ブックライブの高評価レビュー

すべての高評価レビュー

  • アルプス席の母

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    こんなにも何度も目が潤んだ小説は初めてだった。
    野球をしている人も、していた人も、興味がない人も。その家族にも。みんなに読んで欲しい。
    甲子園のマウンドで腕を振っている姿が、友人と重なった。
    決して順風満帆だけではなかった主人公の人生を、こちらも決して順風満帆ではなかった母親の目線で描くストーリーに、心が動かされた。
    少年野球の描写が本当にリアルで、お茶当番など、家族の手助けが必要なシーンを細やかに描いていて素晴らしかった。
    全ての登場人物に愛らしさと強さがあって。一人一人に、感情移入できた。

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    2026年10月02日
  • 響け! ユーフォニアム 2 北宇治高校吹奏楽部のいちばん熱い夏

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    やっぱり、部活だから人間関係も大事だ。
    いろいろなんかある。
    みぞれちゃんも第一歩踏み出せたから、いいとしよう。

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    2026年10月02日
  • 成瀬は都を駆け抜ける

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    本にハマったきっかけが成瀬シリーズ第一弾で、やっぱり本からしか得られない栄養があるなと思えた小説だった。
    気持ちをまっすぐに伝えて、周りの人の心を動かす。
    周囲の人を明るくするには、ただ笑顔でいることだけじゃなくて、笑顔が少なくても場を温めることができるんだと思えたシリーズだった。成瀬あかりさん会ってみたいな。

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    2026年10月02日
  • センス・オブ・ワンダー(新潮文庫)

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    とても良かった。
    普段満たされない部分が満たされた読書体験だった。
    こんなに短いのにみずみずしくて、自由で、生きる喜びを感じさせてくれる文章。

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    2026年10月02日
  • 大公妃候補だけど、堅実に行こうと思います 6

    購入済み

    コーネリアの父親ありえない( ˘-з-)アリエナイ…
    女の子の顔を踏み付けようとするなんて父親としていや、むしろ人としてどうなの!?

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    2026年10月02日
  • 名もなき魔物と二人の騎士~そして婚約者は困惑する~【電子限定特典おまけページ付き】 3

    購入済み

    アルが日々リシェルのことで気苦労が絶えないけど、そこが面白くもあり、今回も楽しかったです。アル推しなのでリシェルとちょっとは近づけた?!ことが嬉しいけど、終わり方が不穏ー。リシェルがどうするかも気になる。

    #ドキドキハラハラ #笑える #胸キュン

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    2026年10月02日
  • ケロロ軍曹 3巻

    ネタバレ 無料版購入済み

    クックック・・・さすがクルル!

    クックック・・・こいつは成長促進銃」…ジンセイガニドアレバガン
    名前もスゴいけどこのアイテム凄い大人夏美とママさん
    日向秋の子供の姿が見れるとは冬雪くんにそっくり
    ケロロ達の表情もゆたかで好きな巻でした

    #シュール #笑える

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    2026年10月02日
  • 恋した人は、妹の代わりに死んでくれと言った。―妹と結婚した片思い相手がなぜ今さら私のもとに?と思ったら―@COMIC 第7巻【電子書籍限定描き下ろしマンガ付き】

    購入済み

    ハラハラドキドキとは

    ハラハラドキドキとはまさにこの作品!今回はドキドキ要素が多分に入り、でもこれからのことを考えると、先行きは不安でしかなくて‥
    どうか、どうかハッピーエンドでありますように!

