近藤史恵のレビュー一覧

  • キッチンつれづれ

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    ネタバレ

    【収録作品】
    「対面式」福田和代
    「わたしの家には包丁がない」新津きよみ
    「お姉ちゃんの実験室」永嶋恵美
    「春巻きとふろふき大根」大崎梢
    「離れ」松村比呂美
    「姉のジャム」近藤史恵
    「限界キッチン」福澤徹三
    「黄色いワンピース」矢崎存美

    台所をテーマにした競作。
    コミカルなものから、ヘビーなものまで、濃い短編集。
    「食」は生きることと密接に関係しているのだと再確認。

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    2024年07月01日
  • 歌舞伎座の怪紳士

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    めちゃくちゃ優しい女性の再生を描いたミステリでした。
    主人公の久澄だけでなく登場人物それぞれの傷に寄り添い、そして包み込んでくれるような作品だったように思います。

    主人公となる久澄は、会社を辞め実家の家事をしている女性。現状に対して焦りはあるものの、働きに出る勇気も持てず、母や姉に甘えて日常を過ごしています。
    そんな彼女に舞い込んだのは、祖母からの観劇代行のバイト。
    外に出ることが難しくなった祖母に代わり、頂きもののチケットで観劇し、その感想を伝えるというもの。
    久澄はこのバイトをきっかけに少しずつ歌舞伎をはじめとした舞台の魅力に惹かれていくが、行く先々で小さな事件と、なぜか毎回老紳士が現れ

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    2024年06月30日
  • おいしい旅 しあわせ編

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    美味しいということは 三上延
    オーロラが見られなくても 近藤史恵

    初見の作家さんの作品だったが、美味しいということは、がよかった!
    主人公と祖母、主人公と息子、それぞれの関係性がリアルだけどほっこりする感じ。

    オーロラが見られなくても、ひとり旅熱が高まっていたこともあり、とても素敵な話に思えた。
    旅先での出会いっていいなあと思った。

    その他の話は、どろっとしすぎていたり、逆に物足りなく感じたりするものが多かった。

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    2024年06月22日
  • アンソロジー 舞台!

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    舞台をみるのは、好き。舞台に立つ人。みる人。支える人。いろいろな視点から見れて興味深く読んだ。舞台は同じ空間と時間を共有できて、あっという間に同じ世界につれていってくれる。舞台を見に行きたくなる。

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    2024年06月18日
  • インフルエンス

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    中学時代は,大人という人間が,たいした人間では無いことに気付くころ。そんな中学時代を生き抜くのは,本当に大変です。

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    2024年06月15日
  • ホテル・カイザリン 電子再編集版

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    勝手に長編だと思い込んでいて最初の交霊会がのちのち関わってくるかと思いきやそんなことはなかった。

    バレエ姉妹の話。主人公が新たなやりがいやアンナとベガの出会いも素敵だった。
    パリの美しい街なみ文章から伝わってきた。

    ここからの短編は通勤時にもさくっと読めて、落ちもしっかりしていたからとても読みやすかった。
    「甘い生活」は私自身も妹に搾取されてきたのですごく姉に共感してしまった。主人公の性格の悪さ、ずる賢さにとても気分が悪くなった。最後の展開は自業自得だね。

    「未事故物件」はオカルトの類いかと思いきや・・・。怖かった。

    タイトルの「ホテル・カイザリン」は少し切ないお話。
    冒頭の事情聴取を

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    2024年06月15日
  • 私の命はあなたの命より軽い

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     真相がわかると酷いお父さんだとしか思えなかった。いくら娘が可愛くてもそこまでするか?というか…。
     そして、状況によってこんなにも違ってしまうんだなあ、と。最後に不穏な空気を残して終わったところがなんとも怖い。

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    2024年06月02日
  • インフルエンス

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    ネタバレ

    一気に話に引き込まれて読み終わった。
    有り得ないような、有り得るような、そんな話。
    最初から不幸な境遇があって、どんどん悪い方に悪い方に人生が絡み取られていくのが辛かった。
    この先に少しでも希望があればいいのだけれど。

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    2024年05月29日
  • 岩窟姫

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     自殺したトップアイドルの親友に陥れられ、身に覚えのない罪で自らも芸能活動の制限を余儀なくされた蓮美。話のスケールの割に悪役が小物というか、読みやすいが思っていたより軽めのストーリーだった。未成年で世間知らずの小娘の口封じに放火は割に合わないのでは?犯人側のブレが気になってイマイチ入り込めなかった。もう1人の友達・チホちゃんが清々しい性格で良かった。

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    2024年05月29日
  • 演じられた白い夜

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    〈再登録〉舞台は冬の山荘で行われる推理劇の稽古合宿。演出家と犯人役以外は誰が犯人なのかもわからない状態で稽古を続けていたが、演じている推理劇「マウス」の筋書き通りに被害者役が殺されていく…
    閉ざされた環境で起こる殺人や、それぞれが秘めた恋愛感情が描かれているところなどデビュー作の「凍える島」に通じるものがあります。近藤作品の王道的なテーマに「マウス」という作中作が上手く組み込まれていました。
    それぞれに愛情の形があって、他の人に当て嵌めることは誰にも出来ないと感じました。

