白井聡のレビュー一覧
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資本主義の度合いが高まることは、共同体的世界の領域が狭まっていくこと
共同体の外の権利が共同体を包み込み内部に浸透していくプロセス=包摂
ネオリベラリズムでは、相対的剰余価値の追求がより加速した。
人間を資本に奉仕する道具としか見ていない。という見方。
資本主義=物質代謝の大半が商品によって媒...続きを読むPosted by ブクログ -
情報化社会を耳にして久しくなるが、そこに疑念を抱くどころか加速する現代、ファスト〇〇がその極地となるのか、もはや文化を "愉しむ" のではなく情報化して "知る" で満足してはいないか。"知らない" は恥ずかしいから "知る"。そこで完結する。思考の放棄に気付かない悲劇はこの国の教育に起因している。...続きを読むPosted by ブクログ
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資本はひたすら増殖を目指す。
まるで癌細胞のようじゃない?
増え続けること自体が目的。
昔読んだダイエーの本、
売上1兆円達成の記念イベントを
催したとき、
会長がバチで大太鼓を叩くと
太鼓の皮が破れ、
中に仕込んであったのが
新しい大太鼓。そこに書かれていた
スローガンが、
次の目標は売上2兆円...続きを読むPosted by ブクログ -
最初から2/3ほどは資本論で定義された重要な概念についての解説、最後の1/3で資本論の視点からこれまでの歴史を見直して、現代社会を分析する
最初はとにかく読みづらい 書かれている日本語も分かりづらい 新出の概念は別の資料にあたって調べないと理解できない
少し進んでは戻って読み直して、やっと理解でき...続きを読むPosted by ブクログ -
『資本論』で明らかにされている資本主義の分析を、現代社会に照らし合わせて、さまざまな社会的な矛盾などがどこから生じてくるのかということを明らかにしている。『資本論』からは、まだまだ汲み取るべきところが多々あるのだ。Posted by ブクログ
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新自由主義がもらたす、人間の骨抜き化。
以下メモ
・剰余価値の生産方法の変革(=新自由主義/ネオリベラリズム)で、包摂の度合いが高まり魂の包摂も広がる
・新自由主義改革によって資本家は肥え太り、労働者は戦後獲得してきた権利(終身雇用、企業における共同体主義「社員は家族だ!」)を次々と失った
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【感想】
『資本論』は、資本主義経済を批判的に考察したマルクスの著作である。
資本論が刊行されてから150年近く経つ今、当時よりも一層ラディカルに資本主義が進行している。もちろん弊害も多発しており、そうした「現代社会の暗部」にフォーカスを当てながら、マルクスの論を再考していくのが本書の目的だ。身近な...続きを読むPosted by ブクログ -
オーディオブックで拝聴。
20世紀で終わったと思ってたマルクス主義。だが資本主義の仕組みを紐解いたマルクスの資本論は、新自由主義隆盛の現代であっても、色褪せない部分があるというのはよくわかった。
難解な資本論を現代のグローバリズムの課題と照らし合わせながらわかりやすく説明しているのがこの本の凄いと...続きを読むPosted by ブクログ -
日本戦後史論 内田樹×白井聡
白井氏の提唱する永続敗戦レジームなどの新しい概念があり、面白かった。日本は、歪な戦後史を辿っているという認識のもと、現代の諸問題を読み解いていく。戦後、アメリカの冷戦対応に伴い、日本は戦前の官僚体制を温存したまま、戦後を迎えた。そして、東条英機をはじめとする戦犯の首を...続きを読むPosted by ブクログ