白井聡のレビュー一覧

  • 撤退論

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    編者の内田さんは言わずもがな、斎藤さんもユウさんも、その単著では、まんま撤退について論じていたので、本作の内容も推して知るべし。その上で、個人的にもいかに撤退をソフトに行っていくかに興味深々だし、本書を読まない訳にはいかない。政治・経済などの大枠から始まり、だんだんそれぞれの専門分野へと視界が移っていき、最後にまた大きな枠に戻る、みたいな結構。撤退≒縮小を論ずる以上、広い視野の方がベターということはなく、それぞれの観点から興味深い撤退が語られる。どういう撤退が可能で、望ましいのか、立ち止まって考えるきっかけになる。

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    2022年05月09日
  • 資本主義とお金のしくみがゼロからわかる! マルクスの資本論 見るだけノート

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    資本はひたすら増殖を目指す。
    まるで癌細胞のようじゃない?
    増え続けること自体が目的。

    昔読んだダイエーの本、
    売上1兆円達成の記念イベントを
    催したとき、
    会長がバチで大太鼓を叩くと
    太鼓の皮が破れ、
    中に仕込んであったのが
    新しい大太鼓。そこに書かれていた
    スローガンが、
    次の目標は売上2兆円 だったという
    演出が、描かれていました。

    また、京セラが売上1兆円を達成した後の
    創立何十周年かの記念行事の際、
    今後の新しい目標を
    「世界から
    「ザ カンパニー」と呼ばれるグループを目指す」
    と掲げ、それだけでは
    社員の共通な理解が形成できないから、
    具体的な実現目標として
    「売上3兆円、利益

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    2022年04月24日
  • 武器としての「資本論」

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    最初から2/3ほどは資本論で定義された重要な概念についての解説、最後の1/3で資本論の視点からこれまでの歴史を見直して、現代社会を分析する

    最初はとにかく読みづらい 書かれている日本語も分かりづらい 新出の概念は別の資料にあたって調べないと理解できない
    少し進んでは戻って読み直して、やっと理解できた気持ちになれる(本当に理解できているかどうかはおぼつかない)

    それでも、頑張って読んだ価値はあったと思う
    物事を見る視点が一つ増えた気がする

    バブル期の経済活動が異常だった、という意識があり、意識的無意識的に節約節制を心がけていたが、それが新自由主義的な文化を前提とした意識活動だったという視点

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    2022年04月05日
  • 武器としての「資本論」

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    『資本論』で明らかにされている資本主義の分析を、現代社会に照らし合わせて、さまざまな社会的な矛盾などがどこから生じてくるのかということを明らかにしている。『資本論』からは、まだまだ汲み取るべきところが多々あるのだ。

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    2022年02月25日
  • 武器としての「資本論」

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    新自由主義がもらたす、人間の骨抜き化。

    以下メモ

    ・剰余価値の生産方法の変革(=新自由主義/ネオリベラリズム)で、包摂の度合いが高まり魂の包摂も広がる

    ・新自由主義改革によって資本家は肥え太り、労働者は戦後獲得してきた権利(終身雇用、企業における共同体主義「社員は家族だ!」)を次々と失った

    ・新自由主義は、人間の魂を、感性、センスを変えた。←新自由主義自体が文化になっているから。
    ❌「わたしはスキルがないから価値が低いです」
    →魂までもが資本に包摂された状態

    ・人間の基礎価値を信じることが大切。
    「私たちはもっと贅沢(=豊かさ)を享受していいのだ」

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    2022年02月06日
  • 主権者のいない国

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    ためになった
    これまできちんと考えてこなかったので
    未消化の部分が多い

    また時期をあらためて読み直したい

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    2022年01月25日
  • ポストコロナ期を生きるきみたちへ

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    中高生向けとして編まれた本
    私は三十代のおっさんだが、内田さんをはじめとした学者、活動家の方々がどういうメッセージを送るのか興味深く読めた。

