あらすじ
寿雪の銀髪が、衆目にさらされた。その銀髪こそが、前王朝の血を引く証だった。高峻が策をもって隠してきた寿雪の秘密がしられてしまったのだ。同時に、柳寿雪は化け物を退治した美しき巫婆だという評判も城下に広がり始めていた。だが寿雪本人の魂は何処かへと去ってしまい、その肉体に宿り動かしているのは“烏”だった…。
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後宮の奥深くに住みながらも夜伽をしない特別な妃、「烏妃」。彼女は不思議な術の使い手で、頼まれれば依頼者の差し出す代償と引き換えに、呪殺、祈祷、失せ物探しと何でも引き受けてくれるという。そんな彼女のもとへ、あるとき皇帝がやってくるところから始まる、中華風ファンタジー兼ライトミステリー小説。
コバルト文庫出身の作家だからなのか、少女小説のような雰囲気もあってとても読みやすいです。硬質な烏妃の姿と言葉が非常に印象的で、美しい表紙イラストと相まって、あっという間に本の世界に引き込まれます。また、どの巻も連作の短編で構成されており、いずれのお話も謎解き短編として充分楽しめますが、共通して描かれる烏妃と皇帝のささやかな交流が二人の孤独をかえって際立たせているようで、大きな伏線と思われる二人の関係とそれにまつわるさまざまな謎とともに、先が気になってつい読み進めてしまいます。個人的には、衣装や風景を表現する作家の文章力を強くアピールしたい! ぜひ読んでみてください。
感情タグBEST3
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予想外だったのが烏が思った以上に幼子じみてたところ。アニメでの見た目の印象はちょっと怖い系のもあって想像してた斜め上だった。
寿雪が前王朝の遺児って部分は最後辺りに引っ張られるのかと思っていたら、案外あっさり解決できて良かった。
一番ヤバいのがコウショウ。相互理解は行えなさそうで、思いっきり黒幕感ある。
サナメ家…というより朝陽もなかなかのヤバさだった。
6巻は色んなことが明らかになってめちゃくちゃ楽しかった。このまま一気に最終巻にいきます
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きょうだいの絆が様々に描かれた巻でした。
神話や寿雪の秘密が明らかになって、物語もクライマックスに近いですが、そんななかで、きょうだいの伏線を回収し、驚きの事実が次々に明らかになります。次巻も期待です。
続きが気になります
今回も予想しない展開でとにかく読み進んでしまいました。電子書籍なのでもう読み終わったのかとビックリしてしまいました。どの人物もそれぞれの正義があることに変わりがなくて、
ちょっと悲しくなります。
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寿雪の魂を呼び戻すために、衛青はもっと意地悪するかと思ってました。寿雪と衛青、犬猿の仲だけど、やっぱりどこかで繋がってる部分があるのかもしれないですね。
賀州の沙那賣家の長男の晨、割と好感を持っていたのですが、彼は自分の出生にまつわる事実を知って大丈夫か心配です。
読み応え有り♪♪♪
面白くて一気に読みました。登場人物はそれぞれ個性が有り魅力的。
唯一、烏と白亀の性格がかなり子供っぽく・・・???でもまぁ、神様が作為的な筈も無く、日本は八百万の神の国ですからね☆☆☆
話の筋も淀み無く、とてもしっかりしていて引き込まれました。続編が楽しみです♪♪♪
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事件の後の朝議でのやり取りも、寿雪の心が戻ってくる件も好きです。何度も読み返したくなる。
そして物語はクライマックスへ
人と人との繋がりがどう決着するのか楽しみです。
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寿雪の心がはじけ飛びどこかへ行ってしまった。そんな雰囲気で始まるから、絶望したが次の章であっさり戻ってきたので驚いた。寿雪が初代烏姫である香薔に会ったり、衛青と寿雪が兄妹だと皆にバレたり、海底火山について千里と之季が調べたりと忙しい巻だった。
1.血の縁
寿雪と衛青が血縁者であると温螢にバレるところが良かった
2.冬の咎人
香薔があまりに幼くてびっくりした
3.海より来たりて
海底火山が噴火した!
