あらすじ
「少し離れた小島に、遠浅のきれいな海岸があるからね」夏休みに二泊三日の海水浴に出かけた十七歳の少女五人。無人島に渡った彼女らは、砂浜の美しさに酔いしれるあまり帰りの船に乗り遅れ、その島で一晩過ごすことに。ところが、島にはもう一人、男が潜んでいた! ―理不尽な体験を通し、少女から大人に変わる瞬間を瑞々しい感性で描く傑作ミステリー。
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Posted by ブクログ
救いようの無さ、やりきれなさ、それから若さや強さやいろんなものがないまぜになっている感じ。恩田さんの少女ものが好きな人は好きなテイストかもしれないとかんじました。取り残された島での連続殺人事件。
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短編のようにシンプルな孤島ミステリー。でも途中からミステリーなのか冒険小説なのか、はたまた猟奇ホラーなのか分からなくなってしまいました。でも見えない敵と戦う少女たちの姿は『十五少女漂流記』のように緊張感を持って楽しめました。特にユンジャの頑張りには感動。彼女の仲間を想う気持ちは、国境も民族の違いも軽く超えていきます。ラストがあっさりし過ぎて拍子抜けで、今の近藤さんならもっと深く心を抉るようなラストを描けるだろうに…と思ってしまいました。
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一時間くらいで読めるくらいのボリューム。少女達の物語としてはなかなか面白いけど、それにしてはちょっと物足りないかなー。ミステリーと思って読んだから、一体どんな仕掛けがあるのだろうと期待して読み進めていたのに、最終的にあっさり物語が終了してやや拍子抜け。
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無人島に取り残された女子高生5人のサバイバル感満載のミステリー
意外な展開で結構びっくりした。
ユンジャの「一度やると決めたことは歯を食いしばってでもやる」気質
がかっこいい。
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ミステリーとしては★1。
少女たちを描く作品としては★3。
中高生は、いつでもいろんな意味で危うい。
まだ半分くらい神の領域にいて、向こうに連れ戻されてしまう子も、想像より沢山いるような気がする。
特に少女は、この時期ちょっと妖精のようでもある。
ミステリーから離れて、もっと少女たちを濃く描く作品であったなら、もっとずっと切なくて残酷で、印象深いものになると思う。
ユンジャを始めとして、ひとりひとりの設定がきちんとしてるので、その辺の絡みを、少し長めの時間で読んでみたい。
Posted by ブクログ
再読。
祥伝社文庫の企画、テーマ競作「無人島」の一つ。
発売当時は恩田陸や西澤保彦に比べてあか抜けないと思ったが、女子高生がよく描かれている。
残酷で切ない作品。