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十二単探偵団~平安後宮なぞ解き草子~
蔵人の藤原惟清のもとに姉である藤中納言が「弘徽殿の女御に仕える女房が消えた」とやって来る。一部の男性陣から「藤壺の閻魔大王」と恐れられている姉の頼みを断るとあとが怖いので、惟清は女房捜しを手伝うことにしたのだが……。惟清が姉や女官、女房たちに振り回されながら、都で起こる怪奇事件の謎を解き明かしていく痛快な平安後宮ミステリー!? -
怨霊執事は天使なお嬢様を祟れない
久遠寺家の執事として働くことになった黒崎伊織は、百五十年前に当主に殺され、恨みを残した怨霊だ。地縛霊から一念発起、久遠寺家を末代まで祟るために肉体を得てやってきたのだ。困らせる相手は、父親の当主代行を担っている二十歳の小鳥お嬢様。怨念によって事件を引き起こしているつもりの伊織だが、祟りの結果の惨事のはずが、お嬢様の解釈は全く違っていて――!? -
どこよりも遠い場所にいる君へ 映画ノベライズ
2026年10月9日(金)劇場公開! 映画『どこよりも遠い場所にいる君へ』を最速ノベライズ!! さし絵がいっぱい! 映画の感動を完全ノベライズ!! 豊かな自然にあふれた離島・采岐島(ときしま)――。その島には、“神隠しの入り江”と呼ばれる場所があった。とある事情で都会を離れ、采岐島の高校に進学した少年・月ヶ瀬和希は、ある初夏の日、“神隠しの入り江”で一人の少女が倒れているのを発見する。少女の名前は秋鹿(あいか)七緒。1974年からきたという七緒は、和希とその場に居合わせた高津という男性に保護されることになる。七緒のことが気になり、それからたびたび放課後に彼女のもとを訪れるようになった和希。やがて和希は、七緒から驚きの言葉を聞かされるのだった――。過去と現在がまじわるとき、秘密を抱えた二人の未来が動きだす。 -
街角ファンタジア
誰かのための祈りが「優しい奇跡」を連れてくる―― あなたの心に明かりを灯す、愛と癒やしに満ちた5つの物語。 失恋したての青年、亡き祖父を想う少女、行き詰まったイヤミス作家、不器用な本好きの少年、未来が不安な女性ライター…… 昭和から令和まで時代を越え、街の片隅で暮らす人々のそれぞれの心の傷が、優しい魔 法で癒やされていく。 荒涼とした時代の中、今いちばん届けたい珠玉の短編集、待望の文庫化。 これは村山早紀史上、最愛の祈りである。 未来に伝え続けたい、感涙ファンタジー! ※文庫化に際し、新たに文庫版あとがき「文庫化に寄せて あとがきアンコール」を収録。 著者・村山早紀が、本書を構成する5つの物語について1作ごとの裏話を披露。 ※また、長年にわたり村山早紀作品を愛読し、推し続けている書評家・三村美衣による「解説」も収録。 -
おでんオデッセイ
心に沁みます。 この屋台は、おでんも客も変わりダネ? 満腹ハートフルストーリー! 山口恵以子さんも舌鼓! (作家・『婚活食堂』シリーズ著者) ちくわ、はんぺん、がんもどき… 今宵も屋台は大にぎわい――! 伊竹市銀座商店街の一角でおでん屋台「かいっちゃん」を営む静香。 東京の大手商社を退職して伊竹にUターン、母親が切り盛りする実家の「有野練物」の手伝いをしていたが、一念発起して町おこしプロジェクトに応募、屋台を開いたのだ。 経営は常にギリギリだが、店には今宵も個性と悩みあふれる(?)常連客、そして高校時代の初恋の相手も…? -
迷彩色の男
都内某所、青光が充満する〈ファイト・クラブ〉で出会った「いぶき」がある日、血まみれの状態で発見される。事件の背後に浮かび上がる男たちを追った先で「私」が目にしたものとは。国際ゲイ小説賞受賞作 芥川賞作家・安堂ホセによる圧巻のクライムスリラー フランス発 国際ゲイ小説賞〈外国小説部門〉受賞! 小川洋子氏、激賞! 「暴力に理由がないことの不気味さをあぶり出した迫力は、受賞にふさわしいと今でも信じている」(第170回芥川賞選評) 都内某所、地下に張り巡らされ青い光が充満する〈ファイト・クラブ〉で出会った私と「いぶき」。彼はある日突然、何者かに襲われ血まみれの状態で発見される。事件の背後に浮かび上がる“迷彩色の男”を追った先で目にしたものとは──。 書き下ろしの短篇「体ごと連れていける天国」、英訳刊行記念エッセイを特別収録。 カバーデザイン=川名潤 安堂ホセ(あんどう・ほせ) 1994年、東京都生まれ。2022年『ジャクソンひとり』で第59回文藝賞を受賞しデビュー。23年『迷彩色の男』を発表。25年『DTOPIA』で第172回芥川龍之介賞受賞。同年、『迷彩色の男』のフランス語版(翻訳=レオノール・シイナ)が国際ゲイ小説賞外国小説部門を受賞。他の著書に『獣走』がある。 -
京都衣笠 上田荘物語
京都(あの街)でなら、それは起こる、きっと。――挫折と劣等感を抱えた青年の、ほろ苦く愛おしいモラトリアムを描いた珠玉の物語。 東大受験に失敗し、京都の私立大学へと流れ着いた時田海翔。講義をサボり、雀荘に通い詰める無気力な日々を過ごす彼でしたが、謎めいた隣人・出海ら個性的な人々との出会いが、止まっていた時間を少しずつ動かしていきます。情緒あふれる古都の街並みを舞台に、不器用な若者たちの彷徨と再生を鮮やかに描いた青春群像劇です。 誰しもが一度は通り過ぎる「挫折」や「焦燥感」に深く寄り添い、読後には胸の奥がじんわりと温かくなるような余韻を味わえます。衣笠のリアルな空気感と人情味あふれる交わりを通じて、不器用でも自分らしく前を向いて歩き出す勇気をもらえる作品です。 【こんな方におすすめ】 ・人生のモラトリアム期や大学時代を懐かしく思い出したい方 ・古都・京都の風情が色濃く漂う小説を読みたい方 ・劣等感や挫折を抱えながらも、一歩を踏み出したい方 鈍色の青春を駆け抜けるすべての人へ贈る、心揺さぶる青春彷徨譚です。 -
『このミス』が選ぶ この乱歩がすごい! 偏愛の美学編
ミステリー作家が選ぶ この乱歩作品がすごい! BEST10(『このミス』2026年版) 第1位作品を中心とする江戸川乱歩アンソロジー 大正14年、貿易商に勤める男・簑浦は、恋人の木崎初代を何者かに殺された。事件の裏には、学生時代、簑浦に想いを寄せていた医学者・諸戸道雄の影がちらつく。そして更にその奥には、恐ろしい秘密を抱えた孤島の存在が……。 江戸川乱歩没後60周年企画「ミステリー作家が選ぶ この乱歩がすごい! BEST10」にて堂々の1位に輝いた「孤島の鬼」をはじめ、狂おしい愛を描いた5編を収録。 ○収録作品 「孤島の鬼」 「押絵と旅する男」 「芋虫」 「赤い部屋」 「人間椅子」 -