4.血の鎖
サナメの長男が可哀想すぎる。。
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「お前が生まれたとき、どれほどうれしかったことか。お前のほかに跡継ぎなど、考えられぬ。もう惑わされるな」
背に聞く父の言葉に、晨はその場にくずおれ、地に伏した。
どれだけ、その言葉を望んていたか。
ずっと、叶わぬと思いながら、願ってきたか。それが。(晨は父と父の妹との子だった)
このようなかたちで、聞きたくはなかった。
地に爪を立てる。足もとからすべてが崩れて落ちてゆく。いままでの日々はなんだったのか。信じてきたものは、なんだったのか。もはやなにを信じ、どう生きてゆけばいいのか、わからない。
晨は吠えるように慟哭した。
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色々な人や過去の事柄が大きく動き出す話。
主人公の人柄や今までの行動が全ての人の心や行動に移る話はとても良かったです。
次の巻が最終巻のようですが今から楽しみです。
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クライマックスへ向けて加速度をあげていく巻。
千里と之季の会話の中で、ひとのつながりの妙を語り合うシーンが印象的でした。
「どこでどうひとがつながって、助けになるか、わからぬものです。つながって、つづいてゆくのだと…」
千里は人を和ませる才があると言う。之季は千里を稀有な人と評するが、自分のいい所は案外自分で分からないもの。この2人がどのような相乗効果を生んで寿雪を助けることになるのか楽しみ。
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一冊丸ごと、国の中のどこもかしこもが不安定で危ういぐらぐら状態で、早く一安心させて欲しいけどあと一冊で終わってしまうんですね。寂しい。
大団円に向かっているのか何かが欠けてしまうのかまだ先読めないです。
みんな頑張ってる。幸いが待っていますように。
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やっと烏と話す事が出来るようになった〜
でも烏って思ってたよりも幼い感じなんだなぁ〜
後は今後のサナメ家も気になる
やっと寿雪も烏の半身探しに行こうとしてるのに
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寿雪、災難でしたね。
烏も登場し、サロメの次男も初登場しました。三男はどうしたんだろう?蚊帳の外かな?
出そろった感じ。
寿雪もそうですが、コウシュン、コウショウも幸せになってほしい。コウショウの出番はないだろうな~。
衛青の血縁に対する葛藤が面白かった。
このシリーズ全体に言えるけど、展開が早すぎる気がする。
もう少しゆっくり読みたい気分。
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「意志を貫くのであれば、覚悟をなさい」
千里はとても静かな表情をしていた。
のっとられちゃった。。。と思ったら、意外と早く戻ってきた寿雪。
烏は想像と違って随分と幼い感じがした。
個人的には、サナメの兄弟の行く末が気になるところ。。。次が最終巻。早く読みたい。
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これは私の望む結末にはならないなと思うと同時に、温螢にモエ始めてきた。温螢…モエ。
香薔とのシーンはもう少し深めて欲しかったな。あれだけのトラップ作った人にしてはちょっとあっさりしすぎた流れになった印象。
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人間って怖いなー。
読後の感想これ?(笑
烏が子どものような発言を良くしてたけど、神は純粋だからなのかな、と対比みたいに思った。
衛青とイシハのエピソードは後半こうやって活きるためにあったのね。
目覚めのあたり、もう少し掘り下げて読みたかったなー。
結局シンは何だったんでしょうね。
禁忌の恋は、お互い納得づくなのか兄の強引な形だったのか。それにより全然違うと思うんだけど。
カンサが不気味すぎる。
1番の可哀想な人は彼だと思う。
1番孤独かな。
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結界は破ったが寿雪の魂は体から離れ、回廊星河というこの世に生まれる前の魂が集まる空間に飛ばされる。そこで香薔が登場したのには驚いた。皇帝鸞夕への独りよがり過ぎる行動がそもそもの原因である事が判明したのにはすっきりしたけど、死んでも恐れられるって香薔何しでかしたんだ。血縁者がいないと魂は呼び戻せない、という条件、忘れていたからどうするんだ?と思っていたらあー、いたわ。とあっさり終了したのはちょっと拍子抜け。寿雪の体を使って烏と対話がなされ、半身を取り戻すため界島に行くという展開が確定した矢先に海底噴火が起き、半身が白雷の手に。という事は対立している鼈の神の手に?寿雪の出自が白日の下に晒され、彼女を守ろうと奮闘する人々がいる中暗躍を始める人物も。これあと一巻で本当に終わってる?(本屋で最新刊は見たけど)
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結界を破る儀式の直後、寿雪の中に烏がはいり、寿雪の魂は回廊星河へ。
一方、界島の調査に向かった千里と之季。
海底火山を見に行こうと海に出ると、海に異変が。
気になっていた5巻の続き。
危ない橋の上を渡るような状況にハラハラ。
烏連娘々の半身探しも順調には行かず。
ただ、人とのつながりの暖かさが随所に垣間見え、いつまでもこの繋がりが消えなければ良いのにと思った。
舞台は王宮の外へ
寿雪が今まで人助けしてきたことが今回、自分の命を救うことになっていたので、情けは人の為ならずという言葉が染みる前半でした。後半はこれまでの色々な話がまとまって来て、いよいよ本筋に流れ込んできたという感じで今後の展開が楽しみです。
どうなってしまうのでしょう?
