あらすじ
京都、下鴨――。ある日、喫茶店店主の満寿から両親の話を聞かされた鹿乃。鹿乃の母は満寿の店の前身である喫茶店「玻璃」で働いていたウエイトレスで、父はそこの常連客だったという。鹿乃は稲妻が描かれた帯を手がかりに、幼い頃に亡くなった両親の馴れ初めをたどりはじめる。また、蔵から出した枯れ菊の着物が、慧の父親に深く関係しているものだと知り……!? それぞれの「過去」が明かされるシリーズ第4弾!
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ほっこり(*´ω`*)
京都が舞台。祖母の着物にまつわる不思議を題材にした「下鴨アンティーク」シリーズの4巻目。
鹿乃の両親の出会いの話、慧ちゃんの過去と鹿乃と慧の関係のちょっとした展開、そこに春野の言葉、最後は鹿乃の曾祖母、曾祖父の打ち解けたお話。ほっこりしつつもキュンキュンした!曾祖母、曾祖父の金烏月兎のお話(「兎のおつかい」)好きやわー。
読んでると着物を誂えたくなってきました。
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妹より譲り受け本。
シリーズ4、5作目をまとめてもらっていて
今回も京都に出かけている間に読みました。
今回は鹿乃の亡くなった両親の話
慧の生い立ち
曾祖父・曾祖母についてのお話等
身近な人たちの話でした。
慧と鹿野の仲は少しだけ前進、春野もちょっかい(?!)
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どうせならゆっくり読みたいと思って置いていたら、今になってようやく読めました。
今回は野々宮家のルーツ(これがどの代も仲のいいことで。笑)と、複雑な慧の出生にまつわる話が全て出ます。慧が父親を許せないのと同じように、鹿乃は物心つく前に失った両親を改めて知った以上、慕うのを止められない。
そして慧も、ずっと大事にしてきた宝石をそのままにはできないことに気付いてしまった、というより問答無用で気付かされて、でもそれが大事だから一歩を踏み出せない。春野くんの牽制で慧が引いちゃうのか、鹿乃が曾祖母のようにぶつかっていくのか、気になります。
ていうかこの二人が纏まってくれないと、シスコンの良鷹君は嫁探しもできないような気がします。
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今作はこれまでの中で一番浸れました。
それぞれの時代に それぞれの連れ合いを
想い合いながら その想いを交わすことなく
心ごと体ごとすれ違ってしまったご夫婦も
最期の時を迎えてようやく
その想いを着物や帯などに託した方も
どのお話も その時代時代の古都の風情と
明治から昭和までのモダニズムが融け合う
不思議な京都に包まれて 優しく狂おしく
胸に沁みわたりました。
もっと単純に私は この文庫本の表紙絵と
同じく 背景も人々も物語も風物もお料理も
全てを本当に本当に美しいと感じています。
かつては冷たさを感じていた京都に
仕事の関わりで触れ合うことが増えてから
私は京都に魅入られはじめたのです。
あーだいすき。この世界。
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購入。
読んでるうちに、引き込まれちゃうよね。
特に「兎のおつかい」が個人的にヒット。
そしてこのシリーズは物語もそうだけど、表紙も外さないから好き。
なので☆☆☆☆☆(笑)
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草食男子の仮面を脱ぎ捨てて、春野が肉食をあらわに。鹿野の両親そして曽祖父母は2組とも仲の良い夫婦で先ずは焦ったくそしてほのぼの。慧と鹿野の仲もすこーしだけ前進したかな?お兄ちゃんはいつも通り。
いつも通り、面白かった。それぞれの時代の描写がそれらしく、人びとの思いもきちんと描かれていて、今回も安心して読むことができた。楽しかった。
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下鴨アンティークの4作目。
今度は父母の出会いの話。
