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Posted by ブクログ 2020年05月30日
芥川賞選定に際して井上靖が、こんな青年現代に沢山いるに違いない、と述べたらしいが、内面に爆発的な負の感情を秘めた青年はそれこそ数え切れないほどいるだろう。そのエネルギーを拳闘に注ぐことは出来なかったのか。男運に恵まれない英子と出逢ってしまったがために、その捌け口を誤った方向にもっていかれたのかもしれ...続きを読む
Posted by ブクログ 2011年09月15日
社会現象まきおこした。ブーム。ブーム。太陽族。上からひんしゅく。下から喝采。50年経って。都知事。慎太郎節。ニッポン石原家一色。「芥川賞?現代作家?」「あんなのブンガクじゃない。」ビルの上から今でも吠えてる。どうしてそういう言い方なの?どうしてすぐそうなの?アナタほんとはどんな方?これ読めばわかる。...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年08月10日
出版当時は相当に話題となり、太陽族なる人々が現れるほどだったようだが、もしここ数年でこれが出版されていたらと考えると、おそらく相当な批判に晒されることだろうと思う。
本書後半部の主人公の行動、言動は特に気持ち悪く感じ、到底受け入れられるものではなかった。
だがその一方で肉体的、精神的に抑圧されい...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年07月17日
元東京都知事・石原慎太郎氏の、作家時代の代表的短編が収録されています。
石原慎太郎氏は、昭和生まれとして初めての芥川賞受賞作家です。
この頃、文筆に載せるべき共通した思想が無いが、相次いで現れた作家陣を『第三の新人』と呼称していました。
石原慎太郎氏は世代としては『第三の新人』と被るのですが、その...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年03月23日
今月の文藝春秋に載っていた名作。評者も未完成ながら形破りの大作と評しており、社会への衝撃が実感できる。ボクサーの龍哉が湘南で英子を弄ぶ非倫理的な構成だが、愛をどう扱っていいかわからない初々しさ故の粗暴さや、非日常の開放感に溢れた舞台としての新鮮さは悲劇的かつ後味の悪い結末をも引っくり返す青年期特有の...続きを読む
Posted by ブクログ 2016年06月06日
昭和32年8月発行。他の方々の評価は比較的低いものが多いようであるも、その時代背景に照らして想像するに当時としてはかなり刺激的な内容であろうと思う。
当時作者が置かれていた環境というのは、一般人とはかけ離れた金銭的、物質的に恵まれた環境であったことが容易に想像できる。だからこそこのような小説の世界感...続きを読む
Posted by ブクログ 2012年12月01日
こんな高校生、大学生が世代を代表しているとしたら、そんな世の中には住みたくない。
あまりにも暴力的で自分勝手。
価値観がドライとは言え、他人の評価を気にしたり、他人に影響を与えようとする部分もあり、人間的。
突然回想に入ることが多く、面喰らう
最後の一篇を除き、ほぼ80Pで、作られた感をこんな...続きを読む
Posted by ブクログ 2012年02月27日
友情と言うことにせよ、彼等は仲間同士で大層仲は良かったが、それは決して昔の高等学校の生徒たちに見られたあのお人好しの友情とはおよそかけ離れたものなのだ。彼等の示す友情はいかなる場合にも自分の犠牲を伴うことはなかった。その下には必ず、きっちり計算された貸借対照表がある筈だ。何時までたっても赤字の欄しか...続きを読む
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