白井聡のレビュー一覧

  • 武器としての「資本論」

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    ー資本主義とは。
    富は資本主義以外の社会でも存在するが、その富が商品という形で発生するのが資本主義の特徴。商品は共同体間の交換。後腐れのない等価交換。
    労働に関しても商品として扱われるようになっているのが近代。もともと労働ってのは共同体的な作業(富の生産作業)だったが、それが共同体外の活動(=商品の生産であり、労働自体も商品)になった。
    労働の過程すらも資本に取り込まれた状態のことを実質的包摂と言ってる。(農業やってるときに買い取りをしてもらうとかは別に農業のアウトプットの仕方は固定されてない。労働者にやり方は任せてるときは包摂は低いということか。生産性を高めるということは自動化であって、機械

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    2022年03月19日
  • ポストコロナ期を生きるきみたちへ

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     内田樹さんんが呼びかけて「中高生向き」に書いてもらった,オムニバス本。わたしが知っていた人は6~7人だが,それぞれの呼びかけが面白かった。
     本書のメッセージは,30代~70代の年代別に分かれていて,70代なんて,中高生が大人になった頃はほとんど現役ではないわけで,だからこそ,なにを呼びかけているのかが,気になる。
     新型コロナによって暴き出された現代社会の矛盾は,コロナ禍が過ぎ去ったとしても,なんらかの修正を迫られるはずだ。会社に行かなくても仕事ができる…と分かったからには,満員電車に乗って会社へ行くこと自体が,すでに「必要なこと」ではなくなってしまった。密を避けることは,過疎地域では当た

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    2022年01月10日
  • 未完のレーニン 〈力〉の思想を読む

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    めちゃめちゃおもしろい!
    白井聡の初めての著書の文庫化だが、今文庫化してくれた講談社ありがとう!の気持ちが溢れる。

    レーニンの著書に明るいわけではないので、この読解が新しいのかどうか、判断はできない。
    でもはじめてレーニンのやりたかったこと、やろうとしたこと、やったことの意味がわかり、めちゃくちゃスッキリした。
    「何をなすべきか」をめぐる、フロイトを用いながらの「外部注入論」の意味
    「国家と革命」が解き明かす革命の必然性とその力の所在
    新自由主義の矛盾があらゆる意味で発露している今日読む意味が、レーニンには間違いなくある

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    2021年12月29日
  • 主権者のいない国

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    コロナで騒ぐ国民に、本書でその前提を考えてほしい。

    「コロナが落ち着いてから」とかでなく、どうなったら騒がなくて良いと自分が判断するか、軸の無い、考えない、怠惰な国民性をよく表している。

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    2021年12月22日
  • 転換期を生きるきみたちへ

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    数年前に1度読んだが、内容を忘れてしまったので再読。
    様々な立場の方々が、先の見えない転換期にあたり、中高生に向けて「根元的に物事を考える」ために書かれた本。

    刺さるメッセージはたくさんあったが、特に刺さったのは「13歳のハードワーク」だった。
    たしかに「夢=職業」にしてる人が圧倒的だなー、と思った。

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    2021年12月11日
  • 武器としての「資本論」

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    『資本論』とは何かというより、なぜ現代社会で『資本論』に触れるべきなのか、ということを考えさせてくれる一冊。内容も『資本論』そのものについて触れている部分よりも、現代社会を『資本論』の視点から捉えてリフレーミングして解説している部分が多い。
    特に本書の「包摂」に関する記述には頷かされたし、しかもそれが殆ど不可逆的なものだという絶望感のようなものも感じた。一方で、以前テレビで見た「ポツンと一軒家」や「人生の楽園」に出てくる人達を思い出した。日本の少なくない場所にああして自分なりの感性を持ち、自分なりの生き方をしている人達がいるということは、社会がまだ完全には資本主義に包摂されていないことの証だと

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    2022年01月02日
  • 武器としての「資本論」

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    生き延びたかったら読んだ方がいい。マルクスといえば共産主義でとんでもないことになると考えてるそこの若いあなた!本当のコミュニズムを知らないんだよ。金に取り憑かれたジジイたち、いや資本主義に、そう教育されただけなんだ。まだ可能性があるから…

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    2021年05月23日
  • 主権者のいない国

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     VUCAの環境と長い閉塞感の日本の政治と経済。本書に記された戦後の歴史的背景は根深く、これからも道は険しいとものがあると感じた。
    •戦後の国体とは、戦前の天皇制国家体制の構造が配線を機にその頂点を天皇から米国へと入れ替えながら生き延びてきたことを捉えるための概念。
    •朝鮮戦争こそ戦後日本のかたちを決めた出来事であり、戦後の国体の歴史的起源。
    •内外政ともに数々の困難が立ちはだかる今、私たちにかけているのはそれらを乗り越える知恵ではなく、それを自らに引き受けようとする精神態度である。人間が自己の運命を自らの掌中に握ろうとする決意と努力のみ。

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    2021年04月29日
  • ポストコロナ期を生きるきみたちへ

