あらすじ
「二十歳まで生きられない」という呪いをかけられた少女・澪を救うには、呪術によって生み出された悪霊・千年蠱を祓うしかない。しかしそれは、澪が心を寄せる少年・高良の死を意味していた――。呪いだけ解いて、高良を生かす方法を探る澪だが、高良の孤独な姿を見るたび、胸が苦しくなる。禁忌に立ち向かおうとする澪の想いは、高良に通じるのか。前世からの宿縁で結ばれた二人に待ち受ける運命とは。蠱師たちの闘いが激しさを増すなか、窮地に陥った澪を心配する兄の漣、護衛役の波鳥は……。白い狼の雪丸、そして狸の照手ら精霊たちも、澪にそっと寄り添う。『後宮の烏』で人気の著者による、呪術幻想譚シリーズ第四弾。文庫書き下ろし。
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Posted by ブクログ
澪にかけられた呪いや多気女王と千年蠱の背景が少しずつわかってきたシリーズ4作目。何となく祓えない理由には察しがついてたけどやはりかと納得。昔は日本各地にあった産屋や旧家のしきたりなど日本ならではの慣習はいいものもあるけど誰かを、特に女性の心を傷つけたり蔑むものが多くて悲しい。今回は少しホラーな怖さの話が多かったけど面白くて大好き。雪丸の活躍がなかった分、照手がすごく活躍してくれてかわいかったし実はすごい子だとわかった。これを読むと職神の相棒がほしくなる。呪いじゃなくおまじない、明るい未来があるといい。
Posted by ブクログ
今回は高良の出番は少なかった。
過去の多気女王の生まれ変わりが千年蠱を祓うことが出来なかった理由が明かされました。澪はその打開策のヒントを思い付きます。
これからどうなるか楽しみです。
出流くん、胡散臭い感じがするけど根は良い子のようです。
番外編で活躍?する茉奈ちゃん、結構好きです。
Posted by ブクログ
核心に迫ってきつつあり、あっという間に読み進めてしまいました。今回は高良の出番が少なくて残念でしたが照手が頼もしく可愛い存在になっていて良かったです。秋が待ち切れないです。
Posted by ブクログ
澪が千年蠱を祓えない理由が判明し、納得。
そら祓えないよねぇ。そんなもん。
だってずっと好きなんだもの。
そしていよいよ高良を消すことなく、千年蠱を祓う方法が思いついたようで、次巻がラストになるのかな?
家ごとの戦いにもなるのだろうか。楽しみ。
Posted by ブクログ
夏休みを迎え、研究と勉強を兼ねて八尋のお祓いに付き合う澪たち。
そして、夏休みに実家に帰る蓮。
双方から、「千年蠱を祓えない理由」が段々と明らかになってくる。
そしてラスト、澪は千年蠱を祓う方法を思いついた……?
最終話は番外編なのに、本編の重要な展開が進んでしまった。
Posted by ブクログ
京都くれなゐ荘四作目。
元々二十歳までに死ぬ呪いということからはじまっているから、
暗いのは仕方がないにしても、
なんだか華がないなー。
今回はとくに千年蟲である高良がほとんど登場しないせいか。
ただの狸にしか見えない照手がちょっと活躍はしていたが、
古い家にいついている幽霊とか、
産屋を喪屋にしてしまう呪いとか、
爪が入っている着物とか、
変なものもやってくるお盆とか、暗い。
多気女王が二十歳で死に生まれ変わる呪いを受け続けているのは、
千年蟲を祓ってしまい、失うことを拒んでいることがわかる。
そして、高良を救う方法がわかったとクリフハンガーで終わる。
次回が最後なのか?
Posted by ブクログ
高良を救う方法がわかったような気がする!?
邪魔が入らないといいんだけど…入るよね、当然。
秋生さんと漣くん・出流くんコンビがちょっと気になってる…
Posted by ブクログ
今回は澪の兄・漣の澪への複雑な思いが描かれてて、澪も又兄への負い目が呪いの所為とは言え、普通の兄妹とは違う葛藤があった様に思えました。
高良を何とかして救いたい澪が気づいた秘策とは?次巻も楽しみです。
Posted by ブクログ
なんと!下鴨アンティークの世界とリンクした!ので少しテンションがあがりました。
忌部の守り神様とか、フィクションでしょうか?それとも歴史的な事実を元にしておられるんでしょうか?元になった史料があるなら読んでみたいです…
Posted by ブクログ
神の力を下せる澪なら高良を既に、払えるはず?
しかし、邪魔をするのは、生まれ変わってもそばに居たいという魂。皆を丸く収めるには、呪いの解除が有効かもしれない。
和邇が澪を呪詛した事で、戦いが蟲師の家系全体をを巻き込む事になってきた!