• ゆきの山荘の惨劇~猫探偵 正太郎登場~

    猫探偵・正太郎。
    居なくなった猫を探す、探偵の正太郎さんが主人公の物語だと思って読みはじめたら……猫の名前が正太郎でした。
    作者の作品は、「RIKO」と「聖なる黒夜」しか読んだことがなかった事もあり、まさか主人公が猫とは。
    麻生龍太郎に山内練を書いた人が、黒白猫の正太郎ですよ。幅広すぎ。なんかため息が出ちゃいました。柴田さんスゴイです。もう、尊敬です。

    ファンタジーとも違いますが、なかなか面白かったです。
    謎解きのトーマの件とか、ちょっとムリではと思うところもあるものの、正太郎たちなら許せるというか、物語として楽しんで読めて満足‼︎
    優しくて切ない癒してくれるミステリーですね。...続きを読む

    #笑える #癒やされる

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  • 竜崎とST

    評判通り⁉︎の短さであっという間に読み終えてしまいました。
    あの、竜崎とSTが夢のコラボ。物語が面白かっただけに、正直物足りなさは否めません。
    この作品って、もともとコミケで販売したものだと聞いたのですが、それ故なのでしょうか。
    出来れば次作は通常サイズで、オールスター総出演の「竜崎とST」を期待しています。
    今野敏さん、よろしくお願いします。

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  • NNNからの使者 猫だけが知っている

    愛嬌のあるミケさんの顔にNNNの文字、そんな表紙(最初はマンガかと思ってしまった)に惹かれて衝動買いしたのですが、これが買って大正解。
    一匹のミケ猫が、様々な事情を抱えた人間のもとへ、まるで幸せを運ぶように猫を連れてくる、ちょっと不思議な物語5話からなる一冊です。
    思わずニッコリしたり、ホロッとさせられたり、人と猫の織りなすストーリーの心地良さにすっかりはまってしまいました。
    コロナで辛いこんな時期、猫さん達に癒してもらうのも有りですね。





    #癒やされる #泣ける #ほのぼの

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  • 東京ナイトメア

    お涼さまシリーズの2作目。
    相変わらずパワフルなお涼さま。今作も楽しませていただきました。
    陰陽師に怪物に黒魔術、一つ間違えばナンセンスと言われそうなものですが、お涼さまのキャラがそうはさせないのです。
    ちょっとしたエンターテイメント、面白かったですよ。
    今まで、フツー⁉︎の警察ミステリーばかり読んできたので、お涼さまシリーズ読了後、元に戻れるか心配です。
    お涼さま大好きです。

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  • 魔天楼

    アルスラーン戦記の作者、田中芳樹氏の作品。
    頭脳明晰、超美人、スーパーモデル並みのスタイル、裕福な家庭のお嬢様で、天から二物も三物も与えられているけれど、とにかく邪悪で自己中で暴君のような女 薬師寺涼子警視。
    イケメン、剣道三段、極々普通の常識人 泉田準一郎警部補。
    この二人を中心に物語は展開します。

    オカルト系とかサイコ系とか刑事物も色々ありますが、私にとってこの作品は初めてのタイプ。
    怪奇・爆走刑事ミステリーとでも言えば良いのか、とにかくハチャメチャです。
    あり得ない‼︎ 内容ですが、なぜか許せてしまう、あららと思わず笑ってしまうこともたびたび。
    面白かったです。スカッと...続きを読む

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  • 骨を追え ラストライン4

    ラストライン4作目は、「警視庁犯罪被害者支援課」とのコラボレーション作品、いわゆる企画物です。
    ラストラインは、今までも他作品の登場人物達が、名前だけのものも含めるとかなり登場していたので、お得感のある作品だなぁと思っていましたが、今回はガッツリとタックを組むわけですからね、岩倉と村野、2人の活躍がどういう展開を生むのか期待して読み始めました。
    物語は、10年前の女子高生失踪事件を軸に、家族崩壊を描くというなかなかヘビーな内容ですが、期待どおり読み応えがあり十分楽しめました。
    ラストラインは、西川・沖田コンビともコラボしているとのこと、そちらも早速読んでみようと思います。



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  • 警視庁捜査一課八係 警部補・原麻希 イエロー・エンペラー

    いつもとは違うオープニング、事件捜査と達也の催眠治療の様子を交互に追いながら展開する中盤、そしてあまりにも悲しすぎるラスト。
    今作は読み続けるのが本当に辛く切なくて、何度も中断しました。
    麻希の元恋人で、今や上司にして同志でもある広田達也が、椿聖一郎の策略により心を破壊され廃人同様となってしまった他、その隙をついてスパイを送り込まれ捜査も撹乱されてしまいます。
    前作では新人手塚が殺されかけ瀕死の重症を負っており、八係に残る麻希、原田、鍋島の三人にも椿の魔の手が迫る気配……
    原麻希シリーズは、12作目にして最大最悪のピンチを迎えてしまいます。
    そんな中、公安部との共闘でようやく反撃を開...続きを読む

