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  • 思い通りにいかないから人生は面白い
    値引きあり
    5.0
    ≪大好評の痛快エッセイ、待望の文庫化!≫共感の声、続々!人生の大切な気づきと示唆がこんなに!読むたびに心が満たされ、人生の質が自然に高まる本●読めば心がスカッと爽やかに豊かになる、人生の極意!・人は必ず誰かに好かれ、必ず誰かに嫌われる・「火宅」が私を鍛えた・努力が報われない時、どうするか・人は苦しみの中からしか、ほんとうの自分を発見しない・すべては善と悪の中間にある・生き延びる才覚を磨く …etc.●人生がもっと楽に面白くなる!  生き方すべてのヒントがここにある!!人生はうまくいかないことがあるのが当たり前。思い通りにならないことを容認できることで人間はふくよかになって、人生にいい香りがしてくるのです。 …著者

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  • 人生を整える 距離感の作法(マガジンハウス新書)
    5.0
    <マガジンハウス新書創刊第3弾> 「付かず離れずが心地いい」― 親子、夫婦、友人知人、死、運命…… ほどよいつき合い方50の知恵! 今回のコロナ禍では「三密を避けろ」と言われたが、コロナがあろうとなかろうと私はもともと密になるようなところへは行かないたちである。 先日、「最近、外出する際に着ていく服がないな」とふと思ったら、私はここ五年ほどデパートにも出かけていないことに気づいた。 コロナに関して言えば、友人や知人、またその家族にコロナにかかった人がいるという話は聞かないし、自宅に通ってきてくれている秘書たちとのあいだでもコロナは話題にもならない。 ところがテレビのニュースでは「ソーシャル・ディスタンス」という言莱が使われ続けている。 コロナの蔓延によって自宅にいる時間が増え、そのおかげで家族との関係が深まったり、逆にぎくしゃくしたり、離婚が増えたりといった話も聞く。 この災難を経験して、誰もがこれまでに感じたことのない「人との距離感」について考えはじめた。穏やかな日常より、どうにもならない運命の荒波の中に置かれたほうが、より明晰な人間らしさが見えてくるものなのだ。 ただ私は、子供のころから人との距離感について折に触れ考えてきた。それは両親が不仲であったことや、自分自身が近視で人の顔が識別しづらかったことなどに起因していると思う。 また、私はクリスチャンということもあり、人間同士のいざこざも「人間の分際で」と俯廠して見てきたところもある。……(「まえがき」より) 親子や夫婦、友人知人との付き合い方から、死や運命との向き合い方まで―、ベストセラー作家が教える、人生を豊かにする極意! ●「敬称」はあったほうが便利である ● 多くの場合、「差別」ではなく「区別」 ● 「親のために」と心をこめては駄目 ● 子供は、親の思い通りには育たない ● 夫婦喧嘩でも、言ってはいけないこと ● 相手の「聖域」には踏み込まない ● 死との距離感が巧みだった、かつての日本人 ● どんなに努力をしても、運命には逆らえない etc.
  • 結局、人生の最後にほしいもの
    5.0
    5万部ヒットの新書「人生の値打ち」に特別話を加えて単行本化! 厄介事も多い人生だったが、身のほどの幸せとともにひっそりと消えていきたい。 身のほどを知る人こそ厄介な世の中の「骨頂」を味わえる。 女も男もなく「孤高」を愉しむために必要なことを学ぶ21話。 この複雑で厄介な世の中で、自分を見失わずにその使命をまっとうする生き方とは?
  • ギリシアの英雄たち
    5.0
    神託どおり実の父を殺し、実の母と婚姻をむすんだオイディプス王の、無惨な最期。夫の裏切りにわが子の命を賭けた、王女メディアの慟哭。『ギリシアの神々』につづいて、ギリシア悲劇の原典をやさしくひもとく、常識としての英雄伝。栄光の陰にうずまく呪いと裏切りの世界を甦えらせる人間劇場。
  • コロナという「非日常」を生きる
    5.0
    1巻990円 (税込)
    コロナ騒動をクールに分析。「いざという時」を全く知らない若者には「非常時の体験」をさせるがいいと。戦時中の思い出と共に現代を鮮やかに解析する。
  • 地球の片隅の物語
    5.0
    世界には、いろいろな人といろいろな国がある。だから、おもしろく事は動いていく――これまで世界中を探訪してきた著者の実感である。異国の地で直面するカルチャー・ギャップのなかには、人の話だけでなく、それぞれの土地で読む新聞のニュースもある。外国の新聞の三面記事には、日本では絶対に読めないような話が出ており、その「楽しさと感動」は著者にとってやめられないのだという。本書は、90年代中ごろより、東南アジアの街角からアフリカ大陸の果てまで、著者が各地を訪れた際に現地の新聞の片隅で見つけた「小さなドラマの大きな真実」をのびやかに綴ったエッセイ集だ。誰もが「平和」や「自由」や「善意」をよきものとして望んでいるという、日本人の無邪気な価値観を鮮やかに裏切ってくれる。また、こう感じる読者もいるだろう。ここ十数年で世界は変化したというものの、「貧困、争い、災い、そして喜びと誇りが世界には満ち溢れている」と。
  • 失敗という人生はない
    5.0
    「人間万事泣けば(相手より)下、腹を立てれば対等、笑えれば上。」 「自分を追い詰めないようにすること。その方法は、何にでも『たかが』をつけて考えることで。」 「何がどうあろうとも、私たちの望まぬ試練が、私たちを強めるということは真実なのである」……。 現代を透徹した目で見つめ、数々の作品を紡ぎ出してきた曽野綾子の珠玉の言葉を集めた箴言集。 漠然としていた惑い、モヤモヤしていた疑問について、力強い言葉で伝え、一歩前に進むための勇気を与えくれる貴重な一冊。 六章立て 人生に失敗ということはない  生きるということ  人生に完全はない  人間は運命を選び取ることができるか  この悲しみの世に  死によって人は高められる  よく死ぬことはよく生きること  死を意味あらしめるもの 愛は生命そのものである  その人のために死ねるか  愛される資格  結婚とは、相手の総てをコミで引き受けることである  夫婦は、自分の未知の部分を相手によって発見する  許した時だけ人は本当に愛を自分のものとする  “老年”は精神の完成期である 神は私たちひとりひとりの中にいる  神は人間を束縛するのではなく、解放する  信仰は報いられない人生を祝福する  生命に関することは総すべて神の仕事である  祈りの力  覚えたる罪と覚えざる罪  この世のすべては神の作品である 無力からの出発  強い人、弱い人  愚かで盲目だから可能性をもつ  完全な善人もいない。完全な悪人もいない  悪を認めることによって人間の深さを知る  断念は敗北ではない。新たな希望である 持てる能力を生かす  足し算の幸福、引き算の不幸  本当の自由を手にするには  苦しみが人間をふくよかにする  貧しさは神からの贈り物である  与える歓よろこび、損のできる強さ  昏くらいからこそ私たちは勉はげむ  責任をとるのは誰なのか “私”は人々の中で生かされる  この世で不用な人は一人もいない  一生はひとと共に始まる  親は子供にとって土である  生活は自分で選びとるもの  本職とは書いてこそ作家、教えてこそ教師である  人間は国家によって生かされもするし、殺されもする
  • 亀裂
    5.0
    “現代”の象徴ともみられる、重く混沌とした“亀裂の世界”にその身を横たえようとしながら、にもかかわらず、決して“亀裂それ自体”にはなりえない青年作家・都築明を中心に、“亀裂の世界”に棲む人々――若い拳闘家・神島、女優・泉井涼子、少年テロリスト、右翼ボス・高倉、殺し屋・浅井といった面々の愛欲、権勢欲、物欲、殺人などを描き出して、挑戦にみちた問題作。
  • わが人生の時の会話
    5.0
    「相手が誰であろうと、人間同志の出会いは、善きにつけ悪しきにつけ人生における糧であり、人生の彩りでもあります」(『あとがき』より)。人は他者との関わりなしには生きていけない。弟・裕次郎との「最後の会話」をはじめとする、39の邂逅を、時に賑やかに、時に静かに交わされる会話を織り込みながら綴る感動の人生論的エッセイ。
  • 真の指導者とは
    4.4
