【感想・ネタバレ】後宮の烏4のレビュー

あらすじ

今宵も夜明宮には訪いが絶えない。泊鶴宮の蚕室で、大切な繭がなくなったという宮女……。一方、花娘を通じ城内での謎多き失せ物探しも舞い込んで!? 烏妃を頼る者は日に日に増え、守るもののできた寿雪の変化に言いようのない感情を抱く高峻。やがて二人は真実眠る歴史の深部へ。鍵を握るのは名もなき幽鬼か、あるいは――。圧倒的中華幻想譚、待望の第四弾!!【目次】蚕神/金の杯/墨は告げる/禁色

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後宮の奥深くに住みながらも夜伽をしない特別な妃、「烏妃」。彼女は不思議な術の使い手で、頼まれれば依頼者の差し出す代償と引き換えに、呪殺、祈祷、失せ物探しと何でも引き受けてくれるという。そんな彼女のもとへ、あるとき皇帝がやってくるところから始まる、中華風ファンタジー兼ライトミステリー小説。
コバルト文庫出身の作家だからなのか、少女小説のような雰囲気もあってとても読みやすいです。硬質な烏妃の姿と言葉が非常に印象的で、美しい表紙イラストと相まって、あっという間に本の世界に引き込まれます。また、どの巻も連作の短編で構成されており、いずれのお話も謎解き短編として充分楽しめますが、共通して描かれる烏妃と皇帝のささやかな交流が二人の孤独をかえって際立たせているようで、大きな伏線と思われる二人の関係とそれにまつわるさまざまな謎とともに、先が気になってつい読み進めてしまいます。個人的には、衣装や風景を表現する作家の文章力を強くアピールしたい! ぜひ読んでみてください。

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感情タグBEST3

ネタバレ 購入済み

エェー‼︎

待ちに待った4作目。まさかこう来ますか。烏妃と高峻の距離がある意味遠くなったと言うか、個人的に期待から外れつつあるのかな。高峻、職業上(?)仕方がないのかもしれないけど、がっかりだよ( ´△`)。烏妃が孤独から解放される日がくるといいなぁ。

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2020年04月27日

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衝撃だった!烏妃の謎がメインの話だが、最近の私は恋愛に重きを置いて本を読んでいるので、最後の章は本当にショックだった。今年のお盆は、衝撃で結構引きずった…。あとがきがないのも、作者の意図が分からず、つらいです…。早く続きを読まねば。

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2024年08月15日

Posted by ブクログ

ネタバレ

物語は収束に向かって進んでいっている。
結界を解くためには香薔の術をやぶれる人が三人必要とのこと。封一行、寿雪……そして白雷。白雷の協力は得られるのだろうか……白雷は妹の事が気がかりなようだけれど

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2024年02月18日

Posted by ブクログ

色々と謎が解けつつ、次の謎へと言う感じでした。
登場人物達がそれぞれ愛おしく思える巻でもありました。
さぁ、次の巻へ〜

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2022年12月05日

購入済み

面白いです

寿雪の無垢で優しい心が敵対している者に乱される様子がすごく絡まってのみ込まれるように読みました。それぞれが正義を持っているので勧善懲悪とも言えず、悩ましいです。

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2022年11月04日

購入済み

元々図書館で借りて読んでいたけれど、好きな作品だなと思ってBookLiveのアカウントを作って購入。
1,2巻を読んでいる時は、後宮の中で事件を解決しつつ人間関係の変化があるのかなと思いきや、だんだん壮大になってきて思わぬ方向に進んでいくので毎回引き込まれる。
高峻と寿雪もこの先どうなるのか気になる…

#切ない #感動する #ドキドキハラハラ

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2022年02月04日

購入済み

おもしろい!