    #切ない #泣ける #ドキドキハラハラ

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  • 2020文藝春秋電子書籍ベスト100【文春e-Books】

    この手の本は初めてでしたが、無料と言う事もありダウンロードしてみました。
    そのタイトル通り、売上順に100冊の本の簡単な概要が紹介されています。
    自身が本を購入する上での参考書ですね、これは。
    自分が知らない本もたくさん有りましたし、へぇ〜、これってこんなに売れたんだぁなどの新しい発見もありで、興味深く読ませていただきました。
    今まで気になる本は、レビューを見て購入する事が多かったのですが、コレを見てから購入するのもアリだなと思いました。

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  • 警視庁捜査一課八係 警部補・原麻希 レッド・イカロス

    原麻希の最新シリーズ、その第一作目を読みました。

    今作は、足を使った地道な捜査を積み重ねる麻希や八係の姿が特に印象的で、「刑事」感が際立った作品であった様に思います。
    新人でありながらいきなり大ピンチを迎える「手塚」が今回の主役(⁉︎)でしたが、その手塚を気遣う麻希の姿が大人で、脇に回った彼女も新鮮で良かったです。

    今回は右翼が相手、「椿教官」と言うシンボリックな人物が登場するなど、ついつい第一シリーズの左翼、「リクルーター」を思い出し、そちらも改めて読み返してしまいました。

    バリバリの硬派で、付け入る隙もない感じが不気味で恐い「椿教官」に麻希達がどう立ち向かうのか、今後の...続きを読む

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  • 警視庁「女性犯罪」捜査班 警部補・原麻希 蝶の帰還 下

    下巻の始まりは戦闘中のガザ。
    そこに置き去りにされた加奈子と、その彼女を連れて逃げ延びようとするサレー。
    迫力の戦場シーンはさすがで、その後の展開を期待させます。

    展開が目まぐるしく登場人物も多数、そのせいか犯人逮捕直前まではバタバタして逆に中だるみな感じも受けますが、一転、犯人逮捕時は特に女性の活躍が目立ち、いつも通りの派手な展開ながらピリッとしまって事件解決を迎えます。

    そして終盤、警視庁退職のピンチを迎える達也と麻希。また、加奈子帰国の真相が明からかになるなか、シリーズは思った以上の穏やかで感動的なクライマックスを迎えます。

    何だかんだ言って、結局面白く読ませていた...続きを読む

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  • 警視庁「女性犯罪」捜査班 警部補・原麻希 蝶の帰還 上

    アゲハが困難を乗り越えて、麻希とその家族に復讐するため日本に帰国していた⁉︎

    物語は、8年前の事件を模倣した新たな事件を追う展開で進みます。
    前半は、前の事件(「アゲハ」参照)と比べてしまい、今ひとつ感が否めませんでしたが、一転後半は、超法規的措置によるアゲハ解放の真相が明らかになり、舞台も一気にイスラエルのガザへ。
    ラストシーンはさすがの迫力で、ハラハラドキドキしながら読み終えましたが・・・・・アゲハへの仕打ちがあまりにも切なく悲しい。

    この後、「蝶の帰還」下巻に続きますが、則夫の更なる暗躍や優香(達也の妻)の登場、そして麻希とアゲハの運命はどうなるのか?
    色々盛りだくさん...続きを読む

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  • 警視庁「女性犯罪」捜査班 警部補・原麻希 氷血

    故郷旭川に帰省していた麻希が偶然遭遇した死体遺棄事件。それを発端に、北海道警察の闇にまで巻き込まれていく麻希と則夫。
    麻希の高校時代を回想しつつ、恩人である瀧との再会から、手錠を掛けるまでのストーリーに泣けました。
    今まで読んだ麻希のシリーズ中、私の中で一番感動した作品です

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  • 警視庁「女性犯罪」捜査班 警部補・原麻希 通報者

    今回も2つの事件が微妙に絡み合うなか、麻希とお馴染みの面々の活躍で、事件が解決に至るストーリー。
    テンポ良い展開はさすがで、今回もあっという間に読み終えました。
    強姦や幼児虐待⁉︎にSNS投稿と、新聞やテレビで普段目にする題材を取り上げていて、今までのテロだのサイコパスだのとは少し違う切り口も新鮮に感じました。
    広田の刑事部復帰や夢ちゃんの片思いの件⁉︎など新しい展開にも事欠かず、女性犯罪捜査班の今後の活躍に期待しています。
    私、麻希フリークなのです。ちょっと持ち上げ過ぎじゃないと思われた方、ご勘弁下さい。

