白川紺子のレビュー一覧
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ネタバレ烏衣の華シリーズ2作目。
前作で訪れた島で知り合ったの巫術の才能のある男、渓が仲間入り。
これまた座学は苦手だが実践が得意というタイプで、霊耀の劣等感を刺激する。
月季は、香炉に取りつきその持ち主を殺していた女の幽鬼を祓うが、
悲しみと後悔に満ちた瞳が忘れられず、
その正体を知るため、霊耀、渓と女の住んでいた村へとおもむく。
村ではかつて飼い猫を使い魔として人殺しをさせていた村だったが、
なぜ巫術師でもない女が猫鬼を作り得たのか…。
自分には何かが取り憑いていることを祖父に明かせた月季だが、
取り憑いているものの正体が、地方で起きている怪事とつながりがあるらしく、
帝にその怪事のもとを祓うこと命じられる。
という訳で地方巡業、
ちぐはくな月季と霊燿の間は相変わらずのまま。
それにしても、猫に人殺しをさせるとは酷すぎる。 -
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ネタバレ月鈴子、星の川、鬼子母の実の3編。
月鈴子
ある貸家に幽霊が出るということで花菱夫妻が出向く。確かにそこに女の幽霊がいたが、淡路の君の好みではなかった。
その女性は娘義太夫をやっていたが、不本意な噂を立てられ引退を余儀なくされた女性だった…
星の川
鈴子や実家の母、姉妹が愛用している仕立屋の武蔵屋の女将、昌江の夢見が悪い、という。家の躑躅の植え込み付近で幽霊を見たというが、鈴子達に幽霊は感じられない。一緒に幽霊を見たという昌江お付きの女中が逐電し…
鬼子母の実
鈴子が貧民窟で生活していたときに一緒だった銀六の素性が分かりかける。そしてある家に出る幽霊を夫妻で調べに行ったら、いち早く淡路の君に食われてしまった。家の庭にあるザクロの木になる実を盗んでいく近所の子どもが木の下から赤ん坊の声がするという…
そろそろ終末に近いのか。最後の物語で兄の関わりが濃厚になってきて孝冬の懊悩がうかがわれる。淡路の君は今回、二体も食らうことが出来たから、お腹いっぱい?では。そして兄の恋人、薗部らくが掴めそうな感じ。鴻八千代ももっと出てくるのかな。次巻が楽しみ。 -
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地方で起きている異変の調査に向かった月季たちが、流行病で村人の多くが亡くなり廃村となった村を調べ始めると、賭博で栄えている町を牛耳る胴元らからの妨害が入る。殺されたごろつきの霊の案内で真相をさぐる。村の洞窟に黒い大きな化け物が…。相変わらず月季の術は冴えていて、霊耀は頼りになるが、二人の関係はなかなか進展しない。霊耀の鈍感さにはちょっと残念な気持ちに。そこも悪くはないのだが。最後には渓にまで、月季を巫術師ではなく、女として扱うようアドバイスされる有様。でも、かんざしを駄目にしてしまった月季に新しいものを贈り、髪に挿してあげたのは良かった。春草と一緒にニヤニヤしてしまった。月季の心が弱っているときに発揮される霊耀の真面目な気遣いを、素直に受け取ることができるようになりますように。
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マナーはいらない を読んでいるうちに気になってしまったので購入。
今をときめくあの作家さんの投稿作が読めます。
多分デビュー前の作品だと思うけど、読んだことのある作家さんは「ぽいわー」と、感じる何かがあった。(阿部暁子さん、白川紺子さん)言語化できないけど。
また、読んだことは無いけれど、本屋大賞をとられてるし名前だけは知っていた宮島未奈さんの作品も、キャラクターがめっちゃ好き。河原泉さんの漫画に出てきそう。シュッとしてなくて気持ちポンコツ風味なところとか(褒めてます) 今度長編も読んでみたいと思った。
さすがにディープなSFや歴史小説はなかったけれど、色んな切り口があって面白かった。
「これ、面白いでしょ⁉︎」の、圧を感じて、またそれが良き。 -
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ネタバレ面白かった。
鴻夫人がああなるとは思ってなかった。
本当誰の手にかかったんだ???
目茶苦茶思わせ振りな言動していて、祖母に縁があっただけとか、本当か?
それにしては不審だったぞ?
何か鈴子に悪い事を企んでるのかと思ってた。
燈火教の話は色々出て来るけど、中々中枢の人物は出て来ないのが気になる。
銀六さん達を殺した犯人が分かってもまだまだ分からないことが多いなぁ。
らくも怪しいしなぁ。
着物の描写で出て来る単語の意味をもうちょっと理解できるようになりたいな。
色の名前とか模様の名前とか。
丸帯とか繻子とかは解るけど、もうちょっと着物の知識を蓄えよう。 -
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ネタバレ集英社オレンジ文庫「短編小説新人賞アンソロジー」は、単なる新人作家の寄せ集めではなく、物語が生まれる瞬間の熱量そのものを封じ込めた一冊だと感じた。短編という制約の中で、それぞれの作品は無駄な装飾を削ぎ落とし、感情や主題の核へと一直線に踏み込んでくる。その潔さが、読み手の想像力を強く刺激する。
収録作には粗さも確かに残っている。しかしそれは欠点というより、書きたい衝動が理性より先に走った痕跡のように映る。登場人物の感情がときに不器用で、ときに過剰なほどまっすぐなのは、新人賞作品ならではの真剣さゆえだろう。その必死さが、むしろ物語に嘘のない重みを与えている。
また、短編という形式が際立たせるのは、作家ごとの「視線の違い」だ。何を切り取り、どこで物語を終わらせるのか。その選択一つひとつに、後の作風へとつながる萌芽が確かに感じられる。人気作家の初期作品として読むと、現在の洗練された筆致との対比が興味深く、作家という存在が時間をかけて育っていく過程を垣間見ることができる。
本書は派手なカタルシスを約束する一冊ではない。だが、読み終えたあとには、静かに胸の奥に残る余韻がある。それは物語の完成度以上に、「書くこと」「語ること」への真摯な姿勢が伝わってくるからだろう。
新人賞アンソロジーでありながら、文学の原石に触れる喜びと、物語の未来を想像する楽しさを同時に味わえる、確かな厚みを持った一冊である。