白井聡のレビュー一覧

  • 属国民主主義論―この支配からいつ卒業できるのか

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    白井さんの本は読みにくくて苦手だったが、対談なので、白井の世界になってなくて良かった!!日米関係とか、歴史の話も深いし、この二人の会話についていけたら頭よくなりそう。最後の方は暴走ぎみ?ネトウヨも70代多そう、とか精力減退したらネトウヨになるとか、そこまで言うと反感かって終わってもったいないな。。。

    以下引用
    ポツダム宣言には占領軍が日本領土を占領できる期限が「新たな秩序が打ち立てられ」「日本の交戦力が破壊された確証が得られた」ときまでと明記されている。1951年の旧安保条約の前文には「日本国は、武装を解除されているので、平和条約の効力発生の時において固有の自衛権を行使する有効な手段をもたな

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    2017年12月18日
  • 戦後政治を終わらせる 永続敗戦の、その先へ

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    ネタバレ

    メモ
    P150 ナチスの高官、へルマン・ゲーリングの格言ー国民を戦争に引きずり込むのは実に簡単だ、外国に攻撃されつつあると言えばよいー
    ➡脚注30「国民は常に指導者たちの意のままになるものだ。簡単なことだ。自分達が外国から攻撃されていると説明するだけでいい。そして、平和主義者については、彼らは愛国心がなく国家を危険に晒す人々だと公然と非難すればいいだけのことだ。この方法はどの国でも同じように通用するものだ」

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    2017年10月09日
  • 憂国論――戦後日本の欺瞞を撃つ

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    鈴木邦男という人物の懐の深さを改めて感じました。政治的立場に関係なく大切にしていることは「自由」というくだりに、すばらしい、と。

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    2017年10月06日
  • 誰がこの国を動かしているのか

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    自律する市民にとって、一番求められる資質、それはメディアリテラシーである。それは、多様なメディアを意識的・批判的にとらえ、自律的に関わり、能動的に表現することを意識しながら、情報の受け取り方に注意し、報道を鵜呑みにしないという視点なのだ。
    そういうことを大前提にこの本を読んでみる。
    誰がこの国を動かしているのか。
    まえがき
     戦後日本の根深い癒着構造 鳩山友紀夫
    第1章 安倍政治、対米隷属レジームの正体
    第2章 この国を動かしているのは誰なのか
    第3章 日本人にとっての原爆、原発、核開発
    第4章 沖縄から見えてくる日米関係の核心
    第5章 いま求められている日本外交とは
    第6章 拉致、慰安婦問題

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    2017年08月15日
  • 偽りの戦後日本

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    カレル・ヴァン・ウォルフレン氏については、ヨーロッパ目線の日本通ということで彼の本を数冊読んで知っていましたが、白井聡氏についてははずかしながらこの本のことを知るまで知りませんでした(涙)。
    この二人には戦後日本についての歴史認識に共通する部分もありこの対話本になったのでしょう。
    久しぶりに質の高い歴史認識に基づく対話を楽しむことができました。
    内容は以下のとおりです。
    第1章 日本はふたたび戦争に踏み出すのか
    第2章 敗戦国の空虚な70年
    第3章 右傾化する日本人
    第4章 新自由主義が支配する世界
    第5章 終わらない「敗戦」を乗り越えるために
    でした。
    ところでお二人の会話の中で共通していた

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    2017年08月03日
  • 転換期を生きるきみたちへ

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    まさに今、日本は転換期を迎えている。今こそ一度立ち止まって考えるべきときが来ている。中高生だけでなく大人にも、言葉そして考えることの大切さを問いている。超高齢化、少子化、貧困、格差社会、どれをとっても、その解決策は成長戦略では、ない。と。

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    2016年10月08日
  • 転換期を生きるきみたちへ

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    ネタバレ

    尊敬する内田先生が依頼した方々の中高生に伝えたい事の寄稿文。
    まさに言いたいことや、常日頃モヤモヤしてることが分かりやすく書いてあって、中高生に是非読んでもらいたいと思いました。
    平和を享受して大人(中年)になった私は子ども達や次の世代にも絶対残したい!

