白井聡のレビュー一覧

  • 日本戦後史論
    わかりやすい言葉で今の日本の抱えている基本的な問題を提示している。なるほどと思い危機感もすごくあるのだけれど何もできないし、また良くないと思う方向へ少しずつ進んでいく気がしている。内田氏、白井氏、頑張ってください。
  • 新しい戦前 この国の“いま”を読み解く
    自分はどちらかというと右よりの傾向にあるので、最初のうちの日本叩きにはムカムカしながら読んでいたが、どこかに日米地位協定が憲法より上にあるのが問題である云々あって、基本がそこなら同じでない?となって、あとは素直に読めた。ごもっともな内容でした。
  • 今を生きる思想 マルクス 生を呑み込む資本主義
    マルクス難しいーーーー

    ・資本主義の崩壊を予言

    ・剰余価値を提唱

    ・労働価値説を展開 商品の価値が商品に費やされる労働時間によって決定されるという考え方

    ・政府の計画経済を提唱

    計画経済とは、資源を国有化し、中央政府の意思のもとであらかじめ策定した計画に基づき、資源配分をおこなう体制のこと...続きを読む
  • 資本主義とお金のしくみがゼロからわかる! マルクスの資本論 見るだけノート
    資本主義社会を考える
    資本家と労働者の関係が分かる

    資本家にとって大切なことはより短時間に多くの商品を生み出すこと。労働者の働きやすい環境を確保することでは決してない。
  • 武器としての「資本論」
    【身近に考えるマルクスと資本主義】
    いろんな技術が発達して、より便利な社会になっているはずなのに、なぜ私たちはより忙しくなっているのか。

    資本主義の本質を知ることを通して、このような現象を理解することを試みている本。

    例えば、資本制社会が、生産性を不断に高めないといけないしくみであること。
    資本...続きを読む
  • コモンの「自治」論(集英社シリーズ・コモン)
    コモンを実際、社会においてどうやったら実行できるの?っていうことに回答するような本。それぞれの著者の具体的な取り組みや考え方が紹介され、大いに参考になる。
    民主集中制の危うさについて、斎藤さんから言及があるが、やはりボトムアップ的・水平的な関係性をいかに維持していくのかが大事なんだろうなと。
  • コモンの「自治」論(集英社シリーズ・コモン)
    自治という言葉は、本来素敵な言葉だったはずだが、なんだか最近は少し揶揄されているような気もする。自治会というのは煙たい存在だし、自治厨、なんて言葉もある。
    だが自治は大切な行為だし、言葉だ。
    コモンという言葉はまちづくりでよく聞かれるようになってきたが、広場っぽいスペースをとりあえず作って、はいコモ...続きを読む
  • コモンの「自治」論(集英社シリーズ・コモン)
    後半パートだけ面白い
    暇と退屈の倫理学的な話で、「消費」に包摂されてしまってることの危険性を言っている
  • 新しい戦前 この国の“いま”を読み解く
    ”新しい戦前”と言う言葉は、昨年末「徹子の部屋」でゲスト出演したタモリが、2023年について問われ「新しい戦前になるんじゃないですかね」と発言したことから話題になったとのこと。ただ本人からその言葉の背景はなかったし、黒柳さんからの質問もなかったので、受け止め方は様々だ。

    安倍元首相の頃から、かなり...続きを読む
  • コモンの「自治」論(集英社シリーズ・コモン)
    みんなの共有財、コモンについての話の前に、今の現状は新自由主義によって生まれた資本主義はどう出来上がってきたか、白井聡さんの説明から始まります。
    60s-70s学生運動から始まったとされ、その中の日大紛争がまさか最近の日大理事長田中氏につながるとはびっくりですね。それに、反共産主義の統一教会、東大駒...続きを読む
  • 今を生きる思想 マルクス 生を呑み込む資本主義
    包摂、フォーディズム、自分にとって初めての言葉や概念が多く、面白かった。封建社会当時の働き方、仕事観と現代の違いが分かりやすく、現代の感覚からするとひどい労働環境が常識だったのだなあと思った。マルクス主義、資本論の原点。
  • 新しい戦前 この国の“いま”を読み解く
    某所読書会課題図書: 安保関連3文書を閣議決定で制定することへの危機感が、一般の国民の中に見られないという事実がある.メディア自体の検証力も弱体化させられてきていることは明白だが、メディア側にその意識がないことも問題である.二人の討論が文書化されることは非常に重要だと感じている.周辺国、特に中国では...続きを読む
  • 長期腐敗体制
    この本が出版された時はまだ安倍さん生きてたんだとしみじみする。ロシアとウクライナの戦争はもう始まってたんだ。長い。そうこうしてるうちにイスラエルとパレスチナの戦争も始まって。
    ついていけない。
    安倍さんが亡くなっても、菅さんから岸田さんに変わっても腐敗は続く。前からの蓄積の上に新たなものも加わり、も...続きを読む
  • 新しい戦前 この国の“いま”を読み解く
    タイトルから、安全保障の話か、平和論かと思っていたが時事放談のようなものだった。でも面白かった。
    加速主義という言葉を知った。やけくそ主義だ。堕ちるなら早いとこ堕ちてしまおうってことか。
    ポリティ・インデックスという指標も初めて知った。こういう指標で表されるとわかりやすいな。
    希望はどこにもないなあ...続きを読む
  • 主権者のいない国
    主権者たるためには、個々人の責任意識が必要
    日本って、いたるところで責任のなすりつけあいがされてる社会だなと、だから、究極的には政治に関心がないんだなとなんとなく納得した
  • 新しい戦前 この国の“いま”を読み解く
    面白かった。

    まず前提として平成世代の自分としては日本が米国の従属国だという認識が乏しい。確かに学校でも現代史はざっと流されて学んだ記憶がある。
    また中国との有事が起きた際に無防備だという現実感がない。日米安全保障条約があり、在日米軍があるから大丈夫と思っていたが、儚く崩れさる。

    そしてリベラル...続きを読む
  • マンガでわかる永続敗戦論
    「自分が生きている世界とは一体どうなっているのか」という問いに対して,理系的なアプローチと文系的アプローチがある。歴史は概ね後者に属すると言えるだろうが,「今ここ」を当たり前のものとして思考停止にならないことが,実はリスクマネジメントとなるのだろう。公認された歴史情報は,国の都合が含まれるので,歴史...続きを読む
  • コモンの「自治」論(集英社シリーズ・コモン)
    「人新世の資本論」を読む前から資本主義や新自由主義な世の中へ疑問を持っていた中で人新世〜に続いてこの本を読んだ。
    さまざまな立場の方がそれぞれの領域で取り組まれている、自治が興味深かった。中でも自分の仕事に深く関わる第一章や服も好きなので第二章もおもしろかった。
    自分は子どもに関わる仕事をしているが...続きを読む
  • ニッポンの正体 漂流を続ける日本の未来を考える
    今さらの ことを
    ちゃんと 落ち着いて 考えることは
    ほんとうに 大事
    今さらの ことを
    ちゃんと 府に落として 自分の中で
    じっくり 熟成させて
    今起こっていることを 見据えて
    これからのことに
    ちゃんと 対峙していきたい

    と 思わせてもらえる一冊
  • 新しい戦前 この国の“いま”を読み解く
    少し偏った考えではと思う部分もあったが、米国依存で日本固有の意見がでにくい日本の状況を憂う指摘は、納得できた。