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人間的教育
なぜ働かなくてはいけないのか―― すべての大人の心を抉る、不遇の天才・佐川恭一の“アンチお仕事小説”傑作選。 正直、面白すぎて、佐川恭一という存在に嫉妬!!!! ――三宅香帆(文芸評論家) 自分の分身を読んでいるような、生きることを肯定されるような感覚になった。 ――押見修造(漫画家) どうしようもなく惨めで情けない人間を愛し、競争社会の欺瞞を暴く文芸界の鬼才・佐川恭一。そのディープで人間臭い魅力をこの一冊に!受験・学歴と童貞のルサンチマンを描いてきた佐川恭一による「アンチお仕事小説」8篇を収録。電子書籍で人気を集めた「ナニワ最狂伝説ねずみちゃん」、小説すばるで話題となった「ジモン」「万年主任☆マドギュワ!」など社会人の悲哀をブラックユーモアたっぷりに描く傑作短編集。 装画=押見修造 解説=樋口恭介(SF作家) 「たとえば僕らがまだ、競争と勝利に取り憑かれているなら」 -
カラフルヒーロー
お城にドラゴン、色とりどりのヒーローが大活躍! 小学3年生の男の子による冒険譚! 小学生ならではの自由でキュートな発想を楽しんでください。 この世界には、やく四つの界があります。 イエロー界、レッド界、ブルー界、悪ま界です。 イエロー界には、イエローヒーローがいます。 イエロー界、レッド界、ブルー界は、すごく仲がよいのです。(本文より) -
歌はそこに遺された
『答えのない時代に、創る意味を問う。その 覚悟に心から敬意を』 ――池澤春菜(声優・作家) 『ネットとAIで「本物」と「正しさ」を見 失った世界を撃ち抜く1冊!』 ――宇田川拓也(ときわ書房本店) 彼女は死後、 世界一の歌姫になった。 今世紀最もエモい、 近未来法廷ミステリーの誕生! 「私と一緒に、ストーリーを作ろう。君が歌う からこそ意味がある理由を作ろう」 新進女性シンガー、荒井海鈴が殺された。彼 女の遺作『人魚』は、死をきっかけに大ヒット する。生成AIの楽曲が隆盛の時代に、生身の 人間の作った曲がここまでバズるのは異例だっ た。「あれを作ったのは、AI」と嘯く、海鈴 殺害の容疑者・備藤龍彦の言動に違和感を覚え た東京地検公判検事の堂崎千也は、独自調査の 一環で、彼女が所属していた事務所を訪ねる。 社長の椎名栄弥は、一般的な芸能事務所の顔と は別に、レッスン提供を主体とした怪しげなビ ジネスに手を染めているようだった……。 『沈没船で眠りたい』で読書界を唸らせた気鋭 が贈る、今世紀最もエモーショナルな、近未来 法廷ミステリーの誕生! 目 次 序 章 歌姫 第一章 人魚 第二章 潜行 第三章 漸深 第四章 深海 第五章 海底 第六章 発信源 【参考資料】 cover illustration/鈴木康士 cover design/岩郷重力+WONDER WORKZ。 -
現代ユウモア全集 7巻『手製の人間』 岡本一平
【ご注意】※この電子書籍は紙の本のイメージで作成されており、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。お手持ちの端末で立ち読みファイルをご確認いただくことをお勧めします。 日本近代漫画の礎を築いた、ストーリー漫画の先駆者が描いた大正期の傑作15作品を収録。 岡本一平は、大正期から昭和初期に朝日新聞の紙面で「漫画漫文」作者として活躍した、当時最も人気の漫画家。近代漫画の礎を築き、ストーリー漫画の原型は一平に始まると言われている。妻・かの子は歌人で小説家。一人息子の太郎は「芸術は爆発だ」という名言を残し、大阪の万博記念公園に建つ「太陽の塔」を生んだ。まさに芸術を爆発させた家族だった。 本巻は、「戀の彌次喜多」~「刀を抜いて」、「無銭不戦」、「笑いの斷片」まで15作品。一平の大正期の傑作ばかりで、自身もお気に入りの作品を収めた傑作集の趣がある。従って、当時の雑誌、新聞に発表された作品ばかりで、書き下ろしはない。 特に「戀の彌次喜多」から始まる前半の「弥次喜多」シリーズは、右→文章、左→漫画の見開き形式で展開されるユニークな作品。