【感想・ネタバレ】下鴨アンティーク 暁の恋のレビュー

あらすじ

京都、下鴨――。慧に告白してから、関係がぎくしゃくしてしまっている鹿乃。そんななか、知人に若い男性を紹介される。佐伯稜一というその青年は、実は蔵の着物の関係者で、大伯母の椿柄の振袖について訊きたいのだという。該当する着物を蔵から出してきた鹿乃だったが、描かれた椿すべてが落花してしまい……? そして鹿乃と慧、ふたりの関係の行方は――?

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お互いに相手を思い合ってかえって相手を遠ざけてしまった鹿乃と慧。堂々巡りを繰り返したけど、やっとくっ付いた!慧は父親との関係も改善されて黒谷で同居することに。二人のために動いた良鷹、鹿乃と慧を祝福しつつも寂しそう。良鷹にとって鹿乃を守り幸せにすることが生きがいで、任せられる相手ができたことでこれからどうすればいいのかわからないのかな。真帆と新しい関係を作っていけるといいんだけど。

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2020年07月11日

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下鴨アンティークシリーズ第6弾。
毎回思うのですが、全体を通して面白いのは勿論の事、1話1話の話もとても面白い。あと、残り2冊かな。本編は次巻でラスト。寂しい様なでも早く読みたい!

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2018年09月16日

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ネタバレ

やっと…!と思ったらそんなすっとばして!と突っ込みたくなる展開。

前巻のラストで告白した鹿乃に対して、妹みたいに思ってると返す慧。

出生という、本人にはどうしようもできない所を蔑まれて育った慧には、世間体が悪く、普通の人から祝福されない恋(別に祝福されない訳じゃないけど、同じ屋根の下で暮らす10代の子と付き合う大学助教授、は知らない人が聞くと外聞は悪いかもしれないなぁ)をするには覚悟がいるよね。

打ち明けることができるのは、相手を信頼して、心をさらけだしてくれたときだ。

相手を信じること、相手を欲しいと思う心、打算がある心とも向き合っていく…本気の恋をした人は、こういう体験をしてきてるから泰然と物事を受け止められる強さを持てるのかな。
慧の父もやったことは世間的にNGではあるけど、自分の思いを貫き、想い続ける態度は凄いと思う。

そしてデートもまだなのに一足飛びにプロポーズしちゃう慧w
覚悟が決まったら行動が早(笑)

そして春野君本当にただの当て馬じゃないか…。
大学では女泣かせなのかもしれないけど、恋愛が絡まなければめっちゃイイヤツだ。彼にも幸せになってもらいたい。

鹿乃ちゃんおめでとう。

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2018年08月11日

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ネタバレ

このシリーズはいつも、妹からの譲受。

前作からの急展開しましたが、今後は別々に暮らすので(←普通と逆!)
謎解きのときは、デートなんでしょうかね。

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2017年12月04日

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シリーズ第6弾
やっと2人の距離がぐっと近づいた。手を重ねられる距離へ。かなり強力な援護射撃をうけて。
いつもテーマを持たせる鹿乃の着物選びは秀逸だけど、初デートの着物を花尽くしにするとは何とも可愛らしい。暖かくなった心には沢山の花々が咲き乱れているんだろうね。
何を始めるつもりだろう。頼りなさげに思えて実は芯の強い鹿乃は頼もしい。

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2017年07月11日

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ネタバレ

下鴨アンティーク、前回が鬼切りだったので、今回はすごくどきどきしながら読みました。結論から言って、良かったのは良かったんですが、良くないのは良鷹お兄さん………。この際鹿乃ちゃんにはお嫁に行かずに婿取りしてもらって(不都合なさそうだし)、自分の役目を果たしつついて貰うのが一番なのではないかと思います。でないとお兄ちゃん廃人になりそうだし嫁を貰う甲斐性(というか気力)なさそうだし。何というかあの家の二人は鹿乃ちゃんに宝石だの光だのを見いだしすぎてます。これで終わりとかはないと信じているんですが(でないと良鷹兄が心配)。。。

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2017年06月28日

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ようやく鹿乃と慧ちゃんが♡
予想通りの展開ではあるけど、よかったー。
今回は全編を通して、同じ「想い」を軸に話しが進むので、なおさら良かった。
ラストの良鷹のお話もよかったなー。
鹿乃を大事に大事に思いながらも、不器用な良鷹が良かった。