誰が彼女を魔女にしたのかと
※本作には、人食いに関する描写が含まれます。過激な表現はありませんが、苦手な方はご注意ください。 また、感情的なシーンが多い為、悲しい話・死人が出るような話が苦手な方も、ご注意くださいませ。 遠く離れた山間の村。薬師が消え、魔女に頼るしかないその地で、人々は噂する。 村外れに住むのは、かつて人を喰った魔女だと。 そして、彼女のそばには、迷い込んだ余所者が弟子として寄り添うのだと。 これは、過酷な運命に翻弄されながらも、互いを家族として支え合う二人の小さな物語。 静かな文体で綴られた、優しさと悲しみのセカイのカケラを貴方へ。 各話紹介 第一話「誰が彼女を魔女にしたのかと」 鎖に繋がれた魔女と、彼女を見守る弟子。 質素な食事と日常の中で育まれる絆は、やがて明かされる魔女の過去と魔法の真実によって揺らぐ。 彼女を魔女にしたのは誰か? その答えは、弟子の涙とともに訪れる。 第二話「誰が彼女を魔女と呼ぶのかと」 日記に綴られた、魔女になる前の少女の記憶と、弟子を心配する晩年の日記。 彼女は、なぜ人食いと呼ばれたのか? 家族を待ち続け、弟子を子のように愛した彼女の願いは、果たして届くのか。 ※本作はルシフェリスの個人誌作品の電子書籍版となります。【38ページ】 -
ポートレート
大学生の灰野辺千秋はシッターのアルバイトに明け暮れている。派手な見た目だが常連の利用者がつくほど人気はそこそこだ。学校が長い春休みに入る冬の終わりごろがシッターの繁忙期で、千秋はシフトを詰め込み忙しなく働いていた。そんな時の新規利用者の予約、風邪が流行っている時期だからだろうと思うがどうにも違和感がある。 新規利用の高坂の家に行った日、生活感のない部屋の中で、クローゼットの中にいる息子とふたりきりの時間が始まる。息子の深青は幼児ではなく中学生くらいの少年だった。コミニュケーションが拙く、意思疎通の難しさを感じながら千秋は手探りで保育をしていく。食事中の粗相でやや場は乱されたが、代わりに千秋は深青の素顔を垣間見られたような気がした。しかし、保育が終わってからの心境の変化に、千秋自身がついていけなくなる。 シッターのバイトを辞めて渋谷のバーで働き始めた千秋は、ある日店の外で爆発音を聞き、事態の確認のために道へ出る。悪ふざけをしていた少年たちの中に紛れていた深青を偶然発見した。バーを抜け出して家まで送ると申し出るが、そこにいた深青は全くの別人で、保育者の千秋と父親を嘲笑する少年だった。千秋は怒りと自己正当化のために深青をレイプしてしまう。そのままタクシーに乗せて誘拐しようとする時、高坂の家で見た深青のもうひとつの人格が顕在していった。千秋は自分がしてきたことの無意味を知る。 ※本作は丹路 槇の個人誌作品の電子書籍版となります。【54ページ】 -
獣走
「ねえねえ!いま獣走っていうスポーツにハマってるんだ」 ごく普通の会社員である高木サニーは、ランニング中にふと坂に手をついたことで四足歩行に興味を持っていた。 そんななか、ジムで不思議なトレーニングをする男から、四足で行う6人組のスポーツ「獣走」の存在を聞かされ、まだルールも固まっていないその競技に参加することに。 仲間内だけで楽しんでいたが、あるきっかけで知名度が一気に上がってしまう。プレイヤーがブラックルーツであることやその競技スタイルからくる偏見に晒されながらも、競技人口は激増、とうとう公式戦の開催も決まった。 「ルール」の策定に迫られたサニーたちは、次第に「スポーツの本当の面白さ」を問い始める。 芥川賞作家・安堂ホセが初めて挑んだ「エンタメ小説」であり、新境地となる受賞後第一作。 -
水上勉電子全集 第6巻 随筆・評論2 『足もとと提灯』『土を喰ふ日々』の時代
本巻には、1976(昭和51)年4月から1982(昭和57)年1月のあいだに刊行された水上勉の随筆集15冊を収録した。生前に刊行された『水上勉全集』全26巻(中央公論社/1976年6月~1978年11月)および『新編水上勉全集』全16巻(中央公論社/1995年10月~1997年1月)に単行本単位で収録されているのは、『片しぐれの記』および『土を喰ふ日々 わが精進十二ヶ月』のみで、残る13作はいずれも全集として初収録となる。 水上はその生涯におびただしい数の小説を残したともに、かなりの量の随筆類を書き続けた作家でもある。創作の円熟期を迎えつつあった水上は、作家自身のことをもっと知りたい、作家の思想や生活を知りたいという読者からの要求に応えるため、多くの随筆類を執筆し続けた。若狭の寒村で生まれ京都の寺の小僧として育ち、数々の職業を転々として作家になった立志伝中の人物のような半生が興味を持たれたとともに、水上自身も数奇な出自を上手に切り売りしながら、小説の内容を補うような作品を発表していったのである。 ※この作品はカラーが含まれます。 -
たまごの旅人 プリンセスとお茶を
甘いだけじゃない、大人の旅を召し上がれ。 心もお腹も満たされる、成長と再生のロードノベル! 5年のブランクを経て、海外旅行の添乗員としてリスタートを切ったばかりの遥。 松島(ソンド)、ブダペスト、ロンドン、ハノイ、リスボン。 世界の街角で出会うのは、人生の岐路を前に立ち止まる、ひと癖もふた癖もある大人たち。 ラストチャンスに挑むK-POP練習生と鍋を囲み、離婚危機の熟年夫婦を前に東欧の街を奔走。 順風満帆なツアー中に届いた匿名クレーム、旅行者から愛される野良犬。 我が道を行くロリータ姫には秘密があるようで……。 ツアー客の迷いに寄り添いながら、ひよっこ添乗員・遥自身もまた新たな一歩を踏み出していく。 好評「たまごの旅人」シリーズ第2弾! 「目次」 1st trip 松島の天使 2nd trip ブダペストの貴腐ワイン 3rd trip 王女様と召使い 4th trip ひとりとふたり 5th trip リスボンの犬 (カバーイラスト・扉絵 omiso) -
ベティーズキッチンへようこそ