後に発展する紙芝居と同じ形式。脚本だが、見開きだから字数が限定される。的確な表現で会話を進め、きちんとオチも入る、一平の才能が垣間見られる。さらに「無銭不戦」は、見方によっては鋭い反戦諷刺とも理解される作品。金を貰わなければ戦わない、金があれば何でもする、という発想は、大正デモクラシーの時期とはいえ、諷刺的な傾向が強すぎ、当局には強い反戦思想と理解された。だが、後に溝口健二監督で映画化され、「刀を抜いて」についても、マキノ雅弘監督、坂本九主演で映画化(「九ちゃん刀を抜いて」)されている。 発刊当時の書籍を新たに全ページスキャンしているので、本巻はFIX形式。本文の旧字体総ルビはもちろん、デザインもそのまま忠実に再現している。解説文は日本のユーモア文学研究の第一人者・浦 和男。付録には、当時の月報や外箱など、当時の貴重な資料を収録する。 (電子版 2025年5月30日配信開始) ※この作品は一部カラーが含まれます。 -
月孕む女
欠けて、満ちた。それから・・・ 私の体は、何が欲しの・・・・・ 自分はまだ女だろうかー もう若くはない。そう自覚する女をかき乱したのは、故郷での不意の出会いだった。 心を埋めるには、肌を重ねるしかないのだろうか 二人の男との出会いは、何を見せるのかー -
流恋情話-昭和淫侠伝-
逃亡、潜伏、脱出のはざまで、淫情と侠気にむせぶ、男女の業を描き出す恋獄の「昭和」原風景!! 昭和36年4月の夜、淫具屋の長岡修造は拳銃を乱射しながら津艶流女三味線師・中川奈緒子の手を取って、宵宮の神社舞台から忽然と消える。 そして、警察とヤクザ者から追われる情慾の10年が始まったー -
空海
人間中心主義でやってきた世界は繁栄のなかに滅びが見え始めている。人間中心的な世界認識を改めなけれならない。いまあらためて空海を読み直さなければならないのである。 空海は二つの「頌」を残した。『声字実相義』と『即身成仏義』の核心をただそれだけで語りきってしまった「頌」(「詩」)である。空海の「詩」は、膨大な仏典を読み解いた上で可能になったものだ。『大日経』と『金剛頂経』 の交点、 胎蔵界曼荼羅と金剛界曼荼羅の交点に、空海は自身の信仰の体系にして思想の体系を築いたのだ。胎蔵界曼荼羅と金剛界曼荼羅を見れば『大日経』と『金剛頂経』の異なることは明らかである。空海は異なる経典を統合してみせる。生涯を通して宇宙の根源にして意識の根源、さらには身体の根源に位置づけられる「法身」を求め続けた。 「空」の無限と「海」の無限、精神の無限と物質の無限、その融合。無限が一つに交わるところ、その二つの無限の間で人間は何を考え、どのように生きるのか。 空海は偉大な宗教家であった。それ以上に偉大な文学者であった。空海の宗教は空海の文学のなかにすっぽりと包み込まれる。 空海は生涯を通して、宇宙そのものである一冊の書物を書き続けていた。 あらゆるものが生まれ出てくる根源への尽きない想い。根源の場所に立つことで表現の未来がひらかれる。 空海の全貌がわかる記念碑的大著。空海とは何者なのか――日本思想史最大のオリジネーター・空海の思想に迫る。 -
ビストロ・ビーストのオオカミシェフ
個性派(猛獣)だらけのおいしいビストロ、今日も開店! 動物の姿をした人々・獣民。彼らが住む町・花芽町の洋食店「ビストロ・ビースト」は、オオカミ獣民のシェフ、リクが営んでいる。ある日、恩人のオオカミを捜す客・晴歌が店にやってきて、晴歌の恩人のオオカミ捜しを手伝うことに――。ビストロの客、晴歌、そしてリク。それぞれが心に秘めた思いを乗り越えようと動き出す。 『焼きたてパン工房プティラパン』に連なる、やさしい料理連作短編! Episode 1 コーンポタージュと春野菜チキングラタン Episode 2 サワラのムニエルと花咲くグリルサラダ Episode 3 鴨肉ローストと愛情彩りキッシュ Episode 4 ナポリタンときのこのポピエット Episode 5 「ここからここまで」とサンドウィッチ Episode 6 ビーフストロガノフとあの日のオムライス あとがき 動物と植物を愛する自由人。 2016年12月に小説投稿サイト「エブリスタ」の大人気作の書籍化「喫茶『猫の木』物語。~不思議な猫マスターの癒しの一杯~」でデビューし、好評を博した。 既刊に『喫茶「猫の木」』シリーズ、『手作り雑貨ゆうつづ堂』シリーズ、『死神ラスカは謎を解く』シリーズ(マイナビ出版)、『おまわりさんと招き猫』シリーズ(ことのは文庫)、『神様の身代金』(ポプラ文庫ピュアフル)、『チョコレートスイッチ! 無気力男子、チョコを食べて大変身!』(ポプラキミノベル)、『浅倉さん、怪異です! 県庁シンレイ対策室・鳥の調査員』(角川文庫)などがある。 -