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2017年06月26日

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ネタバレ

下鴨アンティークの5作目。

鹿乃がほろりと告白してしまったことに対して、
慧は「妹みたいに大事に思っている」と言ってしまう。
慧の父が手を怪我してしまったこともあり、
二人の家を離れる慧。
もちろんここで、春野、登場。

前を向こうと春野と出かけることにした鹿乃に、
鹿乃の親友たちも良鷹も、慧に知らせにいくのが可笑しかったし、
親友たちは、
鹿乃が妹扱いされてしまったことにぽろぽろ泣いてしまって、
かわいらしかった。

結局、結婚する話になってしまって、
後は、良鷹と骨董屋の娘真帆は仲良くなれるのか?

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2024年08月08日

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ネタバレ

シリーズ第6弾
鹿乃と慧が落ち着くところに落ち着いてホッ。
着物の不思議を紐解くことが、それぞれ自分の心と向き合うきっかけになっていて、ストーリー展開が巧みです。

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2024年01月02日

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ようやく!!

友だちら、ええ子やなぁ。ホロリ。

そして相変わらずおにぃの回、怖いけどおもしろい。
妹ちゃんたちの本筋とは雰囲気も対象も違って興味深い。
ショートカットになったことにふふふとなりつつ、どんだけイケメンなんだ。
気になるぜよしたかよ。

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2023年05月06日

ネタバレ 購入済み

良かった。

二人が並んで歩ける様になって ホントに良かった。
お話によっては、すれ違いをし続けて進むものもあるから、ホントに良かった。

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2020年06月14日

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ネタバレ

鹿乃と慧。お互いに相手を気遣うあまりに遠慮してすれ違いもあったけど、想いが叶って良かった。ほっこり。
しかし、鹿乃のお兄ちゃん良鷹パートは怖い。祟りとか呼子鳥とか、怖いわー。

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2020年02月20日

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シリーズ第6弾。

「椿心中」「月を隠して懐に」「暁の恋」「羊は二度駆ける」の
4作を収録。
今回も、着物に込められた想いを解きほぐしながら、
色んな分野の蘊蓄と合わせて、鹿乃と慧の恋の行方と
良鷹の微妙な兄心(^◇^;)とアンソニー!
アンソニーがいい人過ぎて驚いて、その後の急展開に驚愕。
あとは良鷹だなぁ~・・・あの寂しさは、真帆がそばにいれば
安心っていうのとはちょっと違う気もするんだが・・・

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2019年12月11日

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ネタバレ

ついに鹿乃と慧が両想いに……!!
ここまで、長い道のりだった。。。
結構濃密に時間が流れているから、シリーズ開始から6作で1年くらいしか時間が経ってないんだよなあ。

●椿心中
義理の兄と妹の禁忌の恋……からの心中。
椿の花にこめられた相手を思う気持ちが、椿の花を落とす。
椿姫。

●月を隠して懐に
笛の先生とお弟子さんの恋。
妻の気持ちのとおり、笛が大好きな猿の羽織。

●暁の恋
慧の父が怪我をして、慧は田村の家に。
そして、慧がついに自分の気持ちに向き合って二人は両想いに。
付き合ったらもう、慧ちゃん鹿乃が大好きなんやんか……。
結婚後の姿が目に浮かぶわ……。

●羊は二度駆ける
良鷹目線。
慧に鹿乃を取られて淋しい良鷹。
彼の傷を癒してくれる人は真帆なのだろうか。
しかし、奉公人にひどい仕打ちをした祟りと、遺産相続に絡む殺人未遂が交錯するという、相変わらずの本格ぶり。

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2019年08月19日

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ネタバレ

すれ違う鹿乃と慧。アドバイスになるような不思議な着物に助けられて、ようやく思いが通じ合いましたね。お互いを思いすぎて言えなくなったり、離れようとしたり。でも、きちんとまとまって本当に良かった。最後のはお兄ちゃんで一編。身近な人に大切にされて、真っ直ぐ強く育った鹿乃はそれは人に好かれるでしょうね。まさか終わり?と思いましたが、帯にもどこにも書いてないのでまだ続くのかな? 是非まだ終わらないで欲しい。