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  • 警視庁「女性犯罪」捜査班 警部補・原麻希 5グラムの殺意

    青酸カリによる殺人から始まった物語。
    麻希は行方不明でなかなか登場してこないし、どう展開していくんだろう?とワクワクしながらあっという間に読み終えました。
    麻希&夢ちゃん班と圭子さん&鍋島班が別々の事件を追いながら、それが少しずつリンクしていって、ジワジワと犯人を追い込んで行く。
    リンクしていく過程が面白かったし、だいぶ早い段階で犯人の見当がついてしまったものの、こういう展開もアリで好きです。
    麻希VS織江、麻希を取り巻く男達、原一家の今後とツッコミどころも満載で今後の展開にも期待大です。
     

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  • 警視庁「女性犯罪」捜査班 警部補・原麻希

    原麻希の第二シリーズ一作目です。
    前シリーズはとにかくスケールが大きくて派手な展開でしたが、今回は意外に地味と言うのが読み終えた感想です。
    でもかえってそれが新鮮で、物語には現実味もあり、前シリーズとは別で面白かったです。
    特に終盤の、犯人を罠にかけ、更に取調室で自供に追い込むシーンは迫力さえ感じられ、カッコいい麻希は健在です。

    お馴染みのメンバーに加え、新たなメンバーも登場、女性犯罪捜査班という新たな場所での麻希はちょっとだけ大人⁉︎になった感じがして、今後の活躍にも期待大です。

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  • ルビィ 女性秘匿捜査官・原麻希

    女性秘匿捜査官シリーズ、とうとう読み終えました。
    最終章もスケールの大きい派手な展開だったので、ラストもその勢いでなだれ込むのかなァと思っていたら・・・意外にも切なくグッとくるものでした。さらばリクルーターって感じかなぁ。
    「ルビィ」と言うタイトルの意味もこれまた切なくて泣けた。
    シリアスあり、笑いあり、感動ありと最後まで楽しませてもらいました。やっぱり面白かった‼︎
    難事件を次々に解決する麻希。私の推しです。



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  • エリカ 女性秘匿捜査官・原麻希

    なんと言うか・・・あまりにもバックが壮大になりすぎてしまって、良い意味で笑っちゃいました。
    警察庁・警視庁は、舞台が警察なので出てきて当然ですが、まさかの元総理大臣(故人)登場、東京での非常事態宣言発令、暴動勃発、エボラにパレスチナと、あららそんなのアリ⁉︎の怒涛の展開に引きずり込まれ、いつも通り一気に読み終えました。
    やっぱりハラマキは面白かったぜ‼︎ さすがです。

    とうとう次作はシリーズ最終作。
    ここまで大きくなった展開がどう結末を迎えるのか、麻希自身が自分にどう折り合いをつけるのか、興味津々です。
    すっかりハラマキフリークになっちゃいました。



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  • マリア 女性秘匿捜査官・原麻希

    相変わらずのテンポの良さで、またもや一気読みの原麻希シリーズ3作目。
    今回の舞台は、ミッションスクール。
    JKに宿敵リクルーター、反抗期の菜月に訳ありの同期や謎めいた上司と、一癖も二癖もある人物達が登場する中、事件解決に奔走する麻希の姿がとても魅力的です。
    ラストには、お待ちかね?のSATも登場して、やっぱりハラマキは期待を裏切りません。面白かった‼︎

    最後に一つどうしても気になってることが・・・麻希を救出したSATって、もしかしてリクルーターなのでは?
    だめだ、早速続きを読まなくちゃ。

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  • スワン 女性秘匿捜査官・原麻希

    グッド👍

    原麻希シリーズ2作目。やっぱりおもしろい。
    スピード感ある内容で、前作同様一気に読み終えました。
    複雑に絡み合う人間関係とそこに潜み発生する事件。そして、その隙間に入り込む神出鬼没の背望会リクルーターと麻希達の攻防。
    劇画タッチのストーリー展開で、ハラハラドキドキの場面に思わず笑っちゃう家族の揉め事を絡めていたり、そんな刑事いる?と思う様な関西のオバちゃんやオジさんが登場したりとクールになりすぎないところもこの作品の良いところ。

    リクルーターってもしかして麻希のストーカー⁉︎ と思ってしまうほど彼が麻希に固執するのは何故?
    麻希の家族の今後の展開はどうなるの?
    などなど気になる...続きを読む