    政財界、教育界、芸術の世界で一時代を築いた傑物に見られる普遍の資質。それは「指導者としての自負」「世界観と長期ビジョン」「哲学」「戦略性」「旺盛な行動力」「日本固有の価値基軸としての『武士道精神』」の有無にある。現代社会の停滞と混迷を打開するには、我々一人一人が21世紀を生きる指導者たらんとする自覚を持たねばならない。そのための思考、行動様式とはいったい何か。先達の叡智、言動、知られざるエピソードをもとに、具体的かつ詳細に説き明かす究極のリーダー論。
  • 人間の目利き アラブから学ぶ「人生の読み手」になる方法
    4.3
    ・「ここ数年の私の本の中でも会心作!」「この本を知っている限りすべての政治家や財界人に送って読ませたい」と曽野綾子さんが語るほど、納得の一冊に仕上がりました。 ・砂漠の民であるアラブ人は、自分たちのテリトリーを守るために、危機管理能力、他人との交渉術に長け、人を見抜く力=人間の目利きが、どこよりも傑出した人々です。 ・この人間は信用するに足るかを見抜く目/自分の考えを押し通して、相手を動かせてしまう交渉力/危機を察知し、遠ざけるリスクマネジメント能力/クライアントと揺るぎのない関係をつくる人間力、そして部下、ファミリーを守る包容力/老人の知恵を尊重する高齢化社会対応の生き方/「インシャー・アッラー(神のみぞ知る)」の究極のポジティブ・シンキング……これまであまり知ることのなかったアラブの民の賢くたくましく生きる知恵を一般実用書としても役立てるように構成しました。 ・自身、サウジアラビアをはじめ、数多くのアラブ諸国を旅して、関連著書も多い曽野氏と、エジプト考古学の第一人者の吉村作治氏が縦横無尽に「アラブに学ぶ人生の目利き」となる方法を語り合い、1970年の大ベストセラー「日本人とユダヤ人」にも匹敵する生き方指南書「日本人とアラブ人」の完成となりました。
  • 新しい生活
    4.3
    できないことは忘れる。 できることに目を向ける。 今から生きなおすのも悪くはない。 穏やかな日常に突然おとずれたコロナ禍。 こんな時こそ、孤独を愉しみ、人に頼らず身の程に合わせて生きたい。 コロナ禍とともに生きる新しい指針となる一冊。 日々の過ごし方から、人間関係のトラブル解消法、人生の仕舞い方…さまざまなテーマを著者独自の視点で切る。
  • 歴史の十字路に立って 戦後七十年の回顧
    4.3
    平成27年は大東亜戦争の敗戦から70年。サンフランシスコ条約発効後、日本は独立を回復したことになっているが、それは虚構ではなかったか――。こう主張する石原慎太郎氏は、少年時代の戦争の記憶、日本人としての敗戦の屈辱感を原体験とし、以後の自身の人生を戦後日本社会と重ねながら伴走してきた。衝撃のデビュー作『太陽の季節』ではピュリティという青春の価値を大人たちに叩きつけた。また青年作家としてベトナム戦争を取材した際には「日本の亡国」という危機感を抱き、「祖国のイメイジ回復」を掲げて国政の場に飛び込んだ。爾来、石原氏は日本の政治風土の中で特異な存在として、直言、行動を続ける。東京都知事就任、そして再び国政に復帰して政界引退を表明するまで、圧倒的な存在感を発揮してきた。その石原氏に、戦後70年を迎えようとする日本はどのように映っているか。作家、政治家として時代と格闘してきた著者の書き下ろし自叙伝。

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  • 「私」という男の生涯
    値引きあり
    4.2
    弟・裕次郎や家族への愛と感謝。文学、政治への情熱と悔恨。通り過ぎていった女たちへの未練と死への畏れ――。ここまで書くことへの是非を読者の審判にすべて委ねて著者は旅立った。奔放で美しいシルエットを戦後の日本に焼きつけた男が迫りくる死を凝視して、どうしても残したかった「我が人生の真実」。発売直後から大反響を呼んだ衝撃の自伝。
  • 少し嫌われるくらいがちょうどいい
    4.2
    シリーズ累計22万部突破! 今すぐ「いい人」をやめなさい。人間関係の煩わしさほど、人生を豊かにするものはない。人間関係はむずかしい。それだけに稀にうまくいった時の嬉しさは貴重だし、うまくいかなくて当然の苦しみが、私たちの心を柔らかなものにする。自身の体験をもとに記した「人生百年時代」を歩むための21の道しるべ。
  • 弟
    値引きあり

    4.1
    自由に生きた小樽、湘南の少年時代。海との出会い。父の死と経済的逼迫。無軌道な青春時代を経て、一躍映画界の大スターへ。そして憧れの女優、北原三枝との結婚と独立プロの設立。栄光と比例するように襲いかかる病魔との闘いの日々。たった一人の弟・石原裕次郎の生と死を透徹した眼差しで描き出す感動のミリオン・セラー小説、待望の文庫化。
  • 新装版 幸福の王子
    4.0
    ※この電子書籍は固定レイアウト型で配信されております。固定レイアウト型は文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 「どの作家にも、この一作を書き終えたら死んでもいいと思う作品があるはずである。 もし私がオスカー・ワイルドなら『幸福の王子』はその作品だ。 この作品は世界の文学史の中できらりと光る頂点に立つ作品であることは間違いない。 (「あとがき(曽野綾子)」より一部抜粋)
  • 人生は、日々の当たり前の積み重ね
    4.0
    夫の三浦朱門が亡くなって2年が経つ。知り合いには「私は同じ家で、同じように暮らしております」といつも笑って答えている。見た目の生活は全く変わらないが、夫の死後飼い始めた2匹のネコだけが、家族の数を埋める大きな変化である――老後の日常と気構えを綴るエッセイ集。 ●母も夫も亡くなった今、私は監督される人もいないから、思うままに暮らすことにした。生まれてこの方味わったことにない自由の境地である。猫を抱いたまま、「二人」で眠ってしまうこともある。 ●与えねばならない仕事があるということは幸せなことだ。それがないと「自分がしてもらう」だけの立場になり、運動能力、配慮、身の処し方、すべてが衰えてくるだろう。 ●人間は与えられているものの価値は、すぐに忘れるか、評価しない。しかし「ないものを数えるより、あるものを数えたほうがいい」という幸福の極意は忘れないようにするべきだ。そして更にあるものを増やしていけば、日本人は幸福な国民になれるはずなのである。 ●死期だけは、人間の分際で介入してはいけない。治癒するために一応努力してみて、その結果はもはや「人間業」ではないのである。だから人間は、その個人として最も適切な年齢に死ぬようになっている。その自然な運命を乱すのが、事故と戦争だから、この二つの社会現象だけは起こさないように、社会は努力すべきなのである。 ●私が常に人生で「最悪」を想定して生きるようになったのは、自分を守るためだったのだと思う。現実が想定していたより幾分でもマシであれば、絶望せずにすむからだ。それに、しょせん人生なんてその程度のものだと、私は思ったのだ。完全なんてありえない。何かがいつも欠けている。どれかを諦め続ける。それが私の人生だろうと、考えるようになった。
  • 納得して死ぬという人間の務めについて
    4.0
    「死」というものについて日本人が真正面から対峙せず、避けて通ろうとしてきたことに、私は長い間馴染まないでいたーー。 幼い頃からキリスト教で死を学び、13歳で終戦を迎え、3人の親を自宅で看取ってきた著者が、夫の最期の日をまたいで2年間、対峙し綴ってきた「死ぬ」という務めとそれまでを「生きる」ことについて語り尽くす。 文庫化にあたり、阿川佐和子と内藤啓子による対談を収録。
  • 絶筆
    4.0
    2022年2月1日に死去した石原慎太郎氏。その最後の文学的結晶―― 限りなくピュアな初恋の記憶を描いた「遠い夢」、死後公開された「死への道程」など、単行本未収録のまま残された作品を収録。 「太陽の季節」から67年、まさに「白鳥の歌」と呼べる一冊。
  • ある漢の生涯 安藤昇伝
    値引きあり
    4.0
    若くして特攻隊に志願した時、人生は終わったと覚悟した。終戦を迎えて生き残った時、残りの人生は余禄だと思った。頰を切られた時、一生をヤクザで終わると腹を決めた――。特攻隊、愚連隊、安藤組組長、そして映画俳優へと身を転じた安藤昇。ハジキか女を抱いて寝るような、その破天荒な生き様をモノローグで描く圧巻のノンフィクションノベル!