    #切ない #ドキドキハラハラ

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    2026年10月02日
  • バスカヴィル家の犬

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    コナン・ドイルはシャーロック・ホームズ物語を『最後の事件』で終わらせたがその発表から八年後に、『最後の事件』より二年前の出来事として発表された長編。この時点ではコナン・ドイルはまだホームズを完全復活させるつもりはなかったはずなので、今までのホームズ物語とはちょっと違うのかな?
    こちらの新潮社の版は昭和29年初版のため言葉遣いも若干古めかしいところが雰囲気があって良いです。


    ホームズとワトスンはモーティマー医師から訪問を受ける。それは最近死んだチャールズ・バスカヴィル卿の遺産相続に関する相談だった。
    バスカヴィル家はデヴォンシャーの旧家で、「地獄の犬」の言い伝えがある。それは数代前の当主ヒューゴー・バスカヴィル卿の乱暴非道さ、そしてそんなヒューゴー本人が巨大な野犬に食い殺されたことにより、子孫たちに言い伝えられた伝説だった。
    年月は経ち、社会活動に勤しんでいた当主チャールズ・バスカヴィル卿の死体が見つかった。そばには巨大な犬の足跡が残されていた。
    そしてバスカヴィル家の跡取りとして、甥のヘンリー・バスカヴィル卿が外国から呼び寄せられることになった。しかしロンドンに着いた途端に尾行者が付き、「バスカヴィル屋敷に行くな」という脅迫状が届く。
    こうなったら魔犬だとか呪いみたいなもんではなくて生きた人間の仕業だ!と早速調査を引き受けるホームズ。しかし自分はロンドンに残り、デヴォンシャーにはワトスンに先発して身辺の報告をしてくれるように依頼する。


    バスカヴィルの屋敷の周辺は荒れ地で底なし沼があり一人で歩くことも危険だ。夜になると、屋敷の窓からランプの合図を送る屋敷の執事、監獄を逃亡して荒野に潜んでいるらしい殺人者、そしてある晩ワトスンとヘンリー卿は、目を輝かせて火を吐く巨大な魔の犬を目撃する…。


    ===
    探偵物語というより冒険小説のようだが面白かった。舞台が荒野なので、見渡す限りの寂しさや、発生するとあたりが見えなくなる濃霧や、その中から現れる光る巨大な犬、底なし沼に引きずり込まれる動物の最後の鳴き声だとか、オソロシイ雰囲気たっぷり。
    前当主チャールズ卿の死の真相、現当主ヘンリー卿が狙われる理由や犯人は中盤でわかるので、後半は雰囲気たっぷりの荒野で罠を張ったり魔犬と対峙したりの冒険活劇風味です。

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    2026年10月02日
  • AX アックス

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    暗い仕事の裏に家族愛が溢れた心がじんわり温まる1作。初めて読んだ伊坂幸太郎の作品がこれでよかった。私の彼氏もこういう旦那になりそうだなぁ笑。

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    2026年10月02日
  • 世界一やさしい「やりたいこと」の見つけ方 人生のモヤモヤから解放される自己理解メソッド

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    すごく分かりやすくて、納得できることばかりだった。
    一通り読んでみたので、これからワークをやってみて、早くやりたいことを見つけたい。

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    2026年10月02日
  • カモのネギには毒がある 加茂教授の人間経済学講義 1

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    加茂教授って

    単なる変人ではなく人間経済学を追求する
    究極の変人なのだと思う
    ただこの変人理解するのにひと苦労する
    先生、先生と呼ばれる程の馬鹿は無しって
    世の中を知った気でいるアホタレかと思いきや
    経済学を語るだけの歴とした資本家なのである
    恐れ入りました
    フィールドワークの名の下に実地検証するし
    詐欺の上前を跳ねるのかと思いきやギャフンして
    頼もしいやら底が知れず恐ろしいやら
    どんどん引き込まれてしまった

    #笑える #アツい #タメになる

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    2026年10月02日
  • 黒執事 8巻

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    サーガス団編は傑作

    セパスチャンが武装団員たちと激闘を繰り広げ、
    いよいよ、サーカス団編が最高に盛り上がっていってます。
    それにしてもジョーカーは惜しいキャラでした。
    なんとか生かして以降の作品に出して欲しかったです。

    #切ない #シュール #怖い

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    2026年10月02日
  • シャーロック・ホームズの回想

