あらすじ
定年まであと10年のベテラン刑事・岩倉剛。
その特異な記憶力と勘を武器に、相棒の若い女性刑事とともに事件を追う!
定年まであと10年の岩倉剛は50歳になる誕生日の目前、捜査一課から所轄の南大田署に異動となる。
その直後に管内で独居老人が殺される事件が発生。
彼は、元交番勤務で同じく異動してきたばかりの後輩女性刑事・伊東彩香と共に事件の捜査に加わる。
一方、さらに管内では新聞記者の自殺が発覚し――。
行く先々で事件を呼ぶと言われるベテラン刑事。
アナザーフェイス・シリーズに次ぐ新たな警察小説の誕生!
週刊文春に連載され話題となった、待望の新作第一弾。
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Posted by ブクログ
捜査が間違った方向に行きそうになった時、ストップをかける「ラストラインを守る男」
定年まであと10年のベテラン刑事・ガンさんこと岩倉剛が主人公の警察小説。
今この時点で8作品が刊行されていて、テレビドラマ化もされている人気シリーズ。
堂場瞬一の他のシリーズと比べると特徴がない気がしていた。しかし、それはただの先入観で、読み終えて間違っていたことに気付いた。
ベテラン刑事が地道に捜査をしていく姿が丁寧に描かれていて、警察小説として引き込まれる。行く先々で事件を呼ぶ刑事という設定も良い。新人女性刑事・伊東彩香とのコンビは、教育係として捜査のイロハが描かれていてなかなか面白い。
ストーリーは、独居老人の殺人事件が発端となり、新聞記者の自殺、過去の大型事件も絡み合い、事件の謎がひとつずつ解明されていく。じわりじわりと進む展開に、いつのまにか夢中になって読んでいた。
他のシリーズから、アナザーフェイスの大友鉄、警視庁失踪課の高城賢吾が登場してニヤリとさせられた。この『ラストライン』はすでに数作品出ているので、追いつけるかわからないが、主人公の捜査と同じように地道に読んでいきたい。
は〜読み終えた…
同時に別の刑事ミステリを読んでたこともあり、ガンさんの女性部下に対するコンプラ意識や教育姿勢、研究者も注目する記憶力、そして長年の刑事の勘という頼もしさにこんな上司欲しい…という感想しか出なくなった
Posted by ブクログ
非常に記憶力のよいベテラン刑事の岩倉。
新人の女性刑事とペアを組むことになる。
ある殺人事件が1つに繋がりそうで繋がらない。
どういう結末になるのかと夢中になりました。
どうやら大友鉄と仲が良いようです。
第二弾も楽しみになりました。
Posted by ブクログ
家族を捨てて若い女に走ったベテラン刑事(事件に関する記憶力が抜群)岩倉を描いたシリーズ。本作では新任の彩香刑事チャンとバディを組んで、「山一證券事件のホイッスルブロワーを自殺に追いやったワルが20年後 何者かに復讐される」っていう事件に挑戦する。
まあストーリーよりキャラ造形で魅せる作品ゆえ、プロットやトリックにはさしたる新味も深みもない。
長さも手頃だし、スラスラ読めて時間つぶしには最適の一冊。
アナフェスピンオフというか、追跡調査課や鳴沢了の名前も随所に出てくるし、これはもう堂場警視庁バースというか堂場版ジャスティスリーグというか(@_@)
こうなったらもう、全シリーズの刑事キャラが一同に会して巨悪と戦う堂場版アベンジャーズ的な作品を期待したいところ(もう書かれてるのかも知れないけど)。
(以下続刊)
2024/06/02
#5246
Posted by ブクログ
(2023年11月29日から12月3日にかけて読破)
定年まであと10年のベテラン刑事の岩倉剛は、50歳の誕生日の前日に、捜査一課より南太田署に配属されるが、早々に管内の独居老人の殺人事件が起きる。実は、異動先で必ず事件を呼ぶと言われる岩倉。元交番勤務だった後輩・伊東彩香と捜査に加わるが、さらに新聞記者の自殺が発覚してしまう。果たして、二つの事件に関連はあるのかー?