わたしの心と言葉を取り戻す 満腹レッスン。 湘南の海辺にたたずむ、 家庭料理&英会話教室。 ひきこもり女子が見つけたものは――? 美味しい「学び直し」が感動を呼ぶ、著者最高傑作! 湘南・逗子で一人暮らしをする朝倉亜衣は愛犬モモの死をきっかけに仕事を辞め、アパートにひきこもる日々。 ある日、母親から送られた、モモの遺骨で作ったダイヤモンドの小包が、玄関先から行方不明になってしまう。 手がかりを求めたどり着いたのは、海沿いに建つアメリカ家庭料理と英会話の教室〈Betty’s Kitchen。 小包を届けてくれたナオミとの出会いで彼女の生活は一変するが――喪失を抱えつつ、新しい人生を歩みだす姿を描く、感涙のハートフル小説! 〈目次〉 第一章 モモのダイヤモンド 第二章 灼熱のフライドチキン 第三章 かんたんマカロニ&チーズ 第四章 スロッピー・ジョーとバナナ・プディング 第五章 大鍋のチキンスープ 第六章 テキサススタイルBBQ -
愛しの走馬灯
主人公は真の恋愛を探す長い旅のなかで、様々な澱んだ恋愛を体験する。そして、主人公は一つの恋愛の結論にたどり着く。 恋愛は『人の顔が様々違う様に、恋愛も人によって様々な形がある事を知った。恋愛は互いが作るもので、互いが満足をしているなら他人が批判や干渉などする事はできない。恋愛には正解などなく、本人の満足感が全てである』 そして、主人公が探し求めていた女性とめぐり逢い、一緒に生きて行くなかで数多くの喜びと残酷な試練を経験する。 『人生は時の流れの中、幸と厄が訪れ、人は幸を収得して厄を避け修正する。でも運命には従わなければなら』事を、主人公と女性は痛感した。そして、主人公はその後を親族に託す… 昭和・平成・令和と主人公の恋愛を通して一生を描いた心温まる純愛小説です。 読み終わった後、きっと心に残る一冊になるはずです。 -
文化人類学者の違和感だらけの日常
肉食文化が生んだ「ヘルシー」の概念、モンゴルのゲル居住区から生まれるラップ、博物館に寄贈された「アフリカの床屋」の謎……。 国立民族学博物館で働き、モンゴルを中心にフィールドワークを行う文化人類学者が、自身の違和感と感動に満ちた日々を綴る。 「フィールドワークは、そんな感動と違和感の間で揺れ動きながら、他者を理解していく仕事だといっていい。本書は、そんなフィールドワークを通じて私が体感した「感動と違和感」をもとに考えたエッセイを集めたものだ。(中略)文化人類学は、フィールドワークという旅と偶然性に支えられた学問である。フィールドワークを通じてさまざまな人と出で逢あう。出逢いの中で事件が起こり、感動したり違和感を覚えたりする。そんな中で他者の価値観と自分の価値観がぶつかりあい、精神が攪拌されていく。そうした経験が、考察につながっていく。」(「はじめに」より) -
57歳のメタルランド
「俺たちは、まだ終わってない――」窓際サラリーマン×落ち武者ロッカー×左遷エリート×夢破れた北欧留学生。 どん底から這い上がった男たちが、ヘビーメタルで世界を揺らす痛快&熱血のリベンジ・ロック! 江夏悟志、57歳。かつては本社のエリートだったが、卑劣な部下・五十嵐に手柄を奪われ、子会社の総務部へ追放されて8年。家族との溝も深まり、死んだ魚のような目で「抜け殻」のように生きる日々を送っていた。 そんなある夜、新宿の裏通りで35年ぶりに大学時代のバンド仲間・ジャッキーと再会する。髪が薄くなってもメタル魂を燃やし続けるジャッキーに強引にベースを持たされ、江夏の凍りついた心がかすかに動き出す。さらに、五十嵐の罠にはめられた30歳のエリート・脇田をボーカルに、夢破れたフィンランド人タウノをドラムに迎え、平均年齢43歳の異色メタルバンド「メタルランド」が結成される! メタリカ、アイアンメイデン、モトリー・クルー、AC/DC、ジューダス・プリースト、ガンズ・アンド・ローゼズ、オジー・オズボーン、クイーン、スパークス、スコーピオンズ、ジャーニー……往年のヘビーメタルやハードロックの名曲たちを章のタイトルに、夢を諦めたすべての大人たちに贈る、痛快で胸が熱くなるリベンジ・ロックエンターテインメント! 第1部:REUNION(再結集) セッション1:Fade to Black ~色褪せた日常~ セッション2:The Trooper ~戦士たちの再会~ セッション3:Shout at the Devil ~新しい上司~ セッション4:Thunderstruck ~雷鳴~ 第2部:REVOLUTION(革命) セッション5:Breaking the Law ~規則破り~ セッション6:Welcome to the Jungle ~戦場へ~ セッション7:Crazy Train~暴走列車~ セッション8:Master of Puppets ~操り人形の逆襲~ セッション9:I Want to Break Free ~総力戦~ セッション10:The Calm Before the Storm~前夜~ 第3部:METAMORPHOSIS(変容) セッション11:Painkiller ~23分間の真実~ セッション12:Highway to Hell ~それぞれの道~ セッション13:Winds of Change ~変化の風~ セッション14:Don't Stop Believin' ~ピックの音~ -
アゴのいる海
昭和の長崎――。大学進学を機に故郷を離れた弘明は、野母の海で一人の女性と出会う。年上の倫子との出会いは、まだ何者でもなかった青年を、恋と別れ、友情、そして社会へと導いていく。 学生運動の余燼、夜の街、キャバレーの灯――。青春のただ中を生きながら、弘明はやがて、長崎という街が背負う過去の記憶と向き合うことになる。 そして海には、季節が来ればアゴ(飛魚)が飛ぶ。海面を離れ、懸命に翼を広げ、それでも再び海へ還ってゆく魚たち。人は何のために生き、どこへ向かうのか。 昭和という時代を背景に、一人の青年の青春と、長崎に刻まれた記憶、そして「生きること」を描いた物語。 -
ブラックトリック
GACKTフジドラマ初出演&主演で話題沸騰!!フジテレビ系月曜よる9時放送ドラマ「ブラックトリック~裁きを操る弁護人~」 嘘で歪められた真実を、嘘で取り戻す──痛快リーガルドラマを完全小説化! 「正義が嘘につぶされるなら、嘘で正義を勝たせる」――。敏腕弁護士かつ一級建築士としても働く浦真鷲直人は、「嘘を武器に真実を暴く」戦術で、業界では異色の存在だ。しかし、ある出来事から弁護士資格の停止処分を受けてしまう。弁護士会は、浦真鷲が再び暴走することを恐れ、正義感にあふれた真っすぐなエリート弁護士・麻生縁を監視役として送り込む。縁は浦真鷲のやり口に反発しながらも、少しずつその不思議な魅力に惹かれていく。 「嘘を武器に真実を暴く」痛快リーガルドラマが誕生! -