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  • アゲハ 女性秘匿捜査官・原麻希

    ぜひご一読を

    記念すべき原麻希シリーズ第1作目。
    異色の女性警察官 原麻希が天才的な捜査能力と男顔負けの行動力で難事件を解決に導いていく。
    警察官と言う職業柄、生真面目でお堅い女性かと思いきや、そこそこ軟派なヒロイン麻希。
    歳の離れた夫とその連子(夫よりも歳が近い)、おませな一人娘、元カレ等々ヒロインに勝るとも劣らない魅力的な登場人物達と繰り広げるのは、警察崩壊を企むテロリストとの命をかけた攻防というなかなかのストーリー展開。
    最後は可愛く乙女な麻希に変身⁉︎ととにかく面白かったです。
    ストーリーのテンポの良さもあり、あっという間に読み終えてしまいました。
    女性作の警察ものは初めてでしたが、「あ...続きを読む

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  • 猟奇犯罪捜査班・藤堂比奈子シリーズ【本編全11冊 合本版・電子特典付き】

    おススメです‼️

    合冊版、しかも11冊分。
    正直、読み終えるまで何日かかるんだろうと、購入後、若干不安を覚えたのですが、物語自体にスピード感があり、読み始めたら次が気になってしまってあっという間に読了しました。

    面白かったです。
    中心となる厚田班の面々、これがいい奴ばかりでチームワークも◎、後半から加わる御子柴が若干難ありですが、そこはご愛嬌のレベル。
    班全員で事件解決に奮闘する姿に胸が熱くなります。
    厚田班をサポートするメンバーや、ヒロイン比奈子を取り巻く人達もとにかく心優しい素敵な人ばかり。この作品の最大の良さがそこだと思います。
    ホラー小説というだけあって、猟奇的なシーンも多々有りますが、...続きを読む

    #感動する #ドキドキハラハラ #泣ける

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  • インジョーカー 組織犯罪対策課 八神瑛子

    ハードボイルドです

    八神瑛子シリーズの4作目。
    前作で、夫殺害の真相に辿り着き、自分なりの落とし前をつけた瑛子。
    もしかしたらシリーズはこれで終了⁉︎と思っていましたが、待望の続刊。
    どんな展開になるのかとワクワクして読み始めましたが、ある意味期待を裏切られました。
    これはもうこてこてのハードボイルド、ヤクザにチャイニーズマフィアに公安。後半は襲撃に次ぐ襲撃で人が死ぬわ死ぬわ。前作までのハラハラドキドキとは比べものにならないほど激しく、何度となく読む手を止めてしまいました。
    活躍に期待しつつ、心身ともに痛めつけられる瑛子に心が痛む反面、悪に立ち向かうその姿はカッコ良すぎて痺れます。
    また、気になってい...続きを読む

    #アツい #ドキドキハラハラ #カッコいい

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  • 迷路の始まり ラストライン3

    シリーズ3作目にして新たな展開を迎えたラストライン。
    METOと言う犯罪組織を追って、タイトル通り「迷路」に入り込んでしまう岩倉。
    意見の対立から捜査本部を追われ、独自に捜査を続けるはめになったり、犯人を追い込んだものの命の危険にさらされ負傷するなど、とにかく今回はスリリングな展開でハラハラドキドキの連続だった。
    私生活でも実里との長距離恋愛⁉︎が始まり、今後2人の関係もどちらに転ぶかわからなくなって来た。
    今回の事件は一旦解決したものの、METOとの決着はまだ先になりそうで、まだまだシリーズとして楽しめそうだ。

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  • 変幻

    「同期」シリーズ最終作(多分)。
    今回もボン(宇田川)と蘇我の2人が同期の大石を救い出すストーリーが主軸となって、SITに組対に麻取と組織入り乱れての犯罪捜査が展開します。
    お馴染み植松&土岐のおじさん同期コンビに、今回登場のベテラン荒川と若手の日野。
    更に、安積班シリーズの相楽、他にも魅力的で一癖ある登場人物達がボンの周りに集まってきて、物語は面白さを増していきます。
    いつものことながら、ラストはスリリングで迫力ありますよ!
    このシリーズ、本当にこれで終わりなのでしょうか。
    ぜひ、5年後、10年後のボン達のストーリーを期待しています。


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  • 警官の目

    今回も👍

    「警官の貌」に続くアンソロジー集。
    前作がとても良かったので、早速こちらも読んでみましたが、さすが期待を裏切りませんでした。

    今野敏氏:好きなシリーズの短編
         萩尾警部補もの、特に短篇は人情味アッ
         プで◎

    五十嵐貴久氏:私にとってはお初の作家さん。
           途中、あまりにやるせない話で読む
           のが辛くなりましたが、終わってみ
           れば感動