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2019年03月05日

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ネタバレ

鹿乃の成長が目まぐるしい。
今回は良鷹と一緒に蔵の着物の謎に探る。

慧と無事上手いこといってよかった。
春野さん可哀想やったけど。

義理の兄妹の話よかったなぁ。
泣けた。

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2018年05月03日

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シリーズ6

紅白の椿のきもの
前回の5巻の終わりに慧に告白した話の続きになっている。
正月用におせちを作っている所に桔梗の着物の時にあった雨森さんから見合い話の電話がかかってくる。おことわりするも、新年に花の展覧会に誘われて出向くと佐伯稜一を紹介される。
しかし、稜一は鹿乃の祖母に自分の大伯母が着物を預けているはずだから見せて欲しいと言ってきた
ストーリーの間に慧から鹿乃は告白の返事をされる

鶴亀、猿のきもの
慧は法事のため田村教授と関東へ
鹿乃は庭で知らない男性に着物を取りに来たと言われ、その男は忽然といなくなり、気になり蔵から鶴亀の着物を取り出す
鹿乃は慧のいない世界を歩まねばと思い悩み春野と出かける約束をし、慧は自分が父親のようになるまいと思い、鹿乃の気持ちから逃げてしまったのだと気づいてしまう

夜の梅の帯
田村教授が怪我をしてしまい慧は身の回りの世話をするために、野々宮家を出た
鹿乃は何もしないわけにもいかないと蔵から帯を取り出す
慧は鹿乃への気持ちに気づき、告白しようとするも、鹿乃から「春野とデートする」と告げられ、好きだと言おうとしたが、身を引いてしまう
しかし、田村教授の家に梨々子の奈緒がやってきて喝をいれたり、デート前日に良鷹から電話で助言され、思い立ち行動する。

羊の帯と買取骨董
良鷹と真帆のはなし
父の代の知り合いの家に骨董を買取に行くため、真帆をバイトに雇いすすんでいくはなし
買取が終わり家に帰ると、妙な鳥の鳴き声がして気になり、真帆のところに行くも火傷をして、髪も少し燃えてしまっていた

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2018年03月25日

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ネタバレ

全体的には鹿乃ちゃんと慧のお互いが大事に思うがゆえに遠ざけてしまう、それをどうやって距離を縮めるかというテーマに思えた。
ようやく二人が結ばれたと思えば、良鷹!
良鷹!お前、真帆ちゃんいてくれて良かったな!
男女二人いれば恋愛感情でくくりつけるのではなく、まさに情で繋がるというのが新しい。
というか、こういう展開も大ありです。
素晴らしい!マーベラス!

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2018年02月11日

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暁の恋
結婚してくださいに胸を打たれました。
羊は二度駆けるは寝る前に読むには夢見が悪くなりました。ホラー要素が強め。良鷹も幸せになってほしい。

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2018年02月05日

完結?続刊?

このまま完結でもいいような気もしますが、鹿乃ちゃんの決心とかお兄ちゃんのその後とか春野くんのその後とか気になることもたくさんです。
軸足を蔵の着物からお兄ちゃんの骨董に移しても続けられそう。
そうすると真帆ちゃんが大変ですかね?

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2017年09月10日

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ネタバレ

シリーズ6作目にして、とうとう!!という展開です。でも誰かが幸せになると寂しい人もいるわけで(←シスコン兄)。
鹿乃は年上殺しの可愛い妹キャラだったのが、ここにきてじわじわと女らしい魅力を発揮し、幼女の頃から破壊力抜群の上目遣いに悩殺されてきた二人の男が今後も翻弄され続けるのは目に見えている。女の私ですら鹿乃の魅力には抗えない気がするのです。単に私の好み。
相変わらず着物に纏わる怪異的ミステリーは面白く、人物の心象表現もお見事。面白いシリーズで今後も楽しみです。兄も幸せになれますように。

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2017年09月02日

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面白かったです。前巻でどうなることやら…とやきもきしていた鹿乃と慧ちゃん、良かったね、となりました。慧ちゃん、ちょっと展開が早い…とも思いましたが。でも幸せそうで良いです。春野くんはこれからも出てくるのかな…?良鷹、素敵な兄だな。良鷹にも幸せになってほしいです。最後のお話はちょっとホラー色が強くて、今作では1番好きでした。あとどれくらいシリーズが続くのだろうと思いますが、これからも楽しみです。

