白井聡のレビュー一覧

  • 今を生きる思想 マルクス 生を呑み込む資本主義

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    マルクス難しいーーーー

    ・資本主義の崩壊を予言

    ・剰余価値を提唱

    ・労働価値説を展開 商品の価値が商品に費やされる労働時間によって決定されるという考え方

    ・政府の計画経済を提唱

    計画経済とは、資源を国有化し、中央政府の意思のもとであらかじめ策定した計画に基づき、資源配分をおこなう体制のことです。とくに、マルクスは恐慌時に銀行や工場などを国有化して対処することの必要性を説いています。


    マルクスの思想を学ぶことで資本社会のデメリットを学ぶことができる。

    労働者は、貨幣により自由を奪われ、労働によって価値が生まれた広告やブランドから欲求を促進され、経済は回るが、それは幸福とは結びついていない。
    剰余価値が生まれることにより労働者は搾取される。
    資本者しか、裕福になることはできない。

    労働力=賃金
    賃金→生活費
    一生働くサイクル

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    2024年02月16日
  • 武器としての「資本論」

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    ネタバレ

    【身近に考えるマルクスと資本主義】
    いろんな技術が発達して、より便利な社会になっているはずなのに、なぜ私たちはより忙しくなっているのか。

    資本主義の本質を知ることを通して、このような現象を理解することを試みている本。

    例えば、資本制社会が、生産性を不断に高めないといけないしくみであること。
    資本主義をマルクス的に定義するとしたら、物質の流れが商品を介して行われる社会らしい。

    そして、資本は価値を増やし続けて初めて成り立つものだから、限りなく商品の余剰価値を増やすために、効率化、労働力の低価値化、などが進められるとのこと。

    労働力に焦点を当てて考えると、
    資本家は、労働力が再生産される賃金・待遇を与え続けるーつまり、死なない程度、そして資本家化しない程度の、ということ。
    そして新自由主義の広まった外題社会では、意識から資本に飲み込まれているという。つまり、資本のために生産性を上げているのに自分のためと錯覚してしまうこと。

    現代に照らして考えると、
    ・労働力不足というけれと、安い賃金・手薄い待遇で働く労働力が不足しているだけであり、それは資本家側が適切な程度の労働対価を与えていないことに問題があるのかもしれない。

    ・リスキリングとか、アンラーニングとか、いろいろと自分の労働市場価値を高める言葉・コンセプトが流行ったりするけれど、結局自分のためではなくて、今の資本市場に資するように励んでいるだけの部分もあるということ。経済価値化されないことを無駄としてしまたら、まったくその通りだと思った。

    あらためて、
    最後の結論部分でも、感性の再建、という、なかなか難しい解を提示しているけれど、
    自分は何に感動するのか、
    経済価値抜きにして自分の感性を大事にすることが、私たち一人ひとりができる資本主義への抵抗だと思った。

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    2024年02月08日
  • コモンの「自治」論(集英社シリーズ・コモン)

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    コモンを実際、社会においてどうやったら実行できるの?っていうことに回答するような本。それぞれの著者の具体的な取り組みや考え方が紹介され、大いに参考になる。
    民主集中制の危うさについて、斎藤さんから言及があるが、やはりボトムアップ的・水平的な関係性をいかに維持していくのかが大事なんだろうなと。

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    2024年02月07日
  • コモンの「自治」論(集英社シリーズ・コモン)

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    自治という言葉は、本来素敵な言葉だったはずだが、なんだか最近は少し揶揄されているような気もする。自治会というのは煙たい存在だし、自治厨、なんて言葉もある。
    だが自治は大切な行為だし、言葉だ。
    コモンという言葉はまちづくりでよく聞かれるようになってきたが、広場っぽいスペースをとりあえず作って、はいコモンでございます、というものが多い。
    そんな状況でモヤモヤしている中、本書に出会った。
    全体的に実ある話であるが、「市場原理と贈与交換のブリコラージュ」という言葉に出会えたのがとても良かった。
    (本書の初出ではないが)