    三羽省吾氏:こちらもお初でしたが、後味の良い、
          心暖まる話。
          主人公の佐田も良かったですが、脇役
          の那智、いい味出してました。
          
    誉田哲也氏:正直、「裏切り」...続きを読む

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  • 割れた誇り ラストライン2

    今回もなかなか厄介な事件、さすが事件付いているガンさんです。
    しかも、自身(の脳)をつけ狙う組織に送り込まれたと思われるエージェントまで登場して、ややこしい事この上ない状況。
    それでも、実里という恋人の存在に支えられて、精力的に捜査に邁進するガンさんの姿は、決してスマートではないけれど高感度大です。
    毎回巻き起こる事件の内容もさることながら、実里との未来、川嶋との対決と今後のガンさんから目が離せません。
    堂場さんのシリーズはこれで2つ目ですが、今回もあっと言う間に読み終えてしまいそうです。




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  • ラストライン

    本庁捜査一課から所轄の南太田署に赴任した岩倉。
    赴任の理由は、サイバー犯罪対策課からその脳を狙われたから⁉︎
    ???と思われた方、早速読んでみて下さい。
    決して、異色の刑事物じゃありません。王道の刑事物です。

    赴任早々、事件勃発。
    捜査を先導する捜査一課の刑事と対立するも、粘りの捜査で真実にたどり着こうとする岩倉。
    定年まであと10年と言いつつ、精力的に捜査に奔走する姿は渋くてカッコいいです。
    家庭はとっくに崩壊していても、癒してくれる若い彼女がいたりと、私生活もなかなかやり手のようで、良い意味で色気のある男です。(ちょっと褒めすぎかなぁ)
    文春に連載されていた小説なんです...続きを読む

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  • 砂丘の蛙

    片倉康孝シリーズの2作目。
    今回は、康さん自身が犯人に襲われ負傷するというピンチに見舞われますが、同僚や後輩、他県の警察と共に、いつも通りの地道な捜査を積み重ね犯人を追い詰めていきます。
    実際に起こった事件を題材に取り入れているのか、妙にリアリティーがあり、事件の関係者も多くて、後半過ぎまで事件の全容が解らず、謎解きが楽しめる点もGOOD。
    今回も満足の読み応えでした。
    次回作も期待しています。

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  • 闇の叫び アナザーフェイス9

    シリーズ最終作は、児童虐待という今までで一番重たく悲しい事件の捜査。
    自分と優斗の姿を重ね合わせ、いつになく冷静さを失い心乱れる大友だが、家族や仲間達に支えられ事件解決に奔走する。

    最終作に相応しく⁉︎、まさにオールスター総出演。優斗に柴、敦美は当然のことながら、お久しぶりの福原、後山、聖子さん、他作品の村野や岩倉に名前だけの登場ではあるが西川に沖田と、出てくるたびに「わぁ、豪華」と得した気分になった。
    読んでいてかなりヘビーな展開だった(辛かった)が、出演者に救われた感じがある。

    全作読んでみて、アナザーフェイスはやっぱり良かった‼︎
    これから読む方、途中まで読んだ方、ぜひ...続きを読む

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  • 潜る女 アナザーフェイス8

    今回は、内偵捜査が専門の二課からの依頼。
    しかも、犯人と思しき女性に接近して真相を探るというもの。優男の大友鉄には、まさにうってつけ⁉︎の任務。
    いつもとは違う展開がとても新鮮で、あっという間に引き込まれていきました。
    全体の話としてはテンポも良く面白かった反面、みんなが傷ついてしまうと言うあまりにも切なく悲しい結末。
    あの高畑が被害者だった事も衝撃でした。
    後味の悪さに支配されそうなラストでしたが、大友・柴・高畑の絆と、優斗の存在に救われて穏やかな気持ちで読み終えました。
    次作はいよいよシリーズ最後の物語。
    あと一冊で終わりかと思うと少し寂しいです。




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  • 共犯捜査

    今作は、福岡県警の皆川が主人公。
    児童誘拐事件を解決すべく奮闘する物語。
    いったい誰が犯人で、何が目的の誘拐なのか。
    事件は二転三転し、関わる人間も多くて、なかなか全容は見えてきませんでした。
    しかし、解決してみれば、その真相は信じ難く、家族を崩壊へと導くもので、後味の悪さでいっぱいになってしまいました。
    重厚で読み応え充分でしたが、正直、読み疲れは否めません。
    それでも不思議と読みたくなるのですよね、堂場さんの作品って。
    主軸となる物語(神谷と凛の関係も含む)が結構重たいせいか、スピンオフも自然と重たくなるのかなぁ?
    まだ3作品ほどあるようなので、覚悟して⁉︎全部読破したいと...続きを読む