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    シャーロック・ホームズのシリーズは、友達の医者ワトスンが自分が同行したりホームズから聞いたりした彼の探偵仕事を記録して発表したとなっている。
    本書は、ワトスンがベイカー街でホームズと共同生活していた頃、結婚して開業医となりたまにホームズの仕事に同行したときのこと、そしてホームズから聞いた事件などが入っている。
    コナン・ドイルは『最後の事件』でシャーロック・ホームズにある結末を与えてシリーズ終了、のはずだったんだけど、熱烈なホームズ復活願い(やら脅迫やら)で約10年後に完全復帰させる。
    『最後の事件』では探偵のホームズと対等の相手として犯罪会の王モリアーティ教授を登場させる。あくまでもホームズ物語を終わらせるための人物なのでいきなりでてきてこれ一作で消えてしまうんだけど、さすがに連続ドラマ(ジェレミー・ブレットのグラナダ版)では数話前から「この事件の裏にはモリアーティ教授が!」とかやってました。


    『シルバー・ブレイズ』
    まだワトスンがベイカー街にいたころかな。退屈なホームズはワトスンが発表しているホームズ事件簿について「君の記録は事件そのものよりも小説としての面白さに重きをおいているではないか!」とかなんとか八つ当たり・笑


    競馬のレース直前に、大本命の名馬シルヴァー・ブレイズ(白銀号)が行方不明となり、調教師ジョン・ストレイカーの死体が見つかった。


    さすがイギリス、競馬は身分の高い人たちも参加するし国中の話題で、賭博も国中で盛んだ!
    今回の事件では、お馬さんが無事だったからまあいいや。(^_^)
    そしてホームズは現場に行く前に仮説を立てたらしいが、行ってみたら細かいところで「自分の考えは間違っていた」と、すぐに推理立て直し。切り替えが早くて柔軟な性格が見えた。


    『ボール箱』
    ※本作はセンセーショナルだとして短編集から削除されることが多かったということです。
    クロイドンのスーザン・クッシングが受け取ったボール箱を開けてみると、そこには塩漬けにされた二人の人間の二つの耳が入っていた。以前追い出した3人の医学生からの嫌がらせか?だがホームズは、切った跡の乱暴さ、ボール紙を結んだ紐の結び方から、犯人は船乗りだろうと検討をつける。
    …ホームズたちが加害者のもとに行くと「あの二人の顔がずっと頭に張り付いている。俺は」
    シャーロック・ホームズでは「人間より上の裁き」ということが示されますが、
    しかし加害者が殺人をした経緯と、その後これだけ罪の意識を持つってこととから彼も気の毒だよなあとは思う…。


    『黄色い顔』
    グラント・マンローは、最初の夫と子供と死別した女性エフィーと結婚し、ノーバリに住んでいた。しかし最近エフィーの様子がおかしい。大金を必要とするようになる。隣に謎の人たちが引っ越してきて、エフィーはその家にこっそりと出入りしているのだ。マンローがその家に挨拶に行くと不機嫌な女性に追い返され、2階からは表情のない黄色い顔が彼を見下ろしていたという。
    こんな感じで刑事事件ではないんだけど摩訶不思議な出来事が起きた時に相談相手として駆け込まれるのがシャーロック・ホームズ。ホームズも奇々怪々な話を聞けて嬉しがる。
    ホームズはマンローを先に帰らせてからワトスンとノーバリに向かうことに。ホームズはワトスンに「隣の人物はエフィーの悪い前夫で彼女を恐喝しているのだろう」と語る。
    ノーバリで合流した彼らは隣の家に行くと、エフィーが必死で夫のマンローに「いつか全部お話するから今はそっとしておいて!」嘆願するが、マンロー、ホームズ、ワトスンは家に乗り込んだ。すると2階に黄色い顔の少女が…、少女?あれ?仮面じゃないか!その仮面を外すとにっこにこした可愛い黒人の少女の顔が現れた。
    秘密を知られたことによりエフィーが打ち明ける。エフィーはアメリカで最初の結婚をしたが彼は黒人だった。夫は死んだが娘は生きていた。エフィーは娘を子守に預け、イギリスに渡りマンローと再婚したが、階級社会・差別のあるこの時代に、黒人の娘がいることを打ち明けられなかったのだ。そして娘をこっそり呼び寄せていた。
    まさに時代背景を考える短篇ですね。黒人の夫は素晴らしい人だった!しかし黒人の娘は欧米階級に認められるのは難しい。しかしそんな階級社会に生きるイギリス人マンローは男気があった。「ぼくは最高の男じゃないがそこまで悪くない男だと思うよ」こうして妻と、前夫との娘を受け入れることを表明する。
    その様子を見てすぐにロンドンに引き返すことにしたホームズは、ベーカー街での自分の推理が完全に全く外れていたことをいたく反省し「ねえ、ワトスン。もし、この先、僕が自分の力を過信したり、事件に対して相当の骨折りを惜しんだりするようなことがあったら、こっそり僕の耳に『ノーバリ』と囁いてくれたまえ。そうしてくれると非常に有難い」と頼むのだった。
    この後ワトスンが「ホームズ!ノーバリだぞ!」って囁いたことはあったのかな・笑