書店でよく見かけるので気になって読んでみました。読んでよかった!二人の心、周囲の人々の心、そして幽鬼となった人々の心、すべてがこれからどうなっていくのか気になります。新刊が出たら絶対に買います。
十二国記や夢枕獏の陰陽師が好きなら、この作品も好きになると思います。

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2020年06月16日

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ネタバレ

バンカが父親と決別することを決意したのスゴいと思う。完全に敵になると思ってたので、そっちかーと驚いた。

そして鳥妃を奉る会が発足しての問題。こういうのは、たぶん起きるんだろうなぁと想像してたけど、そのあと寿雪を出歩かさないように高峻が言ったのは少し腹がたった。仕方ないのだけれど!

白雷が今後どう関わってくるのだとか、そもそも寿雪の血筋がどう影響するのか、神様の半身見つけてどうなるのとか、高峻との関係とか…まだまだ気になるところあるのに…もう半分読み終わってるの?全部回収してくれる??って気になってます

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2025年04月02日

Posted by ブクログ

高峻と寿雪が遭遇する困難や危機にハラハラドキドキ。
寿雪の優しさゆえに周囲に寿雪を支える人達が集まるのにホッとする。
けれどそれを徒党を組んだだの謀叛だのと曲解されかねない危うさが感じられる

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2024年12月15日

Posted by ブクログ

ネタバレ

賀州産の蚕の話から泊鶴宮→晩霞→サナメの一族→朝陽→白雷と話が繋がり最終的に朝陽と白雷は何を考えているのか?と謎を残して終わる。
同時に烏蓮娘娘とゴウの神の戦いの謎が明らかになり、話が動き出す感じがした。

1.蚕神
女装していた宦官が犯人という拍子抜けした話。

2.金の杯
淡海の過去が明らかになる話。

3.墨は告げる
写してはいけないものを写生し、皇帝に処刑された幽鬼の話。晩霞と父朝陽の対談が怖い。

4.禁色
烏姫を祀る「緇衣(しえん)娘娘」の話。巻き込まれた麗娘が可哀想だった。てか晩霞が妊娠した事が衝撃だった。

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2024年10月14日

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少しずつ主人公の秘密が解かれ後宮から出るための謎、そして新たに妃が出てきて話を深めていく。
信仰心の恐ろしさがヒヤリとする表現で描かれていく様はドキドキします。

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2024年07月21日

Posted by ブクログ

ネタバレ

わたしがわたしでいられるように。

蚕の繭がなくなった事件を解決した後、急激に烏妃への依頼は増え、熱を帯びた信仰のようになっていく。それに危惧を覚える者が——。

対立する者であった夏の王と冬の王。烏妃という大きな権力を握ることの可能性を持つ存在の危険性を認識した寿雪。彼女を救うためにそれでも険しい道を行くと言動で示す高峻。封一行や千里から烏漣娘娘の歴史や秘密が少しずつ明らかになっていく。感情に戸惑いながらも、1人だった頃より様々に考え、自分の道を歩いていこうとする寿雪がいい。

戸惑っているのは高峻もそうだが衛青も。少しずつでも痛みを伴っても当たり前や慣習を見直していこうとする登場人物たちが魅力的。中でもこの巻で重要な動きをする晩霞が印象的だった。年長者が絶対の一族の中で、父に反旗を翻す。彼女の妊娠は事態をどのように動かすのか。どうか兄たちが晩霞の味方についてくれますように。まだ登場しない次兄も気になる。

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2024年01月27日

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ここまできてやっとページ戻らずとも相関図や宮の呼称などスラスラ読めるようになり煩わしさがなくなった。
感想は7巻で綴ろうと思う。

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2023年09月01日

Posted by ブクログ

神話や文化、政治的な駆け引きなど作りこまれていて良い。
キャラクターがどんどん個性的で魅力的になる。
淡海が寿雪に傾倒する巻。寿雪、人たらしめ。恐ろしい子。

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2023年03月17日

Posted by ブクログ

徐々に秘密が明かされる古の神々の物語激動と烏妃の役割。一方で他国の思わく、内乱の予兆、巫術師との闘いなど激動に向かって急展開の様相。全巻のアニメ化を望みますねー

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2023年01月28日

Posted by ブクログ

やっと結界を解く方法が解っても解ける人が居なければね〜
でも帝はやっぱり寿雪の味方で居てくれるんだね〜
でも暴動は駄目だね
熱心な信者って何するかわからん

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2022年11月03日

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寿雪が優しすぎる...
いいことなのか、でも烏妃としてはやはり良くないのだろうな
人と交わり関係が濃く深くなっていけば行くほど後には引けないもの。
一人の人間としてはとても良いんだけどね