  • 死という最後の未来
    4.0
    キリストの信仰を生きる曽野綾子。法華経を哲学とする石原慎太郎。 対極の死生観をもつふたりが「老い」や「死」について赤裸々に語る。 死に向き合うことで見える、人が生きる意味とは。 歳はひとつ違い、家も近所で、昔からの友人。だが会う機会は多くはなかったという石原氏と曽野氏。そんなふたりが「人は死んだらどうなるのか」「目に見えない何か、はある」「コロナは単なる惨禍か警告か」「悲しみは人生を深くしてくれる」等々、老いや死、人生について語り合う。老境のふたりにとっての孤独や絶望、諦観や悲しみ、そして希望とは。
  • 男の業の物語
    4.0
    著者は、男の最高の美徳とは何かについて三島由紀夫氏と対談した時、期せずして「自己犠牲」で意見が一致したと語る。男だけが理解し、共感し、歓び、笑い、泣くことのできる世界。そこには女には絶対にあり得ない何かがある。執念、友情、死に様、責任、自負、挫折、情熱、変節……42の鮮烈なエピソードが紡ぎ出す究極のダンディズム。
  • 老いてこそ生き甲斐
    4.0
    脳梗塞を克服して退院した時、著者は自宅の庭のありきたりな立ち木の枝葉が陽に映えているのにしみじみ見入り、それを「迫りくる死のもたらす感覚の成熟」と覚った。老いなければ見られないもの、感じられないもの、極められないものが確かにある。死という最後の未来と向き合い、身にしみた老いの本質とは? 限りある人生を味わ尽くす全八章!
  • 90歳、こんなに長生きするなんて。
    4.0
    夫の看取り、二匹の猫との暮らし…… 静寂の中で人生の最終章を迎える喜び さまざまな世代から共感の声続々。 「人生100年時代」をどのように穏やかに全うするか。 その極意を明かす。
  • 自分の顔、相手の顔 自分流を貫く生き方のすすめ
    値引きあり
    4.0
    少しは「まとも」でいたい人のために、筋のとおったエッセイ――「失われた10年」を過ぎても、日本人は、人間としてのまっとうな感覚が、こわれたままだ。過度の贅沢や安楽の果てに、わたしたちは、思いもかけぬところに行こうとしているのではないだろうか……。もう一度、確固とした価値観を模索し、よく生きようとする人への、「曽野綾子流考えるヒント」が満載の、辛口エッセイ。
  • この悲しみの世に
    4.0
    異父姉弟とも知らず不倫の愛におちた人妻。聖地への旅に始まる至高の愛を描く問題作。極限の愛と悲しみを描く恋愛大作! ――私たちが「この悲しみの世に」あると思うこと以外の認識は、すべて幻想です……。不倫の愛におちた人妻・節子と年下の青年・善彦は、ある日、自分たちがこれまで別れ別れに生きてきた異父姉弟であると気づく。断ちきれぬ愛の流れのままに、節子は男子を出産した。聖地への旅に始まる、至高の愛を描く、長編小説。
  • 雪あかり 曽野綾子初期作品集
    4.0
    新鮮清澄、才気迸る源流の光景。初期の代表作7篇収録――進駐軍の接収ホテルで働く19歳の波子の眼をとおし、敗戦直後の日本人従業員と米国軍人らとの平穏な日常が淡々と描かれた、吉行淳之介の「驟雨」と芥川賞を競い、清澄で新鮮な作風と高く評価された出世作「遠来の客たち」をはじめ、「鸚哥とクリスマス」「海の御墓」「身欠きにしん」「蒼ざめた日曜日」「冬の油虫」、表題作「雪あかり」を収録。才気溢れ、知的で軽妙な文体の、初期の作品7篇を精選。 ◎「ここに集められた作品はすべて、壁の手前の若書きの作品である。この頃以来半世紀間、私は書き続けて来た。平均して一年間に二千枚、それより多い年も少ない年もあるけれど、多分トータルで十万枚は書いたように思う。十万枚、絵でも書でも書けば、どんな凡人でも一つの世界は作るだろう。源流の光景を見て頂くのは、申しわけないが、光栄である。」<「著者から読者へ」より>
  • 至福の境地
    値引きあり
    4.0
    生活し、読書してこそ、意味のある人生になる。心の豊かさのために――生活と読書、そのどちらも、私にとっては、なくてはならない快楽である。直接体験したことに、書物から光を当てたとき、人生は、より多角的で、陰影の深いものになるだろう……。心の豊かさを求め、自分が自分という人間の主人公でありたいと、願ってやまない人たちに贈る、「自分の顔、相手の顔」シリーズ第4弾。
  • ある神話の背景 沖縄・渡嘉敷島の集団自決
    4.0
    沖縄戦史の「神話的悪人」として記録される赤松大尉。太平洋戦争末期、彼は渡嘉敷島の村民から食糧を強制的に徴発し、さらに三百数十名の住民に集団自決を命じた、とされる。果たしてそうした事実は本当に存在したのか? 極限的状況に立たされた「人間」とは一体何なのか? 本書では、膨大な資料と現地踏査、そして真実をあくまでも理性的に追究しようとする著者の真摯な思いが、惨劇の核心を白日の下にさらしていく。迫真の長編ノンフィクション。
  • 老いの身辺をさわやかに生きるための言葉
    4.0
    《まえがきより》  近年の日本人は、世の中が理想通り動くのが当たり前、と思うようになった。ところが、戦前の日本の現実を知っている世代の私などは、いつの時代だって現世は思い通りにならなくて当たり前、と思って来たのである。これが大きな違いだ。  思い通りにならない世界だから、文学も絵画も映画も生れるのだ。(中略)絵画も映画も、皆作品にこの悲しみの世の一部を必ず切り取って埋め込んで来たのだ。  その悲しみや不運をどう処理してきたかが、個人の歴史そのものなのだ。(後略)  悲しみや苦悶を抱えながら、人はどうすれば清らかに生きていけるのか。真面目な人生のための道標となる貴重な一冊。
  • 透明な歳月の光
    値引きあり
    4.0
    人間の眼は常に曇っている。血走っていたり、酔っていたり、近視眼的だったりする。しかし、そういうときにこそ、歳月の光は静かに、透明に、ものごとを映していく――。人の一生の重み、そこに込められた濃密な意味とは何か。日本、アジア、中東、世界各国の街の中から、人間を見つめる作家のエッセイ集。
  • 本物の「大人」になるヒント 2019年版
    4.0
    人生の指針となる貴重な一冊である。 これほどまでに、きちんと、人生について、生き方について、仕事について、解き明かした書はなかろう。 若者にとって必読の書であるが、惑いを抱きながら日々生きる大人たちも必読すべき書である。 目次  I 人間関係の基本  II 他者と自分  III 魂の自由  IV 精神の鍛え方  V 仕事に対する考え方  VI 選択と責任
  • 誰にも死ぬという任務がある
    4.0
    誰にも平等に訪れる「死」について書かれた含蓄深いエッセイ。 貴賎、男女、善人、悪人、そして老若を超えて「死」は訪れる。 事故や突然死といった、前もって知ることのできない「死」はともかく、人は病気や老齢になることで徐々に死に向かうことを自覚していく。 そのとき「死」をどうとらえるか。 キリスト教者として神の存在を信じ、神への感謝の日々を持ち、世界各地で人だけではなく動物や植物の「死」を目の当たりにしてきた著者ではならでの生死感は、読む者の心をうつ。 死に向かう心構えを綴る名エッセイ集である。
  • 私の後始末
    4.0
    老年の多くの苦しみは、人間の完成のための試練である……。 どうやっても思い通りにならない「厄介な時代」なのだから、むしろ、自分を強く持ち、孤独を怖れず、本音で老いを愉しむための一冊。 これまでに曽野さんが長年にわたって出された数多くの書籍から、特に心に響く文章を269集めました。
  • 人生の値打ち
    4.0
    「身のほど」を知る人こそ厄介な世の中の「骨頂」を味わえる。 女も男もなく「孤高」を愉しむために必要なことを学ぶ21話。 この世には男も女もない。「人間」として人生をまっとうする手立てを豊富な体験をもとに真摯に問う。 この複雑で厄介な世の中で、自分を見失わずにその使命をまっとうする生き方とは?