    『株式仲買店員』
    ワトスンがメアリーと結婚して開業医になった頃の話。しばらく会っていなかったホームズが訪ねてきた。
    ワトスンは「隣の医者」ともうまくやってるようだけど、ホームズが個人付き合いしているのはワトスンしかいないもんなあ、会えなくなった相手を訪ねていくのはホームズからだったか。
    ということで、ホームズは「ワトスン、君はまだ推理に興味はあるかい?」と、ある事件捜査のお誘いに来たのだ。
    今回の依頼人は、ロンドンの若い株式仲買人ホール・パイクロフト。最近失業してしまった。苦しい転職活動を行い、業界で信頼の置けるモーソン商会に採用してもらう幸運に恵まれた。
    そんなパイクロフトの住居にバーミンガムの金物会社営業担当ピンナーが訪ねてきて「あなたのような素晴らしい方にはモーソン照会ではなくぜひうちの弟がやっている会社に来てください!」と多額の給料を示される。しかも「モーソン照会はあなたのことを悪しざまに言っていたので、辞退の連絡なんかしないでください」との注意付き。
    ああ、もう!詐欺!詐欺詐欺詐欺!令和8年現在では「闇バイト」「振込詐欺」「個人情報を取られて詐欺に使われる」の典型例ではないか!この時代なんてもっと詐欺が横行していただろうにあっさり引っかからないでくれ、もう見ていられない。
    バイクロフトはバーミンガムに行き、金物会社社長のピンナー弟を尋ねる。金物会社の事務所はチャチだし、仕事内容も意味のなさそうな単調作業。なんか妖しい、でも前払いで大金もらってるし…。数日後、バイクロフトは、住居を訪ねてきたピンナー兄と、社長のピンナー弟が同一人物だと見抜く。なぜ一人二役を!?やっぱり騙されているのか!バイクロフトはロンドンに戻りホームズに意見を求めたのだ。
    …まあ詐欺というか、強盗兄弟がバイクロフトの名を語ってモーソン照会に入り込んでいたって真相ですが、最後に弟が失敗したと分かった時の兄の態度は、(捕まって処罰されるのは当然として)悪人ではあっても兄弟助け合って生きてきたんだねえと思った。


    『グロリア・スコット号』
    ホームズがワトスンに話して聞かせてくれた物語。
    これがホームズが初めて手掛けた事件であり、大学生だったホームズが「将来探偵になろう!」と決意した出来事だった。
    学生時代のホームズもやっぱり変わり者だったので友達はいない。だがたまたまヴィクター・トレヴァーという、ホームズとは正反対の明るく腕っぷしの強い好青年と親しくなった。
    夏の休暇に彼の実家であるノーフォークの屋敷に招かれる。父のトレヴァー氏は鷹揚で地元の名士。だがホームズが特技披露としてトレヴァー氏の過去や人となりを推察してみると、氏は酷く動揺した。
    数日後、屋敷にハドスンという名前の酷い身なりと態度の男が訪ねてきた。ホームズは一度ロンドンに戻った。
    二ヶ月後、ヴィクターから助けを求める知らせが届いた。それによると、トレヴァー氏はハドスンのいいなりになっていたこと、彼が出ていった数日後に手紙が届いて父が酷いショックを受けて死にそうだという。
    ホームズはもう一度ノーフォークの屋敷を訪れ、氏に届いたなんということはない手紙に隠された暗号を読み取る。
    それは、トレヴァー氏の「グロリア・スコット号」に関わる恥の過去の告白だった。