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    2022年01月11日
  • 武器としての「資本論」

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    【感想】
    『資本論』は、資本主義経済を批判的に考察したマルクスの著作である。
    資本論が刊行されてから150年近く経つ今、当時よりも一層ラディカルに資本主義が進行している。もちろん弊害も多発しており、そうした「現代社会の暗部」にフォーカスを当てながら、マルクスの論を再考していくのが本書の目的だ。身近な例を持ち出しながら資本主義の欠点を挙げ、その問題は150年以上も前にマルクスによって記されていたことを振り返りつつ、今後の人間の在り方を洞察していく。『資本論』の解説本というよりは、現代社会に潜んでいる資本主義の欠点を具体的にピックアップし、それに資本論はどういう答えを出していたかを紹介する「教本」

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    2021年12月17日
  • 主権者のいない国

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    自分自身の社会との関わり方を反省しました。
    自分は、社会に無関心な国民の一人であり、主権者であろうとしない態度が「憲政史上最悪の政権」を継続させている一因であるということを自覚することができました。

    日本の国家体制や新自由主義が結びついて無関心を生み出し、政治の質低下や文芸的感性の劣化などの問題につながっていく流れは非常にわかりやすかったです。
    岸田首相の動向など、直近のニュースもその流れを踏まえると、新しい捉え方ができるように感じます。
    衆院選の前に勉強ができてよかったです。

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    2021年10月18日
  • 主権者のいない国

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    同じことの繰り返しが多いように思ったが、後半の朝鮮半島情勢、満州国に関する論考はなかなか興味深かった。

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    2021年10月17日
  • 武器としての「資本論」

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    オーディオブックで拝聴。
    20世紀で終わったと思ってたマルクス主義。だが資本主義の仕組みを紐解いたマルクスの資本論は、新自由主義隆盛の現代であっても、色褪せない部分があるというのはよくわかった。

    難解な資本論を現代のグローバリズムの課題と照らし合わせながらわかりやすく説明しているのがこの本の凄いところだと思う。

    とはいえ筆者も資本論のすべてをこの本で説明できているわけではなく、意図的にピックアップして取り入れているとも言っているので、これを読んで資本論をわかった気になってはいけないのだろう。

    いや、それにしても資本主義(資本制)って本当に複雑で制御不能な代物なんだなと痛感。
    ただ

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    2021年10月10日
  • 主権者のいない国

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    本書を読んで国体というものについて理解を深めることができました。著者は本書で日本の戦前旧ファシスト勢力(国家主義者)が戦後に親米保守派へと転身して支配者の座(戦後の国体)に戻ったと述べていますが、安倍晋三による安定の第二次安倍政権が戦前の旧ファシスト勢力の流れを含むと考えるととても感慨深いものがあります。また、韓国・北朝鮮との外交関係にふれている章で日本は朝鮮戦争は永久に終結して欲しくないという考えが根底にあると述べていますが、国際政治とは正義だけでは成り立たないものだと理解しました。

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    2021年09月25日
  • 主権者のいない国

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    不正・無能・腐敗でまみれているのに、いかにも名宰相のような振る舞いをする低レベルな安倍晋三への辛辣かつ正確な評価で、久々に溜飲を下げた。
    それを許してしまった国民の「成熟の拒否」は痛感するが、どうするべきだろうか。このままでは日本の国力が落ちて、中流国から脱する事が出来ない。

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    2021年09月12日
  • 主権者のいない国

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    オリンピックが強行突破された時に
    自分自身の感情をなだめたくて
    読み始めた一冊

    同時に読んでいたのは
    池田晶子さんの
    「考える日々」

    やはり 考え続けることは
    大切なこと
    と 改めて思う

    苦々しき
    報道ばかりが続いている時に
    読み進めていたので
    なおさら 合点することが
    多かった

    オリムピック・パラリンピックを
    見たくない
    聴きたくない
    思いたくない
    日々を
    慰めてもらった
    一冊でした

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    2021年09月08日
  • 日本戦後史論(朝日文庫)