量子少女(クォーク・ガール)
藤川コスモ。うちの高校でトップクラスの美少女だ。彼女に関してはいくつも都市伝説が生まれていた。中でも極めつきなのが、別名『量子少女』……彼女は“観察不可能”だという。クラスメイトだったはずが、次の日には隣のクラスにいる。ただ、そんな気がするだけで、誰も不思議には思わない。なぜなら、世界が変わると同時に、みんなの記憶も入れ替わってしまうのだから。だけどある日、ぼくは気づいてしまった。コスモが変えた世界を「縫う」ことで修復している少女・斉藤真綾に出会ったことがきっかけだった。 長篇SF小説。電子オリジナル作品。 ●町井登志夫(まちい・としお) 作家。1964年生。日本SF作家クラブ会員。1997年、『電脳のイヴ』で第3回ホワイトハート大賞〈最優秀賞〉を受賞し、デビュー。2001年に『今池電波聖ゴミマリア』で第2回小松左京賞を受賞。他の作品に『爆撃聖徳太子』『諸葛孔明対卑弥呼』『倭国本土決戦』などがある。最新作は『改革者蘇我入鹿』。 -
結婚ってなんのため?「念のため」
28歳の女子三人組。恋愛から結婚へと向かうのだが 同級生の28歳仲良し三人組女子。一人が結婚へと。そこから始まった二人の婚活。なのだが、だんだんと結婚の意味が不明に。 【目次】 表紙 結婚ってなんのため?「念のため」 奥付 【著者】 村上浩志 1962年生。実名は上田浩良。東京都渋谷区広尾在住。 1980年代から音楽業界の仕事を始める。 その後、音楽以外に広告や舞台制作の事業も。1990年代に、音楽プロダクション「株式会社アーティマージュ」を設立し、会長として本格的に音楽事業へ。「m-flo」など、CDアルバム販売累計100万を越すアーティストを輩出。 数年前に音楽業界を引退し、10代の頃からの作品100作ほどの小説をまとめ始める。 2022年、長編小説「最終小節のダルセーニョ」を出版発売。 -
妖精令嬢のふたつめの恋
かつてこの王国に攻め入り支配しようとし、人間に敗れ去った悪しき妖精。 その特徴である赤い目と髪を持って生まれた伯爵令嬢のリコリスは、《妖精の取り替え子》として、家族にも領民にも忌み嫌われ生きてきた。 だが、第2王子であるシルヴァだけは違った。 彼に侍女として仕える中で、リコリスは彼に恋心を抱きながらも、叶わぬ願いと思い、そっと彼の幸せを願っていた。 しかし建国にまつわる祝祭の夜、シルヴァが何者からか襲撃を受け、彼をかばおうとしたリコリスも重傷を負ってしまう。 彼だけでも助かって欲しいと切に祈り、リコリスは命を落とした――はずが、時は彼と初めて出逢った1年前に巻き戻っていた。 シルヴァの死の運命を変えるため、リコリスは1年後の祝祭の夜までに真実を解き明かそうと決意する。 だが、初対面のはずのシルヴァから、「一目惚れした」となぜかいきなり求婚されてしまい……!? 「十番様の縁結び」シリーズの著者が贈る、死に戻り×西洋風ロマンス! -
「特殊捜査班カルテット 新装版」シリーズ【全3冊合本版】
警察にはできないやり方で犯罪を暴く、異端者四人組の潜入捜査!子供の頃、家族を何者かに惨殺され、怒りに衝き動かされるタケル。中国残留孤児三世に生まれたことで日本人を憎むホウ。出自から目的まで、すべてが謎に包まれたカスミ。そして、3人を特殊捜査チームに仕立てようと目論む、警視庁の異端者クチナワ。それぞれの想いを秘めた4人が犯罪に立ち向かう――。孤独な潜入捜査班の葛藤と成長を描く、スピーディーでバイオレンスなエンタテインメント巨編。※本電子書籍は下記3冊を1冊にまとめた合本版です。『生贄のマチ 特殊捜査班カルテット 新装版』『解放者 特殊捜査班カルテット2 新装版』『十字架の王女 特殊捜査班カルテット3 新装版』 -
視えないけど当たります
オカルト系配信を生業とする榊カナは、霊能者として伝説的な存在の祖母を持ち、自身も占いや除霊、霊視配信などを行う美人霊能者として人気が出始めている。 だが本当は霊感ゼロで、持ち前の勘と演技力で視聴者を騙しているインチキ霊能者。 それを元詐欺師の山本ヤマト(通称ヤマ)という男に見抜かれてしまい、なし崩し的に組んでインチキ心霊相談を行っている。 悩みがあったり気が弱ったりしている人、心霊現象と思い込んでいる人をターゲットに、インチキ霊視や除霊、祈祷を行い、解決料として金を稼いでいるのだ。 骨董品店の呪物のいわく付きの蓄音機、有名霊能者との心霊生配信対決、地域の祭りに現われる狐火騒動など、カナとヤマは霊能力“以外”で事件に隠された真実を次々と解き明かしていく。 だがそれぞれの心霊事件の裏には、陰で糸を引くある存在、そして2人の過去とも関わりが……? 「意味が分かると怖い話」シリーズで人気の著者が放つ、異色のオカルト×お仕事(!?)物語! -
死に戻り令嬢と宿命の鬼
没落華族の令嬢・月宮桔梗は、家のために名門藤山家の次男で心優しい誠二と結婚し穏やかな日々を送っていた。 しかし、その7年後に誠二の兄である鷹彦に一家を惨殺されてしまう。 鷹彦の正体は「鬼」だった。 1人生き残った桔梗は絶望のあまり崖から身を投げるが、気が付くとなぜか7年前に時が巻き戻っていた。 この日から桔梗は同じ人生を繰り返し、平穏だった日常を取り戻そうと足掻くが、最後には必ず鷹彦にすべてを奪われてしまう。 そんな3度目の人生の最後、桔梗は美しいが慇懃無礼な鬼・清影と出会う。 自身が類稀なる“支配の奇術”の持ち主であることを知った桔梗は、清影とともに、この悪夢のような人生の繰り返しに終止符を打つため奔走するが……。 第11回 角川文庫キャラクター小説大賞 〈読者賞〉&〈カクヨムテーマ賞〉W受賞作! -
私労働小説シリーズ【2冊合本版】