    …ホームズにはワトスン以外にも友達いたじゃないか!と思ったんだけど、この事件を忘れるため?にヴィクターはインドに移住してしまったらしい。彼は統治では成功しているようだ。
    そしてこの時代は身分を偽るだとか過去を隠すことができたぶん、「恥」「名誉」を大切にして自戒としていたんだと感じる。


    『マスグレーヴ家の儀式』
    これもホームズがワトスンに話して聞かせてくれた物語。
    学生時代から「シャーロック・ホームズは変わり者だが、物を見る目は確かだ」みたいに思われていた。そこでホームズが探偵業を始めたころは、学友が表には出しづらいんだとか、警察が解けないだとか、警察に言うまでもない事件だとかを相談に来た。
    今回訪ねてきたのはレジナルド・マスグレーヴ。イギリスでも由緒ある貴族の家柄だ。レジナルドは、屋敷の執事ブラントンが、マスグレーブ家に代々伝わる儀式文を勝手に読んでいたことを知り、一週間の猶予を与えて解雇を言い渡す。
    数日後、ブラントンは失踪した。しかし屋敷から出た形跡はない。レジナルドはホームズに「ブラントンに捨てられた女中のレイチェルがおかしくなったこと、池からガラクタが上がったこと」を伝える。ホームズはレジナルドに、ブラントンが読んでいた儀式文を見せてもらう。なんか場所を示す暗号文みたいなものが書いてあるぞ?ホームズはこの儀式文が示す先に大切なものが隠されているに違いない、ブラントンもそれを探して板に違いない、と推理する。
    暗号解読冒険物語。暗号文が「どこどこから何メートル」という感じではっきりと書かれているのに、マスグレーブ家のみんなは実際に図って探してみようとしなかったのか!?
    まあこれで、イギリス歴史に関わるとても大切なものを発見したホームズは探偵の自信を深めましたとさ。


    『ライゲートの地主たち』
    ホームズは国家を揺るがす大事件に関わって単独行動。解決したんだけどすっかり疲れ切ってしまった。ワトスンは「わたしの古い友人ヘイター大佐の屋敷に静養に行くぞ!探偵業禁止!」と彼を連れ出す。
    しかし事件のほうが彼を放っては置かない・笑
    この近隣の二つの地主、アクトン老人と、カニンガム老人は、土地争いをしていた。数日前にアクトン老人の屋敷に泥棒入り、昨晩はカニンガム老人の屋敷で御者のウィリアムが殺されたという。
    地元警察からも協力を求められたホームズはカニンガム家の現場確認に向かう。
    しかしホームズの様子がおかしい。卒倒で倒れる、基本的な間違いをおかす、テーブルをぶちまける、カニンガム老人とその息子も、警官も呆れ顔。ワトスンはやっぱり弱って探偵の勘を失くしちゃったんだなあといたたまれない。
    しかしそのドジっ子ぶりはもちろんホームズのお芝居です・笑
    ホームズが倒れたり物を倒したりしたのは理由があってわざとでして、結果として見事に殺人の証拠をみつけて犯人逮捕に協力したのでした。
    すっかり元気になったホームズは張り切ってベイカー街に帰りましたとさ。


    『背中の曲がった男』
    ジェームズ・バークレー大佐はインドで手柄を上げたイギリス軍将校だ。妻のナンシーとは結婚30年で仲睦まじい。しかしある晩、鍵のかかった書斎でナンシーが激しく夫を非難する声が聞こえ、使用人たちがなんとか部屋に入ると中ではバークレー大佐が倒れて死んでいた。
    …これはもう、年月は取り返しがつかない、お気の毒…。
    私は子供の頃に児童向けで読んだので、「ダビデ王」を英語で読むと「デイビット」になるということを知った。そして旧約聖書に触れる(絵画とか、映画とか、物語とか)たびにこの小説を思い出すのです。