  • 人は星、人生は夜空 2019年版
    4.0
    結婚、家庭、健康、病気、老い、死……。時代が移り、社会が大きく変わっても、これらは私たち人間にとって容易に解決できない永遠のテーマである。一日一日を生きていくなかで、常に壁となって行く手を阻み、私たちを苦しめる。それでも人間は歩み続ける。うまくいかなくても、挫けそうになっても、信念をまげず上を向いて。天空に輝く星に自分自身を重ねるように。 一生はよくも悪くもなくただ続くものかもしれない。そんな日々過ぎて行く時間を、少しでも楽しく、目的を持って費やすならば、人生はみじめであるどころか、その人にとって眩い光彩を放つものになる。作家曽野綾子の数多くの著作には、そんなメッセージが散りばめられている。 妻として、夫として、子として、親として。誰もが拠って立つ位置それぞれの、様々な場面で指針となる希望のことばがここに詰まっている。人生に悩み、闇夜に彷徨うあなたを厳しく、そして優しく照らしてくれる珠玉の箴言集。
  • 海の家族
    4.0
    死地から生還した人間たちのその後の運命とは 試合相手を殺めたキックボクサー。海難を生き延びた兄弟。特攻の生き残り。地獄を見て変容する人生を描く五篇。石原文学の新境地。
  • 永遠なれ、日本
    4.0
    ゲーテの晩年の10年間をともに過ごした、ドイツ人の詩人で著述家のエッカーマン。本書はその著作『ゲーテとの対話』になぞらえて、石原氏自らが企画した、中曽根氏との対論集である。言うまでもなく、中曽根氏は元首相で現役の衆議院議員、石原氏は「東京から日本を変える」と訴える都知事である。この、こよなく日本を愛する政治家二人が本書で語り合っている内容は、安全保障と国防、アジアにおいて日本はどのような立場を採るべきかなど、日本という国のあり方についてである。ところが、本書はそうした、いわゆる政治的テーマの対論に止まっていない。お互いの人格を形成した青春時代の回顧、人間観や生死観、宗教や宇宙についての考え方ほど熱く語り合っているといってもよい。本書を通読すると、こうした確固たるバックボーンがあるからこそ、二人は数ある政治家の中、ブレのない政治家として存在していることがわかる。読み応え十分の対論集である。
  • 法華経を生きる
    4.0
    この世は目には見えない『大きな仕組み』の中にある。その『仕組み』を少しでも理解できれば我々の人生はもっと豊かで有意義なものになるだろう。それを解く鍵が釈迦等が残した法華経の中にある。著者の数十年の実践からこれを平易に解き明かし、生と死という根源的問題にまで言及した、混沌の時代を生き抜くための全く新しい法華経ノート。
  • 人の心を動かす「名言」 新装版
    4.0
    たったひとことの文章が、人生を変えてくれる。自分が強くなる名言、絶望から立ち直る名言、壁にぶつかった時に読む名言、恋をした時に読む名言など、先人たちがのこした心の琴線にふれる感動の言葉を集めた一冊。

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  • 人間の基本(新潮新書)
    3.9
    人生を無駄にしないために必要な足場、それが人間の基本である。末端ばかりを大切にする時代にあって、それがなければ、周りに流され、やがては自分を失い、死んでしまうこともある。ルールより常識を、附和雷同は道を閉ざす、運に向き合う訓練を……常時にも、非常時にも、どんな時代でも生き抜くために、確かな人生哲学と豊かな見聞をもとに語りつくす全八章。
  • わが人生の時の時(新潮文庫)
    3.9
    ヨットレースの最中、髪の毛一筋ほどのきわどさで目撃した落雷の恐怖と眩さ。海面下23メートルに広がる豪奢な水中天井桟敷。杭打ち機の何千トンという圧力を跳ね返すぼろぼろのされこうべ。ひとだまを捕獲する男。冷たい雨の夜に出会ったずぶ濡れの奇妙な男。かけ替えのない弟裕次郎の臨終の瞬間。作家の人生の中で鮮烈に輝いた恐ろしくも美しい一瞬を鮮やかに切り取った珠玉の掌編40編。(解説・福田和也)
  • 天才
    値引きあり
    3.9
    高等小学校卒ながら類まれな金銭感覚と人心掌握術を武器に年若くして政界の要職を歴任。ついには日本列島改造論を引っ提げて総理大臣にまで伸し上がった田中角栄。「今太閤」「庶民宰相」と称され、国民の絶大な支持を得た男の知られざる素顔とは? 田中の金権政治を批判する急先鋒であった著者が、万感の思いを込めて描く希代の政治家の生涯。
  • 私の好きな日本人
    3.9
    「『歴史』の原理を踏まえ、それぞれの感性に応じて眺めれば、過去の歴史を形作ってきた先人たちの中に数多くの自分自身の分身を 見つけることが出来る」(「人生の原典」より)。混迷の時代を生き抜く知恵は、わが民族の歴史や日本人らしさを再認識することにこそ隠されている。初めて明かされるエピソード、心沸き立つストーリー展開、独創的な歴史解釈を駆使して自身が影響を受けた人物を大胆に説き明かす全10章。画期的人物論。
  • 夫の後始末
    3.8
    夫・三浦朱門はある日、崩れるように倒れた。私は日々刻々と夫の精神活動が衰えるのを感じた。その時から、覚悟を決めたのである――。作家・曽野綾子が80代なかばにして直面した、90歳になる夫の在宅介護。「介護とは」「看取りとは」そして「老いとは何か」を自問自答する日々が始まった。すべての日本人に知ってほしい、夫婦の愛のかたち。
  • この世の偽善 人生の基本を忘れた日本人
    3.8
    日本人は長年「もの分かりのいい人」を演じてきた。弱者保護や被害者救済など一見、弱い者の側に立つふりをし、政治家は票欲しさに「ばらまき」政策を行なっている。その結果、わが国は過去最多の214万人を超える生活保護者を擁する「よい国」になった(2012年)。しかし、彼らは本当に自立できない人たちなのか。いまの日本は本当に職がないのか。そう問うことは禁じられている。ボランティアについても、人の世は、一ついいことをしようと思うと、必ず不都合と苦悩が出てくる。人生にも「あれか、これか」という形の歯切れのいい選択はない。メディアは社会や国家の批判はしても、本質的につきまとう人生の不都合や不自由を見せない。これが「日本の偽善」である。「権利」という言葉は、誰かのため、何かのために自分が我慢し、犠牲になることがある、という想像力を失わせてしまう。一所懸命働いて税金を納める、まずそこから始めるべきではないか。
  • 昔は面白かったな―回想の文壇交友録―(新潮新書)
    3.8
    作家として政治家として半世紀余、常に時代の最前線を駆け抜けてきた石原氏と、文芸編集者として同時代を歩んできた坂本氏。小林秀雄や川端康成、三島由紀夫など、活気にあふれたかつての文壇での交友と逸話の数々、戦前から戦後の忘れがたい情景、時代と読者から遠ざかる現代の文学状況への危惧――五度に及ぶ対話を通して、文学と政治、死生まで縦横に語り合う。
  • 男の粋な生き方
    3.8
    仕事に行きづまった時、自分に嫌気がさした時、過酷な決断を迫られた時……そんな折節に男はどう振る舞うべきなのか。文壇と政界の第一線を走り続けてきた著者が、自らの体験を赤裸々に語りながら綴る人生の公理、普遍のダンディズム。仕事、女、金、酒、別れ、挫折と再起、生と死などなど、豊かで味わい深い人生を切り開くための全二十八章!