『私労働小説 ザ・シット・ジョブ』「あたしのシットはあたしが決める」ベビーシッター、工場の夜間作業員にホステス、社食のまかない、HIV病棟のボランティア等。「底辺託児所」の保育士となるまでに経た数々の「他者のケアをする仕事」を軸に描く、著者初の自伝的小説にして労働文学の新境地。「自分を愛するってことは、絶えざる闘いなんだよ」シット・ジョブ(くそみたいに報われない仕事)。店員、作業員、配達員にケアワーカーなどの「当事者」が自分たちの仕事を自虐的に指す言葉だ。他者のケアを担う者ほど低く扱われる現代社会。自分自身が人間として低い者になっていく感覚があると、人は自分を愛せなくなってしまう。人はパンだけで生きるものではない。だが、薔薇よりもパンなのだ。『私労働小説 負債の重力にあらがって』Don‘t Blame Yourself!セクハラ、パワハラ、カスハラ、人種差別に事なかれ主義やポジティブ教の上司まで。ジョブには最低なものとの戦い(ワーク)がつきまとう。「あたしたちは負債の重力に引きずられて生きている。」だが、負債を返済するために生き続けたら人間は正気を失ってしまう。他者のケアを担う者ほど低く扱われ、「自己肯定感を持とう」と責任転嫁までされる社会。自らを罰する必要などないのに。働き、相手に触れ、繋がる。その掌から知恵は芽吹き、人は生まれ直し、灰色の世界は色づく。数多のシット・ジョブを経た著者が自分を発見し、取り戻していった「私労働」の日々を時に熱く、時に切なく綴る連作短編集。 ※本電子書籍は、2023年10月刊『私労働小説 ザ・シット・ジョブ』と25年10月刊『私労働小説 負債の重力にあらがって』の2冊を収録した合本形式での配信となります。 -
現代ユウモア全集 23巻 『戀を吹く喇叭』 佐々木味津三
『右門捕物帖』や『旗本退屈男』で、日本の時代小説・捕物帖の基礎を築き、昭和初期に活躍した人気大衆作家の貴重な24篇を収録。 佐々木味津三は、大正中期から作家活動をはじめ、菊池寛に認められて雑誌「文芸春秋」の創刊に関わり、横光利一や川端康成らと雑誌「文芸時代」も立ち上げ、純文学方面の新進作家として嘱望された。しかし、実家が抱える多額の負債と、弟妹三人と長兄の遺児五人の養育義務を負ったことから、金にならない純文学から、大きな収入の見込める大衆文学方面に舵を切る決断をする。 本巻には、そんな彼が純文学から大衆小説路線に移る前後の1923年~1929年の間に、文芸誌から大衆娯楽雑誌まで様々な媒体に発表された24篇を収録。一番新しい「大江山仙介の見合」が巻頭で、一番古い作品「新東京繁昌記」が巻末という構成は意図的なものを感じる。同時代のスポーツネタを入口に、読者を次第に作品世界へと呼び込み、最後にすでに過去となりつつある関東大震災直後の戯作的ルポルタージュで余韻を残す形となっている。作品傾向も社会風俗や時事的話題を取り入れた話が多い。人気絶頂の大学野球をネタにした「大江山仙介の見合」、新興映画の発信地として勢いのあった蒲田撮影所を舞台にした「忘笑症患者」、大家さんとの小競り合いを「階級闘争」という流行語で呼ぶ「お犬様」、 田山花袋「蒲団」をパロディ化した「女性軽蔑家」などなど。特に巻末の「新東京繁昌記」は、大震災の数ヶ月後に発表された作品で、混乱の中で強かに生きる東京人の姿を活写した一つの風俗史料ともなっている。なお、佐々木味津三は本巻刊行から約4年後の1934年、急性肺炎を起こして僅か37歳で亡くなった。 発刊当時の旧字体総ルビに加えて、より読みやすくした新字体バージョンも新たに追加収録している。解説文は日本のユーモア文学研究者で追手門学院大学准教授・佐藤貴之。付録には、表紙や裏表紙など、当時の貴重な資料も収録する。 (電子版 2026年9月25日配信開始) -
別冊GUNZOU
1946年に創刊した講談社がほこる文芸誌――「群像」。 2026年10月号をもって創刊80周年を迎えることを記念し、「別冊GUNZOU」をお届けします! 日本の文学が世界でも脚光を浴びるようになった今、これから先必ずや「世界」でも注目されること必至の実力作家6名が、同一テーマのもとに書き下ろした作品で豪華共演&英訳も同時収録!! 6名の作家と6名の翻訳家が一堂に会したことで生み出された最前線の言葉たち。 創刊80周年を彩る「世界」文学をぜひ、お楽しみください! ~~~豪華収録作!~~~ 彩瀬まる 「私たちは星」 井戸川射子 「もっと大きな鳥がいたはずなんだけど」 今村夏子 「今日で最後」 柴崎友香 「なにもしていない」 豊永浩平 「ETCカードが挿入されていません。」 宮内悠介 「七つの性をもつ男」 Maru Ayase 「We Are Stars」 Translated by Haydn Trowell Iko Idogawa 「Wasn’t There a Bigger Bird?」 Translated by Jesse Kirkwood Natsuko Imamura 「After Today, That’s It」 Translated by Lucy North Tomoka Shibasaki 「Nothing to Do With It」 Translated by Eriko Ikeda Kay Kohei Toyonaga 「ETC Card Is Not Inserted.」 Translated by Kalau Almony Yusuke Miyauchi 「The Man with Seven Genders」 Translated by Matt Treyvaud -
明日、僕は死ぬ。君は生き返る。
『寿命の半分で、死んでしまった人を生き返らせる』 鬱屈した日々を送る高校生の達也が交わした不思議な契約。それは、達也の身体を病で亡くなった少女・春花の魂が一日置きに乗っ取る〈二心同体〉現象の始まりだった。 直接会えない二人を繋ぐのは交換日記だけ。奔放な春花が達也の身体で自由に過ごし、“昨日の自分”に振り回される新たな日常のなかで、達也の孤独な世界は鮮やかに変わり始め……。世界で一番近くて遠い、背中合わせの恋を描く奇跡のラブストーリー。 第19回電撃小説大賞で〈金賞〉を受賞し、話題沸騰となったデビュー作『明日、ボクは死ぬ。キミは生き返る。』を全編完全リメイク。 登場人物の変更やストーリーの再構成を行い、新たなる感動を巻き起こす――! 【登場人物】 ・榊 達也 とある事情で家にも学校にも居場所がない孤独な男子高校生。 ・姫路春花 病気で亡くなった女子高校生。破天荒で明るい性格。 -
第三きぼうビル