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2017年07月03日

Posted by ブクログ

一冊一冊は、どれも一気に読んでしまえるほどの
分量と軽い筋立てだが、読み終えた後には
きちんとした満足感がいつも残る作品である。

平台に置かれた初刊の表紙のサイケな美しさに
心惹かれて読み始めた作品。
代わることなく井上のきあさんが
イラストを描いてくださっていることもうれしい。

慧と鹿乃のハッピーエンドはともかく
巻末にある良鷹と真帆の後日譚的スピンオフが
この巻を一層魅力的に仕上げていると思う。



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2017年06月28日

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シリーズ第六弾。

ぎくしゃくしてしてしまっていた鹿乃と慧ですが、“鹿乃応援団”とでも呼びたくなるような、周りの人々の後押しもあり(着物エピソードも鹿乃を後押しするような話でしたね)、ようやくお互いの想いを確かめ合う事ができて何よりです。
そして、今回の“サイドストーリー枠”、第四話「羊は二度駆ける」は、個人的にお気に入りの良鷹&真帆でした。
良鷹メインの話はダークになりがちなのかな。でも悪くないです。
それにしても、この巻の良鷹兄さんは、本編部分も含めていつになく動きましたね。妹への愛ゆえなのでしょうが、お疲れ様でした。

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2020年05月20日

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鹿乃と彗の気持ちが片方が近づいたと思ったら、もう一方が離れていって…
とずっとヤキモキさせられた。

和泉式部は情熱的な歌を読んでいたんだと発見した。

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2019年09月24日

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やっと話が進展して彗と鹿乃がむすばれました!
ちょっと彗は情け無い気もするけど、それだけ
鹿乃をすきなですね。

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2018年10月17日

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鹿乃の告白後の二人に本当は相愛なのがわかり切っている分やきもきする一方で、それぞれの気持ちを思うと途端に切なくもなる。すれ違いがもどかしくて、着地にはご馳走様と笑いたくなった。外野が春野まで含め温かい。良鷹と祟る鳥はちょっと不気味で新鮮。着物と食いしん坊さが安定の華やぎ。よく太らないなあと毎度過る。

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2018年10月13日

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不思議な着物のシリーズ第6弾。
恋愛に絡んだ着物の謎を解きながら、鹿乃や彗や良鷹も前を向いて進んで行く。
短編連作。
ラストの話はちょっと怖い。
着物の柄から和歌、民俗学が絡み、古典にも詳しくなれそう。
今作は和泉式部や古事記、日本書紀の話が出てくる。
京都市内を舞台にしているので、実際に存在する寺や地域が出て来て、その寺は何で有名なのかとかも知ることができる。
京都や着物、古典など、和風が好きな人にオススメ。

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2018年02月01日

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ネタバレ

この恋の行方は、想いの行きつく先は。

ひとつ前で告白して終わった鹿乃ですが、慧の返事はNOという。読者はその理由も知ってますけど、まあ、なんというか。慧の気持ちはわからないでもない。でもなあ、と思う。いや、それが少女漫画的な演出効果でもあります、となんだか結末を知っているつもりになって読んでいく。結局、慧と鹿乃は落ち着くところに落ち着いて、さあ、めでたしめでたし、だろうか。まだ続くみたいだけど。できれば、春野主人公で番外編など読んでみたいな。

「椿心中」義兄との恋に破れて心中した姉。妹は何を思ったか。そしてまた、義理の兄妹の恋。妹のように大事に思っている、という慧のことば。衣通姫伝説か、椿姫か。うだうだしている場合じゃないよ、慧ちゃん、と読者は言いたい。

「月を隠して懐に」母の十七回忌に、田村先生と出かける慧。その間に鹿乃はまた謎に取りかかる。春野も自分のことがよく分かっていないのかもしれない。着物を取り巻く人の想いから、鹿乃は自分の生き方を学んでいく。傷つきながらも進もうとしている。ほら、慧ちゃん、置いていかれますよ、と言いたい。

「暁の恋」田村先生の怪我は命に別条なく、でも慧はお世話の為に黒谷の方へ。この距離が二人にもたらすものは。鹿乃のために、奈緒と梨々子が行動を起こす。良鷹もアシスト。春野は負けっぱなしというか、辛いよね、少女マンガのこういうキャラは、とメタなことを言ってしまうか。そして、慧ちゃん、腹を括りました、おめでとう。ああ、すごく、コバルト的。

「羊は二度駆ける」良鷹と真帆の話。この二人の関係性は、慧と鹿乃とはまた違う、恋でもなく名の付けにくいもの。良鷹、ずるいなあ、とまた思う。

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2017年12月31日

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