あらすじ
警視庁に勤める原麻希は、以前捜査一課に勤務していたが、手柄争いに嫌気が差し、いまは鑑識課で働きながらふたりの子供を育てていた。ある日、麻希が自宅へ戻ると、息子と娘を預かったという誘拐犯からの電話が……。犯人の指示のもと、箱根の芦ノ湖畔へと向かった麻希だが、そこには同じく息子を誘拐されたかつての自分の上司、戸倉加奈子の姿があった――。女性秘匿捜査官・原麻希が誘拐事件とテロ組織に挑む、長編警察ミステリー。
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Posted by ブクログ
これは面白い。『十三階』シリーズが人と人の絆を骨の髄まで利用する非情さを前面に出しているとすればこちらは人と人の絆の強さを信じている。
誘拐事件、狙撃事件とあの手この手で警察を翻弄するテロ組織の執拗さに舌を巻きつつ、それでも『ダイ・ハード』ばりに身体を張って事件の真相に辿り着こうともがく主人公の姿は熱さそのものである。
他の追随を許さないスピード感はあるし、サスペンスと謎解きも隅々まで仕込まれていて感動すら覚えた。
Posted by ブクログ
また新しいシリーズに手を出してます
学習能力ゼロか!
面白かったからええじゃないか!
ええじゃないか、ええじゃないか、ええじゃないか(なんか祭り始まってる)
いやもう最初の20ページくらいでぎゅっと掴まれたしたよ!
大事よね、最初の20ページ大事よね
こうね、足首をぎゅっとね、長い髪の血まみれの女の人に…ってそれ話しのジャンル変わってきてるから!
最初の20ページで原麻希一家がぎゅっと濃縮されて、なんかおもしろそう!ってなりましたよ
上手い!ヨシエリさん上手い!(なんか略し始めましたよ)
そして相変わらず設定がイカれてるなぁ〜って感じで好き
優秀な刑事だったのに今は鑑識の主人公
夫はだいぶ歳上の刑事で謎行動が多くて
連れ子の息子は25 歳でニート
7歳の娘はおしゃまでかわいい!
この一家が今後もあれやこれややってくれるのかな?
もちろん追っかけますよ!
Posted by ブクログ
過去と現在を織り交ぜた展開でぐいぐい引き込まれた。
衝撃の展開ですごく面白かったー。
でも一番心に残ったのは、主人公と旦那さんとのエピソード。
すごくステキだった。
ラブストーリーを読んだ気分。
ホントよかった
Posted by ブクログ
警視庁鑑識課に勤める原麻希は、ある日子供を預かったと言う誘拐犯からの電話を受け、指定された箱根へ向かう。そこで、かつての上司・戸倉加奈子も息子を誘拐されたと言い…
8年前の事件が原因でかつての恋人と別れ、別な人と結婚した麻希。そしてその時に妊娠していたが流産した加奈子。それに加えて、かつての恋人・広田達也も今回の事件を追う事になり、容疑者が二転三転してハラハラしっぱなしでしたが、ようやく犯人の意図が判った時切なくなりました。正義とは?がずっと付きまとっていた気がしました。
麻希の旦那さんの原刑事も訳ありで、ラストやっと氷解した気がしました。
Posted by ブクログ
公安警察という組織は、秘密のベールに覆われて、隠密行動をするのが常だけに、ドロドロとした暗く、ダーティなイメージがある。隠蔽か、欺瞞か――法の番人たる警察組織にあって、法に対して超然的な組織が「公安」というものなのだと考えてきた。
本作でも、公安の超然ぶりはいかんなく発揮される。八年前の目を覆いたくなるような残忍な犯罪。それでも起訴されることなく、贖罪もされない者が、この物語の最初にして、最大の伏線である。
その後も作者は、実にリーダビリティの高い文章の中に、さまざまな伏線を織り込んでくる。事件の全貌はなかなか姿を見せず(それこそが公安が絡む事件の典型ではなかろうか)、しかし最後に明かされる事実によってそれまでの認識はひっくり返されるという確かな予感はある。ミステリー小説によくあるように、誰もが怪しい。やきもきしながら一気呵成に読んだあかつきに明かされる真実は……。
読んでいて楽しい小説だった。さまざまな出来事が起きて、いろいろな人物の交錯があり、その中から少しずつ見えてくる真実らしきもの。しかし、真実と思えることも、さらにその真贋は確かではない。この葛藤が物語を読み進める原動力となる。
最終章の焼き鳥屋で、最後の真実が明かされる。ここに及んで、読者はもう一度カタルシスを得ることとなる。
他のシリーズも読んでみたくなった。
Posted by ブクログ
警視庁 鑑識課に勤める原麻希(旧姓:佐藤)。
通称 ハラマキ。
「だから、私をフルネームで呼ばないで!」
ジョークもありますが、ストーリーはシリアスです。
2人の子供を誘拐された原は、指定された箱根に向かったが、そこにいたのは、やはり子供を誘拐されたかつての上司 戸倉加奈子。
物語は、嫌が応にも、8年前の事件へ。
二転三転する真実に翻弄される原。
裏切り者が、警察内部にも?