【電子版巻末にはふすい先生によるカバー用イラストをそのまま収録!】 ここは、地方都市の裏路地にある3階建て雑居ビル『第三きぼうビル』。 1階には居酒屋、 2階はフロアが二つに分かれていて、片方がベンチャー企業の事務所。もう片方が美容室。 3階には探偵事務所がそれぞれ入っている。 もともとは「きぼうビル」「第二きぼうビル」が存在したが、先の二棟は取り壊され、 現在残っているのはこの第三だけである。当然ながらエレベーターはない。ボロいビルである。 ここで働くなんとも頼りない大人たち(計5名)が、ささやかで強烈な日常を繰り広げていく連作短編集。 -
ヒトならざる、ケモノ
エブリスタ×竹書房 Web小説コンテスト大賞受賞のクライムサスペンス! 「さて、始めましょうか。処刑の時間です」 切り落とされた人体の一部とともに届いた、生配信への招待状。 そして開宴する戦慄の「処刑部屋」。 熱血刑事が追うSNS参加型Web殺人事件、その奥に隠された驚愕の真相とは!? ある日、錦糸公園の噴水で発見された人間の両腕。 そこには動画サイトへ誘導する黒い招待状が添えられていた。 指定の21時、画面に現れたのは仮面を被った不気味な人物と、椅子に縛り付けられた両腕のない「被告人」。 仮面の男は「被告人」の性犯罪を暴くと、視聴者へ「有罪」か「無罪」かの判断を委ねる過激な生配信=「処刑部屋」を開始する。 その後も警察を嘲笑うかのように、事件は第二、第三の被害者を生み出し、凄惨な処刑とともに、犠牲者たちの醜悪な素顔が暴かれる。 捜査を進める刑事・有瀬光多は、一連の事件の陰に「葉田里乃」というすでに亡くなった一人の少女の存在と、彼女をめぐる男たちの異常な愛憎劇に辿り着く。 法で裁けぬ悪を討つ正義か、ただの凄惨な復讐か。 理性を捨てて《ケモノ》と化した犯人と、葛藤する刑事の執念が交錯する、ノンストップ・クライムサスペンス! 「私が裁く。人間を捨てた、本当の獣たちを――」 -
P+D BOOKS 女箸
男女の愛と欲を様々な角度でとらえた作品集。 ――克子はもう、何といつていいかわからない。まさか、こんなにまで決定的な勝利感を、二十年もたつてから早苗に対して味わおうとは空想もしてみなかつたことだ。早苗は、まさか、若い美青年に襲われるというようなスリルと快楽には無縁だろう。克子は、急に速夫がいとしくなり、この男が帰つたら、二階の速夫の部屋を訪ねてみようかと思つた。(「男客」)―― 子どものころから劣等感を味わってきた克子。とくに早苗には、小学校から女学校まで容姿でも才能でもまったく歯が立たなかった。時が流れ、流行作家の妻となっていた克子は、夫の甥に迫られ、自分の魅力が残っていたことに幸せな気分になった。続いて早苗の夫と名乗る人が現れたが、そのしょぼくれた風采を見て、克子は優越感を覚える。だが、その男の正体は信じがたいものだった……。 男女の愛と欲を描いた「男客」「ある晴れた日に」「女たらし」など7つの短篇に、表題作「女箸」を含む掌篇15作から成る「星くず」を加えた名作品集。 -
P+D BOOKS ある美人の一生
男性上位時代を気丈に生き抜いた女性の生涯。 ――わき子は、打ちのめされた。 良人(おっと)は、妾宅をかまえていたのである。……男というものは、狡猾で、不潔で、いやらしいケダモノだった。彼女は、良人が、一時に、遠い他人になって、身辺にいなくなったのを感じた。―― 美人で名高い疋田家の長女・わき子は、数々の縁談のなかから帝国大学出の医師と結婚する。夫の富太郎は美男の上に寛容、夫の家族もやさしくて、非の打ちどころのない結婚生活が始まった。やがて男の子が生まれるが、病気で亡くなってしまう。富太郎は妻を慰めるために、病院と家を新築。わき子は夫の気遣いのおかげで子を失った喪失感からようやく抜け出せると思った矢先、まじめ一本槍だと思っていた夫に愛人がいたことが明らかになる。はたして完璧だと思われた家庭は、このまま崩壊してしまうのか……。 明治から大正、昭和と、女性は黙って耐えるのが当たり前だった時代を、気丈に生き抜いた女性の生涯を描いた大河小説。 -
HOTEL NIGHTHAWKS
宿泊だけじゃなく、とんでもない依頼を受けることも……。 どんな難題(?)にも、スタッフ一同、誠心誠意対応させていただきます。 《東京バンドワゴン》《花見小路》などの人気シリーズで知られる著者の愛新作は、北海道〈すすきの〉の老舗ホテルが舞台! 北海道札幌市の歓楽街〈すすきの〉にある老舗ホテル[ホテル・ナイトホークス]。滞在客の中には、いろんな事情を抱えた人たちがくることもある。ホテルのオーナーは、そんな人たち(ときには猫たちも)のため、従業員たちとともに、様々な人脈を使い、時に警察や法律に頼ることが出来ないことでも、解決していく。 開拓期の旅館にルーツを持つ、ミステリアスな老舗ホテルを舞台に、〈東京バンドワゴン〉シリーズなどで人気の著者が描く痛快小説。 Prologe 僕が〈HOTEL NIGHTHAWKS〉に就職することになったきっかけ 1 〈HOTEL NIGHTHAWKS〉新人ホテルマンの僕にできること 2 逃げてきたお客様にできること 3 みことさんが〈HOTEL NIGHTHAWKS〉をやり続ける理由 4 逃げて戻った花嫁の事情 5 ホテル暮らしをする女性の事情 6 夢とか希望とかのためにできること 7 生き続けるために逃げる女性の事情 8 ピアニストと猫の行方 9 猫とピアニストとヤクザの事情 10 三時間で全てを終わらせて全てが始まるように 11 その日にむけての、諸々の事情確認 12 〈HOTEL NIGHTHAWKS〉へようこそ -
左遷先は女性都市!CT ~怪盗の街でいちゃラブハーレム~
え!? 俺が、ムチムチ怪盗に誘拐されちゃった!? 女性に優しい男性貴族が治めるという激レアな女性都市「ロンドリア」を訪れたアリストは、いきなり街を騒がす巨乳怪盗ヴェスパーにさらわれてしまう。実はヴェスパーは怪盗をしつつロンドリア市民の精神を支配する陰謀を阻止しようとしていると知ったアリストは、お供のネレイダ、かつて助けたアーリャ、古代遺物に封じられたミネルヴァたちとともにヴェスパーに協力する怪盗団になるが、彼らの前には都市の守護者・シャルロットが立ちはだかるのだった…! 霧雨と時計塔の近代的な女性都市を舞台に、エッチなハーレム&冒険の異世界ハーレムファンタジー第6弾! -
定年物語(上下合本)
