近藤史恵のレビュー一覧

  • [新版]天使はモップを持って

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    ある会社で起こる事件を新入社員の大介と清掃員のキリコが解いていく物語。
    8話の短編でできているので隙間時間に読みやすいです。

    ただ、最終話の『史上最悪のヒーロー』がなんとなく他とテイストが違っていてちょっと不完全燃焼。
    シリーズ物のようなので、最終話を踏まえて次回以降のストーリーがどうなっていくのかが楽しみです。

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    2023年07月01日
  • シャルロットの憂鬱

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    夫婦は子どもが欲しくて、不妊治療を行うも授かれず、そんな時に犬のジャーマンシェパードのシャルロットを家族として迎え入れ、シャルロットと過ごす日常が描かれる。
    シャルロットの愛らしい表情が本から伝わってくる癒される内容で一気に読んでしまった。
    夫婦の寝室は、いつか生まれてくる子供の部屋になるので、シャルロットを入れないと決めていたが、だんだん夜も一緒にいたい気持ちが強くなって、禁断の部屋に入れるようになっていく展開もリアルに描かれており、人の機微を感じる一冊である。

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    2023年06月08日
  • おいしい旅 初めて編

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    ネタバレ

    坂木司さんの「下田にいるか」の適量が
    わからない彼の気持ちがすごくわかって
    読むうちに自分も行ったことのない下田を
    旅している気分になりちょっとしたことへの
    感動何かがすごく伝わってきた。
    上司からわざわざ口頭で伝えてくれた所は
    自分だったら泣いちゃうなwww

    松村比呂美さんの「糸島の塩」の話は
    なぜ一緒に旅する気になったのかは
    私にはまったくわからなかったけど
    こういうのも一つの出会いなのかな?
    その話出てくる「おにぎり定食」は
    是非行って食べてみたいと思いました。

    どの話も始めて旅をする感じがすごく伝わる
    作品で読むとこちらまで一緒に旅している
    感じが読んでてすごく楽しくそして
    美味し

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    2023年06月08日
  • おいしい旅 初めて編

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    7人の作家さんによる旅短編集。

    坂木司さんの短編、
    テレビドラマ「孤独のグルメ」の語りに似ている(笑)
    井之頭五郎を20代の若者にしたらこんな感じになるかも。

    さあ、旅行に出かけよう!

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    2023年06月04日
  • シャルロットの憂鬱

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    犬を飼っているので、感情移入出来て面白かったです。うちのは柴犬だけど、シェパードも良さそう。もと警察犬のミステリーとあったので、事件が起きるのかと思いきや、日常の中で起こるミステリーで、ほのぼのいたします。近藤史恵先生の本は、とても読みやすいです

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    2023年05月28日
  • にわか大根~猿若町捕物帳~

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    猿若町捕物帳シリーズ第3弾。3部の話から来ていて、その中でも大根役者が面白かった。中々味のあるキャラばかりで楽しく読めた。

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    2023年05月12日
  • モップの精と二匹のアルマジロ

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    キリコシリーズ第4弾。
    今回は、初の大介とのコラボ。
    大介も探偵のような動きをするので、いつものキリコシリーズとは違っているし、ストーリー展開もいつもとは趣が違う。
    そして、最後に明かされる「アルマジロ」の意味。
    一言で言って、重い。
    悲しく辛い。
    でも、ひとつ思うのは、友也、真琴2人に幸あれと。
    救いはあるし、救いの一端を見つけていると思うから。
    力強く向き合ってほしいと思う。

    そして、自分は。。「アルマジロ」に近い人間だと思う。
    特に、真琴寄り。
    だから、真琴の考えていること、いや!ってほどわかってしまうな。。

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    2023年05月06日
  • [新版]天使はモップを持って

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    続編を先に読んでしまってからの初回。
    たぶん、書いた時の作者のキャリアの違いだろうが、内容的に薄い気がしてしまった。
    面白いは面白いんだけれど、続編の方が面白かったなーと。

    最後の章は、途中まで全くの別人だと思っていて、突然の正体判明に驚いた。
    そのあたりの書き方も、なんだか腑に落ちない感じなのかも。。
    あと、突然の「ひよこ」も。

    このシリーズをきちんと順番に読む方!
    この本で判断せずに先に進んでください。
    きっと楽しくなるよ。

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    2023年05月02日
  • スティグマータ(新潮文庫)

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    ロードレースを主題とする小説が少ないから手に取っているんじゃない。 近藤さんが描く自転車競技の世界がとても臨場感に溢れ、さも自分がレースに参加しているような一体感が好きで読ませていただいている。 続編が楽しみ・・・。(o^^o)v

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    2023年04月29日
  • キアズマ

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    題名だけじゃ内容を想像出来ないけど、著書が近藤さんで表紙に自転車選手の絵とくれば、避けて通れません。毎年、テレビでツールやジロを観ているけど、益々、奥深く観ることが出来そう・・・。次の自転車本が楽しみ(o^^o)v

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    2023年04月29日
  • 二人道成寺

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    読み心地すっきりさっぱり
    梨園が舞台ではあるものの、そこまで深入りする話でもなくライトなミステリー