  • アラブの格言(新潮新書)
    3.7
    神、戦争、運命、友情、家族、貧富、そしてサダム・フセインまで――。素早く、簡潔に、かつ深くアラブ世界を理解するには、彼らの世界の格言を知るに限る。「追う者と追われる者は、共に神の名を口にする」「一夜の無政府主義より数百年にわたる圧政の方がましだ」など、古来より伝承され数多ある中から530を厳選。そこに加えられた著者独自の視点、解説によって、鮮明に浮かび上がる「アラブの智恵」とは。
  • ビショップ氏殺人事件 曽野綾子ミステリ傑作選
    3.7
    作家・曽野綾子の知られざる真価を示す、ミステリ作品集。殺人、犯罪、事件を題材とし、謎解き、犯人捜しの要素を含みつつも、人間心理、人生や運命の綾、明暗、日常に潜む恐怖を描く。いずれも1960年前後に集中的に書かれた作品群である。表題作は、『宝石』誌の編集に携わった江戸川乱歩がみずから依頼した経緯があり、しかも本格物。乱歩は本作を掲載できたことを「いささか自慢していいのではないかと思っている」と自讃している。 (収録作品) ビショップ氏殺人事件 華やかな手 消えない航跡 競売 人生の定年 佳人薄命
  • 老いの才覚
    3.7
    年の取り方を知らない老人が急増してきた!超高齢化の時代を迎える今、わがままな年寄こそ大問題。 自立した老人になり人生を面白く生きるための7つの才覚の持ち方。
  • ただ一人の個性を創るために
    3.7
    「貧困も病気も動乱も、決して個人を育てる上でマイナスになるとは限らない。平和、豊かさ、いい環境が、必ずしも個人にとって願わしいものともなりえない。個性は自分で創るものだ。どこででも、いかなる環境ででも、その気さえあれば……」。教育改革国民会議などの委員を歴任してきた作家が、「自由と強制」「知育と徳育」「正義と邪悪」といった教育の本質について、思いの丈を綴る。各章の見出しを拾うと、「知識は学校に任せて身につくものではない」「人は教会からも女郎屋からも学ぶ」「うちはうちだ! と言える親」など、きれいごとを並べるだけで子供は育たない、という著者の教育観がうかがえる。また、「若者にタリバンの生活をさせよ!」「アラブ世界で学んだ生きる厳しさ」など、世界中を歩いてきた著者だからこそ指摘できる、日本人の視野の狭さにハッとさせられる。この国の大人たちはどこで間違ってしまったのか。迷える親と教師に指針を与えてくれる好著である。
  • 夫婦口論 二人で「老い」を生きる知恵
    3.7
    まるで、朝食のテーブルを挟んで前に夫婦が語り合っているかのようだ。 丁々発止のやりとりは、スリリングであり、エキサイティングだ。 日々の生活、子育てから始まり、日本と日本人、国際社会で生き抜くこと、安全保障の危うさ、戦争はいかに人を作るか、キリスト教、イスラム教、仏教、神道―宗教は人生とどうかかわるか、夫婦の在り方と幸福とは、などとさまざまに展開していく。 義務や責任をないがしろにし権利だけを主張しがちな現状を憂い、このままでは日本は危ういとまで言い切る。 日本人はどうあるべきか、どう生きるべきかを、長い人生経験と独特の価値観、50年以上の夫婦生活の経験から語る珠玉の言葉の数々。
  • 東京革命 わが都政の回顧録
    3.7
    批判をされないということは、何もしていないということだ! あの時、私は何を考えていたか――? 1999年に東京都知事に就任して以来、3期プラスαの約14年間に実施した政策は枚挙にいとまがない。複式簿記・発生主義の会計制度の導入。都レンジャー(自然保護官)の立ち上げ。ディーゼル車排ガス規制。羽田空港再拡張事業。臨海副都心開発。不法移民対策・歌舞伎町浄化作戦。東京マラソンの実施。東京オリンピック招致運動……その足跡は、首長のやる気一つで住民の暮らしが一変することを証明した歩みでもあった。 ついに明かされる石原都政の舞台裏。 「比類なき権力」を預かる責任と苦悩。 脱官僚と変革に身を捧げた14年、魂の記録!
  • エゴの力
    3.7
    恋愛、結婚、進学、就職、転職、起業……人は人生の岐路で悩んだ時、第三者の助言やマニュアルに頼ろうとするが、結局何を選択するかを決めるのは自分自身。その人の「エゴ」である。つまり、失敗しない人生を送るには強靭なエゴを育てるしかない。古今東西の文献、偉人の足跡からエゴが歴史を動かした決定的瞬間を考察。人生の定理とともにエゴという力の蓄え方がよくわかる画期的自己啓発エッセイ。
  • 老いてこそ人生
    3.7
    誰しも年はとりたくない。誰しも老いたくはない。しかし誰しも必ず年をとり老いていくのだ。そんな当たり前のことがらを前にしてなんでくよくよしたり、怯えてたり、腰が引けたりすることがあるのだろうか。正面きって向かい合いこちらから仕掛けていけば、こんなにやり甲斐生き甲斐のある人生の時の時は他にあるものではないのです。「序章」より
  • 太陽の季節(新潮文庫)
    3.6
    女とは肉体の歓び以外のものではない。友とは取引の相手でしかない……退屈で窮屈な既成の価値や倫理にのびやかに反逆し、若き戦後世代の肉体と性を真正面から描いた「太陽の季節」。最年少で芥川賞を受賞したデビュー作は戦後社会に新鮮な衝撃を与えた。人生の真相を虚無の底に見つめた「灰色の教室」、死に隣接する限界状況を捉えた「処刑の部屋」他、挑戦し挑発する全5編。(解説・奥野健男)
  • 新・堕落論―我欲と天罰―
    3.6
    列島を揺るがせた未曾有の震災と、終わりの見えない原発事故への不安。今、この国が立ち直れるか否かは、国民一人ひとりが、人間としてまっとうな物の考え方を取り戻せるかどうかにかかっている。アメリカに追従し、あてがい扶持の平和に甘えつづけた戦後六十五年余、今こそ「平和の毒」と「仮想と虚妄」から脱する時である――深い人間洞察を湛えた痛烈なる「遺書」。

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  • 幸福は絶望とともにある。
    3.5
    自身の経験にもとづく問題提起を行ってきた著者が、閉塞状況の日本に一石を投じるエッセイ。 1997年から2000年に毎日新聞、産経新聞などに掲載したものをまとめて単行本化した書籍の改装版。 生の出発点を見失っていないか 受けるより与える方が幸いである 人間は一筋縄ではいかない 人間の不純な哀しさ、優しさ、香しさ 人間が人間になるために 人生の美学に殉じるために など
  • ギリシアの神々
    3.5
    ギリシア神話を知りたいあなたへ! ーー愛の物語・ギリシア神話を生き生きとやさしく書下ろす。絵画・彫刻・オペラなどの西洋芸術に接したり、外国人と会話を交わしたりする時に必要とされる「常識としてのギリシア神話」。若い世代のために、さまざまな愛の物語の宝庫としてその面白さをストレートに伝える必携の1冊。
  • ひとりなら、それでいいじゃない。
    3.5
    さまざまな世代から共感の声、続々! シリーズ累計14万部突破! 穏やかな日常に突然おとずれたコロナ禍。 こんな時代だからこそ、孤独を愉しみ、人に頼らず身の程に合わせて生きたい。 そんな、コロナ禍とともに生きる新しい指針となる一冊。 日々の過ごし方から、人間関係のトラブルの解消法、 人生の仕舞い方…さまざまなテーマを 著者独自の視点で切る。
  • 死学のすすめ - 死はおそれるものではなく学ぶもの -
    3.5
    老いも病いも楽しめる 人生の後半に必要な操作は、許容、納得、断念、回帰 長生きすればすれほど、死は身近なものになる。死から目をそらすことなく、死を意識して生きてこそ、限りある生が輝く。 本書は、高齢者のための死学講座として、幼少の頃から死に向かう志向があったという著者の死生観をあますことなく紹介する。あらゆるものは貸し出されたものにすぎない。 自分に謙虚になることで、一生を振り返る 知覧一青年たちは何のために死んだか マルクス・アウレリウスの『自省録』 死者が残すべきは「身軽くて温い記憶」 いい離婚は経験豊かな人にしかできない 晩年の義務は、記憶さえ押しつけがましくは残さないこと 【著者プロフィール】 曽野綾子 (その あやこ) 1931年、東京生まれ。聖心女子大学英文科卒業。 1979年、ローマ教皇庁よりヴァチカン有功十字勲章受章。 1993年、恩賜賞、日本藝術院賞受賞。 1997年、海外邦人宣教者活動援助後援会代表として吉川英治文化賞ならびに読売国際協力賞を受賞。 1998年、財界賞特別賞を受賞。 1995年12月から2005年6月まで日本財団会長を務める。日本藝術院会員。 2012年まで海外邦人宣教者活動援助後援会代表。 2009年10月から2013年6月まで日本郵政株式会社社外取締役。 著書に、『思い通りにいかないから人生は面白い』(三笠書房)、『夫の後始末』(講談社)、『長生きしたいわけではないけれど。』(ポプラ社)、ほか多数。