正彦さんが定年を迎え、さてこれからは、一緒に旅行を……と期待していた二人。 しかし、折しも世の中はコロナで自粛中。 そんな中で、新たなフェーズに入った二人の生活は? 俳句、骨董と、趣味の道をきわめる正彦さんと、二次元コードに苦しめられたり、日々のちょっとした生活の変化を楽しんだりする陽子さんの日常を綴る。【上巻】 正彦さんの定年とともに陽子さんも時々感じることがある。 それは老い……。 書店で一番下の文庫を取ろうとしゃがみこんだら、なかなか立ち上がれなかったとき、インボイスの手続きに必要なQRコードを読み込めなかったとき……。 それでも人生は続く。 正彦さんと共に楽しく! 定年を迎えた二人の新たな生活を描く!【下巻】 -
昭和16年夏の敗戦・昭和23年冬の暗号(合本)
日米開戦前、総力戦研究所の精鋭たちが出した結論は「日本必敗」。 それでも開戦に至った、日本的意思決定の過程を描く『昭和16年夏の敗戦』。 終戦後、皇太子明仁の誕生日に、東條英機はじめA級戦犯が処刑された。 のちの天皇誕生日にアメリカが仕掛けた「暗号」から敗戦国日本の真実を解き明かす『昭和23年冬の暗号』。 現代日本の原点をひもとく2作品を合本。 *『昭和16年夏の敗戦』目次 プロローグ 第一章 三月の旅 第二章 イカロスたちの夏 第三章 暮色の空 エピローグ あとがき 参考文献にかえて 我われの歴史意識が試されている 新版あとがきにかえて 対談 『昭和16年夏の敗戦』の教訓 石破 茂×猪瀬直樹 *『昭和23年冬の暗号』目次 プロローグ 第一章 子爵夫人 第二章 奥日光の暗雲 第三章 アメリカ人 第四章 天皇の密約 第五章 四月二十九日の誕生日 第六章 退位せず 終 章 十二月二十三日の十字架 文春文庫版のためのあとがき 参考文献 解 説 梯 久美子 書き下ろし論考 予測できない未来に対処するために 文庫再刊によせて ※『昭和23年冬の暗号』は『東條英機 処刑の日』の改題作品です -
人生はにゃんダフル
主人公のたま子は、自称ネコ!? 料理動画を配信して生きるたま子は、生き方がすべてネコずくし。魚料理が大好きで、皿も舐めて食べる。 そんな彼女の密かな楽しみは、街中を駆け回ることだった。 ある日、たま子はその腕をかわれ、パルクールの教員に誘われ......。 自称ネコが巻き起こす、ニャンダブル・ストーリー! 電子版は猫にちなんだにゃんにゃん価格(税抜)でお届けします。 -
ハードボイルドの夜
不審物を配送せよ! バイク便のライダーである「俺」は悩みながらも、仕事を続けている。 その日引き受けた仕事は、いかにも怪しげなブツだった。「俺」は刑事の同級生に助け舟を求めるが......。 細密な描写で描く、配達ストーリー。 -
九宝ギンコの奇怪特報
それは市井の噂か真の怪異か―― 上等だ。妖怪記事を足掛かりに、成り上がってやる。 日々代わり映えのない記事の執筆に飽き飽きしていた、産業情報新聞社につとめる九宝ギンコは、連日新聞社に寄せられる妖怪絡みの取材依頼の中に、見覚えのある名前を見つける。「花園藤吉郎」。それは、とある事件で世間を騒がせた名だった。届けられた便箋には「自殺した女中が、鬼火に化けて出る」とあり、ギンコは取材を決意する。 取材のさなか、声聞師と言われ、日下狂四郎と名乗る男と出会う。 この男、何やらただ者ではないようだが……… 窮地の婦人記者・ギンコと襤褸着の切れ者・日下狂四郎が 人を惑わす事件の真相を暴き出す、明治浪漫ミステリー! -
靄のかかる下北沢にご用心。
月に一度ほど、下北沢には靄のかかる晩があるという。 そんな夜は、用心したほうがいい。 “時空の裂け目”に、のみ込まれてしまうからだ――。 「下北沢のあのあたりは、少し時空がずれていたのかもしれない。」 ――吉本ばなな(巻末書き下ろし解説) 迷い込んだ昭和の街、異世界に繋がる非常階段、 祭囃子が鳴り響くキャンパス、そして、亡き愛犬との再会…… テレビやYouTubeで話題の 「下北沢タイムリープ」の著者が描く 読後、言葉を失うエッセイ集。 ふらりと入った下北沢の焼肉店で、 昭和に迷い込んだとしか思えない光景を目にする。 数年後、その夜の出来事を裏づけるような不可解なLINEが届き……。 (――靄のかかる下北沢にご用心) 開いている非常階段の扉から中へ入った途端、 “場所”も“時間”も狂った世界へと迷い込んでしまう。 元の世界には、どうやって戻ったらいいのか? (――開いている扉にご用心) 高尾山キャンパス。ここでは不可思議な現象が多発する。 あるとき、どこからか祭囃子が聞こえてきて……。 (――祭囃子にご用心) 行く先々で、同じ見知らぬ老人がじっとこちらを見つめている。 ありえない場所に現れつづける、その人物の正体とは。 (――見知らぬ人の視線にご用心) ……ほか5編、コラム2編収録。 日常のすぐ隣にある、説明のつかない出来事を綴った体験エッセイ。 この先にあるのは、もしかしたら、あなたがまだ知らない世界の話。 でも、“いつか”あなた自身が体験することになるのかもしれない。 【目次より】 ◎靄のかかる下北沢にご用心 ◎未来人にご用心 ◎夢の世界にご用心 ◎赦しの声にご用心 ◎開いている扉にご用心 ◎謎の少年にご用心 ◎祭囃子にご用心 ◎見知らぬ人の視線にご用心 ◎診察室にご用心 ◎解説のようなもの 吉本ばなな -
ラストノート
内田有紀×寺西拓人W主演で話題沸騰! フジテレビ系 木曜よる10時放送ドラマ「ラストノート」を完全小説化! 最悪の出会いから始まる大人の純愛物語 交わるはずのなかった歳の差の男女が導かれる、 人生で最も激しい恋の結末とは――? 香料会社で働く49歳の女性・一瀬葵は、結婚や離婚、仕事での挫折を経て、 「これ以上、何の変化もいらない」と、現状維持の日常を生きていた。 そんなある日、親友のトラブルをきっかけに、 夢を諦めた30歳の青年・樋口澄晴と出会う。 年齢も、生きてきた環境も違うふたりだが、 お互いの本当の想いに触れたとき、運命は大きく動き始める……。 それは、香水の最後に残る特別な余韻“ラストノート”のように、 忘れたはずの想いが静かに香り始める瞬間だった。 “大人ぶる”ことをやめた大人たちが、 “大人であること”を脱ぎ捨てる──大人の純愛ストーリー。 -
モンスターハンターストーリーズ3 ~運命の双竜~ 公式ヴィジュアルブック
