近藤史恵のレビュー一覧

  • インフルエンス

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    ネタバレ

    2024.3.23

    ひとりがひとりを守るために殺人を犯し、ひとりがそれを庇うことをきっかけに、誰にも言えない秘密を重ねていく。

    “幸せか、価値があるかということを、誰かの基準にゆだねたりはしない。行けるところまで三人は走って行く。立ちはだかるものを破壊し、なにものにも従わない。
    少しは悔やんだり、反省したりはするかもしれないが、すぐに忘れてしまえばいい。傷つこうが、しくじろうが、失おうが、年を取ろうが、未来はいつだってわたしたちの手の中にあるのだ。”

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    2024年03月24日
  • 幽霊絵師火狂 筆のみが知る

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    読み終えたなら、文庫の厚みを確認していただきたい。薄さに驚くだろう。物語の密度が異常。物語は極めて濃厚だし、その描写もあらすじだけを記すようなものではなく、緻密で濃厚なものだ。なのに、なぜこの分量で収まる。ホントに要らぬ枝葉は一切を切り捨ててるんだろうなあ。

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    2024年03月19日
  • 幽霊絵師火狂 筆のみが知る

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    他人には見えないものが見える絵師の火狂とその絵師が居候している料理屋の娘の真阿が、絵に関わる謎を解く。
    火狂に関わることで、真阿にも不思議な現象が起こる。
    最後に明かされるタイトルの意味。火狂と真阿の今後が気になる。

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    2024年03月17日
  • さいごの毛布

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    ・心の棘が抜けたわけではない。

    ・「そりゃあ、素直な子の方がなにかと得だけど、人間、自分に向いてない行動は取れないものよ。素直になれなけりゃ、それはそれでいいわよ」

    ・ 見捨てるのではなく、手放すのでもなく。迷いを迷いのままで置いておくように。

    ・結局人がどのくらい重い荷物を背負うべきかなんて、他人に決められることではないわよね。

    ・手に入らなかったものすべてを取り返すことはできなくても、拾えそうなものには手を伸ばしてみてもいい。犬たちのように少しだけ素直になって。

    棘が抜けたわけじゃないから
    たまにチクチク痛むんだろうな。

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    2024年03月07日
  • 岩窟姫

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    芸能界の闇、自殺、SNSやマスコミのあり方等、今の時代らしい物語。

    主人公蓮美は全く身に覚えの無い濡れ衣で世間から責められ、芸能界から姿を消す、、なんて気の毒な。
    かわいそうすぎて、なんとか彼女の無実が証明されるよう応援しながら読んだ。中盤からまさかの事実が判明するが、、ちよっと簡単すぎないか?

    あまりにも簡単に解き明かされるし、そもそも謎の暗号もイマイチで、、それ?と少しがっかり。
    中盤までの謎の部分がとても面白かったので、後半が残念に感じた。

    ちょっと疑問だが、蓮美を可愛がっていた病気の元社長もそれらの悪行に無関係ではないんだよね?あるいは全く知らなかった?か、知ってたが止められなか

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    2024年03月07日
  • インフルエンス

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    団地に住む少年少女。
    その団地内で起こる事件。
    大人になってからも、過去を引きずりながら生きる登場人物。何も感じていない登場人物。

    3人の少女にまとわりつくしがらみ。
    登場人物のほとんどが幸せになれなかった、そんな物語でした。
    せめて、物語のその後は一人一人が幸せになっていてほしいなと思いました。

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    2024年03月04日
  • 昨日の海は

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     最近こういう「は」止めタイトル多いが、内容にぴったり嵌っていないとよりダサいと感じてしまうのは私だけだろうか。シングルマザーの伯母とその娘が帰ってきたことをきっかけに、祖父母の心中事件の謎を追う高校生の光介。自分のルーツにも関わる真実を追求したい気持ちも、誰かを守るために真実を明らかにせず隠す気持ちも、どちらもわかる。真実に辿り着く過程で一つ大人に成長し、秘密を抱える選択をした光介が頼もしい。どうしても心中しか選択肢はなかったかという疑問が残る上、心中を選びそうな気性や不安定さも見受けられなかった点がモヤモヤ。

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    2024年03月04日
  • 幽霊絵師火狂 筆のみが知る

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    料理屋の娘。
    怪奇もの。
    と、いうと、どうしても他の著者さんの三島屋シリーズが頭の中に。
    それと、比べるわけではないが、どーしても、最後まで頭の中にそれが浮かんでいたなー。

    三島屋と違うのは、一個一個のお話の終わり方が「優しい」こと。
    そして、主人公そのものが怪異に思いっきり巻き込まれることがないところ。
    読み手としても安全な場所から眺めることができるイメージ。

    火狂と、真阿、良いコンビ。
    たぶん、長い期間を共にすればするほど、お互いに怪異への反応が良くなるような気がする。
    いや、真阿が成長したら、もしかしたら、その反応が薄れるかもしれないなー。

    タイトル回収が切なかった。
    ああ、だから

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    2024年03月03日
  • インフルエンス

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    彼女たちのいる環境が少しでも違っていれば、出会わなければ、それぞれが違う運命を辿っていたのかな。
    "殺人"がこんなにも彼女たちの身近に存在しているという点においては、なかなか現実味が感じられなかったけれど。。