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    高校3年生の私でも分かりやすい文章が多かった。新型コロナによって振り回される私たちの未来を前向きに考えていこうと思った。まずは正しい知識を得ること。そしてタテ、ヨコ、算数(本書より)の多角的視点から問題をみつめる。これから大学に進学する上で役立ちそうな知恵を得ることができた。

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    2021年02月19日
  • ポストコロナ期を生きるきみたちへ

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    色んな立場における識者の手による、今の時代ならではのアンソロジー。内田樹編ってところで、それなりのバイアスがかかっていることは間違いないけど、氏の慧眼に心酔している身としては、その選択には疑念の余地なし。通読した後も、その気持ちに変わりはなかった。いくら博覧強記でも、単著では、その言論にそれなりの限界があるものだと思うけど、その点本作は、根っこの部分でのブレをほとんど感じさせることなく、だけどそれぞれに違った見地からの論旨が展開されていて、感じ入ることしきりだった。

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    2020年12月14日
  • 「日米基軸」幻想

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    出版されたときと現在では政治状況が1回転進んでしまっているが長期的な見通しは今なお妥当だと思う。米国の没落、ユーラシアの台頭。東アジア諸国の連携。

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    2020年08月26日
  • 日本戦後史論

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    強烈な本であった。知的に刺激を受ける。
    特にアメリカで、木材産業の自立に向けた話をした後では。
    補助金のことをたくさん言われたけれど、その歴史性などを明らかにする必要があるなぁ。
    林業が自立できない背景には、日本社会の構造的な課題があるように思えて仕方がない。

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    2020年04月03日
  • 街場の平成論

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    いろいろな観点から「平成」を振り返る論集。30年間の変化の大きさに愕然とする。もっとも改元が時代の変化を表さないことは言うまでもないが。

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    2019年04月14日
  • 転換期を生きるきみたちへ

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    中高生に『ミライの授業』と併せ読んで欲しい。

    本書は、大人が読んでも考えさせらえるものである。
    「転換期を若い人が生き延びるための知恵と技術」について、親子で一緒に考えてみてはどうだろうか?

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    2018年10月12日
  • 転換期を生きるきみたちへ

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    『日本の反知性主義』の続編。うんうんうん、と頷きながら読んでました。そしてしみじみ、今は時代の転換期なんだなぁと思いました。

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    2018年05月18日
  • 日本戦後史論

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    「なんで日本だけが悪く言われるんだ、英米なんかもっとひどいじゃないか」という叫びに一片の真実はある。しかしそれを言えないことが敗戦したという意味であり、そのことを理解して飲み込むしかない、というところからしか、始まらない。
    原発、「どっちかといえばやめた方がいい」、程度の意思でやめられるはずがない。それがわかってないのが日本国民のダメなところです。

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    2017年11月26日
  • 属国民主主義論―この支配からいつ卒業できるのか

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    白井さんの本は読みにくくて苦手だったが、対談なので、白井の世界になってなくて良かった!!日米関係とか、歴史の話も深いし、この二人の会話についていけたら頭よくなりそう。最後の方は暴走ぎみ?ネトウヨも70代多そう、とか精力減退したらネトウヨになるとか、そこまで言うと反感かって終わってもったいないな。。。

    以下引用
    ポツダム宣言には占領軍が日本領土を占領できる期限が「新たな秩序が打ち立てられ」「日本の交戦力が破壊された確証が得られた」ときまでと明記されている。1951年の旧安保条約の前文には「日本国は、武装を解除されているので、平和条約の効力発生の時において固有の自衛権を行使する有効な手段をもたな

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    2017年12月18日
  • 戦後政治を終わらせる 永続敗戦の、その先へ

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    メモ
    P150 ナチスの高官、へルマン・ゲーリングの格言ー国民を戦争に引きずり込むのは実に簡単だ、外国に攻撃されつつあると言えばよいー
    ➡脚注30「国民は常に指導者たちの意のままになるものだ。簡単なことだ。自分達が外国から攻撃されていると説明するだけでいい。そして、平和主義者については、彼らは愛国心がなく国家を危険に晒す人々だと公然と非難すればいいだけのことだ。この方法はどの国でも同じように通用するものだ」

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    2017年10月09日
  • 憂国論――戦後日本の欺瞞を撃つ

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    鈴木邦男という人物の懐の深さを改めて感じました。政治的立場に関係なく大切にしていることは「自由」というくだりに、すばらしい、と。

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    2017年10月06日
  • 誰がこの国を動かしているのか

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    自律する市民にとって、一番求められる資質、それはメディアリテラシーである。それは、多様なメディアを意識的・批判的にとらえ、自律的に関わり、能動的に表現することを意識しながら、情報の受け取り方に注意し、報道を鵜呑みにしないという視点なのだ。
    そういうことを大前提にこの本を読んでみる。
    誰がこの国を動かしているのか。
    まえがき
     戦後日本の根深い癒着構造 鳩山友紀夫
    第1章 安倍政治、対米隷属レジームの正体
    第2章 この国を動かしているのは誰なのか
    第3章 日本人にとっての原爆、原発、核開発
    第4章 沖縄から見えてくる日米関係の核心
    第5章 いま求められている日本外交とは
    第6章 拉致、慰安婦問題

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    2017年08月15日