幸せをつかむ! 戦略教本にゃん子の兵法
「にゃん子」と書いて、にゃんこ? いえいえ、「にゃんし」です。 「にゃん子」とは、武田信玄からビル・ゲイツまで、世界の大物が心酔する最強の戦略書『孫子』の教えを、体を張って示してくれるネコさんたちのこと。「ダメージゼロで絶対負けない」人生好転の極意を、超・超わかりやすく指南します。 困った人に振り回されている時。仕事で悔しい思いをした時。なかなか進まない恋にモヤモヤした時。にゃん子はきっと、進むべき道を教えてくれることでしょう。 ※この商品は固定レイアウトで作成されており、タブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 -
ヒカリ文集
第75回野間文芸賞受賞作 「いつか冷めない恋をしてみたいと思う?」 学生劇団で男とも女とも恋を重ねたヒカリ。 六人の男女が彼女が残したものを語る。 『ヒカリ文集』の中核となるヒカリという女性も〈心を使わない人〉である。 無類に優しく人を傷つけることを小心なまでに恐れていて人の役に立ちたいと願っているのに、男性とも女性とも恋愛が長続きせず次々とつき合う相手を替える。(略) ヒカリという女性が伝統的な〈宿命の女〉像を少しでも塗り替えることができていれば幸いである。 ――松浦理英子(「群像」2022年3月号より) 無類に優しく、好意以上のものを語る笑顔で人に依存を惹き起こす。 小心なまでに人を傷つけるのを恐れ、身についた習慣のように人を喜ばせ力づける。 それなのに、親密な関係を結んでは自分から壊す。 学生劇団で男とも女とも恋を重ねたヒカリとは何者だったのか。 第75回野間文芸賞受賞の著者の新たな代表作。 -
涙が咲かせた花はちらない
夢を諦めた高校二年生の彰は、“無害な存在”として当たり障りのない生活を送っていた。そんな彰のクラスには“学校一イタい子”と呼ばれる花ヶ瀬有栖がいる。ある日、彰が校舎裏にある倉庫を訪れると、嫌がらせを受けた有栖が閉じ込められていた。有栖を救い出した彰は彼女の発案で、『最高にエモい文化祭』の実現に向けて奮闘するはめになる。「君なら、私と最後まで一緒にいてくれると思ったんだ」ふたりは少しずつ心の距離を縮めていくが、有栖は誰にも言えない秘密を抱えていて――。ラスト、ふたりは奇跡を起こす。 -
尊氏と正成 ともに見た夢
「利生」を心に抱く同志として、後醍醐天皇とともに鎌倉幕府を打倒した足利尊氏と楠木正成は、なぜ敵味方に分かれて戦うことになってしまったのか――。第12回日経小説大賞受賞作、待望の文庫化! 私利私欲がうごめく政治の腐敗があるなか、「民がおのおのの本分を為し、生きる甲斐のある世にする」という想いを胸に、尊氏と正成、そして後醍醐天皇という異なる個性を持つ三人が理想の世をかかげた建武の新政が始まった。しかし、公家もそして武家も私利私欲がうごめく政治の腐敗は止めようがなく、尊氏と正成の運命は引き裂かれていく――。「太平記」の時代を新たな視点で描く傑作歴史小説。『利生の人 尊氏と正成』を改題。 -
拵屋銀次郎半畳記 俠客
圧倒的なスケールで描く、撃的ベストセラーの大河シリーズ第1期完結! 大坂・天王寺村。尼寺の月祥院に銀次郎の姿があった。 次席目付の伯父和泉長門守の命により、新幕府創設の陰謀渦巻く大坂入りした銀次郎はまず、不名誉な死を遂げた父・元四郎の墓に詣でた。 そこで出会った絶世の美女・彩艶尼との過去の縁を知ることに…。 やがて銀次郎のもとに、幕府監察役員会から、大坂城代、大坂定番ら五名の抹殺指令がもたらされた。 その夜、大坂城近くの火薬庫が大爆発し市中は混乱の極みに!? 娯楽文学の王道を貫く銀次郎大河シリーズ圧倒的新展第1期完結!銀次郎に暗殺指令くだる! -