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    2024年02月04日
  • コモンの「自治」論(集英社シリーズ・コモン)

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    後半パートだけ面白い
    暇と退屈の倫理学的な話で、「消費」に包摂されてしまってることの危険性を言っている

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    2024年01月29日
  • コモンの「自治」論(集英社シリーズ・コモン)

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    みんなの共有財、コモンについての話の前に、今の現状は新自由主義によって生まれた資本主義はどう出来上がってきたか、白井聡さんの説明から始まります。
    60s-70s学生運動から始まったとされ、その中の日大紛争がまさか最近の日大理事長田中氏につながるとはびっくりですね。それに、反共産主義の統一教会、東大駒場寮や早稲田学生会館を取り壊した経緯、段々と学生運動は衰退しやっぱり綺麗な大学が魅力的になり、そして今では学食プリペで家族にも安心など、学生を孤立化させ、安心安全の無菌室へと誘導することで国の指示通りが一番安心だと信じ込ませた現在。なるほど、本当の自由がなくなっているのに、これだと気づかれにくいですね。こうして自治は衰退してしまったという。

    松村圭一郎さんはわたしたちが思い込んでいる自治と自由とは「税という対価を払って後は専門家にお任せする」という意味になってしまっているようです。
    その新自由主義マーケットをどう変えていくかが課題で、そこに古着屋とライブハウスの例え話しは素敵なエピソードでした。わたしも個人経営のショップや居酒屋、カフェなどに行って無駄話したりして楽しみながら貢献したいです。

    コモンと同時にケアも含めて考える杉並区長の岸本聡子さんはアムステルダム、チリ、バルセロナなど海外の事例をもとにフェミナイゼーションで自治を変えたいと熱弁。

    コラムでは斎藤幸平さんの神宮外苑再開発問題で、元々住んでいた方々のお話しの中で考えることが大前提だと納得できるお話しでした。

    藤原辰史さんは、権藤成卿という思想家の失敗から自治を考え、人間にとって最も重要な「食」こそ、未来の自治ではないかと考えます。

    社会を良くするために、反対運動の座り込みやデモで反抗しても失敗の歴史を見ればよくわかるという。
    そこで最後に斎藤幸平さんが今までの国家から考えるトップダウン型ではなく、そこで暮らす身近な地域から課題を上げていく、ボトムアップ型で解決できないかをまとめていました。
    リーダーは一人ではなく何人ものリーダーを交えて、アントレプレナーの能力を養っていくそんなイメージでした。
    国家は大企業がたくさん税金を納めている以上資本主義的な政策ばかりで富裕層のための政策はこれからも続くと思います。そんな世の中ではいつまでも一般庶民は変わらないままですね。本当に良くするための具体的な対策が描かれた大事な内容でした。人任せにせず自分で考え判断して協力していきたいと思います。

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    2023年12月12日
  • 新しい戦前 この国の“いま”を読み解く

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    ”新しい戦前”と言う言葉は、昨年末「徹子の部屋」でゲスト出演したタモリが、2023年について問われ「新しい戦前になるんじゃないですかね」と発言したことから話題になったとのこと。ただ本人からその言葉の背景はなかったし、黒柳さんからの質問もなかったので、受け止め方は様々だ。

    安倍元首相の頃から、かなり戦争に対するハードルが低くなってきたと感じるのは、私だけではないはずだ。岸首相になって、所属する宏池会は、政策面では保守リベラル派に属し、特に安全保障では日米関係を重視しながらもハト派的傾向という認識だったので、少しはブレーキがかかると思っていたが、しらっと異次元の防衛費増額を指示している。
    これは派閥の理論で、タカ派の安倍派のサポートを受けるための対応かもしれないが、そうだとしたらポリシーがないと思うし、自発的だとしたら、ハードルをより低くするような危険を秘めた首相だろうと感じる。

