【感想・ネタバレ】罪の年輪 ラストライン6のレビュー

あらすじ

自分史上最高齢の容疑者と対峙する岩倉刑事

87歳の元小学校教師が殺された。自首してきた同い年の男性は60年前からの知り合いだというが、なぜか動機だけは頑なに語らない。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

面白かった!

普段はストップをかけるガンさんが自分の思考にハマっていくのが珍しい。

加害者に同情してしまう結末だった。
学生運動で騙され、家族を辱められ、ずっと苦しかっただろう。
被害者が殺されて良かったとは思わないが、穏やかな最期は迎えられなくて当然だとは思う。
気持ち悪い嗜好で理解できない。

このシリーズ通して描かれるガンさんの人生。
以前の作品の感想でも書いた気がするが、こんなにも作中の人物が生きている感覚になる作品はないと思う。

あと10年。楽しみ。

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2024年05月10日

Posted by ブクログ

愉しんでいるシリーズの小説で新作が登場すると、遠方の友人や知人の消息に触れるような気がして凄く愉しくなる。「ガンさん」こと岩倉刑事が活躍する「ラストライン」シリーズの新作が登場した。頁を繰る手が停め難くなってしまい、ドンドン読み進めた。「意外な展開」に引き込まれてしまう。「年輪」という題名に在る語が、色々な角度で意味深長だと思った。
シリーズの最初の作品で、警視庁の岩倉刑事は捜査一課から南太田署に異動したところだった。定年退職迄の10年を有意義に過ごそう等と、多少訳アリでもあって、考えが在って希望して異動していた。その後は立川中央署に異動し、本作の現在も立川中央署に在る。
本作の冒頭、岩倉刑事の所に捜査一課への異動という打診が在って、定年延長で岩倉刑事の年代は65歳迄の勤務が可能になることから、更に10年の勤務を続けるというようなことに想いが巡っていた。そんな時、事件発生の報が入った。
河川敷で遺体が発見された。所持品から身元が判明してみれば、87歳の元小学校教員であった。殺害されたと見受けられる状況で、立川中央署に捜査本部が設けられ、岩倉刑事も捜査に参加することになる。
87歳の被害者は老健施設に住んでいた。歩行が不自由であり、車椅子を常用していた。深夜から早朝に施設から連れ出されるように出て、殺害され、遺体が棄てられたと見受けられる状況だった。
やがて「あの事件は自分が」という者が署に出頭した。出頭したのも87歳の男であった。
被害者も被疑者も共に87歳と高齢で、岩倉刑事は少し戸惑いながら捜査に臨む。が、捜査陣を戸惑わせたのは、被害者や被疑者が高齢であったということだけではなかった。被疑者は、被害者を殺害場所へ連れ出し、殺害して遺体を棄てた経過は詳しく供述し、関係の証拠も在るのだが、犯行動機に関しては黙秘してしまっているということだった。
そういう中、被疑者は被害者との関係に関して「60年以上も前からの知り合いだ」と言う。60年前に何が在ったのか、捜査陣は調べ始める。
その他方、岩倉刑事は被疑者の家族の様子に何か不自然なモノを感じ始める。そして事件の意外な真相が次第に明らかになって行く。「そう来た?」という展開になる。
こういうような物語である。立川中央署の刑事課で最年長の捜査員である岩倉刑事が、若い他の捜査員達と協力して難しくなってしまった事件の謎を解き明かす。
このシリーズは岩倉刑事の個人的な部分も描かれる。大学3年生になっている娘―娘とは会っているが、岩倉刑事は離婚した。―や、交際している女性も登場する。更に、同じ作者の別シリーズの主要人物への言及や登場も幾分見受けられる。今般は事件の被害者、加害者の家族関係の対応ということで「総合支援課」の柿谷や秦が登場する場面が在る。
本作の岩倉刑事だが、設定上の生年は偶々自身と同じであった。これまで以上に親近感を覚えた。物語の最終盤は、これからも更に活躍して行きそうな感、「つづく」という雰囲気だったので次回作も楽しみにしたい。