    #ダーク

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  • 黄昏の光と影

    久しぶりに正統派の警察小説を読んだなという感じです。
    定年間近の刑事が、ひたすら「地取り」を繰り返しつつ、長年の経験とその中で培われた刑事の勘を頼りに犯人に迫って行く。派手さは無いけれど、本当に読み応えのある一冊でした。
    ラストのどんでん返しもお見事、面白かったです。
    シリーズ作品の様なので、そちらもぜひ読んでみたいと思います。

    #切ない

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  • 愚者の連鎖 アナザーフェイス7

    エピソード0から順に読み続けてきたが、私的には今作が一番面白かった。
    取り調べを重ねる中、明らかになる真相は、ヤクザに半グレ、容疑者強奪からの奪還、犯人逮捕時の大捕物、最後は検事の不祥事と、盛りだくさんの内容で展開もスピーディー、十分楽しめた。
    ラストには、後山が警視庁を去ると言うオマケ付きで、シリーズもあと2作となった今、刑事としての大友鉄、父親としての大友鉄が今後どうなっていくのか、色々と想像したり推理したり、別の意味でも楽しんでいる。

    それにしても、大友は狙撃された後、爆破に巻き込まれたり、今作では後頭部を殴られ、一時意識を失うなど、そこそこ危険な目に遭っているのだが・・・「そ...続きを読む

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  • 欠落

    「同期」シリーズ2作目。
    宇田川、蘇我に続き3人目のが同期である大石陽子が登場します。
    前作は、宇田川が蘇我をピンチから救いましたが、今回は宇田川と蘇我が大石をピンチから救い出す展開に。
    前作も登場した植松、土岐に加え、今回は佐倉と新谷と言う2人の刑事が新たに加わり、事件解決に奔走します。
    今作も公安の壁にぶつかりながら、熱い信念の元、突っ走る宇田川。
    物語は前作同様、中盤からテンポアップして、迫力あるラストへとたたみかけていきます。
    今回も面白く読ませていただきました。
    次作がシリーズ最後の様です。早速、読みたいと思います。

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  • 確証

    盗みの話も良いです!

    「常習犯」と言う短編を事前に読み、それが良い作品だったので他にも作品がないかと探していたところ、シリーズ化している事を知り早速読んでみました。
    警察小説と言うと、どうしても「殺人」がメインですが、こちらは「盗み」がメイン。
    主人公のハギさんこと萩尾警部補が、相棒の武田秋穂巡査部長とともに3件の窃盗・強盗事件の謎に挑みます。

    正直、盗みがメインの話とはどんな展開になるのか興味もあったのですが、面白く、人情味もあって、心に染みる後味の良い内容で、本当にいい意味で期待を裏切られました。
    ハギさんの長年の経験と勘、そして捜査三課としての誇りと意地が、捜査を解決へと導いていきます。
    勿論そこには、相棒...続きを読む

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  • 高速の罠 アナザーフェイス6

    怪我の療養のため長野に里帰りしていた大友鉄。
    その大友のもとを訪れるため、高速バスに乗った息子の優斗が突如行方不明となる。
    幸い優斗は無事に見つかるが、実は、監禁・拉致だった事が判明して困惑する大友。
    更に事件は、埼玉、長野両県警にまたがり、面倒な展開となっていく。

    優斗の出番が多く、大友の父としての顔がいつもより鮮明に描かれていた様に思いますが、それでもエピソード1から順に読んできた者としては、更に刑事色が強い作品になってきたなと感じます。
    捜査の展開にどんどん引き込まれてしまい、特に中盤からはあっという間に読み終えてしまいました。
    ラストには、久しぶりに福原も登場して、捜査...続きを読む

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  • 複合捜査
    ネタバレ 購入済み

    検証捜査の兄弟編とのレビューを見て読みました。
    当然、検証捜査特命班メンバーの桜内が主役だと思っていたのに、なんと主役はその上司、若林。
    部下に恵まれず、彼らの失態続きでほぼほぼ出世の道を絶たれてしまった気の毒な男です。
    が、この若林、それでめげる様な男ではありませんでした。
    空気を読まない、野心や情熱をたっぷり持ったウザいおじさん刑事だったのです。

    前半は、若林一人が空回り・暴走している感じが好きになれず、読むのも停滞してしまいましたが、中盤から後半、特にラストにかけては流石の迫力とスピード感で、あっという間に読み終えてしまいました。
    好きなれないキャラの主役若林でしたが、何...続きを読む