    そこで、この本の内容。
    タイトルの”新しい戦前”は、タモリの発言を意識しているのか分からないが、さすが内田さんと白井さんの対談らしく、現状への批判は胸がすく。
    政治的内容に軸足を置くが、教育、会社の取るべきスタンス、ジャーナリズムなど、日本に存在する閉塞感の原因みたいのをあぶりだしているのには、共感する内容が多い。

    2022年12月に岸田政権が閣議決定した新しい安保関連3文書(国家安全保障戦略、国家防衛戦略[現防衛計画の大綱]、防衛力整備計画[現中期防衛力整備計画])はアメリカとの綿密な打ち合わせ、調整、擦り合わせのもとに出たもの。新しい安保関連3文書を出したかのは、日本政府は中国から核攻撃されるかもしれない可能性を視野に入れている。しかし米国は本気で日本を守るのだろうか。
    不安ゆえ米国の言うことをただ聞き、聞いてさえいれば自民党の長期政権は保証される。自国の国益よりも米国の国益を優先的に配慮する政権なので、米国としては未来永劫自民党政権が続いて欲しいと願っている。
    日本には自前の国防戦略がない。日本の政治家が自分の頭で考えて、自分の言葉で日本の安全をどう守るか真剣に語るということを、もう国民は誰も期待していないと言われるが、その通りだろうな。

    今の日本の指導層はあらゆる領域で世襲が幅を利かせるようになったが、それが日本の衰退の一つの理由だろう。
    政治には勝ち負けしかなく、勝った方が正しく、敗けた方が間違っていたという底の浅い政治理解がこの10年間急速に進行した。それは維新だけでなく、自公政権与党にも、野党にまで浸透している。自民党の政治家たちは「安倍政権の間、6回の国政選挙に勝った。ということはアベノミクスは成功だったという意味だ」という没論理的なことを平然と言い放つ。獲得議席の多寡と、政策の正否というまったく次元の違うものを混同している。

    憲法99条には公務員の「憲法尊重擁護義務」が定められているにもかかわらず、議員たちは平然と改憲を口にする。「護憲集会」を開こうとすると「偏った政治的主張をするな」と言って、公的支援を拒否する役所さえある。「憲法なんかいくら違反したって構わない」ということを現に実践している連中が「憲法を変えることが重要だ」と言っていることの矛盾。それ以上に、日米安保や日米地位協定ですら憲法より上位にあると言う矛盾。

    学校教育の目的は、子どもたちの市民的な成熟を支援することに尽きるが、「学力」というのを、ほとんどの人はこどもの頭の中に貯蔵されている知識やデータが量的に増えることが「学力が向上すること」だと思っている。「学力」というのは「学ぶ力」のことで、生きる力」と同じ。数値的に計測できるものではないし、他人と比べるものでもない。「学ぶ力」というのは、「自学自習」できる力のことで、乾いたスポンジが水を吸うように、触れるすべてのものから知的滋養を摂取できる能力のことだ。そして学校教育の仕事は、「学ぶ力」を起動させることだ。学校教育の成否は、それから数十年経った後に、日本社会にまっとうな大人の頭数が十分に揃っていて、おかげで国運が衰えていないという事実によってしか検証できない。
    教師の一番大事な仕事は、歓待と承認と祝福。「ここは君のための場所だ」と言って子どもたちを歓待し、「君にはここにいる権利がある」と言って子どもたち一人一人を固有名において承認、そして「君たちがここにいることを私は願っている」という祝福を贈る。この三つができたら、それだけで学校教育の一番大切な仕事は終わっている。

    よく政治家が失言をした後に「発言の一部を切り取られた」「真意はそこにはない」「誤解を招いたとすれば遺憾である」というような言い訳をするが、「失言」というのは、まさに「誤解の余地なき剥き出しのメタメッセージ」の部分を聴き取られたということなわけだ。その失敗を糊塗するために「いくらでも解釈の余地のあるメッセージレベル」に問題を移すことで話をごちゃごちゃにして責任を逃れるということが常套化している。これは日本語のためによくないことだと思う。