    『入院患者』
    医学生トレヴェリアンは精神病治療論文で評価されたが、開業するにはお金がなかった。そんな彼に診療所兼住居資金提供を申し出たのがブレシントンという男だった。トレヴェリアンは、プレシントンと同居し主治医になり、診療所収入から支払いをすることになった。
    診療所は繁盛して数年間が過ぎた。
    だが最近、ブレシントンが周辺の治安に怯えるようになった。そしてある日、トレヴェリアンの診察所にロシア人貴族という老患者とその息子がやってきた。しかし患者親子はどうやら住居内に勝手に入り込んだらしい?
    トレヴェリアンに依頼されたホームズは彼の住居兼診療所を訪れ、ブレシントンの様子を見て彼が過去に後ろ暗いことがあり、そのために狙われていると推測する。


    ホームズに影響されたのか、ワトスンも人物を見て背景を推測する目を持ってきました・笑
    しかし本作は、ブレシントンの過去の悪行をホームズは調べ上げるんだけど、どうやってやったんだかは書かれていない・笑


    『ギリシャ語通訳』
    シャーロック・ホームズに、兄のマイクロフトがいることが判明するお話。
    ホームズがいうには「遺伝はあるよ。だって僕も7歳上のマイクロフトも観察力と推理力があるからね、マイクロフトは僕よりも見事なくらいだよ」と言う。
    でも動くのめんどくさい〜という性質のため、「静かに過ごしたい男のクラブ」を立ち上げ安楽椅子探偵で満足している。そのために巨体…っていうか太り過ぎ?笑
    そんな兄から相談が来た。マイクロフトの観察力を知るご近所さんから、数日前の恐ろしく奇妙な経験について相談を受けたのだ。
    相談者はギリシャ語の通訳をしているメラス。二日前の夜に通訳の仕事の依頼なんだけど、ほぼ脅迫されながらある家に連れていかれた。そこへやせ衰えて顔中に絆創膏を貼られたギリシャ人連れてこられて、メラスは通訳を命じられる。通訳しながらギリシャ人から情報を聞いてみると、財産目当ての男たちに誘拐監禁されて財産を受け渡す書類にサインを強要されているようだ。そこへギリシャ人女性が入ってきて、痩せた男をみて驚愕する。
    ここまで見たメラスはたっぷり脅かされてから開放された。
    メラスから相談を受けたマイクロフトは新聞広告を出した。そしてホームズ兄弟は「イギリス人悪漢が資産家ギリシャ人女性を騙して駆け落ち、心配したその兄を監禁している」と推測。
    だがそんな折、再びメラスが攫われてしまう。


    …今回ばかりは流石に「メラスに見張り付けておけば、悪い奴らが口封じに来たんじゃないの…」って思う…。実際にメラスはあっさり捕まっちゃったし(^_^;)
    そしてホームズ兄弟は悪漢の味とは突き止め、メラスを助け出すが、悪漢たちと妹さんは姿を消した跡だった。悪漢が捕まらなかったのは、ホームズは探偵であって追跡や逮捕が仕事ではないからだろう。
    しかし数カ月後、その時の悪漢と思われる男たちの死体が見つかった。おそらく妹さんが兄の敵を取ったんじゃないか?と推測する。
    …妹さんが消えたまでは、コナン・ドイルは女性に冷たいよなーと思ったんだけど、女手一つで二人の男を死なせたんだから大したもんだ。


    『海軍条約文書』
    ワトスンは、学友パーシー・フェルプスから助けを求める手紙を受け取る。フェルプスは名門一家で、現在では外務省でイギリスの命運に関わる重要な仕事を任されていた。
    ある時、イギリスとイタリアで締結した重要な極秘文章である海軍条約文書の写しを書き取る司令を受ける。一人で残業していたフェルプスだが、ちょっと部屋を出た隙に文章が無くなっていたのだ!
    表に出たらイギリス国家を揺るがす大事件になる!
    …世界情勢を揺るがすことになる極秘重要文書を机に出しっぱなしで鍵もかけずに部屋を出るなんて重要文章の管理をもっとちゃんとしなさいよ!と言いたくはなるんだが、フロア全体に誰もいないって分かっていたら自分もうっかりしちゃうかなあ…気をつけよう(^_^;)
    しかしその事件はもう2ヶ月前、つまり表にはでていないってことで、ここまでホームズの物語を読んできた読者としては「じゃあまだ外務省内になるんじゃない?」と考える。
    …私の考えは合っていたような、なかったようなでした。