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  • 親子の肖像 アナザーフェイス0

    アナザーフェイス本編を読むにあたり、その前日談とも言えるエピソード0があると知り、どうしても先に読んでおきたくて急ぎ購入し読みました。
    主人公 大友鉄が所轄から警視庁捜査一課に上がり、更に現場刑事から総務課へ何故移動することになったのかが、6つの短編を通して描かれています。
    事件解決とは別に、家庭(特に息子)との繋がりも追うという今までと一味違った刑事物で、時に切なく、心温まる物語です。
    ラストには、作者と元警視総監の対談と言うおまけ付き。
    アナザーフェイスの予習が終了したので、早速、本編に取りかかりたいと思います。



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  • 警官の貌

    GOOD👍

    もともとは、今野敏さんの「常習犯」が読みたくて購入したのですが、他まったくタイプの違う3作品も一度に読めて、すごく得した気分です。

    1作目:今野敏氏の萩尾警部補作品、人情話です
    2作目:誉田哲也氏作品、私的にイヤミスです
    3作目:福田和代氏作品、最近の世相を反映した話で外国人犯罪を取り上げています
    4作目:貫井徳郎氏作品、裁判員制度について考えさせられる話です

    短篇とは言え力作揃いでおススメの一冊です。

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  • ST 警視庁科学特捜班 毒物殺人<新装版>

    怪しげな団体、SCアカデミーが主催する自己啓発セミナーへ通う人気女子アナの秋子。
    秋子の彼氏はセレブな青年実業家、岩谷。
    その岩谷は、SCアカデミー会長の白鷺と知り合いで・・・

    絶対何かあるよね!と期待させるシチュエーション。
    フグ毒だのSMだのと次から次に出てくる仕掛けにビックリしたり感心したり。
    犯人は大体予想のつく展開でしたが、それでも十分に面白く楽しめました。
    STの活躍も見事でしたが、それをフォローする捜査一課の菊川が良い味出してました。
    皮肉屋で横柄なオジさんだけど、物語を引き締めるのには欠かせない存在です。
    次はどんな事件展開? STメンバーと菊川はどう絡んで...続きを読む

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  • ST 化合 エピソード0 警視庁科学特捜班

    ST結成10年前の物語。
    百合根もSTメンバーも登場しない、菊川が主役のストーリー。
    捜査一課に上がって1年、やる気満々で青臭い菊川がとても新鮮です。
    所轄の滝下とコンビを組んでの捜査では、そのやり方に戸惑いや不安、不満を感じつつも、真相究明の為に突き進んでいく菊川。
    その姿は、今の菊川にも十分通じるものがあります。
    とは言うものの、10年後と言う歳月は菊川をすっかりふてぶてしいオジさんに変えてしまいました(笑)
    現在とのギャップを楽しみたい方はぜひ読んでみて‼︎
    もちろん、話の中身も重厚で読み応え十分、菊川を知らない人でも楽しめる一冊です。


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  • ST 警視庁科学特捜班 エピソード1<新装版>

    科学特捜班の優秀で個性的過ぎる5人のスペシャリストが、生真面目で弱気なキャップの元、事件を解決に導いていく。

    とにかく5人が個性的すぎて、リアリティにかけるなぁとか思いながら読み始めましたが、そんな思いはすぐに何処へやら、面白くてどんどん引き込まれていきました。
    科学者がメインのせいか、専門用語や学者の名前など結構出て来ますが、それほど苦にはならず、むしろ「へぇー、そうなんだ」と妙に感心したり、納得したりしながら読んでいました。
    個性的な5人に目が行くせいか、異色の警察小説との印象が強かったのですが、話の展開は王道の警察小説です。
    とにかく、面白いので是非一度読んでみて下さい。

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  • 裏切りの日日

    百舌シリーズを読むにあたり、エピソード0的物語があると知り.「まずはそこからでしょ」と早速手にした一冊は、男臭く、久々にハードボイルドを読んだ満足感でいっぱいだ。

    それにしても、虚しく悲しいラスト。
    最初から最後まで裏切りの連鎖、まさに一寸先は闇。
    確かに桂田は悪いことに手を染めていたけれど、じゃあ、津城が本当に正義だったのかと言うと、それもはっきりしない。
    人生に裏切られ命を落とした桂田がただただ哀れでならなかった。
    でもこの感じ、この重苦しい感じがまさに「百舌」に繋がって行くのだろうと、この先にある本編に期待してしまう。
    早々に次を読みたいと思う。





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  • 凍る炎 アナザーフェイス5

    これまでの作品の中では一番面白かった。
    実は、前作の「消失者」が私の一番だったのだが、今作はそれを越えたと思う。
    事件の背景の大きさや複雑さに、戸惑い悩みながら地道な捜査を続けるが、なかなか見えてこない真相に疲労と苛立ちを募らせる大友鉄。
    父親としての姿もさることながら、今まで以上に刑事として捜査に臨む姿が描かれており、刑事物としての読み応えが増した様に思う。
    新しい展開は、佐緒里との偶然⁉︎の出会い。
    事件を通して出会うとは、あまりに出来過ぎだなぁとは思うものの、嫌な感じは無く、むしろ応援してしまうのは鉄の人徳だろうか。
    ラストは、事件が100%解決を迎えられずにモヤモヤする中、...続きを読む