母親は、まさか友達のおじいさんがやっている喫茶店の店員さんだったとは。
苦労人で、鹿乃たちを育ててくれた祖母にあこがれていたとは、意外だった。
それと、丙午生まれ、つまりは明治39年生まれの曾祖母の話。
東京から京都の婚約者のもとに突然来てしまう、
友達と一緒だったとしても、
現在の海外渡航よりも思い切った行動だったに違いない。
気持ちがすれ違っていた夫婦を助ける良いお話。
一方、
慧の父母の話は、未婚の母と離婚できていない父の話で、
慧自身も学校で愛人の子と言われたらしく、
ちょっと苦しかった。
個人的には高校の学園祭の話をもっと盛り上げて欲しかった。
家族分のみの入場券なのに、他校の男子たちがなぜか入手してやってくるなんて、
楽しそうな学園祭なのに。
そして、いよいよ春野はきもい。
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大好きなお話。京都が舞台というだけで惹かれる(京都が大好きです)。
鹿乃の両親の話や曽祖父、曽祖母の話は今まで登場していなかったので読めてよかったです。
京都には不思議な話がよく似合うと思います。
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鹿乃の両親の馴れ初め、曹祖父母の結婚の経緯、慧の両親の事情がわかった今作。慧の危うさや抱えている闇、鹿乃に求めているのは癒しというか、鹿乃の純粋さに救われてるのかなぁ。鹿乃に「好きになってもいい?」と言ってきた春野、本心なのか、それともなにかあるのか。
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シリーズ第4弾。
「星の花をあなたに」「稲妻と金平糖」「神無月のマイ・フェア・レディ」
「兎のおつかい」の4作品。
いつものごとく、着物に込められた想いの大きさと、
その解決方法に心がざわめきます。
今作は鹿乃の曾祖父母や両親のなれそめ、そして洋館が建てられた
いきさつなんかもわかって、色々な過去が埋まっていく感じで
楽しいやら、慧やアンソニーの事で不安やらで心が忙しい。
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・星の花をあなたに
体が弱いお嬢様と庭師の秘めた恋。
・稲妻と金平糖
鹿乃の両親の馴れ初め。
もう少し読みたかったなあ。
またどこかで続きのエピソード出てくるのだろうか。
ツンデレは野々宮家の女の芸風?なのか?
でも、鹿乃はそんなことないなあ。
・神無月のマイ・フェア・レディ
慧ちゃんの生い立ちメインの話。
そして春野がついに鹿乃に告白してきたー!
この恋模様の行方も気になる。
春野恐い。
・兎のおつかい
鹿乃の曾祖父母のエピソードが唐突に。
お見合い結婚で素直になれないパターンさすがに多すぎでは……。
この話で2組のカップルの話が交錯している構造はいいけど、芙二子さんたちも似たような感じだったし……。
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シリーズ4作目
3から間が空いてしまったが、読んで心地よいし、着物のお話は素敵だし、登場人物も少しずつ変化成長してるし、また読みたいと思わせる
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鹿乃の両親、父方の曾祖父母の話も出て来て時代を行ったり来たり。慧くんの父親の話など、物語が一気に動き出した印象。今回も着物や季節、色の描写が秀逸で京都の魅力を感じることができます。
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下鴨アンティークシリーズ第4弾。
今回は主人公鹿乃とその兄良鷹の両親や曽祖父母の話や、その2人の同居人 慧の親の話。
鹿乃と慧の距離もだんだん近づいて来てるが、ここに来て春野の存在感が大きくなり面白くなって来た。この先春野がどう関わってくるのかが楽しみです!
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春野さんーー!!!