    『最後の事件』
    「我が友シャーロック・ホームズの才能を記録するのはこれが最後になる」ホームズは2年前に死んだのだとしんみりと始まる。コナン・ドイルが本職にはしたくなかったシャーロック・ホームズ小説を終わらせるための「最後の事件」。


    ワトスンの診療所に、しばらく会っていなかったホームズが訪ねてきた。「狙われている」といって最大の警戒体制を取っている。
    ここで、コナン・ドイルがシャーロック・ホームズを葬るための最大の敵として出したのがジェームズ・モリアーティ教授。数学の天才?で大学教授だったこともあるが、それより犯罪の才能が天下一品だった。その後は長年犯罪者の大ボスツォイ手多数の手下を使い、その網目はイギリスどころかヨーロッパにも広がっている。ホームズが逃がしてしまったり、ホームズが関わらず未解決になっていまった事件のほとんどの黒幕がモリアーティ教授だというのだ。
    これほどの大物なんだけど、あくまでも「ホームズを葬るための一話限りのキャラクター」なので本人の出番はほんの数行です。
    グラナダ版ドラマ(ジェレミー・ブレット主演)では、いくつかの事件の裏に実はモリアーティ教授の影が!という存在が示されていました。
    ということで、ホームズとモリアーティ教授の追いかけっこが繰り広げられ、モリアーティ教授の手下の大半はホームズが逮捕させた。しかし怒り狂ったモリアーティ教授本人がホームズを執拗に追いかけてきている。
    そしてホームズとモリアーティ教授が出会った時、二人は相打ちで死んだのだった。ワトスンはホームズが残した手紙「つねにきみの誠実な友」を思い出に筆を置く。


    …現代の読者としたらホームズが復帰することは分かっているんだけど、ここで止めるのは寂しいのですぐに復活作を読みに行ってきます!

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    2026年10月02日
  • ジェイソン流お金の増やし方 改訂版

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    子どもの教育に、複利の仕組みや大切さを伝えることは素晴らしいと思います。私は両親とお金の話は全くしてこなかったので、マネーリテラシーがなく、20代の頃は一度リボ払いを使用してしまい、逆複利の働きで長い間支払いをし続けることになりました。30代の今はお金の勉強を必死にしてますが、痛い経験だったなと思います。

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    2026年10月02日
  • 運転者 未来を変える過去からの使者

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    読んでから何年経ってもこの本を見ると「存在意義」を感じる。

    それほど読んだ時の自分にとっても、未来の自分にとっても「必要性」を感じていたからだと思う。
    人生の教訓をうまく教えてくれた本だったかな。

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    2026年10月02日
  • 大公妃候補だけど、堅実に行こうと思います 5

    購入済み

    コーネリア先輩の性格がすんげぇー悪くて笑えてくるWWWWWWWWW
    もう読んでるといらいらして(・д・)チッって言いたくなる!!

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    2026年10月02日
  • げんしけん(2)

    無料版購入済み

    だんだんオタクとの付き合い方を覚えていく咲ちゃんがストーリーの推進力となる巻。
    本質的にとても良い娘なので微笑ましい。
    コスプレイヤーに大騒ぎしてるのが時代を感じる。今じゃ大学のオタサーにレイヤーが在籍してない方がおかしいよなぁ