雀魂 公式アートブック
キャラクターイラストはもちろんそのほかのイラストも多数掲載! 4月に6周年を迎える大人気ゲームアプリ『雀魂』のファン待望のアートブックがついに刊行! 250点を超えるキャラクターイラストのほか、スタンプ、イベントスチル、誕生日アートなども収録。人気の公式4コマもたっぷりと掲載します。開発チームのコメントやインタビューは必読。カバーイラストは本書のための描き下ろしです! ※この商品は固定レイアウトで作成されており、タブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。 また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 -
おませさん
『おませさん』 (著者:古島結芽) 「わたし、おませさんなの。だから、もうあなたとはいられないの」 ある日突然、うなちゃんがそんなことを言ってきた。 とても年中さんとは思えない言葉づかいに困惑してしまうが、どうやらうなちゃんは本気のようだ。 今までずっと一緒だったうなちゃんとの関係が突然終わったしまったことは悲しいが、僕はそれをちゃんと受け入れなくてはいけない。 お姉さんとして成長していこうとするうなちゃんと、 少し遠くから見守る「僕」の、あたたかな物語。 デジタル時代の小説を追求する文芸賞「デジタルノベルコンテストvol.1」受賞作。 -
アイドルが私の短歌を推していた!? ~ミルクティー色の沼に溺れる~
pixivタイアップ「推し」×ヒミツの恋愛“推し恋”小説コンテスト 優秀賞受賞作品 短歌好きキラキラアイドル×堅実に生きるヒロイン、秘密のシンデレラストーリー 私を推しているフォロワーの正体は、超美形アイドルだった。 冴えない日々を送るOL・志乃葉。 唯一の趣味は、SNSへの短歌投稿。 気の置ける友人もおらず、いつも「いいね」やコメントをくれるフォロワーとはただのネット上の関係……のはずだったが―― 「ファンでした。会いたかった!」 そう言って志乃葉の前に現れたフォロワーは、なんと人気急上昇中の超美形アイドル・詠人だった!! 近づいてはいけないはずなのに、名前を呼ばれるたび、優しさに触れるたび、ミルクティー色の髪が揺れるたび、彼に惹かれていく。 しかし、元カレとの再会、冷酷マネージャーの登場、次々起こる事件が二人に厳しい現実を突きつける。 アイドルと一般人、交わるはずのなかった二人の恋の行方は!? -
親友を推してるヤバいやつの彼女
pixivタイアップ「推し」×ヒミツの恋愛“推し恋”小説コンテスト 優秀賞受賞作品 友達思いの域を超えた、ヤバすぎる“推し活”!? ハイスペ美男子×クラスの地味オタ、噛み合わない関係が織りなす奇妙なラブ(?)コメディ! 補習帰りにふと目にした、学年トップの秀才・西海十李の切なげな眼差し。視線の先には、彼の親友とその彼女。まさか彼女が好きなのでは?と軽い気持ちで尋ねたことが、すべての始まりだった。 「北田、俺と付き合ってくれ」 まさかの展開に戸惑う地味オタ・北田千鶴。しかし、西海の目的は恋愛ではなく、同性の親友への“推し活”だった!? ダブルデート、盗聴、ストーカーまがいの奇行……理論派ストーカー(?)と巻き込まれ体質女子の行く末は? 常識も倫理もすれ違う、カオスな青春ラブコメディ、開幕! -
顔の見えない世界に降りそそぐ君の光
視覚的に人を認識することが難しい高校生の葉月は、人と関わりを持たない学校生活に徹していた。 気になるのは、三年前に最寄り駅で名も無き遺体として見つかった少女……。顔も名前もあるはずなのに、誰も少女のことを知っている人が現れない。 葉月とは全く逆の立場ではあるが、なぜか同調してしまう。 そんな葉月の前に現れるようになった学校で人気の男子高生・海斗。海斗と一緒にいると目立ってイヤな反面、彼のポジティブな言葉に幾度となく救われる。 その海斗と、三年前に亡くなった少女の面影を持つ美沙の存在が、少しずつ葉月の生活に変化を与えていく。サスペンス青春恋愛ストーリー。 -