    大阪維新がまずやったのは公務員叩き、それから公共交通機関の民営化、医療拠点の統廃合、そして学校の統廃合だが、みごとに社会的共通資本だけを標的にしてきているのがわかる。人間が集団的に生きてゆくときの安定的な土台を崩して、住民を流動化する。目端の利いた人間ならこの機会に乗じて公共財で私腹を肥やして個人資産を積み上げることができる。うすぼんやりした市民はその食い物にされる。安定性・継続性が命であるところの社会的共通資本を政治的・経済的変化によって激変する複雑系に作り替えた。

    立民の泉さんは「提案型」ということを言っているが、日本の政治的な文脈においてな提案」をするということは、対米従属スキームの中で政治をするということ。このスキームの中にいると「リアリスト」と呼ばれ、そこから出ようとすると「夢想家」扱いされる。しかし、日本の政党の掲げるべき第一の政治的課題は「国家主権の奪還」だと思う。日本は部分主権国家であるという痛苦な自覚がない政治家には日本を次のフェーズに引き上げることは出来ない。

    「能力主義・成果主義」ということがうるさく言われるようになったのは、経済成長が止まってから。能力の発揮のしようがなく、成果の上げようがなくなってから、そういう言葉がうるさく口にされるようになった。査定主義は結局減点主義になるので、思い切ったことをやって失敗して大減点されるよりも、何もしない方がよいという判断になる。

    今のジャーナリストたちはたぶん子どもの頃から「勇気を持て」と教えられたことが一度もないんだと思う。マジョリティの中での相対的な優劣を競うことには熱心に取り組んで来たけれど、マジョリティを向こうに回して孤立を恐れずに自分の所信を言い切ったという経験のあるような人間はまず今の大手メディアにはいない。有名大学を出て高い倍率を勝ち残って、エリートのつもりでテレビ局に入ってきた人たち。権力に抗う動機がそもそもない。マスコミ全般そうなってしまっている。そういう価値観や生き方がつまらないものだという意識がない。だから一度更地に戻すしかない。

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    2023年12月12日
  • 今を生きる思想 マルクス 生を呑み込む資本主義

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    包摂、フォーディズム、自分にとって初めての言葉や概念が多く、面白かった。封建社会当時の働き方、仕事観と現代の違いが分かりやすく、現代の感覚からするとひどい労働環境が常識だったのだなあと思った。マルクス主義、資本論の原点。

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    2023年12月01日
  • 新しい戦前 この国の“いま”を読み解く

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    某所読書会課題図書: 安保関連3文書を閣議決定で制定することへの危機感が、一般の国民の中に見られないという事実がある.メディア自体の検証力も弱体化させられてきていることは明白だが、メディア側にその意識がないことも問題である.二人の討論が文書化されることは非常に重要だと感じている.周辺国、特に中国では政府批判は全くできない状態に置かれていることを再認識したい.

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    2023年11月28日
  • 長期腐敗体制

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    この本が出版された時はまだ安倍さん生きてたんだとしみじみする。ロシアとウクライナの戦争はもう始まってたんだ。長い。そうこうしてるうちにイスラエルとパレスチナの戦争も始まって。
    ついていけない。
    安倍さんが亡くなっても、菅さんから岸田さんに変わっても腐敗は続く。前からの蓄積の上に新たなものも加わり、もう堕ちるところまで堕ちないとダメなのかもしれない。その底はどこなのか。まだ底ではないのか。
    政権支持率が最低になっている今、何かが変わる兆しがあるのだろうか。国民の鬱屈が爆発する時は来るのだろうか。耐えに耐えて沈みに沈んでいくのだろうか。