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    2026年10月02日
  • かか

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

     一読目にはうまく言語化ができず、感想を書くまでに至らなかった。ただ文才と熱量と痛みと神々しさに、ただ呆然とするしかなかった。そして今回二度目となったが、やっぱり熱量に押されてしまう。それでもなんとか考えてみた。
     この小説の中で重要なものは、「信仰」だろう。主人公のうーちゃんは、かかへの失った信仰を取り戻しに熊野へ旅に出る。熊野は身分や性別を問わない場所らしく、蘇りの地とも呼ばれるそうだ。かかが死に生みなおすのならばこの地がよかったのだろう。なので「信仰」や「かみさま」について考える。
     「かか」の作中における信仰は、「あかぼうの瞳」にある。そしてその瞳はかみさまに守られている。つまりあかぼうは母親をかみさまとして信仰して生きている。ほかにも「かみさま」はかかだけでなく「不特定のだれか」でもある。それはインターネットのコミュニティーにあふれていた。終盤にうーちゃんはかかが死んでしまうとネットで嘘をつく。それによって不特定のだれかからの慰め(お気に入り)を求めたが、実際帰ってきたのは電話番号と慰めのメッセージだった。それはネットの人物の不特定さを否定するものであり「かみさま」の存在を否定することにもなった。
    「子どもたちのかみさまは、成長するにしたがって小言を言い、殴って、くるって、そのうち老いて、淋しさ残していく。うーちゃんのかみさまは、かみさまだったはずのかかは、うーちゃんを産んでかみさまじゃなくなった。もともとかみさまじゃなかったんです。」
    「まだかかが優しく厳しいかかであった頃に、かみさまのまましんでほしかった。そう願いながら介護の末に親と心中はかった人間がこの国に何人いるでしょう。」
    母親という存在は幼い子にとっては、他と比べられないような「かみさま」だ。しかし母親は老い、更年期をむかえ認知症になることもある。そして子供は成長し、母親を他と比べ「信仰」を失う。つまり「かみさま」は否定される。
     明子はどうなのだろうか。明子の母である夕子ちゃんはおそらく明子が小さいうちに死んでいる。明子にとってのかみさまである夕子は、かみさまのまま死んだ。だからこそうーちゃんと明子の間には溝があるのではないだろうか。
     他にも「かか」では女性であることが大きな要素となっている。冒頭シーンの金魚は生理の血であり、締めのセリフも子宮についてだった。また対極となる男性については、父親である「とと」が挙げられ、描写は少ないがDVの傾向にあり女性を消費する男性像の象徴のような人物だった。
    「修学旅行の班分けのとき、くじで一緒になったうーちゃんたちに聞こえるように大声でハズレと言ったり、女性の教師たちをヤれるヤれないと仕分けたりしてた男子生徒たちに感じるんと一緒です。……たった一言であほらしい猥談のなかに取り込まれてしまうんがどれほどまでに悔しいことか、おまいにはわかりますか。」
    他にも女性であることの辛さを描いた描写は多くある。そしてうーちゃんはかかを産むことを決意する。産むということは女性にしかできない行為であり、そこがなんとも皮肉なところだ。そして本名がうさぎという子宮が2つある生き物であること。その決められた因果に対する嫌悪感が伝わってくる。
     まとめると、幼い子どもと信仰との繋がりは強く、成長するにつれてそれは失われていく(雷様の伝承についても母と子との繋がりであったヘソを取るというこの文章にシナジーの強い、信仰が年齢とともに失われていくことに関しての言及があった)。かみさまとは不特定な存在であって、子どもにとってのかみさまである「かか」とは概念としての母親のことであって、子どもの成長によって母親という概念から実際の母親は個人になって離れて行ってしまう。それを信仰を失うと捉えそれを取り戻そうとする。しかし私は最後にうーちゃんは信仰を取り戻せてはいないのだと思う。信仰を完全に失うことは大人になることであり、人間としての成長を信仰を交えて描いたとてつもない作品だった。

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    2026年10月02日
  • いますぐできる実践行動経済学 ナッジを使ってよりよい意思決定を実現

    Posted by ブクログ

    初めて経済学を学ぶ人にはピッタリ。
    高校生との対話形式で書かれていたから、理解に苦しむことはなかった。
    経済学への興味を誘ってくれた一冊。

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    2026年10月02日