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    日本戦後史論 内田樹×白井聡

    白井氏の提唱する永続敗戦レジームなどの新しい概念があり、面白かった。日本は、歪な戦後史を辿っているという認識のもと、現代の諸問題を読み解いていく。戦後、アメリカの冷戦対応に伴い、日本は戦前の官僚体制を温存したまま、戦後を迎えた。そして、東条英機をはじめとする戦犯の首を挿げ替えただけで統治機構を温存させたまま戦後レジームが形成される。その際、白井氏が「敗戦の否認」と呼ぶような、敗戦へのごまかしを進めてきた。ごまかしとは何かと言えば、日本は米国に負けたという感覚を少しずつ減らしていくというもの。これはなるほどなとも思ったのであるが、普通、戦争に負ければ臥薪嘗胆として

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    2021年08月29日
  • 街場の平成論

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    内田が、編集した各界の有識者による平成論集。

    日本がアメリカの属国であるということをモチーフに戦後のステージを整理し、かつ平成を総括した内田の洞察には恐れ入った。そして、自分なりの平成論を書いてみたいと思った。

    一通り読み終わり、いろいろな視点があるものだと思う。
    中でも面白いのは、
    日韓平成史
    ポストヒストリー
    消費者主権国家
    個人から群れへ
    といったあたりか

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    2021年07月27日
  • ポストコロナ期を生きるきみたちへ

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    まえがきに掲載されている「寄稿のお願い」で書かれている通りに、書かれていることは、一人ひとり違った切り口の「ポストコロナ期を生きるきみたちへ」のメッセージ。

    本当に私が中高生だったら、偶然にでも見つけて手に取って欲しい。手に取れるところに存在して欲しい。

    政治学者、疫学者から宗教学者、そしてアーティスト。

    アジカンの後藤さんの文章は、不意打ちでもあり、なんか涙出た。

    突きつけられつつも、著者たちがある意味突き放してくるからこそ、信頼感があって温かい。

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    2021年07月25日
  • 主権者のいない国

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    国民主権、となっているものの、国民に向き合った政権ではない状態が8年以上続いているのは何故なのか、読み解いてくれる本でした。「主権者たることとは政治的権利を与えられることによって可能になるのではない。人間が自己の運命を自らの掌中に握ろうとする決意と努力の中にしかない。」

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    2021年07月19日
  • 主権者のいない国

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    "かつて、「戦前の国体」が崩壊の最終過程を驀進していたとき(つまり、十五年戦争の末期)、特権階級以外の国民の命は限りなく粗末に扱われ、あたかもそれは如何様にも処分可能なモノであるかのようだった。
     今日、それと全く同じ状況が生じているわけではもちろんない。(略)" 180ページ

    ここを読んで、ヒーっとなった。「全く同じ状況が生じている」ではないか。
    そうか、今は「戦後の国体」の崩壊の最終過程なのだな。そのことは何回も別の箇所で書かれている。「戦後の国体」が崩壊するのは良いのだけれど、その後に何が現れるのか。最悪なモノの後には、よりマシなものが現れて欲しいのだが。なんか

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    2021年06月25日
  • 武器としての「資本論」

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    ネタバレ

     武器としての「資本論」。 昨年出版された際に丸善で平積みされている際の真っ赤なカバーと強いメッセージ性を感じられるタイトルですごく気になっていた本。 気になった瞬間には、ちょっと難しそうだな、と自分の弱さが出てしまって手が伸びなかったのですが、今年のゴールデンウィークまとめ買いの際に改めて購入した本。 難しかったけれど、読んでよかった。

     マルクス「資本論」という難しい書籍を、著者独自の観点で解説してくれている本。 第1講 「本書はどんな『資本論』入門なのか」 の部分にわかりやすくまとめられているので、いきなりですが抜粋引用です。

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     私なりの『資本論』の読み方、「

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    2021年06月19日