君と裸足で駆け抜けろ
高校1年生の西倉夏希は、誰もいない防波堤がお気に入りの場所だった。ある日、いつものようにモヤモヤした気持ちを抱えながらそこへ行くと、先客がいた。初めて見る顔……と思いきや、よく見ると、園芸委員会で一緒の1学年上の永瀬碧生だった。いつもマスクを付けて前髪で目を隠していたため、すぐには分からなかったのだ。手元にあった、鉛筆で描かれた防波堤の絵を、慌てて隠される。気になった夏希は永瀬のことを調べると、以前は絵画コンクールで優勝するほどだったが、何かのきっかけで高校進学以降、コンクールなどに出ていないことが分かる。結果が出せずに陸上部を辞めた自分と重ね、先輩を知っていく内に、ひょんな事から雑誌モデルをしていることが分かるが――――。一度挫折した二人が再び輝くために取る行動とは?胸キュン青春恋愛小説。 -
現代ユウモア全集 6巻 『明るい人生』 佐々木邦
日本のユーモア小説の先駆けにして第一人者。専業作家となって最初の作品集、全7編を収録。 佐々木邦は、日本のユーモア小説の先駆けにして第一人者。1926年、明治学院大学の講師や慶應大学教授を退職して、作家生活に専念する。本巻は専業作家となってから彼の最初の作品集で、長編「夫婦者と独身者」を始め、「抜目のある男」、「ケチな人の話」、「大量生産者の話」、「重役候補の話」、「理想的良人」、「日記の発心」、の計7編を収録。これらの収録作品で、邦は、深く人間の機微に触れ、健全で明るい笑いを提供する「ユーモア小説」というジャンルを確立することになる。特に「大量生産者の話」や「理想的良人」などでは、この当時で男女を平等な視点で扱い、むしろ女性が強さを発揮する。この作品を読んで、苦笑する男性、すっきりする女性、 たくさんいたことだろう。このような雰囲気に、大正時代の自由主義も感じられる。装幀・挿絵は、田中比左良。漫画漫文だけではなく、美人画、肉筆画なども手がけて、当時、人気を博した漫画家。さらに、邦が作家デビューした大正末年は、「漫画」が市民権を得る時代でもあった。邦が新しいユーモア小説のスタイルを確立したことは間違いないが、その人気を支えた側面には「漫画」の流行と定着が貢献している点も、見逃せない。発刊当時の旧字体総ルビに加えて、より読みやすくした新字体バージョンも新たに追加収録している。解説文は日本のユーモア文学研究の第一人者・浦 和男。付録には、本全集収録以外の田中比左良の挿絵ほか、当時の貴重な資料を収録する。 (電子版 2025年4月25日配信開始) ※この作品は一部カラーが含まれます。 -
カグヤ姫と千年の約束
「この千年間、あなたに再び巡り合うために生きていました」 幼いころ両親を亡くした弥白は、引き取られた叔父の家で虐げられて育った。 ある日身体の中に眠っていた弥白の前世・カグヤと入れ替わり、2人は協力して苦難を乗り越えようとする。 その後名家の主・氷雨が求婚に訪れ、前世の記憶を思い出すよう迫った。 彼は前世の宿敵であり恋人で、カグヤと再び巡り合うために千年の時を生きているという――。 一章 カグヤ姫の結婚 二章 結婚生活 幕間 千年の孤独 三章 帝都での買い物 四章 鬼の呼びかけ 幕間 氷雨と帝 五章 月からの使者 幕間 氷雨の決意 六章 目覚め 七章 カグヤの死 幕間 弥白の初恋 八章 最期の願い 九章 月の都 2016年『お前を、祝ってやろうか!?』で第5回講談社ラノベ文庫新人賞の佳作を受賞し、作家デビュー。2018年第1回小説家になろう×スターツ出版文庫大賞で『あやかし食堂の思い出料理帖』がほっこり人情部門を受賞。 著書に『狼様の運命の花嫁』『蛇神様の不都合な運命』(マイナビ出版)、『白龍神と月下後宮の生贄姫』(スターツ出版)、『鬼束くんと神様のケーキ』(アルファポリス)などがある。 -
庄野潤三電子全集
