白川紺子のレビュー一覧

  • 京都くれなゐ荘奇譚(五) 呪いは月夜に恋い惑う

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    大好きなシリーズ、高良を生かし、自らも生き延びる道を模索する澪。そして千年蠱の呪いを転化するれば死なせずにすむのではないかという澪の言葉に微かな希望を抱く高良は何かを思い立ち澪のもとを去る。難題に果敢に挑む澪と見守る仲間たち。2人の未来に少し明るさが見えてきたかも。続きが楽しみ。

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    2024年11月20日
  • 京都くれなゐ荘奇譚(四) 呪いは朱夏に恋う

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    ネタバレ

    京都くれなゐ荘四作目。

    元々二十歳までに死ぬ呪いということからはじまっているから、
    暗いのは仕方がないにしても、
    なんだか華がないなー。
    今回はとくに千年蟲である高良がほとんど登場しないせいか。

    ただの狸にしか見えない照手がちょっと活躍はしていたが、
    古い家にいついている幽霊とか、
    産屋を喪屋にしてしまう呪いとか、
    爪が入っている着物とか、
    変なものもやってくるお盆とか、暗い。

    多気女王が二十歳で死に生まれ変わる呪いを受け続けているのは、
    千年蟲を祓ってしまい、失うことを拒んでいることがわかる。
    そして、高良を救う方法がわかったとクリフハンガーで終わる。
    次回が最後なのか?

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    2024年11月13日
  • 海神の娘

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    オムニバスだった。1話の内容が濃くて、1話だけで1冊になるだろうに、と思うけれど、サラッと終わるのもまた粋な感じがする。
    いつか後宮の烏と話が混じり合わないかしら、と期待。

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    2024年11月10日
  • 後宮の烏7

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    ネタバレ

    読んでいて「えっこれ本当に完結巻なの?」って感じなくらい寿雪が出てこない巻だった。主人公はサナメ兄妹かな?って感じ。北辺山脈の話が主軸になっていた様に思う。ずっと恐れられていた鼇の神と烏漣娘娘との闘いも思っていたよりもあっさりと勝負がついてしまって物足りない。寿雪は最後海商になっていったし、九九、温螢、淡海がそれに着いていっているのも良いのだがその状態になるまでの経緯ややり取りが見たかった。。衛青と温螢のやり取りとか。。そして結局冬の王とはなんだったのだろう。寿雪は自由になれたが高峻はずっとあの世界にいたのかと思うと心苦しい。寿雪がいた時はあんなに夜明宮に通っていたのに。。前半のスケールを考え

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    2024年10月31日
  • 後宮の烏6

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    ネタバレ

    寿雪の心がはじけ飛びどこかへ行ってしまった。そんな雰囲気で始まるから、絶望したが次の章であっさり戻ってきたので驚いた。寿雪が初代烏姫である香薔に会ったり、衛青と寿雪が兄妹だと皆にバレたり、海底火山について千里と之季が調べたりと忙しい巻だった。

    1.血の縁
    寿雪と衛青が血縁者であると温螢にバレるところが良かった

    2.冬の咎人
    香薔があまりに幼くてびっくりした

    3.海より来たりて
    海底火山が噴火した!

    4.血の鎖
    サナメの長男が可哀想すぎる。。

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    2024年10月28日
  • 後宮の烏5

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    ネタバレ

    前回からモヤモヤしていた晩霞の懐妊について初っ端九九が寿雪に聞いてくれてて「ほんとそれ!」って思ってしまった。そしてその伏線回収を最後にしてくれた1冊。寿雪と高峻がお互いに半身だと思っているのがすごく良い。ついに烏姫の術を破り、寿雪が後宮から出られると思った矢先に最後不穏な空気感で終わる。次の巻が気になる!!

    1.笑う女
    赤い顔の女がどういう顔なのか想像できない。作画が欲しい。

    2.黒い塩
    羊舌慈恵登場回

    3.烏妃の首飾り
    過去に香薔の結界を破ろうとして失敗して死んだ烏姫の話

    4.破界
    白雷が結界を破るのを手伝うなんて!!なんて胸熱な展開!!そして寿雪を助けた麗娘に泣いた...

