白川紺子のレビュー一覧
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ネタバレどうせならゆっくり読みたいと思って置いていたら、今になってようやく読めました。
今回は野々宮家のルーツ(これがどの代も仲のいいことで。笑)と、複雑な慧の出生にまつわる話が全て出ます。慧が父親を許せないのと同じように、鹿乃は物心つく前に失った両親を改めて知った以上、慕うのを止められない。
そして慧も、ずっと大事にしてきた宝石をそのままにはできないことに気付いてしまった、というより問答無用で気付かされて、でもそれが大事だから一歩を踏み出せない。春野くんの牽制で慧が引いちゃうのか、鹿乃が曾祖母のようにぶつかっていくのか、気になります。
ていうかこの二人が纏まってくれないと、シスコンの良鷹君は嫁探しも -
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今作はこれまでの中で一番浸れました。
それぞれの時代に それぞれの連れ合いを
想い合いながら その想いを交わすことなく
心ごと体ごとすれ違ってしまったご夫婦も
最期の時を迎えてようやく
その想いを着物や帯などに託した方も
どのお話も その時代時代の古都の風情と
明治から昭和までのモダニズムが融け合う
不思議な京都に包まれて 優しく狂おしく
胸に沁みわたりました。
もっと単純に私は この文庫本の表紙絵と
同じく 背景も人々も物語も風物もお料理も
全てを本当に本当に美しいと感じています。
かつては冷たさを感じていた京都に
仕事の関わりで触れ合うことが増えてから
私 -
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ネタバレ「後宮の烏」と同じ世界観の別ヒロインの物語。
懐かしい名前が作中に出て来てなんとも嬉しい。
おそらく烏妃寿雪が後宮を出てから数十年後の世界。
皇帝高峻は既に退位し次の皇帝が立っているみたい。
寿雪と高峻はきっとお茶友達になってるんではないかと笑
新しいヒロインの月季は巫術士であり、その許嫁の霊耀は封家なのであの封の一族かなとここでもまた懐かしくなった。
物語の方は、怨霊が絡む事件を解決するために二人が調査をするのだけど次々に犠牲者が出て、という感じで、確かに後宮の烏の後継だと納得する。
寿雪と同様に、月季の中にもなんだか居そうだしね。
霊耀との恋の進展も気になる所。
むしろ霊耀が月季に引 -
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ネタバレ烏衣の華シリーズ3作目。
月季、霊燿、渓は帝の勅命で、
賭博の街で頻発する行方不明と
伝染病で全滅した村の廟の関係を調べに向かう。
蘇訛里という少数民族出身の補佐役、というかお目付け役と、
月季の侍女の春草、霊燿の従者の寒翠と大所帯。
街に入るや否やついてきた、殺された博徒の幽鬼が助けとなって
賭博の街と失われた村の秘密を明かす…。
幽鬼をスパイに使うのは笑えたが、
その幽鬼と同じく幽鬼になってしまっていた友が
共に旅立っていった場面は良かった。
さて、人間を体ごと食らう「神のなれのはての化け物」とは
かなり手ごわい相手になってきた。
風変わりな鬼卜師がラスボスなのか?
旅に出たというの -
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ネタバレ烏衣の華シリーズ2作目。
前作で訪れた島で知り合ったの巫術の才能のある男、渓が仲間入り。
これまた座学は苦手だが実践が得意というタイプで、霊耀の劣等感を刺激する。
月季は、香炉に取りつきその持ち主を殺していた女の幽鬼を祓うが、
悲しみと後悔に満ちた瞳が忘れられず、
その正体を知るため、霊耀、渓と女の住んでいた村へとおもむく。
村ではかつて飼い猫を使い魔として人殺しをさせていた村だったが、
なぜ巫術師でもない女が猫鬼を作り得たのか…。
自分には何かが取り憑いていることを祖父に明かせた月季だが、
取り憑いているものの正体が、地方で起きている怪事とつながりがあるらしく、
帝にその怪事のもとを祓