大ヒットゲームシリーズ「モンスターハンター」の世界で描かれるRPG第3弾『モンスターハンターストーリーズ3 ~運命の双竜~』のヴィジュアルを余すことなく収録する1冊。主人公をはじめとする人気のレンジャーたちやモンスターのヴィジュアル・設定を開発スタッフのコメントとともに掲載。話題となったフードイラスト、世界観の設定画、ムービーの絵コンテなど、設定資料ももりだくさん。表紙カバーの他、「シモンとの出会い」を描いた描き下ろしイラストまで収録したファンなら納得のヴィジュアルブックです。 ※この商品は固定レイアウトで作成されており、タブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 -
沈黙の患者
「あのまま一人で焼け死んでくれていたら……」 真面目に生きてきた人が、陥穽にに落ちる時――。 「高齢化社会×犯罪未満」をテーマにした傑作心理サスペンス。 デビュー10周年の現役医師作家の新境地! 「沈黙の患者」 まだらぼけの母がボヤを出し、介護に悩まされる、バツイチでビルの清掃員として働く56歳の早智。近所の鷺沼に唆されて、「認知症の母」をレンタルして介護保険を騙し取ってしまった。500万という大金に最初は喜ぶ早智だったが、鷺沼が“念書”なかなか返してくれず、焦り始める。念書に使ったのは息子の名刺だったのだが、その息子は……。 「ニセの語り部」 『わたしたちの戦争を語り継ぐ会』のスタッフ・早苗は、88歳の語り部・兵頭の“語り”に感動して涙し、その語りを広めようとする。しかし兵頭は年齢を高く偽っている、彼の記憶は借り物ではないか、という噂が流れる。早苗は必死に彼を庇おうとするが、SNSでの攻撃が始まってしまう。 「王子様の不親切」 医学療法士・村上は訪問リハビリサービスで担当する87歳の御影さんに「王子様」と呼ばれ、色々頼られている。しかし、“お金”にまつわることで、どうしても引き受けられない頼みを断ったことから、担当を外されてしまう。どうすればよかったのか――答えの出ない村上は、別の利用者からあることで、現金を預かることになり、動揺する。 「夕暮れの善意」 子ども食堂のボランティア・春菜は、ある日訪れた老人・寺尾と“孫”メグの仲睦まじさに心温まるものを感じた。しかし、寺尾は見ず知らずの少女を連れてきているのではと疑惑が持ち上がる。面倒ごとに巻き込まれたくない春菜はスルーしようとするが、彼の家を訪ねた際、不審なアルバムを見つけてしまう。 「シル専の女」 79歳の父に58歳の「恋人」ができた。父が騙されているのではないかと疑うアラフィフ独身姉妹の美穂と江里。恋人・淳子の入れ知恵で父が通院もせず降圧剤を飲んでいないことなどを知り、二人を無理やり別れさせる。しかし、父はそれを境に生きがいを失い、みるみる体調を崩してしまった。江里はこんなことなら認めればよかったと嘆くが……。 -
一途な若頭は孤独な蝶に愛を誓う
幼い頃に母を亡くし、引き取られた先でも理不尽な扱いを受ける天涯孤独の澪。ある日、会社帰りに美貌の男に声をかけられる。 「父親のことを知りたくないか?」 男は大和と名乗り、澪の亡き父は関東最大の極道組織を束ねる組長だったと明かす! さらに組長の座を得るため、隠し子である澪と結婚したいと言い出す始末。初めは断る澪だが、彼女の辛い状況を打ち破るために手を貸してくれる大和に徐々に心を許し始める。 一方、目的のために彼女を助けていただけだったはずの大和も、澪の芯の強さに惹かれていき……。 特典として、「意地悪な母と姉に売られた私。何故か若頭に溺愛されてます」×「一途な若頭は孤独な蝶に愛を誓う」書き下ろしコラボショートストーリー『紫と赤』を収録。 -
和菓子処すみれ堂 しあわせの最中と百年の約束
和三盆、いちご大福、どら焼き、ほのかな事件――!? 色とりどりの謎、おひとつどうぞ。 山間の小さな町で繰り広げられる日常ミステリー 山間ののどかな町で生まれ育った紗更は、商店街の老舗和菓子屋、すみれ堂で働いている。ある日大旦那が怪我で入院し、紗更の五歳上の幼なじみで今は東京で修業中の跡取り息子、蒼生が手伝いとして帰ってくることに。すっかり都会の雰囲気をまとった蒼生の四年ぶりの帰省を町の人々も温かく迎えるが、そんななか、一人の常連客から謎めいた注文が――。 人と人との心を和菓子が繋ぐ、日常ミステリー。 -
オークション・デスゲーム
入札開始――商品は、人間。 〈オークション〉という名の殺人ショーが開幕! ベストセラー「人狼ゲーム」シリーズの著者が放つ新たな極限サバイバル。 見知らぬ男女十数人とともにクルーズ船で目覚めた紬(つむぎ)。 混乱のなか、やがて異様なオークションが始まり、落札された者は「オーナー」の所有物 として賞金十億円を懸けた殺人ゲームへの参加を強いられる。 だが紬は誓う。誰も殺さず、生き残ってやると。 暴力と疑心がうずまく船上で、紬を落札した青年・廉(れん)がなぜか彼女の窮地を救う。 そこで告げられたゲームの真実とは―― ----------------- 『これから皆さんにはプレイヤーとして、4ラウンドにわたって殺しあいをしていただきます。船内に配置されている武器は自由にご活用ください』 『1ラウンドは30分間。各ラウンド開始前にオークションが行われ、皆さんひとりひとりのオーナーが決定されます』 『オーナーからの命令やルールに背いた場合、3回目で処刑が行われます』 『第4ラウンド終了後、生存者には合計10億円と自由が与えられます』 -
未明の闘争 オーサーズ・カット
1990年、日本のバブル景気崩壊と前後して、これまでの文学作品と一線を画した作風の『プレーンソング』で出現した小説家保坂和志。 その後芥川賞など数々の文学賞を受賞しつつ、小説とはどのようなものかを思考しつづけた作家が2013年に満を持して世に問うた長篇『未明の闘争』は野間文芸賞を受賞。 この作品で、作者は底流としてある「思考の流れ」に思いつくかぎりのエピソードを乗せ、たゆたわせている。 それらを読んでいくことはとても楽しく気持ちが良い。しかし、読みすすめるうちになにかを深く考えざるをえない気持ちになってくる……。 そのような稀有な体験を読者に味わわせてくれる小説である『未明の闘争』の本質を損なうことなく、そのエッセンスを再構成したダイジェスト版をここに刊行する。
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