【感想・ネタバレ】砂丘の蛙のレビュー

あらすじ

殺人事件を起こした崎津直也が刑期を終えて出所した直後に神戸で殺された。その直後、9年前に崎津を逮捕した刑事の片倉康孝も何者かに刺される。崎津から届いた手紙に書かれていた、「砂丘の蛙」という謎の言葉、戸籍には載っていない「妹」の存在。事件の渦中に巻き込まれた片倉は、捜査本部から外されても地道な捜査を続け、神戸、鳥取へと足を運ぶ。傑作推理小説。

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片倉康孝シリーズの2作目。
今回は、康さん自身が犯人に襲われ負傷するというピンチに見舞われますが、同僚や後輩、他県の警察と共に、いつも通りの地道な捜査を積み重ね犯人を追い詰めていきます。
実際に起こった事件を題材に取り入れているのか、妙にリアリティーがあり、事件の関係者も多くて、後半過ぎまで事件の全容が解らず、謎解きが楽しめる点もGOOD。
今回も満足の読み応えでした。
次回作も期待しています。

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2022年11月16日

Posted by ブクログ

最初から謎が多くて、引き込まれる。
地道に捜査していく刑事によって真実に近づいていく過程に読み応えあり。
4分の3辺りまで事件の構図が見えてこない。
ある人物を保護する事で、するすると、、、なるほど、こういう話だったのかとわかる。
知ってたら躊躇し読まなかったかも、、、。
でもまぁ、ケモノの城(誉田哲也著)よりは詳細な描写がないから気分悪くならずに読めた。

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2022年11月13日

Posted by ブクログ

柴田哲孝『砂丘の蛙』光文社文庫。

作中にも登場するように尼崎事件に着想を得たと思える警察小説。なかなか面白い展開で始まった物語に、いつもの柴田哲孝の小説だと安心して読み始めたのだが、何ということか!有り得ない!後半の山場に来て、柴田哲孝らしからぬ端折った感のある浅い描写に面白さが失速した。充分一定水準には達しているのに、非常に残念。

殺人犯の崎津直也が刑期を終えて出所した直後に殺される。その直後、崎津を逮捕した刑事の片倉康孝が何者かに刺される。全ての謎は崎津から届いた手紙に書かれていた『砂丘の蛙』という言葉に…片倉は事件の謎を追い、捜査を続ける。

いつもの柴田哲孝らしくノンフィクション寄りの深く重く余韻を残すような描写だったらなぁ。勿体無い!

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2018年01月16日

Posted by ブクログ

初読み作家さん。内容自体は二時間ドラマ調のオーソドックスなトラベルミステリーで目新しさはないが、徹底的に足を使う老刑事の実直な捜査や実在する殺人事件を擬えたテーマなど骨太で社会派な作風は読み応え充分。単語に括弧書きを多用する文章は好みが分かれるかも。解説を読むまで実はシリーズニ作目だと全く気付かなかった。帯や裏表紙のあらすじにその情報を記載しても良かった気がする。老刑事&若手刑事の主人公コンビが好ましかったので、一作目も読んでみたい。派閥抗争を描く警察小説も好きだが、古き良き刑事小説も味と趣がある。

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2018年06月20日

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