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    2016年09月27日
  • 転換期を生きるきみたちへ

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    鷲田清一氏の章を読んでいたら、涙が止まらなくなりました。白井聡氏の文章は痛快で、内容にも共感しました。中高生には、この二つの章は難しいかな。でも、読んでほしいなと思う本でした。大人にもおすすめです。

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    2016年09月13日
  • 転換期を生きるきみたちへ

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    本書は『街場の憂国会議』、『日本の反知性主義』に続くシリーズの3冊目。なぜ本作が編まれたかについては「まえがき」を読めば一目瞭然、これまでと違うのは「中高生を読み手に想定」したこと。
    若い人たちに向けた「贈り物」であるところのこの本を、「中年の危機」当事者である私も読ませていただいた。伝えなければならない「たいせつなこと」の多さに、平和を享受してきた世代としては焦りの気持ちを感じる。申し訳なく、そしておとなこそ読むべき、とも思う。
    「転換期」だからこそ伝えたい、たいせつなこと。
    この本が次世代への福音となりますように。

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    2016年08月26日
  • 転換期を生きるきみたちへ

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    内田樹『身体に訊く』-言葉を伝えるということはどういういことか
    加藤典洋『僕の夢』-中高生のための「戦後入門」
    高橋源一郎『表と裏と表』-政治の言葉について考える
    平川克美『人口減少社会について根源的に考えてみる』
    小田嶋隆『13歳のハードワーク』
    岡田憲治『空気ではなく言葉を読み、書き残すことについて』
    仲野徹『科学者の考え方』-生命科学からの私見
    白井聡『消費社会とは何か』-「お買い物」の論理を超えて
    山崎雅弘『「国を愛する」ってなんだろう?』
    想田和弘『「中年の危機」にある国で生き延びるために』
    鷲田清一『社会に力がついたと言えるとき』
    以上11人の寄稿文
    内田樹氏の以下の呼びかけに対応

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    2016年08月17日
  • 日本戦後史論

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    家族や旧友や親戚。
    といった距離感の人間関係では、政治と宗教や思想の議論は避けるべきですね。
    「政治と宗教の話題を避けろ」というつもりはありません。
    ただ「議論」は避けるべきですね。

    「あ、好みと言うか信条というか、違うな…」
    と思ったときに。
    迎合する必要も無いし、嘘をつくのも不要でしょうが。
    「僕の方が正しいのではないか」
    という言葉のぶつけ合いは、止めた方がいいですよね。
    なんとなく話題をずらしてしまうのがいちばんです。
    どうしてかというと、色んな理由がありますが、

    ●政治や宗教や思想は、ある種の酒のようなもので、酔ってくると自制心が無くなる。

    ●結局相容れなかった場合に、食べ物の

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    2015年08月04日
  • 高校生と考える日本の問題点 桐光学園大学訪問授業

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    最近受験生の我が息子は、少し遠くの塾に
    日曜日の夜間に通っています。(そんなに必死に
    受験勉強しているわけではないのですが)
    そこで、夫婦も揃って息子を送り届けて
    塾が終わるまで二人でスタバに行って2時間
    くらい待っています。私はじっくり本を読める時間
    なので割と気に入っています。そこで読み終わった
    今回のこの本。
    川崎の桐光学園高校に様々な
    論客(日本のトップクラス)が特別の授業をする
    らしいのですがその授業の内容が本になっている内容。
    こんな高校生はとても幸せだと思いますが
    多分自分が高校生だったときはあまり興味を
    覚えなかっただろうなあと思います。
    でも、それでもそういうことを言っていた

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    2015年06月28日
  • 日本戦後史論

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    わかりやすい言葉で今の日本の抱えている基本的な問題を提示している。なるほどと思い危機感もすごくあるのだけれど何もできないし、また良くないと思う方向へ少しずつ進んでいく気がしている。内田氏、白井氏、頑張ってください。

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    2015年06月05日
  • 「戦後」の終焉 80年目の国家論