Posted by ブクログ
ガンさんのシリーズ1作目
殺人と自殺
関係がある様な無い様な…無い様な…
から、いきなりの展開で
そこから読み進めた中で転々としていた情報が
するすると繋がってく感じが
すごく好きだった
作品に入り込み、自分なりに犯人を予想した時
他の刑事と同様に真実を知り恨みを理由に殺し、自殺したのかと思った
もっと複雑でお金で人は殺せるし結局我が身が1番という傲慢な犯人とその周りによるものだった
日常の描写も多くあり、生きている感じがするシリーズですごく好き
Posted by ブクログ
話の展開が この手の小説では久しぶりに面白かったです。只この作品は聞いた事がある人物が沢山登場して流石と思いました。この作品も又シリーズ物だそうですが、今回のコンビは面白そうです。
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ベテラン岩倉刑事の先読みの鋭さ・記憶力の良さとタッグを組む新人彩香の成長と岩倉の指導が小説の展開を面白くしている。また、実里との関係が警察小説の中で清涼感になっている。今後の実里の女優としての成長がとうなるかも興味津々である。
本庁捜査一課から所轄の南太田署に赴任した岩倉。
赴任の理由は、サイバー犯罪対策課からその脳を狙われたから⁉︎
???と思われた方、早速読んでみて下さい。
決して、異色の刑事物じゃありません。王道の刑事物です。
赴任早々、事件勃発。
捜査を先導する捜査一課の刑事と対立するも、粘りの捜査で真実にたどり着こうとする岩倉。
定年まであと10年と言いつつ、精力的に捜査に奔走する姿は渋くてカッコいいです。
家庭はとっくに崩壊していても、癒してくれる若い彼女がいたりと、私生活もなかなかやり手のようで、良い意味で色気のある男です。(ちょっと褒めすぎかなぁ)
文春に連載されていた小説なんですって。
2度目になりますが、ぜひ読んでみて下さい!
Posted by ブクログ
ベテラン刑事と新人刑事のコンビもの。
これまでのシリーズに関連した人も登場し、たまに懐かしさを覚えながら読めました。
後半部分から、あれよあれよと話が展開していき読み止まれませんでした。
この後に続く2、3も読んでみたいですね。
Posted by ブクログ
新シリーズは50歳になるベテラン刑事と交番勤務から所轄に引き上げられたばかりの若い女性刑事。まずは、登場人物紹介の巻って感じかな。蒲田には結構長く住んでたので、個人的には懐かしい。しかし、50歳でちと老け込みすぎ。まだまだ若いやん! 今度(2020/6/29)にテレ東でドラマが放送される予定らしく楽しみだが、村上弘明さんはいくら役者さんが若く見えると云っても年取り過ぎやろ!
Posted by ブクログ
まもなく第2弾が刊行予定とのこと楽しみです。彩香の成長も楽しみだし、実里との関係の進展はあるのかな。もちろんベテラン刑事としての活躍も期待しています。
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堂場さんの他の刑事物に登場していた岩倉剛、通称ガンさんのシリーズ。
とにかく記憶力が桁外れに良いガンさんは、サイバー犯罪対策課に頭脳の解析協力を求められていて、それに別居中の妻も関わっていることから、逃げ回っている。
それで今回、捜査一課から所轄への異動願いを出したところからのスタートとなっている。
そんなに事件も多い場所ではない…と思っていたのも束の間、いきなりの殺人事件に巻き込まれる。
新人女性刑事の教育も任され、若い恋人との関係もある。
これからの続きも楽しみ。
2025.3.8
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初めて読んだ堂場さん。面白かった。やっぱり少し前に読んだ警察小説?と違ったのは人物描写の細かさなのかなー。探したら実際にこういう人たち、いそうというリアル感。続きが楽しみ。
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岩倉刑事のカンの良さ、記憶が抜群ただこの刑事に恋人がいる。離婚がまだ娘が卒業するまでと奥さんとの間で話が済んでいる。この後の本は読んでいるが初めの本なので少し読んだ思いが違う。
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岩倉の人物像がまだ頭の中で出来上がらない。
