近藤史恵のレビュー一覧

  • 桜姫

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    ミステリーとは少し違う近藤史恵の物語
    展開部分の長さに対して解決編がとても短く読みやすい
    ひとつのストーリーながいくつかの謎として別々に切り取られ、最後に繋ぎ合わされる、きれいな構成

    救われないのは子役の少年ばかりかな

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    2012年09月12日
  • 散りしかたみに

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    前作「ガーデン」とはまた変わって「ねむりねずみ」に引き続きの梨園物。
    基本的にこういう雰囲気の作品は嫌いではない。むしろ、好きだが、今作はちょっと上滑りしたかもしれない。ミステリの手法にこだわった感があるからかな? もちろん、ミステリも好きだが、こういう雰囲気の作品なら犯人探しは二の次にもっとがっつり人物に迫りたいかも。。ミステリだから仕方ないけど、探偵側の目線より対象のほうをもっと描いてほしい。
    でも、事件の幕引きが基本的には好きじゃないパターンで終わっているのだが、それはあまり気にならなかった。この人の作品はそうなのかもしれない。いつもなら残念に思うところだが、ちょっと想像したくない感じで

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    2012年09月08日
  • ビストロ・パ・マルの事件簿 1

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    グルメ漫画というよりも、料理をネタにしたミステリもどき。
    原作小説は読んでいないが、まぁ単純にして強引。
    『神の雫』などグルメ系マンガに通じる、料理で人生からなにからすべてを解釈して解き明かすといった荒唐無稽なお手軽話。
    絵もさほどうまくなく、ストーリーもドラマチックでなく…。
    食い足りないかな。今後に、やや期待。

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    2012年08月12日
  • モップの魔女は呪文を知ってる

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    中身と外見が一致しないんじゃないか…な主人公が
    清掃作業員しながら市井の人々の謎や悩みを解決していく、という
    お気楽物ミステリー。


    作者の方は、あまりおされな感じがしません。
    そのためか、若干主人公の女の子の造詣が甘い感じがします。
    おされをしてお掃除バイトをするのですが、
    その格好では正直お掃除は大変です。
    実は結婚している彼女のかていのエピソードもあるけど
    そんなに裕福な感じはしない。
    そんなに衣装持ちになれる??


    ってことについ気をとられちゃうけど、
    作品としては嫌いじゃない。歯磨き時にぴったり!!の軽さ。新書だし。

    かわいらしくまとめているも、内容は結構えぐい事実とかもあるの

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    2012年08月03日
  • 青葉の頃は終わった

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    ネタバレ

    大学時代に仲のよかったグループの一人が自殺する。
    その彼女の死後、仲間のもとにはがきが届く・・
    仲良くしてるなかにも、嫉妬や羨望
    いろんな感情が底辺にはあったのかな。
    あまり引き込まれる感じがなくて残念。

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    2012年07月20日
  • カナリヤは眠れない

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    読みやすくてトータル数時間でサクサク読める小説。
    実は1999年に発売だったみたいだけど古臭い感じは特にせず。

    今も十数年前も病める女性達ってそんなに変わらないものなのやも。

    買い物依存症の女性と歪みを治す変わり者整体師の合田。

    謎解きのスッキリ感はあまりないけれど、後読感が爽やかで優しく温かみのある感じの作品でした。

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    2012年07月18日
  • ほおずき地獄~猿若町捕物帳~

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    堅物の同心。ふってわいたような縁談。
    売れっ子花魁、人気女形。
    茶屋に現れる女幽霊の噂、そして白髪の夜鷹。

    宮部みゆきさんの時代物シリーズと趣は似ているが、こちらは花魁や女形が活躍する分あだっぽい雰囲気。

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    2012年07月09日
  • カナリヤは眠れない

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    『サクリファイス』が読み応えのあった近藤さん。タイトルからは想像出来ないけれど、依存症に苦しむ女性たちの話。腕はいいが変わり者の整体師が、背中と背骨からストレスを感じ取り、彼女たちが治癒する手助けをします。物事の全体の流れを語るワトソンというかヘイスティングスというかの役割には、不摂生な生活が祟って首が回らなくなってしまった若い編集者。女性たちの状況は重苦しいものの、この編集者と整体師がとぼけたというか味わいのある人物で、物語全体の雰囲気を暗くなりすぎないように調和している感じでした。巧く出来ていると思いました。

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    2012年06月25日
  • Shelter(シェルター)

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    まずは、シリーズ物の第3作だと知らずに読んでしまって、しまったなぁ・・・と。

    全体的に暗い雰囲気が漂っていて、精神的な傷を扱ったものだけに、合わない人は合わないと思います。
    それで、深いところに踏み込んでいくのかな?と思ったら、そこまでは深く書いていないような感じがしたと思ったら、3作目。
    なので、もしかしたら、前2作を読んだら、もっとそれぞれの人物像が掴めて、よりしっかりと読むことが出来るのかな?と思うと、しまったなぁ・・・とw

    単体で読んだという感想になると、読み進むのはどんどん読めるけど、特筆するほどのストーリーでもないという印象。
    というか、こういった問題を描いた作品というのは、な