果たして、本当の真実とは、そして、「アゲハ」の正体とは。
ラストまで、息もつかせぬノンストップミステリー。
最後に、ホロリとさせます。
必読です。
Posted by ブクログ
女刑事が主人公だと若くて美人でスタイル抜群、みたいな描写をされることが多いような気がするが、ハラマキさんはそういう描写がなくて、感情移入しやすい。刑事になってるんだし、視点も鋭いし優秀な人なんだろうけど、なかなか家族との時間が持てなかったり、夫さんとギクシャクしちゃったりとパーフェクトじゃないところも親近感。
自分の仕事のせいで家族に被害が及ぶ可能性がある、と考えると刑事さんは子供持てなくなっちゃうので、そこは何とかできないものかと思う。刑事は個人情報を表に出さないで覆面して捜査できればいいのにね。
Posted by ブクログ
ハラマキシリーズです。
警視庁鑑識課の女性警察官の原麻希巡査部長の物語。
このシリーズは主人公が鑑識課所属なのに公安の物語なのか?
主人公の名前はハラマキ。「私をフルネームで呼ばないで」が口癖です。
Posted by ブクログ
2作目から読んでしまったけど、ネタパレなどはなく、気にせずに読めたと思う。読みやすくて面白かった。原麻希(ハラマキ)女性秘匿検査官。
凄く優秀な警察官で、元恋人との関係性も良き。最後の空港での描写がすごく良かった。
チープな感想でごめんなさい。
Posted by ブクログ
「雨に消えた向日葵」が良かったので、作家追いでw
著名な作家さんだったのに、お名前認識してませんでした。
「アゲハ」面白かったし、シリーズものなので、どんどん読んでいきたいと思います♪
ぜひご一読を
記念すべき原麻希シリーズ第1作目。
異色の女性警察官 原麻希が天才的な捜査能力と男顔負けの行動力で難事件を解決に導いていく。
警察官と言う職業柄、生真面目でお堅い女性かと思いきや、そこそこ軟派なヒロイン麻希。
歳の離れた夫とその連子(夫よりも歳が近い)、おませな一人娘、元カレ等々ヒロインに勝るとも劣らない魅力的な登場人物達と繰り広げるのは、警察崩壊を企むテロリストとの命をかけた攻防というなかなかのストーリー展開。
最後は可愛く乙女な麻希に変身⁉︎ととにかく面白かったです。
ストーリーのテンポの良さもあり、あっという間に読み終えてしまいました。
女性作の警察ものは初めてでしたが、「あたり!」です。
シリーズ全部読破します。
Posted by ブクログ
現在起きている誘拐事件と8年前に婦女暴行事件がリンクしながら進んでいく。
疑わしい人間が次々に出てくる。その中で黒幕はまさかの人物。8年前の事件が様々な人の人生を狂わし、新たな犯罪を生んでしまう結末が見事に書かれていた。
Posted by ブクログ
十三階シリーズに虜になり、順番逆だけど「ハラマキ」シリーズ突入。まあストーリや展開にかなり無理があり荒唐無稽な箇所も随分あるが、キャラクタ設定も良いしテンポが良いのでまた一気読みしました。しばらく本シリーズにはまりそうです。
Posted by ブクログ
「女性秘匿捜査官・原麻希」シリーズ第1作。
かつて警視庁捜査一課に勤務し、現在は警視庁鑑識課に籍を置く原麻希。独特の感覚から理論的に犯人を突き止めていくので、今でも捜査に行き詰まった捜査一課の刑事たちが頼りにしている。
