【感想・ネタバレ】黄昏の光と影のレビュー

あらすじ

定年間近の石神井署の刑事・片倉康孝は、孤独死した小切間清という老人の捜査を担当する。が、部屋には身元を示すものは何一つない。さらにスーツケースから古びた白骨死体が発見される! 部屋にあった写真の女か? 遺留品をたよりに柳ヶ瀬に飛んだ片倉は、女が舞台女優だったこと、小切間清が伊勢湾台風で亡くなっていたことを突き止める――。哀切さが心に沁みる傑作。

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Posted by ブクログ

このところ軽めのものばかり読んでいたので、
久々に「ガツんとした骨太の作品」が読みたくて。

結果的に、期待に違わぬ骨太感。
ストーリー的には派手な展開は何も無い。
警察的には「地味な」変死体発見から物語が始まる。

はっきり言って「面倒くさいから」、
事件性無しで済ませたい上司。
が、ベテラン刑事は何か引っかかるものを感じる。

そのベテランを慕う若いペーペーの刑事。
どちらも仕事の合間を縫って、
警察内部ではもう「処理済み」のこの案件を
個人的に追い続けて行く。

刑事の勘と執念は侮れない。
上司に内緒で有給を使ってまで現地調査をする
二人の前に次々と新しい事実が現れてくる、

最終的には、なかなかな「え、そう来るか」的な
どんでん返しが待ち受けている。

本作をこれから読まれる方に、
一点だけアドバイスさせていただくと...

登場人物が多くて、またそれぞれの人生が
かなり密度濃く語られて行くので、
半端な気分で飛び飛びに読んでたりすると
途中でついて行けなくなります(^ ^;

本作は「一気読み」をおすすめいたします m(_ _)m

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2016年04月30日

Posted by ブクログ

いわゆる足で探して丹念さと偶然から拾い上げていく作品で、なかなか良かった。
過去に翻弄された人生を浮かび上がらせるのは良かった。

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2022年11月21日

購入済み

久しぶりに正統派の警察小説を読んだなという感じです。
定年間近の刑事が、ひたすら「地取り」を繰り返しつつ、長年の経験とその中で培われた刑事の勘を頼りに犯人に迫って行く。派手さは無いけれど、本当に読み応えのある一冊でした。
ラストのどんでん返しもお見事、面白かったです。
シリーズ作品の様なので、そちらもぜひ読んでみたいと思います。

#切ない

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2022年11月15日

Posted by ブクログ

老人の孤独死。その部屋にあった白骨死体。
地道な捜査をするベテラン刑事と新人。
何やら読み応えがありそうと、読み進めると、、、史実を絡めたストーリーで、松本清張っぽい。

飛島村の悲惨な歴史は知らなくて、一番印象に残った。現在は日本一裕福な村と言われているのに、、、。

最後に明らかになる部分は、思わず最初の方を読み返した。
読み終わっても、昭和と黄昏が余韻となって残るお話でした。

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2022年11月07日

Posted by ブクログ

なんだかありきたりなタイトルだなと思って読んでみたけど、予想以上によかった。今まで知らなかった作家。二人の刑事が事件を追い詰めていく様子は松本清張ものを思わせる。丁寧な描写でスリルもある。奇をてらわない淡々とした文章は私の好み。ぐんぐん読ませる。たまたま大きな台風被害で日本が打撃をうけた今読んだのもなんだか奇遇だ。哀しい話だった。すべての人生は重いものだと思った。

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2016年09月04日

Posted by ブクログ

を読んだあとに再読。
同様の事件をうまく盛り込んで、地味ではあるが、少しずつ点と点を線に結んでいく刑事の姿勢がとてもいい。

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2016年06月29日

Posted by ブクログ

骨太で泥臭い警察小説。今どき、こういう警察小説は珍しく、まるでノンフィクションのような趣きを感じる。

定年間近の刑事の片倉康孝は孤独死した老人と老人の部屋にあった女性の白骨死体の捜査をするうちに老人と女性の過酷な運命に触れていく。

最後の最後まで見えない結末と片倉が執念で喪われた過去に迫る展開が面白い。派手さは無いが、じっくりと読ませる警察小説である。

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2016年02月11日

Posted by ブクログ



孤独死。
親族や友人知人など誰にも看取られずに、ひっそりと人生に幕を降ろす。
誰にも知られず、死に行くことと、愛する者に殺され、せめて今際の際は独りではない方が良いのか。

スピード感はないが、じっしくり読ませてくれる一冊でした。

孤独死か...人ごとではないな。

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2017年09月13日

Posted by ブクログ

主要人物の大半が亡くなっているせいか、緊迫感が欠ける気がした。
あらすじ(背表紙より)
定年間近の石神井署の刑事・片倉康孝は、孤独死した小切間清という老人の捜査を担当する。が、部屋には身元を示すものは何一つない。さらにスーツケースから古びた白骨死体が発見される!部屋にあった写真の女か?遺留品をたよりに柳ヶ瀬に飛んだ片倉は、女が舞台女優だったこと、小切間清が伊勢湾台風で亡くなっていたことを突き止める―。哀切さが心に沁みる傑作。

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2017年02月03日

Posted by ブクログ

帯に'感泣必至の物語'とあったので期待し過ぎた。
どこで感泣するのか?全くわからない。

推理小説としてはまあまあ面白かった。
主人公の刑事 片倉が幻をみたり夢をみたりでやたら物思いに耽るシーンは要らないと感じた

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2017年01月24日

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