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    2023年11月20日
  • 新しい戦前 この国の“いま”を読み解く

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    タイトルから、安全保障の話か、平和論かと思っていたが時事放談のようなものだった。でも面白かった。
    加速主義という言葉を知った。やけくそ主義だ。堕ちるなら早いとこ堕ちてしまおうってことか。
    ポリティ・インデックスという指標も初めて知った。こういう指標で表されるとわかりやすいな。
    希望はどこにもないなあ、と思いながら読んでいたが、希望は地方にあると。地方政治に希望はある。
    やけくそ主義に陥らずに地方でコツコツやっていくか。

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    2023年11月13日
  • 主権者のいない国

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    主権者たるためには、個々人の責任意識が必要
    日本って、いたるところで責任のなすりつけあいがされてる社会だなと、だから、究極的には政治に関心がないんだなとなんとなく納得した

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    2023年10月25日
  • 新しい戦前 この国の“いま”を読み解く

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    面白かった。

    まず前提として平成世代の自分としては日本が米国の従属国だという認識が乏しい。確かに学校でも現代史はざっと流されて学んだ記憶がある。
    また中国との有事が起きた際に無防備だという現実感がない。日米安全保障条約があり、在日米軍があるから大丈夫と思っていたが、儚く崩れさる。

    そしてリベラル層を中心に盛んに叫ばれているジェンダーについても興味深かった。

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    2023年10月24日
  • マンガでわかる永続敗戦論

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    「自分が生きている世界とは一体どうなっているのか」という問いに対して,理系的なアプローチと文系的アプローチがある。歴史は概ね後者に属すると言えるだろうが,「今ここ」を当たり前のものとして思考停止にならないことが,実はリスクマネジメントとなるのだろう。公認された歴史情報は,国の都合が含まれるので,歴史を知ることには自主性・積極性が肝要となる。迷った時には本書にあるガンジーの言葉に立ち返ろう。

    “あなたがすることのほとんどは無意味であるが,それでもしなくてはならない。そうしたことをするのは世界を変えるためではなく,世界によって自分が変えられないようにするためである。”

    *****
    原爆は天災ではない。日本は絶望的な敗け戦のはてにアメリカに原爆を落とされたのだよ。言い換えれば…原爆を落とされるような事態を招き寄せてしまう政府しか日本は持たなかったんだ…。(p.37)

     歴史研究が明らかにしてきたように,1945年8月,核兵器は,人種差別や人体実験,ソ連への牽制といった要因にも促される形で日本に対して使用された。私たち日本は,新兵器の実験台の道具にされた。ゆえに被爆体験は「悲惨の極致」であるとともに「恥辱の経験」でもあったはずだ。
     しかし,現代の日本人は,原爆投下を「恥辱」と感じることはほぼない。本来,原爆投下を「恥辱」と感じることは,そのような事態を招き寄せてしまうような「恥ずかしい政府」しか日本は持ちえなかったことへの自覚へとつながるはずである。(p.48)

     「敗戦」を「終戦」と置き換えたように,あらゆるところで「敗戦の否認」は行われている。まずは,その事実を自覚すること。それこそが「永続敗戦」を理解するために,大切なことだ。(p.51)

     [鳩山政権の]退陣劇を通して露呈したのは,この国では,選挙による国民の支持を大部分取付けている首相でも,「日本国民の意見[基地の県外移設という沖縄の民意]」と「米国の要望[辺野古新基地移設]」とのどちらかをとり,どちらかを捨てなければいけない,という二者択一を迫られた場合,後者をとらざるをえない,とうう構造だ。言い換えれば,日本の主権は大幅に制約されていると言える。つまりいまだに「敗戦後の状態から抜け出せておらず,主権が回復していない」という事実が明るみに出た。
     しかし,主要メディアはどれひとつとしてこの厳しい事実に向き合おうともせず,「首相の個人的資質」をひたすらあげつらい,「敗戦」から目をそらした。ここにも「敗戦の否認」がある。(p.98)