なんとなく気づいてはいたけども…。
これからどうなっていくのか楽しみ。
曾祖父と曾祖母のお話きゅんきゅんした。
うさぎは知ってたけど、蛙も月に住んでるのか…。
知らなかった。
早速次巻買ってこよ〜
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今回の巻は、鹿乃の両親や曾祖父母の若い頃のお話が入っていて、野々宮家のルーツのようなものを知れたようだった。
また慧の両親の話もあって、心苦しい場面もあったが、鹿乃は知れてよかったんではないかと思った。
これを読んでいると京都に行きたくなる。
この本を片手に、街歩きをしてみたい。
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今回はご両親と曾祖母祖父のお話中心。
途中、彗ちゃんの話入ってきましたが順番的には助かった。
ほっこりする話→後味悪い話→ほっこりする話で救われた。
あと女性陣が全員強気なのもいいです。
曾祖母さん、直球すぎて可愛い。
「恋をしてはいけないでしょうか」なんて言われたら舞い上がってしまうよ
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鹿乃の両親の話が別章で出てきます。
慧のお父さんの話もちらり、また春野もレギュラー化してきて、これからどうなっていくのだろう。
内容(「BOOK」データベースより)
京都、下鴨―。ある日、喫茶店店主の満寿から両親の話を聞かされた鹿乃。鹿乃の母は満寿の店の前身である喫茶店「玻璃」で働いていたウエイトレスで、父はそこの常連客だったという。鹿乃は稲妻が描かれた帯を手がかりに、幼い頃に亡くなった両親の馴れ初めをたどりはじめる。また、蔵から出した枯れ菊の着物が、慧の父親に深く関係しているものだと知り…!?それぞれの「過去」が明かされるシリーズ第4弾。
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シリーズ4作目。やっぱり面白いです。今回は鹿乃・千鶴(母)・芙二子(祖母)・汐子(曾祖母)と野々宮家四代女性のお話。特に汐子、可愛いなぁ素直で!鹿乃の亡くなった両親が初めて詳細に語られたのも良かったです。ツンな千鶴がデレに転じた瞬間もいつか描いて欲しい。慧の出生も明らかになり、その過程で鹿乃との親密度も格段に前進しました。そろそろ…でしょうか(笑)次巻が本当に楽しみです!
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訳ありの着物の謎をひも解いていく。
シリーズも回を重ねるごとに、何となく落ち着いてきた感じがします。
そして、鹿乃ちゃんも、少しずつ成長していく姿が読んでいてほほえましいです。
慧の気持ちの変化が今後どのように表れてくるのか、二人の関係がどのように進んでいくのか、できればハッピーエンドがいいなあと思います。
曾祖父母のエピソードも素敵でした。
Posted by ブクログ
シリーズ第4弾。
今回、鹿乃が2歳の頃に亡くなったの両親の姿が描かれていて嬉しい。優しい鹿乃にしては今まで両親に対して余りにも感情が薄味だったのが気になっていて。思い出が無い分思い入れも無いのかと思っていたけど、怖かったんだね。両親の死を認める事が。生前の両親を想うという事は同時に亡くなったという事実を突きつけられるという事だから。ぼんやりとしたまま認めたくはなかったんだと知って、心が重くなった。でも、思い出が無いわけではない事に救われた。
兎の話も素敵。
もっと続きが読みたいなぁって思った。
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正確に書くと星3.6。
鹿乃の両親の馴れ初めが書かれているのが、他のキャラクターのとはまた違ってよかった。
そして綺麗な着物もたくさん出てくる。
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シリーズ第四弾。
今回は、鹿乃の両親の話や、慧の過去が明らかになる話が収録。
慧を想う鹿乃ですが、少年時代のキツイ経験があるだけに、慧の自己否定感はかなり根深いものがありそうです。
そんな二人に揺さぶりをかけてくる春野君がついに動いて・・。どうする、どうなる!というところで本篇は次巻に続く感じです。
第四話「兎のおつかい」は、鹿乃の曾祖父母の素敵なエピソード話で、ホッと一息。