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  • 検証捜査

    警視庁捜査一課から伊豆大島の警察署に左遷された神谷。
    そんな彼が「特命」の名の下、警察庁への出向という形で東京に呼び戻される
    神谷以外にも、日本各地から4人の刑事達が召集されており、警察庁のキャリア官僚をキャップに据えチームを編成。
    神奈川県警及び警視庁の犯人捏造・事件隠蔽に関わる組織の闇を暴いていく。

    捜査に於ける相手側からの抵抗や妨害、急造チーム内でのわだかまり、信頼していた人間からの裏切りと、様々な困難にぶつかりながら真犯人を追い詰め、逮捕に至るラストは圧巻の展開でした。
    面白かったです‼︎
    作者によると、これはシリーズ物ではないらしいのですが、スピンオフ的な作品が5作ほ...続きを読む

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  • SP3 薬師寺涼子の怪奇事件簿 短編集

    コミックオリジナル作品の短編集です。
    田中芳樹さんの生み出したキャラ(お涼サマ)が、出張した感じ⁉︎でしょうか。
    いつもの怪奇事件とは一味違って、こちらはこちらで面白かったです。
    3作目で登場した「ウパシカムイ」は、いつものバケモノではなく、むしろ妖精⁉︎
    怪奇事件ではなく、ファンタジーの世界でしたね。
    たまには、こういう試みも新鮮で良いのかも。
    次回も期待しています。
    もちろん、オリジナルのバリバリ怪奇事件も首を長〜くして待ってまーす‼︎



    #泣ける #ハッピー

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  • SP2 薬師寺涼子の怪奇事件簿 短編集

    お涼サマは、ひとりっ子ではなかったのです。
    お姉さまがいたのです。その名は薬師寺絹子。
    お涼サマに勝るとも劣らない美人。
    超高級和服を着こなす儚げな容姿。
    果てしなく怪しくて妖しい女性なのでした。

    薬師寺絹子初登場の「呪われたダイヤ」他、お涼サマの短編集第2弾です。
    いつもの怪奇事件とは違い、お涼サマの過去から現在をちょっとだけ覗き見した感じです。
    いつもと違う新鮮なストーリー、必見ならぬ必読です。

    #ハッピー #笑える

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  • SP 薬師寺涼子の怪奇事件簿 短編集

    お涼さまの短編集、こちらも期待通り面白かったです。
    一部、電子版のみの作品ということで、ちょっと得した気分も味わえました。
    普段漫画はほぼ読まない(あまり興味がない)のですが、魅力的な作品に出会ってしまうと話は別になりますね。
    絵のチカラって、やっぱり偉大だわ‼︎
    シリーズ読破を目指します。

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  • ST 警視庁科学特捜班 黒いモスクワ

    ST初の海外出張。
    モスクワで、殺人事件の捜査にあたる。

    舞台はモスクワ、とうとうSTの海外進出。もちろん菊川も一緒です。
    今回も、粉塵爆発だのポルターガイストだのと、怪しげな問題を次々に解決していきましたが、ちょっとした科学のお勉強の様でもあり、面白く・興味深く読みました。
    それと、事件とは別ですが、菊川の別の一面が見えてビックリ‼︎
    飛行機が怖い翠の手を握っていてあげたり、思い悩む百合根を飲みながら励ましたりと、皮肉屋で横柄な態度は何処へやら、良いオジさんのポイントアップです。
    菊川好きかも。







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  • 石の繭 警視庁殺人分析班

    ドラマを見てからずっと気になっていたものの、なかなか読む機会がなかった麻見和史さんの「殺人分析班」シリーズ。
    この際、大人買いして全作を一気に読んでしまうつもりですが、記念すべきその一作目がこの「石の繭」です。

    ヒロイン如月塔子が所属するのは、早瀬泰之係長率いる警視庁捜査第一課殺人犯捜査第十一係。 
    他に、門脇仁志、鷹野秀昭、徳重英次、尾留川圭介の4人の先輩刑事が所属する。
    特に鷹野は、捜査一課の中でも一目置かれる存在で、細かな観察と推論を積み重ねる捜査で検挙率が群を抜く優秀な刑事。
    しかし、普段は飄々として掴みどころの無いちょっとした変わり者。
    そんな鷹野は塔子の指導係。鷹野...続きを読む

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