    さらっと気分を変えるには良い小説

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    2023年04月15日
  • 11の秘密 ラスト・メッセージ

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    女性作家によるラスト・メッセージをテーマにした短編集。悲惨な話や怖い話はなく、ホッとする話が多かった。他の本と並行して気分転換に読んだ。

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    2023年04月10日
  • 桜姫

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    大物歌舞伎役者の息子が幼くして亡くなった。その妹は自分が兄を絞め殺した夢を何度も見て、本当に自分が殺したんじゃないだろか?と思っていた。歌舞伎の話なのだが、歌舞伎を知らなくてもスラスラ読めた。真相は…そういうことかと思った。

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    2023年04月08日
  • 三つの名を持つ犬〈新装版〉

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    “その日、わたしはだれにも言えない秘密を抱え込んだ。秘密は白い犬の姿をしていた。”

    インパクトのある題名と、かわいらしい犬の装丁に惹かれて手に取ったのだが面白かった。

    飼い犬を自分の不注意で死なせてしまった美人ブロガーと、FXで失敗し借金を抱えながら出し子をして日々を繋いでいる若者の二人の視点から物語が進んでいく。

    テンポもよく、読みやすい文体なので一気に読んでしまった。

    ミステリーではあるが残酷な描写がなく、動物虐待等もないので安心して読めるのもいい。

    なぜ一匹の犬に三つもの名が付けられているのかはぜひ読んで確かめてみて欲しい。そして、その犬の幸せの行方も。

    身の丈にあった幸せと

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    2023年04月06日
  • おはようおかえり

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    読みやすくて面白かったです。
    つぐみ(ひいお祖母ちゃん)が和菓子を作るところや、小梅が新しい和菓子を考えたりジュンさんに背中を押してもらったり、いいシーンもあったけれど、ひいお祖母ちゃんの心残りはなくなったのか気になった。
    生前、お父ちゃんとはすれ違ったままだっただろうし、魂が戻ってきたのに手紙の件は解決したように思えなくてモヤモヤしました。
    差別のことについても小梅ともう少し話し合って欲しかったです。

    ひいお祖母ちゃんが乗り移ったのがなぜつぐみだったんだろう。ひいお祖母ちゃんの魂が自分の中にいることで何か影響があったのかなかったのか、つぐみの内面も読みたかった。

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    2023年04月01日
  • 岩窟姫

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    芸能界でアイドルが飛び降り自殺をした。同じプロダクションのアイドルのせいにして。芸能界の秘密。昔から囁かれている女性アイドルや女優の売春にメスを入れた作品。今や日本より韓国でその噂が多い。昔と違い日本のアイドル達も恋愛や結婚するのが早くなってきている。昔は恋愛禁止が多かったのだ。

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    2023年03月29日
  • おいしい旅 初めて編

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    『おいしい旅 想い出編』と同日発売された作品。

    収録作は
    「下田にいるか/坂木司」
    「情熱のパイナップルケーキ/松尾由美」
    「遠くの縁側/近藤史恵」
    「糸島の塩/松村比呂美」
    「もう一度花の下で/篠田真由美」
    「地の果ては、隣/永嶋恵美」
    「あなたと鯛茶漬けを/図子慧」の書下ろし7篇。

    家が好きで出不精の私だが本作を読むと旅に行ってその土地ならではの美味しいものを食したくなる。

    お気に入りは、コロナ禍前に女友達と二人で行ったサニーヒルズ台湾本店のパイナップルケーキを懐かしく思い出す松尾作品と、不穏な展開から反転する松村作品。

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    2023年03月26日
  • 昨日の海は

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    カメラマンの祖父とモデルだった祖母が無理心中を図った。そして、東京から叔母さんが娘を連れて田舎に戻ってきて、少し話を教えてくれたことから、真相を知りたいと思い東京へむかった。色々わかってしまえば、そんなものだったと思える事もある。海は昔も今も同じように波しぶきを上げていた。

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    2023年03月26日
  • おいしい旅 初めて編

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    7人の作家さん達による、旅とおいしいものを題材にしたアンソロジー。

    坂木司さん、松尾由美さん、近藤史恵さん、松村比呂美さん、篠田真由美さん、永嶋恵美さん、図子慧さん

    坂木さん、近藤さん、松村さんのお話が好きだった♡
    読んでると情景が目に浮かぶ様で、なんだか心地よかった。そしてその土地にまつわるおいしそうなものに興味津々♪
    サメバーガー、糸島の塩、樺太の白身魚、、etc、、
    アムステルダムにはコロッケなど揚げ物の自販機があるらしい!しかも熱々!
    旅をすると色んな"初めて"に出会って、非日常を味わえる。ほんと最高のリフレッシュだな〜♬
    コロナ禍で旅行ほとんど行けてなかったか

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    2023年03月23日
  • 天使はモップを持って

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    シリーズものの第一作。ミステリー。同じ作家の『ときどき旅に出るカフェ』と『マカロンはマカロン』を読んだことがあり、同じようなテイストのものを読みたくなり手にとりました。さらさらとあっというまに読めて、洒落ていて、人の心の暗い一面も描いてあるけれども、読後感は爽快。元気がでます。

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    2023年02月21日