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クラスメイトに疎まれても囚われないたっぷりした水分に満たされカサつかない鹿乃に惹かれる。鹿乃や慧の両親の話も交えつつ具体的な物語よりおっとりさや料理や柔らかい雰囲気ばかり楽しんでしまう。いつまでも子供でいられないような恋の動きにざわざわした。鹿乃の曾祖父母の話の昔の空気と微笑ましい恋模様が良かった。
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シリーズ4
桔梗柄の着物のはなし
春野に鹿乃の好きな人は誰ですか?と聞かれる慧
雷の帯のはなし
鹿乃の母と父の馴れ初めのはなし
菊の着物のはなし
慧の父と母のはなし
最後に春野が鹿乃に告白キュンキュンする
兎柄のクシ
芙二子の母汐子と父信篤の出会いのはなし
この話もキュンキュンした
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過去を解き放ち、今に繋いで。
両親の過去、慧の父親など、核心に迫ってくる。この何ともいえない鹿乃と慧のやり取りが実にコバルトの系統だなと。あと、今更ですがこのシリーズは着物とその小物もおしゃれだけど、食べものも美味しそう。
「星の花をあなたに」鹿乃が謎を解こうとする横で、慧と春野の攻防。叶わなかった想いも、知らなかった方が幸せだったと言わないで。
「稲妻と金平糖」母・千鶴と父・慶介の話を、喫茶店のマスター・満寿から聴く鹿乃。記憶にない両親のこと、記憶のある良鷹への遠慮。覚えていなくても、覚えていることもある。千鶴と慶介のデコボコ感もかわいい。
「神無月のマイ・フェア・レディ」文化祭の様子もそこそこに、今回の謎は慧の父親に関わることらしく。祇王の話とピグマリオンの話。田村先生と慧の事情。自覚する鹿乃の戸惑いと不安。そこに春野がとうとう宣言。春野はずるいなあ(褒めている)
「兎のおつかい」芙二子の母、つまり鹿乃の曽祖母にあたる汐子と、曾祖父の信篤のエピソード。独立したお話かな。
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下鴨アンティーク第4弾。
今回は子供扱いされたくないと、自力解決を目指す鹿乃の1人行動がメイン。
鹿乃に好きな人がいると知って動揺する慧は今回動きが鈍い。
ぐうたらだけどポイントを押さえる兄が代わりにアッシーとして付き合うけど、なにも言わずに付き合ってあげる兄の心境はどうなんだろう。
小さかった妹が成長して、感慨深いのか寂しいのか、慧ほど記述が多くないのでまだわからない。
今回は両親に関わるエピソード。
一緒に過ごした記憶をほとんど持たない両親の話は、鹿乃にとっての家族(祖母や兄)を悲しませる話でしかなかった。
知りたい気持ち < 悲しませたくない気持ち
で好奇心を押さえる鹿乃は優しい子。
次は慧の両親に関するエピソード。
慧の反応で何となくわかるけど、離婚の泥沼エピソード。。
自分でどうにもできない事への陰口って辛い。。近所には愛人の子って蔑まれ、不倫した相手の子だと親戚にも冷たくされて、嫌にならないわけがない。
彼の氷は相当分厚そうだ。
そんな中で春野さん爆弾投下!
そしてここで終わるの!?
殺生すぎる!
春野さんって今をときめくロールキャベツ男子だけど、何だかんだ言って鹿乃のペースに合わせてくれなそうだから、鹿乃にとって良いかはハーフハーフって感じがする。
春野さんの強引さを、頼りがいがあると鹿乃は感じなさそう。
でも同世代のお兄さんのからかいに、もう!とか言って噛みつく鹿乃もアリのような…。
慧よ頑張れ!
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シリーズ四冊目。
京都の下鴨に住む主人公・鹿乃の家にある蔵の中には、不思議な着物がたくさん眠っている。
持ち主の想いによって不思議なことが起こる着物を完全な姿に戻すのが鹿乃の役目。
その着物の話メインの短編連作。
今作は、鹿乃が小さいときに亡くなってしまい、記憶がほとんどない両親の馴れ初めに関わる着物の話や、想いを寄せる下宿生の慧の両親の話、さらに鹿乃の曽祖父母の話が出てくる。
慧の両親の話を知ることで、2人の関係も進んでいくが、鹿乃が自身の両親のことを知ろうとすることで、彼女自身が成長していくストーリーにもなっている。