  • 「YES」と言わせる日本(小学館新書)
    3.5
    日米で大ベストセラーの『「NO」と言える日本』から28年。石原氏が盟友・亀井氏と暴走老人コンビを結成。トランプに、習近平に、金正恩に、なめられない日本をつくるための指針を大胆提言。「トランプは下手な鉄砲を振り回すカウボーイだ」(亀井氏)「日本こそジャパン・ファーストでいくべきだ」(石原氏)今度は「NO」と言えるだけでなく、世界に「YES」と言わせる日本を目指す。
  • フォアビート・ノスタルジー
    3.5
    女には男が必要で、男は仲間を求める 通夜に集まった昔の仲間たち。かつて誰もが恋した美しきチェリストとの再会が、男たちの運命を変えていく。著者最後の純愛長編
  • 国家なる幻影(上) わが政治への反回想
    3.5
    昭和41年暮れのベトナム行きが、ことの始まりだった。政治への参加を決意し、2年後参院選全国区に出馬、300万票という未曾有の大量得票で当選。私というオデッセイは、政治なる魔の海への航海に旅立った。三島由紀夫氏からの公開状、田中角栄との対決、青嵐会の結成を経て、福田内閣で環境庁長官に就任──総裁選出馬を経て平成5年、自民党が下野するにいたるまでを追想する石原氏。その政治の世界で繰り広げられた情念のドラマを、圧倒的な筆力で描く回顧録。
  • 僕は結婚しない
    3.5
    僕は34歳、独身の建築家。つき合う女はいるし、周囲からのプレッシャーもあるけれど、結婚はしない──。湘南でのヨット事故、売春シンジケイトを巡る事件、スポーツクラブで出会った美しい母子……。元祖・青春小説『太陽の季節』の著者が、息もつかせぬ展開で描く現代の恋と性。性的に放縦でありながら、倫理的とはどういうことか? 「人間がセクスにソフィスティケイションを持ちこんじまったせいで性愛の堕落が始まったんだ」。官能的でゾクリと怖い傑作中篇小説。
  • 太陽の季節
    3.4
    戦後の青春はこの1冊から始まった。ドラマ化された表題作のほか、伝説の名作「乾いた花」全面改稿決定版、あとがき「青春のピュリティ」、「処刑の部屋」、「完全な遊戯」、「ファンキー・ジャンプ」を収録。
  • 新解釈 現代語訳 法華経
    3.3
    人生をより良く生きるための 知恵と哲学の宝庫。 数千年もの昔、お釈迦様が自ら実践し、人々に説いた最高の教え、「法華経」。 28品からなる全文を独自の解釈により現代語で完訳! 法華経の各章にはそれぞれ深く大きな意味合いがあって、全巻を繰り返して読めば、お釈迦様が来世の極楽とか地獄とかそんなことではなしに、今生きているこの現世をいかに生きれば涅槃という安らかな境地を得られるかを説いていることが分かるはずです。 人生の中で悩みや迷いを持たぬ人間がいるはずはありません。そうした悩みや迷いから解放してくれるのが法華経です。法華経だけが生きている間に自分自身で己れを救う術を説いているのですから。(「後記」より) 悠久のロマンに満ちあふれた「法華経」を 物語を読むように理解できる画期的入門書
  • 凶獣
    3.3
    汝は何者なり。 2001年6月8日、未曾有の事件は起こった。 大阪府池田市の小学校に刃物を持って侵入した宅間守は 逃げまどう小学一年生と二年生の児童8名を殺害、15名 に重軽傷を負わせた。初公判の日、入廷してきた宅間は 三度口笛を吹いたという。なぜ彼は事件を起こしたのか? 綿密な取材とインタビューで宅間の実像に迫る戦慄の記録! 神はなぜこのような人間を創ったのか? しかしそれにしても彼の非行の軌跡はどう眺めても異形なものだ。/五歳の時、三輪車で国道の真ん中を走り出し大渋滞を引き起こした事件に始まり、以降様々な出来事を起こし周りの耳目を集め、それ以降彼の人生の軌跡をたどると母親が彼を妊娠した時、何故かしきりにこの子供を堕したいと夫に訴えたというのは何への予感だったのだろうか。(本文より) 「人間」という存在の深淵を 追求した戦慄の記録!
  • 復興の精神
    3.3
    東日本大震災以降、私たちはどのように考え、どのように行動し、どのように生きていくべきなのか。すべての日本人が向き合わねばならないこの問いに、九人の著者が正面から答えた。「精神の復興需要が起きる」「変化を怖れるな」「私欲を捨てよ」「無用な不安はお捨てなさい」「どん底は続かない」……その言葉は時に優しく、時に厳しい。3・11以降を生きていくための杖となる一冊。

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  • 自分の頭で考えよ――石原慎太郎100の名言
    3.0
    【内容紹介】 希代の作家・政治家・冒険家が『PRESIDENT』誌上に遺した日本人へのメッセージ! 名言、金言、猛言……。僕はちっとも喧嘩腰じゃない! 【著者紹介】 [著]石原 慎太郎(いしはら・しんたろう) 1932年9月30日-2022年2月1日。 神戸市生まれ。一橋大学卒業。 大学在学中に執筆した『太陽の季節』で1955年第1回文学界新人賞を、翌年芥川賞を受賞。1968年、自民党から参議院議員に出馬し、当選。1999年より2012年、東京都知事を務める。ミリオンセラーとなった『弟』をはじめ、『法華経を生きる』『老いてこそ人生』『天才』『「私」という男の生涯』など著書多数。 【目次抜粋】 編集部によるまえがき 第1章 私という男の生き方 第2章 政治家として 第3章 日本はどう生きるべきか 第4章 冒険的人間論 第5章 文学とは何か、芸術とは何か 第6章 家族・教育・恋愛 第7章 老いについて 第8章 宗教観・死生観 初出一覧
  • 湘南夫人
    3.0
    湘南を舞台に巨大企業グループを擁する一族の栄枯の美を描いた石原文学の真骨頂。急逝した三代目の残された夫人は複雑な関係の中で…。 湘南地方に広大な邸宅を構え、巨大企業グループを擁する北原家。手掛ける事業は鉄道から機械、観光開発にまで及ぶ。その三代目社長・勝彦が急逝し、残された妻の紀子は亡夫の異母兄弟・志郎と結ばれることでその血脈を繋いでいた。だが、縁戚で音楽評論家の野口による音楽事業の提案や、その甥・明からのレジャーの誘いなどによって、複雑に入り組んだ一族同士の関係に微妙な変化が起こりつつあった。その美貌で男たちの心を捉え、また並外れたピアノの才にも恵まれた紀子。彼女の人生にこれから待ち受けているものとは……。
  • 百歳までにしたいこと
    3.0
    「若さは文句なしにいいものだ、と思われているが、実はそうでもないらしい」――2021年に90歳を迎えた曽野綾子さん。 <人生には終わりがあるからこそ耐えられることがある>といった著者ならではの含蓄に富んだ言葉に目を開かせられます。 老年を生きるための心構え、真の人間力とは何かが自ずと見えてくるでしょう。 なおかつ若者にも、大切な価値観を教えます。 「人生百年時代」の道しるべになってくれる傑作エッセイ集です。 ※この電子書籍は2021年7月刊の単行本『人間の使命』(海竜社)に新原稿を増補した文庫オリジナル版です。
  • 人生の決算書
    3.0
    1巻1,700円 (税込)
    シンガポールのマンションを舞台にした連作小説『タンブス荘の人々』、原稿用紙数枚の中に小説の妙味を盛り込んだ『掌で掬う人生』、ベストセラー『老いの才覚』に通じる名エッセイの数々と、バラエティーに富んだ内容です。
  • 夜の明ける前に
    値引きあり
    3.0