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    2024年10月22日
  • 後宮の烏6

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    「お前が生まれたとき、どれほどうれしかったことか。お前のほかに跡継ぎなど、考えられぬ。もう惑わされるな」
    背に聞く父の言葉に、晨はその場にくずおれ、地に伏した。
    どれだけ、その言葉を望んていたか。
    ずっと、叶わぬと思いながら、願ってきたか。それが。(晨は父と父の妹との子だった)
    このようなかたちで、聞きたくはなかった。
    地に爪を立てる。足もとからすべてが崩れて落ちてゆく。いままでの日々はなんだったのか。信じてきたものは、なんだったのか。もはやなにを信じ、どう生きてゆけばいいのか、わからない。
    晨は吠えるように慟哭した。

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    2024年10月14日
  • 後宮の烏4

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    ネタバレ

    賀州産の蚕の話から泊鶴宮→晩霞→サナメの一族→朝陽→白雷と話が繋がり最終的に朝陽と白雷は何を考えているのか?と謎を残して終わる。
    同時に烏蓮娘娘とゴウの神の戦いの謎が明らかになり、話が動き出す感じがした。

    1.蚕神
    女装していた宦官が犯人という拍子抜けした話。

    2.金の杯
    淡海の過去が明らかになる話。

    3.墨は告げる
    写してはいけないものを写生し、皇帝に処刑された幽鬼の話。晩霞と父朝陽の対談が怖い。

    4.禁色
    烏姫を祀る「緇衣(しえん)娘娘」の話。巻き込まれた麗娘が可哀想だった。てか晩霞が妊娠した事が衝撃だった。

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    2024年10月14日
  • 後宮の烏3

    面白い

    アニメを少し観て不思議な世界観に引き込まれ、久しぶりに小説を夢中になって読んでしまいました。一回読んだだけでは覚えきれないので話を理解できてるかと言えばできてません笑
    個人的に温螢が好きだなと思います。そしてようやっと淡海が出てきましたね。こんなに後だったんですね…。
    早く続きが読みたくてウズウズします。

    #深い #ドキドキハラハラ #切ない

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    2024年10月13日
  • 後宮の烏5

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    ネタバレ

    この心の痛みは何なのか。

    寿雪を解放するために動く高峻に、なぜか心が痛む寿雪。それは自分の居場所がなくなることへの不安だったのか。優しさに触れるたびに、失うことが怖くなる。結界を壊したことで、寿雪に何が起こったのか、というところで次巻へ。

    相変わらず軽やかな淡海がよい。素直でない衛青も。

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    2024年10月10日
  • 花菱夫妻の退魔帖

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    ヒロインが少し淡々としすぎな感じもしたけど、よくある勝ち気で明るい大正ヒロインみたいに先走りすぎて事件をややこしくしない性格がわたしは好きだ。
    所々大正時代の華族の暮らしとか書かれてるのが面白かった。少し風景や人物の描写が長すぎる時もあったけども。
    ヒロインに執着してしまう男というのが好きなので続き読みたいな。

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    2024年10月06日
  • 後宮の烏3

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    ネタバレ

    後宮の烏シリーズ3作目。この巻から出てくる人物紹介と地図が有難い!全体的に泊鶴宮の晩霞と賀州の豪族「サナメ家」、そしてそれを取り巻く八真教の話だった。淡海がこの巻から出てくるが、温螢が常に彼にげんなりしているのが面白い。

    1.雨夜の訪い
    雨の日だけ現れる幽鬼の話。
    賀州から来た鶴姫(晩霞)の宮女と白珊瑚を身に付ける八真教が出てくる。

    2.亀の王
    亀の器を持ち内廷を彷徨い歩く老僕の幽鬼の話。
    八真教が大海亀の神を祀っている事が分かる。羽衣が好きだったので、大海亀のもとに戻ってしまったのが残念。

    3袖を引く手
    衛青が寿雪の兄だった事が衝撃すぎた。

    4.黄昏宝珠
    晩霞が呪われ、寿雪が助けてあ

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    2024年10月05日
  • 花菱夫妻の退魔帖 四

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    連作短編として3編,幽霊の原因を調べることで鈴子の恩人の殺害の謎の手掛かりのようなものが少しずつわかってくる.このミステリー部分と淡路の君の謎が大元にあって面白い.