記憶力がいい以外の個性が見えなくて、年下の恋人に違和感があり…
ちょっとまだわからないけれどシリーズ読み進めてみたい。
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家にあった第2作が面白かったので第1作を購入して読んだ。
今年の6月にテレ東で放送された2時間ドラマ版を見ており、とはいえ流し見のような感じだったので実は誰が犯人だったかなどはあんまりハッキリとは分かっていないものの、ドラマで伊東四朗がショットガンを構えていたのをやけに強く覚えており、その場面が出てくるのを楽しみに読み進め、あのショットガンは一体何だったのか早く知りたいと思っていたらその場面が出てくることなく終わってしまった。あのショットガンはドラマオリジナルだったのだ。
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本庁捜査一課から所轄に異動したベテラン刑事が主人公の新シリーズ。
堂場氏のシリーズものは決して王道をゆく刑事が主役にならないのですが、本作の岩倉刑事も何やらいろいろ訳ありっぽい。事件オタクとでも言うべき過去の事件に関する知識と記憶力、変に警視庁内部に顔が広いところ、 そんなにモテそうな雰囲気を感じない描写なのに家族とは離婚を前提にした別居状態で若い舞台女優と付き合っているなど、人物像の理解が難しい人です。
一冊だけではシリーズとしての個性を感じることができなかったので、もう少し読んでみよう。
Posted by ブクログ
読み終わってから調べたら、「ラストライン2」「ラストライン3」まで出てるんですね。知らなかった。
もうすぐ定年の岩倉刑事と新人の伊東刑事のコンビで事件の謎を解く。
刑事ものの内容としてもよかったが、岩倉が若い伊東を見て「若いとうのは一晩寝て、おいしいものを食べれば体も気力も回復するんだな」って感心しているシーンが印象的だった。もちろん私は岩倉の気持ちがよくわかる方の年齢です。
続編も読みたいと思います。
Posted by ブクログ
定年まであと十年のベテラン刑事岩倉剛。五十歳の誕生日の目前、捜査一課より南大田署に配属となった直後に管内で独居老人が殺される。異動の先々で事件を呼ぶと言われる岩倉は、元交番勤務の後輩・伊東彩香と捜査に加わるが、さらに新聞記者の自殺が発覚。二つの出来事に関連はあるのか―。
新シリーズ第一作。舞台が懐かしい街なのがうれしい。過去の堂場作品のシリーズが出てくる。途中の展開が物語の進行に全く結びついていないが、それでいいのか。
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警察小説の新シリーズ。定年まであと10年のベテラン刑事ガンさんこと岩倉剛、相棒は元交番勤務の後輩・伊藤彩香。
一人暮らしの老人の殺人事件に、新聞記者の自殺が発生し、事件は25年前のバブル期の不正融資事件へと繋がっていく。
Posted by ブクログ
定年まで残すところ10年。残る者たちに何を引き継ぐのかを意識しながら任務に就く主人公。年齢的には同世代なのに、私の方は日々に追われあたふたし続けています。世間では社会システムの変化とともに、個人が蓄積した経験やデータをどのように活かすのか...貴重な財産が次の世代に、引き継がれることを願ってやみません。今後のシリーズに期待。
Posted by ブクログ
『アナザーフェイス』が完結した後の、新シリーズらしい。
高齢社会を反映してか、主人公は定年まであと10年という刑事岩倉剛。
大学教員の妻とは実質離婚、娘が夫婦の通信係のよう。この刑事、記憶力が抜群で(扱った事件を題材に本を書くのが将来の目標!)、妻が大学での研究材料(モルモット?)にしたいと、狙っているとか。
この家族関係が今後どうなるのか、本筋の事件より興味深い(笑)
その一方肝心の事件は、独居老人の殺しと新聞記者の自殺がどう関連するのか、どうにも捜査の動きがのろく(無駄に頁を費やしている?)、真相解明まで(最終頁まで)やたら長く感じた。
しかし、岩倉とバディを組む新米女性刑事伊東彩香との掛け合いは面白く、来月刊行予定の第2弾に期待したい。
Posted by ブクログ
2月-2。3.5点。
新シリーズ第一作。捜査一課から南大田署に異動になった、50歳の刑事。新人女刑事の教育係を依頼される。
高齢者の一人暮らしが惨殺され、容疑者が確定されるが、難航。一方で新聞記者の自殺も発生。
新シリーズ第一作目。丁寧に描写されているイメージ。
まあまあ。次作に期待。