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    2012年06月20日
  • 茨姫はたたかう

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    整体師シリーズの続刊。
    内容的には前作の方が好みですが、相変わらずおもしろくて一気読み。最初は主人公の考え方や行動にイライラしたけど、後半はむしろカッコ良く見えた。このシリーズまた、出て欲しい。

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    2012年06月10日
  • 茨姫はたたかう

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    対人関係、、、特に男性に対して臆病な女性が、隣人や整体師とふれあい少しずつ自分の意志で問題に向かい合う。

    文中の会話が関西弁なので、テンポがいいですね!
    ハラハラすることはありませんでしたが、その分落ち着いて読むことができました。

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    2012年06月02日
  • 寒椿ゆれる~猿若町捕物帳~

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    野暮天同心・千蔭も気づけば第四弾。もういっそ梅が枝とくっついてしまえばいいのに。と、思いつつも。

    見合い話も出てきて、見合い相手は千陰にお似合いといえば、お似合いのような“おろく”。一筋縄でいかない御仁に千陰も悪戦苦闘?

    時代モノといえば手堅い作家さんが多い中で、なかなか検討しているとは思う。ただ、こなれていないというか、時代背景と、近藤さんお得意の後味の悪いパンチの利いた謎。というのが、しっくりこないのかなーとも思う。

    キャラが奇抜なのもちょっとねー。でも、嫌いじゃないのよ。

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    2012年05月05日
  • 桜姫

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    読んでる途中にふと気になって解説を読んだら、、、
    歌舞伎界を扱ったシリーズの3作目であることが判明!
    ちょっとショック。。。
    だけど、いきなりこれを読んでも十分に面白かったです。

    それでもこれから読む方は、『ねむりねずみ』『二人道成寺』を
    先に読んだ方がさらに楽しめるかもね☆

    幼い頃に亡くなった後継者の兄。
    ある人との出会いをきっかけに、自分が兄を殺してしまったのでは
    ないかという思いが強くなり、真相を探ることになるのだが・・・
    そんな妹の葛藤や恋愛や家族への想いが語られたミステリです。

    近藤さんのミステリはどちらかというと、二時間サスペンスに
    近いです。トリックが凝ってたり、語りで騙し

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    2012年05月01日
  • 巴之丞鹿の子~猿若町捕物帳~

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    この作家さんで時代小説~?っと思ったが予想以上に面白かった。文体があさのあつこさんの時代小説と似ているかな。情景うんぬんで読ませるのではなくミステリ要素で読ませる感じ。シリーズなのでこの先が楽しみ。

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    2012年04月29日
  • 茨姫はたたかう

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    ネタバレ

    『カナリヤは眠らない』の続編です。
    前作同様、整体師の合田先生と、そこに通う患者さんで編集者の小松崎君が主人公。
    今回は自分の殻にこもりがちで、かつストーカーに狙われた女性のお話。
    その女性を合田先生が、体と一緒に心もほぐします。
    何かエッチィ感想みたいになりましたが、健全な本です。

    女性が住むアパートが隣の人同士で仲が良くてうらやましいです。
    合宿みたいで楽しそう。

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    2012年04月17日
  • にわか大根~猿若町捕物帳~

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    人を殺めてしまう、ということが軽く描かれているように思う。
    話自体は面白くても、どこか納得しきれないものが残る。

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    2012年03月31日
  • ふたつめの月

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    どの登場人物にもあまり魅力がない。
    ストーリーのインパクトも薄い。
    すべてが中途半端な気がした。

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    2012年03月18日
  • ガーデン

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    探偵今泉シリーズの第一作。『二人道成寺』の前に読むべきだった。『ねむりねずみ』も読んでみなくちゃ。ひどく疲れる。誰も救われない。何も報われない。それでも魅力的な人物が躍動する。成長する。しかし成長を恐れる思春期ゆえの苦さ。たとえそうであっても、その選択だけは、とってはいけないんだよ。全体的に暗い。『サクリファイス』シリーズはこの流れを確実に汲んでいる気がする。

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    2012年02月16日
  • ダークルーム

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    サクリファイスの著者による珠玉短編集ということだが・・・
    全て先が読めてしまった。
    SWEET BOYSが面白かった。

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    2018年02月23日
  • Shelter(シェルター)

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    大阪から東京に逃げ出してきた恵はいずみという名の少女と出会う。彼女が何かに脅え何かから逃げているのを感じ取った恵はしばらく行動を共にする。
    また大阪に残された恵の妹、歩。彼女と付き合っている小松崎は消沈する歩の力になれるよう恵の足取りを追うが・・

    まあ無難におもしろい・・・けどところどころいろいろ伏線めいたものがあるんだけど、どれもスルーしてあっさりと終わっちゃった・・・なんか解決はしているけど消化不良感が・・・

    と思ったらこれは合田接骨院シリーズの第○作とかなんですね。今回のでシリーズの全貌がわかるとかそういうつくりだそうで。そうか。じゃあ他のも読んでみようかな。。

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    2011年11月15日