    人間の生のいとなみは、いかに脆いものか。微妙な心理の揺曳をすくいあげる短編傑作選。永遠の生命を求め現実を照射する――生死の極限に立たされたとき、人間は何を観るか。たゆたう心の奥底から、日常生活では把みえぬ真実の相貌が、少しずつ浮かびあがるにつれ、生のしたたかさにおののく。沖縄での戦争体験を語る神父の懊悩と回心を描く表題作から、戦争・病い・孤独な老境など、それぞれの裸にむかれた人間の内面を描く12編。
  • 安逸と危険の魅力
    3.0
    それぞれの人生 違うからおもしろい! ――私たちは、人と違うことを、恐れてはならない。それぞれの好みと価値観の違いこそが、人生のおもしろさを生み、ドラマや詩を生ぜしめ、ひいては社会の安全を保つのだ……。自分の生き方を再確認し、存在の根幹を問う大好評のシリーズ「自分の顔、相手の顔」第3弾。これぞ曽野流「フィロソフィア」の実践なり。
  • 魂の自由人
    3.0
    「私はずっと前から『魂の自由人』になたたいと思っていた。これは人生におんて非常に大切なことで、身体の健康と魂の自由とは、対をなす重大な要素だと考えている。健康については世間にたくさんの本があるし、医療についての専門家でもない私が書けるわけがない。しかし、魂の自由については……」(本文より抜粋)。 困難な時代だからこそ、心と魂の自由を得た、自分らしい生き方をしたい。そのヒントが、本書から得られるのではないか。
  • 死者との対話
    3.0
    石原慎太郎、最新短編集。 自らの老いと死を直視する作家の透徹した眼――。 作家として、政治家として活躍してきた著者も齢87を迎えた。忍び寄る死の影をも直視しつつ綴った珠玉の七編を収録。 「それで一番何に痺れて興味があるのかね」 「それは端的に俺が死ぬことだろうな」 (本書収録『――ある奇妙な小説――老惨』より) インパール作戦で多数の戦友を失った男が戦後にとった行動とは? (『暴力計画』) 死に直面する作家が自在なリズムで自己と対話する (『――ある奇妙な小説――老惨』) 末期患者と看護人の間に芽生えた奇妙な友情 (『死者との対話』) ある少女を襲った残酷な運命 (『いつ死なせますか』) 切れ味の鋭い掌編の連打 (『噂の八話』) 「これは私の一生を通じて唯一の私小説だ」 (『死線を超えて』) ヨットレースを引退した男の胸に去来するものは (『ハーバー桟橋での会話』)
  • 夫婦の情景
    3.0
    夫婦にとって何が大切で、何が夫婦に幸せをもたらすのか。そして、夫と妻、それぞれの幸せと不幸せとはいったい何なのか?  夫婦生活をつづけていけば、必ず起きる、喧嘩。些細なもので済むこともあれば、別れる別れないの大事に展開していくこともある。何がどうなって、気持ちはすれ違っていくのか。互いの思いやりが、相手の心に響かなくなってしまうのは、いつからなのか。  壊れやすい夫婦の愛と心を、温かいまなざしで描いた極上の短編集。
  • 日本よ、憚ることなく
    3.0
    腹黒い狂気に満ちた輩を蹴散らせ! 「ホワイト・ファースト」のトランプと喧嘩しろ 金正恩から拉致被害者を取り返せ 中国は尖閣どころか池袋、北海道も狙っている
  • 結婚は、賭け。 夫婦、この不思議な関係
    3.0
    結婚だけではない。私は自分が努力家でないせいか、すべてものごとの結果は最終的には運だ、努力ではない。と思っている。(「はじめに」より抜粋)夫婦とは、結婚とは滑稽なもの。時には50年以上も一緒に暮らすことになる夫婦だが、わかり合えないから、理不尽だからこそ面白い。夫婦とは、家族とは、人生とは何か――。おしどり夫婦と言われてきた作家の三浦朱門との生活を綴った名エッセイが新装復刊されたものを電子書籍化! よく計算して決めたはずの結婚が、しばしば続かない例は世間に多いし、予期しなかった相手の性格が、夫婦の危機を救う場合もある。「ほとんどすべてが、予期しなかった結果」であるのが、結婚というものかもしれない。(「はじめに」より抜粋)
  • なぜ人は恐ろしいことをするのか
    3.0
    このエッセイは、(中略)私の贅沢な時間の報告として続いてきた。贅沢というと、おいしくていいものばかりと思われそうだが、およそ世間に存在するすべてのものはおもしろい。浅ましさ、狡さ、でたらめ、それらのものすべてが、人間の属性だから、やはり楽しいのである。―まえがきより― 世の出来事をどのような視点で見て、考えたら良いのか、見事なまでに示され、読み進めるうちに、背筋がすっと伸びていくようである。 読書の醍醐味がぎっしり詰まった明晰エッセイ集!
  • 不惑の老後
    3.0
    年を取れば、経験は増えるから、結果の形も少し読めるようになる。 そこで無駄なエネルギーや手間が省ける。その時初めて老人が自由人になるのである。 長生きの不安に悩むのではなく、幸福な老後を過ごすには? 仕事や家庭など自分を取り巻くさまざまな環境が変わり、身体も次第に衰えていくなか、 年をとったからこそ見えてくることもある。人生の終わりをよりよく生きるためのヒント。 「四十にして惑わず」というが、それは残りの人生が短かった時代のこと。現在では60歳になっても、まだまだ人生は長く続いていく。であるからこそ、多くの人がこれからのことを考え、どう生きていくべきかと迷い、悩んでいるのである。 著者は「老年とは、自分で幸福を発見できるかどうかに関して責任がある。最後の腕のみせどころである」といっている。年老いても幸福を発見するための時間はまだ十分に残されているのである。 本書は長生きの不安に悩むのではなく、これから幸福を発見する人生を送るにはどうすればいいか。そのためのヒントとなる一冊である。
  • 救急病院
    3.0
    首都圏随一の規模を誇る「中央救急病院」に今日も瀕死の重傷患者が運び込まれた。地下鉄の事故に遭ったという妙齢の女性は、切断寸前の左脚が皮肉でわずかにつながる無惨な容体。駆けつけた父親の涙ながらの訴えを受け、救急部長を中心とするチームが高度な縫合手術に挑んだ――。救急救命の最前線で繰り広げられる熱き人間ドラマを描く感動作!
  • 死生論
    3.0
    人間が生きて死ぬということ 人間には自分が本来果たすべきだった任務を果たして死ぬという大きな使命がある筈だ。 私にも、いつも私がやるべきだと思われることがあった。 死を自覚してこそ自由になれる 人間が平等であるということは、すべての人に死が一回ずつ必ず与えられていることによって納得できる。その代わり二回死ぬ人もない。 死ぬ運命を見極めると、逆にしたいことがはっきり見える。どうでもいいこともわかる。だから時間をむだにしない。 日常の幸福があふれ出す珠玉の言葉 《主な内容》 ■(1) 途方もない解放 ■(2) 人間の弱さといとおしさ ■(3) 「不便さ」の効用 ■(4) 善良で最悪な社会 ■(5) どこまでが「ひとごと」か ■(6) スローモーションの生き方 ■(7) 危機に学ぶ ■(8) 職業に適した年齢
  • 生還
    3.0
    ようやく仕事も軌道に乗り始めた矢先、40代の働き盛りの身で、末期癌の宣告を受けた男は、未知の治療法に賭け、ひとり海辺のマンションにこもった。家族を捨て、会社を捨てた凄絶な闘いの末、3年半後、男は奇跡的な生還を果たすのだが……。生と死のドラマを極限まで描破して、著者の力量を改めて示した、平林たい子賞受賞の表題作。ほかに「院内」「孤島」の短編2作を収録する。
  • 子供あっての親 -息子たちと私-
    3.0
    長男は自民党の重責を担う政治家。次男は気象予報士でもある人気タレント。三男はエリート銀行員から転身した衆議院議員。四男はその才能で注目を浴びる画家。それぞれに魅力的な兄弟は、父と何を語らい、何をともにしてきたのか――。弟・裕次郎や両親との心温まるエピソードも交え、解き明かされる素顔の家族像。石原家、感動の子育ての軌跡。
  • オンリー・イエスタディ
    3.0
    庶民宰相・田中角栄。東急グループ総帥・五島昇。読売グループのドン・渡邉恒雄。テレビ界の巨星・氏家齊一郎……。年若くして世に出た著者が邂逅した数多の才人。社会が求める人材は時代時代で変化するが、人間の真の魅力は、彼らの卓抜した情念と感性にこそ表れている。初めて明かされるエピソードを交えて綴る画期的人生論。鮮烈の十八章!