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    2024年10月02日
  • 京都くれなゐ荘奇譚 呪われよと恋は言う

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    テンポ良く、楽しく読めました。内容自体は暗いけど、全体的に明るい感じ。現代の高校生の設定だからかな。白川さんの本は1巻目で話の謎が分かってしまうというところが、私には良いです。

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    2024年09月29日
  • 後宮の烏2

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    ネタバレ

    シリーズ2作目。
    1作目と比べて読みやすくて面白い!寿雪の周りに人も増えて、それに戸惑う寿雪が可愛い。そしてお互いを大切にしたいと想い始める寿雪と高峻の気持ちの揺れが読んでいて心地よい。

    1.青燕(あおつばめ)
    飛燕宮の燕夫人に懸想したチウルの話。イシハ登場。
    2.水の聲
    エンリン様に仕えた元侍女の話。
    3.仮面の男
    琵琶弾きの男の話。
    4.想夫香(そうふこう)
    死んだ兄を想い、土人形にて生き返らせた鵲妃の話。封ショウゲツ登場にて烏妃の真実が明らかになる重要回。

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    2024年09月28日
  • 後宮の烏

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    ネタバレ

    後宮の烏シリーズ1作目。
    普段中華系のものを読まないので最初世界観や人物名に慣れず入り込めなかった。慣れれば面白いし読みやすい。

    下記4つの短編で構成されている。

    1.翡翠の耳飾り
    烏妃(寿雪)と高峻の出会い、それぞれの2人の過去の話。とにかく人物が多く読み難い。ここを我慢すればスッと物語に入れると思う。

    2.花笛

    3.雲雀公主(ひめ)

    4.玻璃(はり)に祈る

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    2024年09月25日
  • 烏衣の華

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    巫術師の菫月季は巫術師の名門の令嬢。幼馴染で婚約者の霊耀と共に依頼された幽鬼の調査を始めるが…

    後宮の烏や海神の娘の世界観とリンクしているのが嬉しかったです。
    月季が霊耀をちゃんと好きなのが良いです!コンプレックスの塊の霊耀が月季の事を1人の女性として見てくれるのが楽しみです。

    番外編の月季(薔薇)と霊耀(光)「花と光」を合わせて「華」と言うのが素敵な響きでした。

    まだまだ序盤って感じなので、是非シリーズ化希望です。

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    2024年09月24日
  • 海神の娘 黄金の花嫁と滅びの曲

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    買ってからずっと積んでたけど、やっと読めた。
    1巻はあまり話同士の絡みがなかったけど、こちらは連作ものだった。
    沙文と沙来の長年の確執と再興の物語。
    しかし、海神・海若は一体何がしたかったのか。

    あと、霊子の正体も気になる。

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    2024年09月24日
  • 契約結婚はじめました。2 ~椿屋敷の偽夫婦~

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    ネタバレ

    徐々に柊一と香澄の距離が近付いてきていて読んでいてニマニマしてしまいます。夫婦としての距離感ではないかもしれませんが、初々しくて見守ってしまいます。
    柊一の母美幸も香澄との結婚に反対しているわけではないらしく、何にも執着しない柊一を心配してのことのようで安心しました。

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    2024年09月21日
  • 契約結婚はじめました。 ~椿屋敷の偽夫婦~

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    ネタバレ

    椿屋敷に住む若隠居と呼ばれている柊一と若妻の香澄。二人はお互いの事情で契約結婚です。
    柊一の元には様々な相談事が持ち込まれて、という話です。

    語り手は椿屋敷です。家です。
    香澄は若いのに料理上手の家事万能です。香澄がお客様に出すお菓子が美味しそうで困ります(笑)。

    香澄が家を出た理由、それはお世話になっている家の息子との結婚話が発端でした。育ててくれたことに恩があって感謝もしているけれど、それは息子との結婚のためだったのかと思ってしまい、もう元の気持ちで家にいることは出来なくなったからでした。
    おばさんが香澄を連れ戻しにきて、自分の探している椿を見つけたら柊一と香澄の結婚を認めると言いまし

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    2024年09月21日