そんな彼女の過去に関わる事件が発生し、我が子を人質に取られることに。犯人は誰で、目的は何なのか。過去との因果が明らかになることで、警察機構の暗部が見えてくる。
Posted by ブクログ
実は9作目を先に読んでの一作目。
これで元彼今旦那さんとの関係を把握。
人間関係も濃いが、ストーリー自体もなんでもありでドラマチック全開で、これくらいのほうが、非現実感に浸れて楽しめる。
エンタメとして楽しむに面白かった。
Posted by ブクログ
感想
読み物として面白いがどうしても現実離れした展開が気になる。
最後の伏線回収は結構スッキリ。
あらすじ
鑑識捜査員の原真希は、義息子と娘と暮らしている。ある日、元検事殺人事件で急遽呼び出され、現場に向かうと旧姓の佐藤宛に子供を預かったという脅迫状を受け取る。家に帰ると子供はおらず、犯人の指定した場所に向かうと、同期でキャリア上司の戸倉がおり、彼女も一人息子を誘拐されたという。
二人は誘拐事件は、昔二人が捜査した関谷という強姦魔を追う事件を思い出す。そこから背望会という警察組織をターゲットにした過激組織に行き着き、やがて真希の義理息子の健太が背望会のリーダーとして捜査線上に浮上する。
やがて背望会は、創始者の釈放と飛行機を要求したテロを起こす。アゲハの正体は誰なのか?
Posted by ブクログ
原麻希…通称ハラマキ
そしてフルネームで呼ばないで!と怒る。
子持ちの刑事と結婚し、成人した義理の息子と小1の娘がいるという設定。
印象がコロコロ変わりキャラが掴めない感じで、ストーリーもめちゃくちゃ深刻で規模もデカい。
だけど何故かキャラのせいなのかある意味軽い。
何人も死人が出てテロが誘拐が殺人が…と入り組んだ内容なんですが(*_*)
もう一つのシリーズも公安物で、あちらの律子さんが激しすぎて軽く感じてしまうのか笑
あっ!このシリーズ「日本ラブストーリー大賞」だった…ラブストーリーなんだ笑
ラストで旦那様の原さん、息子の健太、おませな娘
なんだかハラマキ一家がクセになりそうな予感…
とりあえず次も読みましょ‹‹\(´ω` )/››
Posted by ブクログ
大分ご都合主義じゃない?楽しく読めたけど、何かただ楽しく読めただけだよね。って感じ。
次以降読みたいけど、ただの娯楽警察ミステリならいつかあきるかな。
Posted by ブクログ
最初は本格派の刑事モノを求めて読みだしたが、ちゃん付けで呼び合う辺りからなにやら怪しく。 誘拐・スパイ・テロどんどん現実離れし、容疑者の家族が単独行動でお咎めなし、トドメに夫が海外のスパイ!からの謎のハッピーエンド。
あ〜、ここ何冊かツイてない。
Posted by ブクログ
初読み。
誘拐、強姦、自殺、警察内部での足の引っ張り合い、隠蔽工作、爆弾、テロ集団、バスジャックなど目白押しだが、一気読み出来るテンポの良さ。
機会があったら続編にも挑戦したい。
Posted by ブクログ
どう見ても完全にシリーズ化を目論んでいる作品だし、自分もシリーズ化でバンバン読んで行きたいと強く思った作品です。
風呂敷のでかい作品は場合によっては読んでいて冷める場合もありますが、冷める間もなく話が展開していって非常に楽しめました。
謎というか、誰が敵なのかという基本的な部分でも、頭の片隅で「あいつか?こいつか?」と考えて読めるのがとてもよかった。ある意味それほど複雑ではないので、TVの刑事ドラマを見ているような感じで読めると思います。
Posted by ブクログ