  • P+D BOOKS 天上の青 (上)
    NEW
    -
    1巻935円 (税込)
    大久保清事件をもとに書かれた名作の上巻。 波多雪子の家の庭先に咲いていたヘヴンリー・ブルー(天上の青)という朝顔を見て、「きれいな青だなあ」といって近づいてきた宇野富士男。じつは三十過ぎだというのに定職を持たず、青果店を営む実家に寄生しながら気ままに生きている男だった。その後も時折訪ねてくるようになった富士男のことを、「いささかの不実の匂いのする男」だと感じながらも穏やかに受け入れる雪子は、富士男が他の女性と交わった話を聞いても動じるようなそぶりは見せない。しかし、「俺がもっと決定的にだめな人間だってわかった時、あんたは愛想を尽かすよ」という富士男は、連続殺人犯だった。  女子高生やデパート店員、書店の客など、誘いに乗りそうな女性に声をかけ、天才的ともいえる作り話で共感を誘って、最後は自分勝手な怒りを爆発させ殺してしまう――。でも、凶行に及んだあとは、決まって雪子を思い出し、「一度でいいから膝枕さしてくれないかな。そうすると、とても安心できるような気がするんだ」と甘えたりする。はたしてこの奇妙な関係はいつまで続くのか――。 1970年代に発生した連続殺人事件を下敷きに書かれた渾身の長篇。
  • 文藝春秋2026年1月号
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    ■■■高市総理の対中戦略■■■ ◎3つの処方箋 垂秀夫 前駐中国大使が渾身の緊急提言!「問われているのは“国家のあり方”だ」 ◎片山さつき財務相インタビュー 取材・構成 森健 「財務官僚のマインドをリセットします」 ◎鈴木憲和農相インタビュー 取材・構成 奥野修司 「農業は稼げてなんぼでしょ、というのが総理の考えです」 ◎高市首相を支える60人 出身校・仕事ぶり・実績……霞が関コンフィデンシャル名鑑【似顔絵付き】 ◎米国の敗北を直視して核武装せよ E・トッド×佐藤優 ◎中国には核保有も選択肢だ 用田和仁×神保謙×小黒一正 高市首相「持ち込ませず」見直しでは甘い 【復活拡大版27組 僕の、わたしのオヤジとおふくろ】 ◎ファザコン娘の父自慢 吉田羊 ◎ご両親は共産党ですか 斎藤幸平 ◎休日のおでかけ 新井紀子 ◎死ぬならみんな一緒に 森本毅郎 ◎陸軍経理学校卒 林原めぐみ ◎数字と睨めっこ 伊達美和子 ◎父の病院の小さな増築 藤本壮介 ◎大関で終わるなよ 湊川親方 ◎実家のスーパーストアー 神谷宗幣 ◎アンマーとおっかあ 玉城デニー ◎鬱を隠していた母 村山斉 ◎母とのキャッチボール 和田一浩 ◎母が読んだら大変だ 小川哲 ◎糸井アナが心配だわ~ 河崎秋子 ◎献身の人 藤崎忍 ◎四〇冊以上の育児絵日記 矢部太郎 ◎殿に土下座した母 玉袋筋太郎 ◎男がピアノなんて 反田恭平 ◎父富十郎の教育論 中村鷹之資 ◎二つの人格を持った父 EPO ◎阪神電鉄の踏切で 浅野ゆう子 ◎この、下手くそ 一龍斎貞鏡 ◎父と母の術中にはまる 光浦靖子 ◎母が飾ってくれた作品 日比野克彦 ◎過剰な母と曲者の父 山口真由 ◎アニメ『白蛇伝』生みの親 山根一眞 ◎男は十年だ 北方謙三 ◎ニデック永守代表の落日 井上久男 指示は「執念を見せろ!」。不正は一千億円を超えていた ◎USスチール買収と日本の勝ち筋 橋本英二(日本製鉄会長)×齋藤ジン(投資コンサルタント) ◎南場さん、現場のミスはどう注意しますか 南場智子×宮本恒靖  ◎株主は企業を育てる資本家であれ! 石井光太郎×楠木建 ◎日本の顔インタビュー 藤田晋 ◎〔名古屋主婦殺害〕安福久美子の名が閃いた刑事との問答 小野一光 ◎〔戦後80年の新発見!〕「けものみち」モデル、伝説のフィクサー辻嘉六の遺言状 千本木啓文 ◎〔箱根駅伝〕早大×中大監督の「打倒青学」 花田勝彦×藤原正和 ◎「頭抜けた大傑作にやられた」年忘れ映画ベスト10 芝山幹郎×森直人 ◎仲代さん、叱ってくれてありがとう 役所広司 ◎〔伝統の芸 幇間〕お座敷遊びのコーディネーター 櫻川米七 ◎藤井六冠に勝ったと思った瞬間 伊藤匠 二冠奪取した最強ライバル・インタビュー ◎パリの日本人、人気ユーチューバーになる 井筒麻三子 ◎「入れ歯お治し達人」全国歯科医60人リスト 塩田芳享 ◎〔読書〕2025年「わたしのベスト3」 BOOK倶楽部特別篇 【連載】 ◎〔最終回〕秀吉と秀長 磯田道史 豊臣兄弟流 もてなしの極意 ◎〔新連載〕飲食バカ一代!3 松浦達也 ◎〔新連載〕大成建設の天皇、大いに語る3 森功 ◎ディープな地経学7 マット・ポッティンジャー ◎ゴルフ春秋11 ◎言霊のもちぐされ15 山田詠美  ◎地図を持たない旅人21 大栗博司 ◎成田悠輔対談10 椎名林檎 ◎有働由美子対談84 清水ミチコ ……ほか

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  • 三島由紀夫という存在
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    三島由紀夫の自決の直後から、30年にわたって語り綴られた、二人の文学者による三島論。 三島生誕100年、石原慎太郎没後3年、野坂昭如没後10年の今年、 あらためて二人の文学者の発言とエッセイを通して振り返る、三島由紀夫の作家としての本質とその存在。
  • 二月三十日
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    1巻792円 (税込)
    西アフリカの苛烈な大地でのイギリス人宣教師の理想と現実の狭間での苦悩と闘いを記した「二月三十日」(表題作)。他に、かつてブラジルで活動していた日本人の老修道女をブラジルの地に連れて行くなかで、彼女の当時の活動を考える、義父の面倒をみつつも息子のこととなると素直に心を近づけられない女など、それぞれの人生と心の有り様を描いた13の短篇小説。 心にガンガン響く。秀逸。
  • 新装版 自分の始末
    値引きあり
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    20万部突破のベストセラー、待望の新装版! ≪人生を「楽しく」畳む知恵!≫ 「私たちは一瞬一瞬を生きる他はないのだから、その一瞬一瞬をどう処理するか、私はずっと考えて来た」――(本書まえがきより) 【特別収録つき!】 ・心がけひとつで、おもしろく自由になれる ・毎日料理をすること、時々旅をすること ・「負の財産」を尊重する ・「退屈すること」の偉大さ  ・病気を宣伝しないこと ・「世間が」ではなく、自分のしたいことをする ・一日に一つだけ積極的に物事を片づける  ・孤独とのつきあいかた  ・一生の思い出はくだらないものでいい ・終生、謙虚であること……etc. 【目次】 1 定年後を輝かせる「新たな仕事」 2「不純」の大いなる効用 3 どうすれば運命を使いこなせるか 4 現実を受け止められないとき、行き悩むとき 5 問題は「どう生きたか」 6 人生の思いがけない「からくり」を知る 7 遠距離「世間」のすすめ 8「自分の時間」を管理する知恵 9 ささやかだけれど贅沢な生き方 10 自分なりの「始末のつけ方」
  • 愚痴のすすめ
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    「物事には表も裏もある」ということを前提に、本音でぶつかることの大切さを徹底的に説く。ただ、それで変えられることもあるし、変えられないこともある。不都合が起こったら、たまに愚痴るのも悪くない。日常の些細な出来事をベースに人の生き方をシンプルに問う一冊。2016年に刊行された『さりげない許しと愛』(海竜社)を元に大幅に加筆修正いたしました。
  • 増補改訂版 誰にも死ぬという任務がある
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    「最近、私は死ななければならない。私には死ぬという任務がある、と思うようになった」「人には最後に必ず負け戦、不当な結果を自分に与える戦いが待っている。それが死というものだ。負け戦は一回でいいという考え方もあるが、たった一回の戦いでもうまく処理するには、いささかの心の準備は要る、と私は思うのである」死は遠ざけるのではなく、備えるもの――。「曽野流死学」の真髄が詰まった名著に、夫である作家・三浦朱門氏の在宅介護と看取りを鮮明に綴った日記を併載!〇老人は自己責任で自然死を選ぶべき時代が来ている〇ものごとは軽く、自分の死も軽く見る〇この世に醜い未練を残さないこと〇晩年はひっそり生きて、静かに死ぬ〇最後に残るのは、財産でもなく名声でもなく愛だけだ〇「死んで死に切れる」人生とは?
  • 宿命
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    中学生の兄弟の目前で、愛する父親が突然この世を去った。クレーンから落下した荷物による圧死だった。それを殺人と信じて疑わない二人は、今際の際の母と「仇討ち」の約束を交わす。二十年後、検事となった兄と沖仲仕の弟が人生を賭けて決行した大仕事の哀しくも美しい結末とは? 円熟の筆致で描き出す「男の美学」。表題作を含む二編収録。
  • 今日も、私は生きている。 世界を巡って気づいた生きること、死ぬことの意味
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    92歳になる著者が、これまで数多くの国や地域を巡って実感した「生きること、死ぬこと」の本当の意味とは? 富める人、貧しい人、キリスト教徒、イスラム教徒……それらの出会いで知らされた「勝ち負けのない人生」を説く。これまでの価値観を問い直す、背筋が伸びる名エッセイ集。
  • P+D BOOKS 神の汚れた手 上・下巻 合本版
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    1巻1,375円 (税込)
    待望の合本版!! 舞台は三浦半島の小さな産婦人科医院。主人公の医師・野辺地貞春のもとには、不妊治療や出産、中絶と、さまざまな苦悩と不安を抱えた人がやってくる。“仮性半陰陽の男性”と診断された女性、やっと懐妊した子がダウン症と診断された夫婦、眼球なく生まれた赤児、そしてその静かな死――。 主人公が日々直面する数々の患者の実態を描いて、人間誕生の意味とその神秘に鋭く斬り込んだ衝撃の問題作の上下合本版。
  • 老いを生きる技術
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    人生100年時代、老いを感じてからが、人間、真剣勝負のとき。老いは学びの宝庫。長い「老いの時間」を軽やかに生きるための処方箋。

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