家族小説の第一人者・庄野潤三が新人作家として出発した1949年から1954年に発表された17編を初出順に収録。 日本の家族小説の第一人者・庄野潤三の足跡を、初出順の編年体で辿る電子全集の第1巻。 デビュー作品「愛撫」から、第32回芥川賞受賞作品「プールサイド小景」まで、1949年から1954年の6年間に発表された17編を収録した。 「愛撫」は第二次大戦から復員後、大阪府立今宮小学校から大阪市立南高校の教諭になってほどない、1949年4月28歳の時に、同人雑誌「新文学」に発表された作品。きっかけは九州大学時代の友人・島尾敏雄のすすめで投稿したことによる。 のちに次兄・庄野英二の伝手で中山義秀が「愛撫」を創作合評で取り上げたことから、「群像」編集部より声がかかり、次回作「舞踏」が「群像」1950年2月号に掲載され文壇にデビューすることとなる。 そのほか単行本『愛撫』収録の「スラヴの子守唄」「メリイ・ゴオ・ラウンド」「喪服」「恋文」「会話」「流木」「噴水」に加え、単行本『プールサイド小景』に収録された「紫陽花」「十月の葉」「臙脂」「桃季」「黒い牧師」「団欒」「結婚」「プールサイド小景」も収録。 解題は監修を務める日本文学研究者で日本大学芸術学部准教授・上坪裕介氏が担当。付録として「愛撫」「舞踏」の初出掲載誌、「プールサイド小景」の冒頭浄書生原稿等を収録する。 ※この作品はカラーが含まれます。 -
京都お抹茶迷宮
【電子版巻末には花守先生によるカバー用イラストをそのまま収録!】 京都にある零細出版社・太秦出版社に事務員として勤め始めて三年目の大庭小依(おおば・こより)。ある日、食中毒で倒れた先輩編集者の代理で、作家・皆月豊(みなづき・ゆたか)との打合せ場所に資料を渡しにいったところ、はんなり京男子な皆月のマイペースぶりに巻き込まれ、いつの間にかこの企画の担当編集を引き継ぐことに。初担当となる本は、京都のお抹茶に関する面白い逸話を探しながら人気の名所やお店を巡り、お抹茶スイーツやお点前を楽しむという紀行エッセイ本『京都お抹茶迷宮(仮題)』だ。 編集者としての初仕事にはりきる小依だが、皆月と共に取材を続けるうちに「千利休の孫・宗旦」と「白狐の恋」にまつわる不思議な抹茶の逸話を耳にする。そして、その逸話に沿うかのように、「狐の子孫」と言われる一族が営む茶舗で事件が発生して……!? -
劇団拝ミ座
【電子版巻末にはみっ君先生によるカバー用イラストをそのまま収録!】 生まれつき人や物から伝わる感覚を過敏に受け取ってしまう、感受性の高さに生きづらさを覚えてきた遥(はるか)は、ある夜、ウエディングドレスを抱えた男・雅(みやび)と出逢う。 彼に突如懇願されたのは、亡き者の心残りだった時間・場所・場面を演出し、再現して空に送りだす、『劇団拝ミ座』の活動協力だった。 劇団の長にして霊視と憑依の術を用いる、雅。 劇団の一員で衣装・メイク全般を担う、和泉(いずみ)。 霊を自分に憑依させ、誰よりも近くから想いに寄り添う、遥。 亡き者の「未練のひと時」と向き合うことで、生きる者もまた、自分の心と居場所を取り戻していく。 徐々に劇団三人の繋がりも強まる中、遥はやがて雅の大きな秘密に触れることとなる……。 -
星盗り物語
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 「大欲は無欲に似たり」ということだろうか。 傍から見れば、起伏に乏しい生き方に映るであろう造園設計士のフルジ。 しかし、歳を重ねながらも、青春期に抱いた「地球をスマイル星にする」という青臭くて、他言もはばかられるような壮大な夢をフルジは忘れることがなかった。 不思議界や神話・聖典・宗教建築に興味を抱いていたフルジは、ある時「スピリチュアル・リゾート」を着想し、プランとして完成させる。 そして、翼の生えたこの男の想像力は、さらにそこから巨大事業のビジョン構築へと向かう。 ディズニーよりも神話的で、GAFAよりも野心的で、吉本よりも娯楽的なサプライズ・ベンチャーの出陣は、果たして陽の目を見るのか? -
宝石の常識 International