10月-13。3.5点。
鑑識課の女性警察官が主人公。
夫も警官、元恋人も捜査一課。
上司の女性警察官の子供と、主人公の子供が同時に誘拐される。
犯人と思われるのが、以前強姦で逮捕したが、不起訴となった元大学生。要求は大物テロリストの釈放。
元恋人は公安刑事となり、協力することに。
スピード感あり。少し荒削りだが、次作も期待。
Posted by ブクログ
三十五歳の鑑識課員の麻希が、小一の娘と家事を担当する二十五歳で無職の連れ子の息子を誘拐され、同い年の元女性上司と共に爆弾テロを要求される。公安の元婚約者の現在が精悍で、八年前の強姦事件の真相も薄い下劣さよりも血が通った印象。過去のその後と現在が錯綜して進むごとにややこしかったけれどするすると読めた。
Posted by ブクログ
鑑識課に勤める主人公は、ある日子供を誘拐される。
指示された場所には、同じく子供を誘拐された
かつての上司と、その旦那。
一体どうしてなのか、子供達はどこへ行ったのか。
そもそも誘拐された息子の方は、二十歳を超えた男。
これを誘拐するとは、どういう事? でしたが
話が進むにつれて、さらに混乱してきます。
誰が内通者で、誰が犯人なのか。
驚きというか、これは当然だろう、という選択の末、に
納得してしまいましたが。
誰を信用していいのか、誰が駄目なのか、も
手に汗握る感じですが、昔の事件についても
何故? が付きまといます。
全ては、最後に分かるわけですが。
だからあの時…という振り返りも。
どうでもいい、と思っているから、情報がない。
無関心なのは簡単で楽ですが、後が大変です。
Posted by ブクログ
警視庁鑑識課に勤める原麻希は、ある日、子供を預かったという誘拐犯からの電話を受ける。犯人の指示のもと、箱根の芦ノ湖畔へと向かった麻希だが、そこには同じく息子を誘拐されたかつての上司、戸倉加奈子の姿があった。殺人現場に届く「アゲハ」からのメッセージの意味は?誘拐は、麻希と加奈子の運命を変えた八年前の事件が関係しているのかー!?女性秘匿捜査官・原麻希が社会の闇に挑む、長編警察ミステリー。
Posted by ブクログ
主人公である原麻希には忘れられない未解決事件がある。
麻希はその事件で多くのものを失った。
理解ある上司も、いつも明るかった同僚も、長年付き合った恋人も。
麻希のもとへと子供たちを誘拐したという電話がはいる。
指定された場所には八年前の事件で心身ともに傷を負った上司・加奈子の姿があった。
共に誘拐犯からターゲットにされた理由は過去の未解決事件しかない。
麻希は進行形の事件に立ち向かいながら、何事もなかったかのように埋められた事件の真相をさぐり始める。
麻希というキャラクターにあまり魅力を感じることができなかった。
麻希と二人の子供たち。そして夫。
家庭が歪な形になってしまっている自覚はありながら、何もすることができない麻希。
信じていたものに裏切られ、いつの間にか道を外れていってしまった犯人。
起きてしまった不幸な出来事のすべてを他人のせいにすることはできない。
同じように、すべてを自分の責任だと思うのも間違っている。
極端な思想は、たとえ正義の名のもとであっても多くの人を不幸にすると思う。
シリーズを読み続けていけば、原麻希という人物を好きになることができるだろうか。
けっして緻密な物語ではないけれど、第2弾も読んでみようと思う。