白井聡のレビュー一覧

  • 長期腐敗体制
    2012年~2022年初頭くらいまで(一部自民党55年体制の話もあり)の、10年間の日本の政治について分析された一冊(帯の「なぜいつも頭(トップ)から腐るのか」のインパクト大)。本書では、2012年に自民党が大勝してからこれまで続く政治体制(安倍晋三総理→菅義偉総理→岸田文雄総理)を「2012年体制...続きを読む
  • 長期腐敗体制
    このタイトルは読みたくなりますよね

    最後の第五章は抜群に面白かったです
    自分のこれまで持ってなかった視点からの考察には
    なるほど、と唸らされ認識を深めるのにためになった
  • 撤退論
    「撤退論」と銘打ったにしてはちょっと散漫かなぁ.
    撤退だかなんだかわからないのもあったし.個人的にパラダイムシフトを起こす様な論説は,残念ながら一つもなかった.
  • ポストコロナ期を生きるきみたちへ
    大半はゴミだか 中田さんのは素晴らしい 二つの真理と偽りの神に気をつけろ まさにそのあと起こったこと
  • 武器としての「資本論」
    これはまた読むの挑戦したいなーー。シンプルに難しくて、何回も読み直したり遡ったりした。

    考えさせられた文
    ①資本による労働者の魂の「包摂」が広がってる。新自由主義は社会の仕組みだけでなく魂やセンスも変えた。ex「何もスキル無くて他の人と違いがない、頑張らなきゃ」←人間が資本に奉仕してる

    ②生産性...続きを読む
  • ポストコロナ期を生きるきみたちへ
    VUCA感がめちゃ高まっている現在
    今、そしてこれからの世界をどのように生きていけばよいのか。
    それを自分のために、そして若い人達のために知りたい。
    そのような気持ちで本書を読みました。

    執筆者は、内田樹先生セレクトというバイアスはあるので、ものすごい多種多様な意見という感じではないですが、それで...続きを読む
  • 武器としての「資本論」
    徹底的な資本主義の副作用でイギリスの食文化が崩壊したという話は笑い事じゃ済まなさそう.今後,日本や世界で合理的じゃないと烙印を押されたあらゆる文化がどんどん消滅していくんだろうな.
    その手前にあるものとして貧困に喘ぎ文化を作り,残し,消費することすらできない大衆と,金で解決できる一握りの富豪.

    ...続きを読む
  • ポストコロナ期を生きるきみたちへ
    玉石混交の内容だが、面白い議論もある。人の行動は変わらないが、コロナの記憶は当面続く。国境の意識、遠隔技術の成果は明らか。企業や国家の行動に影響はあるだろう。イノセンスな効率至上主義は若干減少すると期待したい。
  • 日本戦後史論(朝日文庫)
    対米従属を徹底することにより、日本がいかに特殊な国かということが分かった。私たちが日常生活を送る分には特に何も感じないけれど、歴史が残したものは想像以上に大きく、それを自覚することは大切だと思う。このようなことは本来学校教育で教えられるべきであり、そうすることが日本の未来を変えていく為には必要なこと...続きを読む
  • 集英社新書創刊20周年記念小冊子(試し読み付)

    良い

    集英社新書が、創刊20周年を迎えた。集英社新書でおなじみの著者の方々に、集英社新書や自身の著作への思いを語っていただき、その歴史を振り返る。
  • 武器としての「資本論」
    悪いのはキミじゃない。資本主義そのものだ!
    マルクス「資本論」へのいざない。
    その射程の広いこと。現代をクリアに分析できる。
    生き延びるために、読むべし。
  • 日本戦後史論(朝日文庫)
    搾取される事も知らないないまま国力が落ちていく。貧乏と貧困は違うと言いますが、よい世界になるのでしょうか。ちょっとだけ極端に感じるご意見はありますが、幸せとは何かを新しい世界で問われている。自分の頭で考えて決めていく事が大切な時代なのに何故かいろいろな事に気付かないフリをしているのはなぜだろうか、脅...続きを読む
  • ポストコロナ期を生きるきみたちへ
    若い人からベテラン著者まで、さまざまな視点で、ポストコロナについて書かれていました。

    蔓延するウィルスがどのようなものか、また、そこから受ける我々の生活への影響とこれからの展望。

    いずれにせよ、近代的思想に基づいた人間の行動から生み出された歪みだということは一致しているように思える。
  • ポストコロナ期を生きるきみたちへ
    大学は勉強するところではない。大学とは、知識を商品のように学生に売るところではありません。知とはデジタルデータではなく、身体と感情を持った人間一人一人が身につけ、実践し、対話し、試行錯誤する中でしか役立たない。

    あらかじめ用意された正解をたくさん覚えることが優秀だというのは、いわば知識ベースの勉強...続きを読む
  • 日本戦後史論
    「二〇二〇年の東京オリンピックって、もし何とか開催できればその後一〇年国はもつ。もし開催できないというところまで追い込まれると、もう五年しかもたない。そういう嫌な感じがするんです。」
    なんていうヒリヒリするような発言が続出する。

    日本は戦後、「対米従属を通じた対米自立を目指す」という捻れた形で政策...続きを読む
  • 属国民主主義論―この支配からいつ卒業できるのか
    内田樹、白井聡による日本の政治社会についての対談。
    前半は2016年当時の政治について、後半は日本社会の状況について語る。
    日本は政治的には米国の属国であり、安部政権になって益々米国追従の立場が強くなった。そういう意味では、日本はまだ独立国とは言えない。また社会は幼稚化が進んで、物事を深く考えなくな...続きを読む
  • 街場の平成論
    内田先生の編纂である『待場』シリーズでの平成論
    平田さんの日韓の関係の話。
    白井さんのポストヒストリー(歴史の終わり)について
    の2編が面白いと思いました。
    釈さんの宗教論。宗教の多様化、多元化についても面白い
    と思いましたが、論としてはちょっと疑義があるというか
    そんなことできるのかなあとの思いに...続きを読む
  • 街場の平成論
    限られたページ
    限られた枠組み
    の中で語られる「平成論」で
    あるがゆえに

    もうちょっと 読み進めてみたいな感
    もうちょっと 論考を進めて欲しいな感
    が 出てきてしまう

    それでも
    鷲田清一さんの
    「小さな肯定」論は
    かなり面白く読ませてもらいました
  • 街場の平成論
    9人の識者により、各テーマについて「平成」をまとめたもの。
    編者が冒頭に指摘したように、統一的理論があるわけではなく、読後感はもやもやとしたものであるが、個々の論考は短く読みやすい。
  • 転換期を生きるきみたちへ
    もうこういった言説にほとんど共感を感じなくなってしまったなー。「現状は危機的だ」「政府はこんなにあくどい」みたいなのって、「ほんとにそうなの?それを示す証拠は?」とまず思ってしまう。

    まあ内田センセイの七色のロジックを楽しめるという点では面白い。