だからこそ、寿雪は烏から開放されるべきだし烏漣娘娘を解放する力があるんじゃないかな〜って思う

高峻とは優しさと恋慕と親愛みたいなの全部交じって想いあってるんだろう
ああなんだか切ない

上手くいきますように...

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2022年10月03日

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面白いのは変わらない。ただ個人的にモヤモヤが残る。このモヤモヤが次巻で払拭されることを期待して読み続ける。それにしても宦官て制度は辛い。考えた人も「よくそんなこと考えたな!ひどい!」と思うし、採用して実行した人も「よくそんなことしでかしたな!おい!」だし、長年続いたのも「誰か止めてくれよ!」と思った。あまりのことにあらためて中国の歴史とか調べて学んじゃったよ。

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2022年09月04日

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自分で決めたことならば、選び取ったという事実だけはたしかのものとして、茫洋とした海原で、ただひとつの澪つくしになるだろう。

本屋で7巻が売り出されているのを見て、ここらへんから読めば思い出すかな?と読んだのは2回目。
最初から読むべきだったかも。。。
大切な人が増えていくことで危うさがましていくけれども、もう独りでいることには戻れないと。
さてさて、今後の展開はどうなるのか。5巻を読むとしよう。

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2022年07月10日

Posted by ブクログ

ああ、おもしろい。
歴史の層が厚いというか、前王朝の頃の話や千年前の出来事が今に繋がっていることが物語を壮大にしていて、いろんなことが見えてきているのにまだまだ全貌は見えないのがまたいい。
中でも初代烏妃の恋物語?など、とても興味津々。一体過去、何があったのか。

烏妃の優しさに惹かれる人が多いのはわかるけれど、危惧していた事態がついに起こってしまって、かねてからわかってはいた彼女の立場の危うさみたいなものを突き付けられる。
もう、変化は止められない、のかもしれないけれど、進む覚悟と勇気が格好いい。

そして、私は晩霞がわりと好きで、彼女の選択をもろ手を挙げて応援したい気持ちでいっぱいなのですが、衝撃の出来事に実はまだ受け止め切れていなかったり。
え、そういうことってあり得るんだ。いや、それはもちろんあって当然なんだろうけど、彼女いくつだっけ、というか、政治的な均衡とか考えるときっと当分ないな、なんて思っていただけにびっくり。

続きが気になる!

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2022年06月13日

Posted by ブクログ

正しさだけでは道は選べない。
…確かに。
人は人と繋がり、その人のために何かしてあげたい、って気持ちで生きていけるのが幸せ。
我々庶民ならそれでも良いけど、力を持ってるとそれだけではいけない。
良きにつけ悪しきにつけ、人の人生を左右できるだけの力のあるものは、冷静に、公正に。
それでも、人と関わり、少しづつ大切なものが増え、信頼されて行く様子は嬉しいものですね。

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2022年06月18日

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力を取り戻したらどうなるんだろう?
力を取り戻すためにはどうするんだろう?
まだまだ謎めいています。
烏妃は存続するのか、出来るのか?

