白川紺子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
伊勢神宮参拝の話が出てくるので、たぶん、その近く。古い家に住む大叔母のもとに主人公が帰るところから始まる。厳格な大叔母のもとを飛び出して東京の大学に行ったけれど、結局、地元に帰ってきてしまった主人公を迎えたのは、大叔母だけでなく、古い家の風習を調べているという小学校の同級生だった。彼の父親は主人公の母親と駆け落ちをしていて、と、人間関係は複雑。大叔母と主人公の間に、もう一人いるだけで、ぎこちなさが消えていく。家族だからってわかりあえるわけじゃないけれど、少しずつお互いのことがわかってくる。加えて、古い家の風習が詳しく語られて、これも興味深い。最初、文体がぶっきらぼうだと感じたのだけれど、ちょっ
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購入済み
言葉にならない静けさに心が揺れ
静かに時に激しい鎮魂歌の様な物語を肌で感じて、泣きながらしみじみと楽しみました。情緒溢れる語り口に魅せられ、何度も読み返して、この世界観に溺れてしまいそうです。とても素敵なお話でした。
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ネタバレ 購入済み
小説の舞台設定が凄いです
小説の舞台になる設定が凄いです。海の向こうにあるという神の棲む国、幽宮、その宮の葬者部である梟、梟の妹になる烏、梟と烏は海のあぶくが二つに分かれて生まれたもの、幽宮で流罪になった者が行き着く忌み島が宵、盛りだくさんで一度では理解できませんでした。香薔によって烏の器にされてしまった烏妃、悲しいですね。
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購入済み
情景がアニメのように浮かびます
文章が流麗というか綺麗です。文章を読むと次々と情景が浮かんできて、表紙のイラストのせいかアニメーションのように頭の中でストーリーが広がっていきます。烏妃寿雪と皇帝高峻がどのような物語を紡いでいくか楽しみです。
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ネタバレ 購入済み
中身みっしりの月餅のよう
うーむ、毎度寿雪はどうしてこうも追い込まれなきゃいけないのか、耐えなきゃならないのかと思ってしまう。高峻と心は近付いたと思ったら、身は遠く離れなければ、救いがないとは、あんまりだ。
すっかりこの世界にはまってしまった。舞台背景の造り込み、登場人物の外見、衣裳の様子の表現もさることながら、登場人物の会話中の言葉使いで、立場や性格を見事に描き分けられているところ。読み返す度にお気に入りが見つかる。
あぁ、あんまりだ、白川サマ。寿雪の幸せな姿が見たいです。