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2024年03月13日

Posted by ブクログ

ネタバレ

 ヒーローではない主人公像というのが良いな。このシリーズは。
 謎の根底は、今回は、ちょっとアンイかもしれないが。

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2025年07月27日

Posted by ブクログ

なかなかにして面白かった。
ガンさんもシリーズが進むにつれて角が取れてきたように思う。

事件の裏側には悍ましい事柄が隠されていたが、過度に情感に訴えることなく過不足のなく描写されていたので気持ちを沈ませることなく良い意味で淡々と読めた。

捜査一課に移動になったということでこのシリーズはひとまず区切りになるのかな?

最近は個性的なキャラがいなくても良い作品はたくさんあるのだなと思い始めています。

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2024年10月15日

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ラストラインシリーズの待望の続編ですが、玉川上水で発見した老人の死体をきっかけに、犯人だと自首してきたこちらも被害者と同じ年齢くらいの老人という事件の動機を主人公の岩倉が暴いていく展開でした。
人は表の顔と裏の顔があるというのが動機を解くポイントなのですが、なかなか深い展開で面白い内容でした!
また続編に期待したいと思います!

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2024年07月06日

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真ん中くらいで何となく動機がわかってしまったが、それでも楽しめた。特徴ある部署にいるキャラが結局捜査一課に異動してしまうのは残念。異端のままでいてほしいのがファン心理

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2024年06月13日

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定年間近の岩倉刑事が活躍するシリーズ。今回の事件は胸糞悪いものでしたが定年も延長になりまだまだ活躍できるね。

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2024年03月30日

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ガンさんが新たな考えを持ち55才にしても学ぶことがあった事件。途中から動機はよめたけど、それでもたのしく読み切れた。

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2025年10月18日

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こんな結末でなければいいのにと思っていた通りの結末に、事件が解決してもモヤモヤした気持ちが残った。子を想う親の気持ちが切なくて、それぞれの立場でそれぞれの心の傷を思うと辛くなる。

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2025年07月14日

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読書期間;11月11日から12月2日

被害者と容疑者が80歳以上の高齢者。なぜ、高齢容疑者は動機を語らなかったのか、ちょっと不安だった。

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2024年12月02日

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最高齢者の殺人60年前からの知り合いと言ったが、家族のため家族みんな我慢していた。殺された教師 現在も時々居る昔も今も変わらない。自分の立場を利用するのは最高に卑怯。こんな人は教師になるべき人ではない.小村と言う人は、過去も相手を傷つけている。何故わからないことがわからない。

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2024年06月24日

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岩倉剛のシリーズ新作。今回も驚異の記憶力は健在で、現在いる立川署での事件に向かっていきます。
中盤ぐらいから、この流れだと嫌な感じになりそうと、思っていたら概ねそっち方面へ流れていき、その展開はあまり好きではありませんでした。

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2024年06月10日

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被害者も加害者も年齢は80代後半。
60年前の出来事が原因かと思われるも、全く意外な展開に。
刑事が、自分自身も納得出来る原因結果を求めて綿密に捜査する。
そんな姿勢がとても心地良かったなぁ〜の読後感。

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2024年05月09日

Posted by ブクログ

ガンさん、好きじゃないってこのシリーズ、いつも書いてるけど、それで評価を下げた訳でない。描かれている事件が分かるんだけど、好きじゃない。途中からきっとそうであろうと云うことが読めて、余計に辛い。で、本部復帰の話、さて、このシリーズは続くのだろうか・・・

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2024年04月26日

Posted by ブクログ

ダラダラと動機が分からず周辺でウロウロするのが最近の描き方なのか、いっつもおんなじような展開になってる。情報が多すぎて整理されないまま終わった感じかな。教員の不祥事と学園紛争との絡みがスッキリしないげんいんがかな

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2024年04月13日

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