なしか幾分いつもの明るさみたいなものが影を潜めている印象。

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    2016年07月29日
  • 胡蝶殺し

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    誰が悪いわけでもないけど、秋司の身に起こったことは辛すぎた。
    萩太郎の苦悩もわかるし、読みながら自分ならどうするかと思った。
    ラストはとても良かった。

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    2016年07月15日
  • 巴之丞鹿の子~猿若町捕物帳~

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    千蔭くんがいい男で八十吉もいい小者で、イケメンな役者巴之丞やお調子者の戯作者利吉、粋人の千蔭パパなど、登場人物がいい。
    まだ第一作でこなれてない部分も目立ったが、いろいろなキャラで読めそうなシリーズ。短編の上手い作家さんなので、短編集も期待!

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    2016年07月07日
  • モップの魔女は呪文を知ってる

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    ネタバレ

    2016/6/6
    旦那さんが出てこなくてちょっとさびしい。
    あの素敵なおばあちゃんは死んじゃったのか…
    つらい

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    2016年06月12日
  • 土蛍~猿若町捕物帳~

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    安定の猿若町捕物長シリーズ。
    間隔が空いてしまったので登場人物の関係を思い出すのにちょっとかかったけれど。
    見方によって菊の花の文様が貉の毛並みにも見えるという「むじな菊」がよかったな。
    玉島千蔭の探索は、ほぼ聞き込みの調査のみ。
    ふと気がかりになった事を掘り下げてさっと解決に導く。
    あとから見れば序盤にちゃんと布石が置かれているという寸法。
    さすが文章の手練れだ。

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    2016年06月06日