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    戦後80年の日本の歩みについて、保阪正康氏と白井聡氏が熱く語る。これから日本が果たすべき役割は何か。
    対談なので読みやすい。

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    2025年11月09日
  • 街場の平成論

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     内田樹篇の平成を振り返るエッセイ集。最初に内田氏が言っているように、自由に書いてもらったので統一感はないが、それぞれの書き手の専門分野に応じて、いろいろな平成の断面が見える。中には内田氏ファンである読み手の存在を忘れているのではないかと思われるものもあったが、総じて興味深く読めた。面白かったのはブレイディ氏の英国的「ガールパワー」と日本的「女子力」が全く真逆の意味になるという指摘だった。前者は、女が、女たちの支持を得て女たちをインスパイアすることだったが、後者は、女が、男たちの支持を得て男たちに愛されてほかの女たちより上に立つことだという、なるほど、双方の国民性の一端を垣間見せてくれている。

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    2025年10月13日
  • 今を生きる思想 マルクス 生を呑み込む資本主義

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    分かりやすいし、おもしろかった。
    入門編としてありがたい。
    マルクスの文章は言い回しが難しくて、おれには何言ってっかわかんねぇ。
    しかしまぁ、一度くらいは資本論を読んでみたいが……。

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    2025年10月09日
  • 日本戦後史論(朝日文庫)

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    ・戦前日本の指導者層が退出せず、戦後も引き続き指導者層にとどまったことから、アメリカに対してモノが言えなくなった。以降、「永続敗戦」の歴史が始まっているとする。
    ・戦後日本がとった戦略は、「対米従属を通した対米自立」であるとする。これを「のれん分け」と表現するのが非常にうまいと思った。
    ・敗戦をうまく総括できないことから、東アジア諸国との関係もいまだにこじれる要因となっている。東西冷戦や日本の突出した工業力等を背景に、東アジアは日本に文句も言えなかったが、1990年くらいから潮目が変わってきた。
    ・終戦時に15歳前後で、間もなく徴兵という世代は、祖国のため米国に必ず勝つという思いを胸に終戦後は

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    2025年10月01日
  • 転換期を生きるきみたちへ

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    『13歳のハードワーク』がいちばん興味深くわかりやすい内容。これを最初の章に持ってくるべきでした。本当に中学生に読んでほしいと思うなら、まず読みやすい文章から載せるのがいいと思います。「こんな難しいこと書いてるオレってすごいでしょ、みんなついてこれる?」って思ってる大人の文章から始められると読もうとする気持ちがなくなります。
    中学生は小説以外の文章を読む機会が少ないし、意外とまじめなので本は常に最初から読もうとします。興味のあるところから読もうとは思いません。

    そしてこれを書いているおじさんたち、子どもがいるなら精一杯育児に関わったでしょうか?中学生、高校生の息子、娘にしっかり向き合ったとい

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    2025年09月20日
  • 主権者のいない国

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    著者の鋭利かつユーモラスな文章に舌を巻いた。
    曰く日本の戦前は天皇を家長とした家制度、戦後はアメリカがその座に成り代わったという主張。
    どちらも民はトップの愛を盲信して、不都合な真実を否認する歴史を続けている、らしい。
    言われてみると現代に渦巻く歪みの発端は確かに物事をなあなあで済ましてきたツケのように思う。
    省みない国家に発展が約束される道理はないのかもしれない。

    昨今、色々と閉塞感が漂うなか、世界規模で右傾化している状況を見るに、日本に限らず歴史は繰り返されざるを得ないのかと恐怖を感じる。
    本当なら環境問題や核兵器問題といった『重要だが喫緊でない?(すでに目前ではありそうだが)地球規模の

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    2025年06月04日
  • コモンの「自治」論(集英社シリーズ・コモン)

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    岸本さんが実践されている「ミュニシパリズム」ボトムアップ型の地域主権主義がとても参考になった。
    排他主義的極右でもなく、左派的エリート主義でもない、トップダウン型の国家社会主義でもなく、全体主義的共産主義でもない。

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    2025年06月02日