まだまだ続きます。
大きな転換期なのでしょうか?
今までのお話とはだいぶ 違ってきてます。
なので、ワクワクしてきました。
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わたしがすべきことをするだけ。
烏が表に出ている状態の寿雪。寿雪を取り戻すためには身内の助けがいるという。衛青の出した答えは。界島に向かった千里と之季がそこで見たものは。一方、故郷に戻った晨。信じられるのは父か、弟か。
衛青の決断、不器用だけどこれが衛青らしいと思う。千里と之季はなかなか名コンビなのでは。行方不明になっていたイシハが界島に白雷といるのはいいことなのか。海底火山が噴火して、イシハと千里たちは出会えるのか。ラストの晨の動揺が心配。次男・亘は味方になるのか?
登場人物それぞれが自分の「居場所」を守ろうとする物語として感じられる。
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ラストに向けて着着と話が進んでいる。決して激動ではないけれど、それぞれの背景が整理されていく。
衛青の気持ちや行徳、花娘、子季、明冘といった脇役でもしっかりとした背景や思惑が感じ取れる。
兄妹の女の方が死ぬ。
女難の相で死ぬ。
これらの伏線が最終巻でどう回収されるのか。楽しみ。
羽衣のおっちゃんにまた会えたのでなんか嬉しい。出番少なかったけど。
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結界を破った果てに待っていたものは。魂を飛ばされた寿雪を助けたいと願っている人々のなんと多いことか。寿雪は愛されていたのだなあ。いよいよ次がラスト、寿雪のゆく未来とは。
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前回の気になる終わりからスタート。
寿雪、儀式のあと目を覚まさず。意識は表紙で書かれている星河にあった。ここで初代烏妃と対面。
想像よりとんでもな人物だった。
その間に衛青との兄妹問題が解決?し、寿雪が目を覚ます。個人的に衛青がどんな感情を抑えてて、どんな風にこの事情が明らかにされるのか気になってたから、まさか老人の首を締めるくらい隠していたかったとは驚き。伏線の1つだったものが回収された。個人的には今後温鎣の寿雪への感情も回収されるのでは、と期待している。
烏も意外と理解あるやつで、あっさり協力者に。
そして白雷が烏の半身である刀を見つけたよう。
なんだか情報量多い割に短くまとめられてたから急にまとめてきたな,って感じが否めなくもない。
次回完結だなんて。楽しみ。
Posted by ブクログ
かなり気になる終わり方だったので、6巻まってました。
ラスト、烏レン娘娘の半身を見つけるために寿雪が旅立つ。
いろいろな人物が出てきて話が複雑になってきて、次巻も楽しみです。
Posted by ブクログ
衛青の葛藤全編かなと思って読み始めたら思ってたよりあっさり解決、寿雪も早めに帰ってきた。それから、海底火山の噴火で流された之季と海岸にいた白雷がどうなるのか気になるし、その後の晨のエピソードにびっくり。
説明が多い巻でした
5巻を読み終わった時は、もう、本当に呆然として、呆気に取られ、何故、ここで終わるんだ!続きが気になって仕方がないじゃないかぁぁ…と、思っていたのですが、あの震える様な感動の余韻は感じられず、踊り場に居るような気分になりました。
何だかもやっとする読後感で、少し残念です。