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2022年03月19日

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ネタバレ

安定に面白い。見たことのない風景や衣装が鮮明に想像できる。
かくひが懐妊したことが私はショックです。

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2021年11月12日

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徐々に明らかになる世界の成り立ちや神々の由来。
孤独であるよう麗娘に戒められていた烏妃、寿雪の変化がもたらすものは・・・幸いか禍か。

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2021年09月02日

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ネタバレ

後宮の中だけだった世界観が徐々に国や神話の世界へと広がっていき、登場人物も随分と増えた。
周りに人を置くべきではないのに、無自覚に周囲の人達を魅了していく寿雪が可愛らしい。

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2021年08月29日

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泊鶴宮の蚕室で、大切な繭がなくなったという宮女……。
一方、花娘を通じ城内での謎多き失せ物探しも舞いこむ。
烏妃を頼る者は日に日に増え、守るもののできた寿雪の変化に、言いようのない感情を抱く高峻。
……やがて寿雪と高峻は、真実眠る歴史の深部へ。


この巻で、これまでなんだかよく分からなかった烏漣娘娘が何者なのか、歴史の一部が少しずつ明るみに出てくる。

最後の感じからすると、白雷も今は危うい人物だが、味方につくのか!?

宗教、政治、呪詛祓いに、神さまの歴史。
なかなか奥深くなってきた。
興味深く面白い(^-^)


5巻に進みます(^-^)/

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2021年06月23日

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つらい。つらいなぁ。夏の王と冬の王、二人の心が通いあってるおかげで、ぜーんぶうまくまるくおさまったらいいのにな

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2021年05月24日

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ネタバレ

前巻を読んでから少し時間が経っていたこともあり、烏漣娘娘の謎や後宮の人達、これまで起きた事件についての経緯が頭の中で整理しきれず、軽くパニックになりそうだった。
これまで淡海の事がどうも苦手に感じられたけれど、明らかになった彼の家の事情を知るにつけ、印象も変わった。
当初より随分と人間味を増した寿雪にとって、切ない展開が待っていそう。
晩霞の懐妊は、何だか地味にショックだった。

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2021年05月05日

Posted by ブクログ

ネタバレ

どんどん不穏になっていく。

寿雪の優しさが裏目に出てしまうのが切ない。
衛青が3巻で気付いてしまった寿雪との関係も今後どういう影響を及ぼすのかも気になるところ。寿雪が知る時が来るのか、仮に知ったときに寿雪が何を思うのか。動き始めた大きなうねりを高峻と寿雪がどう渡って行くのか楽しみでもあり、怖くもある。

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2021年05月03日

購入済み

沙那賣朝陽とは、どんな人?

晩霞の父、沙那賣朝陽がミステリアスで興味がわきます。祖先はカカミから渡ってきた、カカミとショウの間には沈んだというイカヒ島がある。娘の晩霞ではなく、自身の兄弟姉妹特に一番末の妹と何かあったのか物語がありそうですね。

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2021年03月25日

Posted by ブクログ

過去の王朝の遺物を解析してようやっと見えてきた神々の戦いの記録。
こういう雰囲気、よく考えられてていいです。目的に対して各方面の力を頼らないと解決できないのに、孤立を強いられてるがゆえ困難だったという。。。
RPGのゲームしてるみたいな楽しさがある。

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2023年02月04日

Posted by ブクログ

烏妃がいかに危うい存在か、突きつけられた巻。それにしても華やかな後宮には血がよく似合うのはどの世界でも同じ。幽霊多過ぎる。寿雪の優しさが仇になりませんように、と祈りながら次の巻へ。

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2022年10月24日

Posted by ブクログ

アニメも始まって、なんだかんだ読んでる。
どう収束するのか気になってしまう。
今回最後に衝撃、へー…これから先益々気になる。
というわけで、5へ進む。

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2022年10月16日

Posted by ブクログ

ネタバレ

役者が出そろった感じ。
結界を破る3人のうちもう一人は誰だろうか。
なんちゃって高峻がやりそうな気がする。

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2022年10月12日

Posted by ブクログ

ネタバレ

個人的に、父の実家で養蚕をやっていたので非常に身近な気持ちで読み始めた。子供の頃から残酷な仕事だなぁと思っていたので、蚕塚があるというのは救いでもあるなと感じた。朝陽が宮城にやってきて、そちらのことも動きがある中で淡海に殺しの嫌疑がかかったり、前王朝が葬ろうとした古文書が見つかったり。烏妃も信者が増えてきたところを利用されたりと、これからどうなるんだろう。

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2022年05月28日

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