     今日,沖縄県が日本で最も先鋭な永続敗戦レジームへの批判者となり,政治的に先進的な地域となっているのは,同地がこのレジームの外部に位置するからにほかならない。翁長雄志沖縄県知事の掲げる「オール沖縄」というスローガンは,「県民一丸となって永続敗戦レジームを拒絶する」という姿勢の提示である。(p.99)

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    2023年10月12日
  • コモンの「自治」論(集英社シリーズ・コモン)

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    「人新世の資本論」を読む前から資本主義や新自由主義な世の中へ疑問を持っていた中で人新世〜に続いてこの本を読んだ。
    さまざまな立場の方がそれぞれの領域で取り組まれている、自治が興味深かった。中でも自分の仕事に深く関わる第一章や服も好きなので第二章もおもしろかった。
    自分は子どもに関わる仕事をしているが、その子ども達全員が生きやすい社会を作ることも大事な仕事だと感じた。「斜め」の自治を微力ながら、できる範囲で実践していきたい。

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    2023年10月03日
  • 新しい戦前 この国の“いま”を読み解く

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    少し偏った考えではと思う部分もあったが、米国依存で日本固有の意見がでにくい日本の状況を憂う指摘は、納得できた。

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    2023年09月18日
  • 今を生きる思想 マルクス 生を呑み込む資本主義

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    コテンラジオのマルクス回に続けて読んだけどやっぱりマルクスは難しいですね。商品、価値、資本…と一つ一つの定義や論理にはなんとか付いていけてる気がしつつも全体感はなかなか落とし込みにくい。まぁまだ入門の入門レベルだから仕方ないですが後半で紹介されていたマルクスの言う「包摂」の概念については本書で初めて知ったのですが、興味深かった。白井さんが例示していた共感や感動などの感情すらも資本主義下では商品と化してしまうという点は非営利組織の支援に関わる身としてもっと深めて考えてみたいと思えた。

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    2023年09月05日
  • 今を生きる思想 マルクス 生を呑み込む資本主義

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    読む前からなんとなく言うことわかりそうな組み合わせなのですが、読んで良かった本でした。
    共産主義や革命のところに重点を置かず、資本主義の問題点の分析としての資本論の素晴らしさに重きを置いているように思えました。現代でも色褪せない、とても素晴らしい知見であると感じました。包括、阻害などキーワードを通して話してくださるのも、界隈の人の語源を知る上では役立つものと考えました。
    個人的には資本主義の分析については文句なく素晴らしいと感じるのに、その後共産主義革命に至る理論が成り立っているのかよくわからないのは、僕の修行が足りないのかなと。

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    2023年08月23日
  • 日本解体論

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    権力や社会の構造を見据えた幅広い視点からの批判的意見が満載された異色の書籍だが、お二人の視点が多方面に向けられていること、その対象をリスペストしながら辛辣なジャブを繰り出すことに感心した.安倍前首相を例にとると、知性の一かけらもないぼんくらにも拘わらず、長年首相と勤めた背景に、官僚の酷使と選別が忖度という醜い風潮を生み出したと考察していた.楽しい批評だ.報道機関の劣化も争点に上がっていたが、ジョージ・オーウエルの「ジャーナリズムとは報じられたくない事を報じることだ.それ以外のものは広報にすぎない. Journalism is printing what someone does not want printed: everything else is public relations.」は金言だと感じた.

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    2023年08月04日
  • 資本主義とお金のしくみがゼロからわかる! マルクスの資本論 見るだけノート

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    マルクス資本論に興味があったのですが、ハードルが高く敬遠していました。
    でも、これならイラスト多めで文章も簡潔で読めそうだったので購入。
    無事読み終え、内容もよく理解ができました。
    資本論の全てが理解できるわけでは無いと思いますが、ここから始めてみるのも良いのではないかと思います。

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    2023年06月24日