本書は、世界的に見た宝石の価値に照準をあて、シリーズの蓄積を活かしながら新しい時代のスタンダードになる1冊です。多くの記事に関して英文も表記するとともに、海外のディーラーの紹介や、新しい世界的なトレンドなど、〝International〟にふさわしい『宝石の常識』として編集。宝石の4つの価値、「コレクション」「財産」「ファッション」「お守り」をベースに丁寧にビジュアル解説していくことで、宝石の世界をさらに多重的、かつ多面的に楽しめるよう構成しました。 ※この商品は固定レイアウトで作成されており、タブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。 また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 -
君に向かって線を引く(ローカルブックス札幌)
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 ローカルブックスは、誰もが楽しく本をつくるプロジェクトです。 札幌在住の作家・升井純子さんは、自身の介護の経験を通じて、ヤングケアラーと呼ばれている、家事や家族の世話などを日常的に行っている子どもや若者に眼差しを向けています。 この小説は、こうした状況に置かれている子どもや若者へ向けて、さらにはヤングケアラーという存在を多くの人に知ってもらいたいという思いで書いたそうです。 物語を読んでいくと、家族の枠組みや捉え方が大きく変化している状況の中で、人と人がどのように寄り添い支え合って生きていけばいいのか、それを改めて考えてみたくなります。 そしてどんな状況にあっても、必ずどこかに希望があり、一歩を踏み出すことができるという、升井さんがこの小説に込めたやさしい心にそっと触れる瞬間があるはずです。 -
ペイフォワード ニューヨークから心をつなぐ物語
名もなきたったひとりの想いが、世の中を変えることだってある! 名もなきたったひとりの想いが、世の中を変えることだってある! 悲惨な道へ歩み続けている現代社会にストップをかけるために、私たちにできることは何なのか?を提示する現代人必読の小説。 【2.5次元的読書のすすめ!】 本書は、SNSとの立体的な読書法をお勧めしています。まずは、冒頭のニューヨーク州立大学ニューパルツ校のHP画像や近辺の街並みなどをストリートビューを使い確認しながら読み進めてください…。いつしか貴方は、この物語の登場人物の一人になっているはずです…!? 【目次】 ─Ⅰ─ 1 ニューパルツ 2 真夜中のキャンパスの白いフクロウ 3 配信とヴァージン・カクテル 4 孤独なヴァンライフ 5 マンハッタン・クラムチャウダー 6 ゆううつな大家のメリッサ 7 ポキプシーのクリスマス ─Ⅱ─ 8 大寒波の夜に 9 ピース・スタディ・クラブ 10 ピース・マーチが始まる 11 イースターのウォーター・ストリート・マーケット ─Ⅲ─ 12 花であふれるステージ 13 ペイフォワード 14 カプチーノのあるいつものカフェで 【著者】 カワカミ ヨウコ 1975年、神奈川県生まれ。 東京女子大学で女性学に出会い、ジェンダー問題を深く学びたいと思い渡米。 ニューヨーク州立大学、サンフランシスコ州立大学卒業。 ジェンダー・スタディーズ修士号。9.11をアメリカで経験。 他の著書に、サンフランシスコで奮闘するアーティストたちの姿を描いた 『ロンリー・プラネット』がある。 -
拵屋銀次郎半畳記 俠客
幼君・家継を亡き者にし、大坂に新幕府を創設しようと企む一派! それを阻止せんと動く銀次郎を待ち受ける災厄! 剣戟・大衆文学の新たな地平を疾駆する「門田泰明時代劇場」大河シリーズ第4弾! 前の老中首座で稲妻の異名で恐れられている東近江国湖東藩十二万石の藩主・大津河安芸守忠助――七代将軍の幼君・徳川家継を亡き者にし、大坂に新幕府を創ろうと画策する一派の首領だ。側用人・間部詮房や新井白石と対立するも大奥内の派閥争いを利用して、今や幕閣を支配する実力者に成り上がった。銀次郎に度々襲い掛かる災厄もすべて稲妻の指令なのか? 旗本・御家人が次々と大坂に集結しつつあるとの情報を得た銀次郎も大坂に向かうことになった。
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