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    2024年05月29日
  • 巴之丞鹿の子~猿若町捕物帳~

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    〈再登録〉著者初の時代物ミステリ。殺された娘達は皆、「巴之丞鹿の子」を身に着けていた。事件と人気女形役者・巴之丈との関連は…?
    梨園シリーズの作者だけあって、女形の巴之丞や、彼によく似ているという花魁の梅が枝など艶っぽい登場人物達が作品に華を添えていました。舞台設定は抜群なので、ミステリとしても幅が広がることを期待。

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    2024年05月26日
  • 幽霊絵師火狂 筆のみが知る

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    幽霊画とその背景が見える女の子のお話だと思ったら、結構ヒロインにディープな過去があってびっくり。しかもシリーズだった。人の執念って怖いなぁという感想。

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    2024年05月26日
  • アンソロジー 舞台!

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    舞台にかける役者たちの情熱が美しく微細に書かれて、芸術的な短編集だった。
    個人的には2.5次元の裏話のようなエピソードが興味深かった。

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    2024年05月25日
  • 青葉の頃は終わった

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    <再登録>学生時代のマドンナだった瞳子はなぜ自ら命を足ったのか?別々の道を歩いていたかつての仲間達は過ぎた日々を思い出す…
    作品の鍵を握る瞳子の印象がバラバラでつかみにくい。そういう不安定なところがマドンナだった由縁かも知れませんが。

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    2024年05月23日
  • 桜姫

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    ネタバレ

    舞台は歌舞伎だけど、異性愛主義が強く出ている話だった。途中で亡くなる子役の噛ませ方がいまいち軽く噛み合わず肩透かし。もっと歌舞伎を感じる展開を期待。

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    2024年05月17日
  • アンソロジー 舞台!

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    ネタバレ

    【収録作品】近藤史恵 「ここにいるぼくら」/笹原千波 「宝石さがし」/白尾悠  「おかえり牛魔王」/雛倉さりえ「ダンス・デッサン」/乾ルカ  「モコさんというひと」

    どれも舞台に引きつけられる人たちの話で悪意を持つ人が直接的には出てこないのがよかった。
    演じるほうの覚悟も描かれていて、トップスターでないからこその葛藤と矜持がいい。トップスター側も、互いへのリスペクトと舞台への愛情が感じられる話ばかりで、これが現実ならいいのにね…… でも、舞台を見る側としては、そういう人間性を信じたいところもある。

    「ここにいるぼくら」【2.5次元×俳優】メインキャラの一人が病気で無期限療養に入ることになり

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    2024年04月26日
  • おいしい旅 しあわせ編

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    ネタバレ

    【収録作品】
    「もしも神様に会えたなら」大崎梢
    「失われた甘い時を求めて」新津きよみ
    「夕日と奥さんのお話」柴田よしき
    「夢よりも甘く」篠田真由美
    「旅の理由」松村比呂美
    「美味しいということは」三上延
    「オーロラが見られなくても」近藤史恵

    タイトル通り、おいしそうな食べ物がてんこ盛りで、話の結末も温かく前向き。

    「もしも……」は、伊勢市が舞台。小五の元喜と泉美の掛け合いが楽しく、口開けの一篇にぴったり。
    「失われた……」は、松本が舞台。亡くなった両親の話を思い出しながらの旅がいい。ちょっとしたニアミスもうれしくなる。
    「夕日と……」は、石垣島が舞台。知っているつもりで知らない連れ合いの話

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    2024年04月20日
  • おいしい旅 しあわせ編

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    しあわせ編だけあって、旅を通して新しい一歩を踏み出せそうな話ばかりで気持ちよかった。
    柴田よしき「旅と奥さんのお話」と篠田真由美「ゆめより甘く」が好きです。
    アンソロジーは、知らなかった作家さんを知ることが出来てる良いですね。

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    2024年04月19日
  • 南方署強行犯係 狼の寓話 〈新装版〉

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    近藤さん初の刑事モノ第一弾。主役の二人はほっこりユーモラスにからんでなかなか楽しいけど、事件の本質部分はとても重い。謎めいた寓話がなにを意味するのか、だんだんわかってくるんだけど、はー、最後そうなるかー。そうだよね。近藤さんだもんね。
    どうしていなくならないんだろう。暴力振るう人間って。

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    2024年04月13日
  • おはようおかえり

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    代々女系が継いでいる和菓子屋さん、小梅はその4代目候補というか漠然と長女だから継ぐのかなと思っている様子
    嫌いじゃないけど大好きでもなくて、でも周りの状況から自分の役目かなと思うところ、空気を読んでるつもりはないけど結果読んでしまっている、良い悪いは別にして

    曾祖母の魂?が妹に乗り移ったり、災害が起きたり、曾祖父と愛人の間にできた子どもの孫が出てきたり(遠い親戚)、人種や性的マイノリティの話が出てきたり、キーワード盛り込み過ぎで、姉妹の話なのか家族の話なのか和菓子屋の歴史の話なのか内容が薄まってしまった感じは残念だったな

    「おはよう」「おかえり」かと思ったら、「お早うお帰り」だった
    そう言

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    2024年04月10日