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    2024年02月28日
  • さいごの毛布

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    会社をリストラされたものの転職先が見つからず、家族ともうまくいっていないので頼れない。そんな主人公が友人から紹介されたのは老いた犬たちを預かる老犬ホーム。様々な事情を抱えてホームで暮らす犬たちの世話をしながら、色々な出来事に向き合っていく…。
    同僚も犬と飼い主たちもオーナーも、主人公自身もそれぞれ事情を抱えていて、それを知ることで少しずつ主人公が最後に家族と向き合ってみようという心境に変わっていくのがよかった。犬たちがかわいい。

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    2024年02月04日
  • インフルエンス

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    勉強を頑張っていた子供の近くで他の子がゲームを始めると、今まで頑張っていた勉強を嘘のようにやめて子供はゲームに夢中になることがあります。
    環境が全てではありませんが、自分や人生を作り上げていく中で欠かせない要素であるのは間違いないと感じました。

    「人は自分を語ることばを欲しがるものなのかもしれない。」
    「未来など、いいものであれ悪いものであれ、思い通りにはならないもので、それならば曖昧な方がいいのだ。」

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    2024年02月03日
  • 賢者はベンチで思索する

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    公園で犬が殺されていたり、子どもが誘拐されたりと、物騒な事件が起こるんだけど、なぜか根底にほのぼのした暖かいものを感じられる作品だった。
    主人公久里子のキャラクターかなぁ。

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    2024年01月30日
  • インフルエンス

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    きっかけと環境の大切さと怖さが印象的
    このふたつ次第でどうにでもなれてしまう
    共有できる友達に縋って固執してしまうのは
    仕方ないなぁ、と

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    2024年01月25日
  • さいごの毛布

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    犬猫系は泣けるよな。。と思いつつ手に取った本。
    最近良く読んでる近藤史恵さん。私には読みやすいみたいだ。

    老犬ハウスで働く主人公の成長と少しだけサスペンス調なお話。

    やっぱり泣けるシーンもあったけど、サスペンスなとこがドキドキして面白かった(人がなじられたり殴られたりしてるのを面白いと書くのはどうかと思うが)

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    2024年01月20日
  • さいごの毛布

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     所謂コミュ障で、就職面接で不採用を繰り返す中、友人の紹介により老犬ホームで働き出した智美の成長物語。犬猫等のペットを飼ったことがないので、最期の時や飼えなくなる事情などを真剣に考えたことがなかった。犬にとって昨日と同じ毎日がいつまでも続くことが幸せらしい。多くを望まず、飼い主に忠実で健気な犬の姿が愛らしく切ない。しかし犬のように男を愛する碧は見ていられない。犬だから可愛く見えるだけなのか。
     犬自身が思う幸せと人間の側から見た犬の幸せに乖離があることにハッとした。このようなホームも1つの幸せの形。人間のエゴで振り回されることなく、1匹でも多くの犬が幸せな形で生涯を終えられることを祈る。

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    2024年01月19日
  • おいしい旅 しあわせ編

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    ネタバレ

    おいしい旅シリーズは疑似旅行している
    みたいで読んでいて楽しいし
    いったことがあるところでは自分も旅している
    みたいでそこがまた楽しいし美味しい!

    『夕日と奥さんのお話』のオチに
    あぁ~やっぱりそうかと思ったけど、
    そういった聞いたらわかる事ですら
    聞かない夫婦がお互い色々と覚めちゃって
    離婚しちゃうんだろうなぁ。だから夫婦って
    お互いのことを知るって大事なんだなぁ~
    なんて当然のことなんですが改めて
    思いました。まぁそれって夫婦間に関わらず
    人間関係にも当てはまるもんですよね。

    『美味しいということは』のなかで
    卓郎とお婆さんの会話の中で出てくる
    「美味しいということは」の問いかけの答え

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    2024年01月17日
  • [新版]天使はモップを持って

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    ネタバレ

    軽い感じで読める。短編集なので隙間時間でも読めるのが良かったです。

    若くて可愛い女子はビル清掃「なんか」するのは勿体無い的なことを言う男が出てきて、色んな意味で、なんて失礼なやつなんだ!と思いました。

    最後の「史上最悪のヒーロー(だったっけな?)」だけ、毛色が違うしなんとなく無理矢理感があって好きではなかったです。ハッピーエンドではあったので、良いのかもしれないですが…。

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    2024年01月12日
  • おいしい旅 初めて編

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    こっちのほうが食より旅メインか。知り合いの振りして声かけた結果に驚愕。詰めが甘いとはいえまさかの一言。

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    2023年12月26日
  • おいしい旅 しあわせ編

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    旅行とご飯を話を掛け合わせた短篇集
    印象に残っている話は、ヴェネツィアに思い出探しにいく話、おばあちゃんの思い出話を巡り探すが、実際のところ、、、
    読んでいて、どこか旅行に行きたい気持ちになりました。

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    2023年12月24日
  • 迷 まよう

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    迷う、短編集。

    不思議な話かと思ったらミステリーだった1話目に
    今度こそ! と思ったら2話目もミステリー。
    確かに、人生に迷いがある短編でしたが
    しっかりと道を決めるのが物語だな、と。

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    2023年12月15日