あらすじ
蔵に眠る「いわくつき」の着物の管理を祖母から引き継いだ鹿乃。その着物も、とうとう最後の一枚に――。「桜の園」と名付けられた着物は、書き置きを残して失踪した野々宮家の女性のものらしい。彼女の足跡を追ううち、祖母が「叔母さんは、山で『神隠し』に遭うたんや」と言っていたと知る。神隠しの真相と、鹿乃と慧、そして良鷹、それぞれが未来に受け継ぐものとは――。 【目次】雛の鈴/散りて咲くもの/白鳥と紫式部/あとがき
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Posted by ブクログ
兄の良鷹の今後が心配だったけど、予想外の展開でビックリです。でも、これから先のみんなの幸せが想像できて、読み終わって、ほんわか心あたたまる本でした。
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鹿乃が慧と 仲良くなって
兄の良鷹は 寂しくなってしまっている。
そこに 同級生の忘れ形見の幸が引き取られる。
小さい頃の鹿乃を見るように 心が温まっていくのが
よかった。
おばあちゃんの魂を宿す白い猫 白露
おばあちゃんは 自分の亡くなった後 鹿乃だけじゃなく 良鷹のことも
心にかけていた。って白露が教えてくれる。
不運な人が出てくる反面 最後はほっこりしてよかったです。
Posted by ブクログ
これ以上ないくらい素晴らしい完結巻だ!
けど、もう少し先が気になる……と思っていたら番外編があるらしい。
●雛の鈴
鈴の音が鳴る帯の話。
淡島信仰と加賀手毬。
また、野々宮の家を出て新しい関係を築き始める慧と鹿乃、そして良鷹3人の関係を描く話。
●散りて咲くもの
芙二子の目録にある最後の1枚の着物。
かつて失踪した“野々宮の女”の着物は、次世代に、芙二子に、そして鹿乃に受け継がれる着物だった。
この話を書くために、以前の巻で信篤と汐子(鹿乃たちの曾祖父母)の話を出したのか……。
●白鳥と紫式部
紫式部に始まって紫式部に終わる。
最終巻に相応しいタイトル。
半分以上が良鷹目線で、シリーズでは一番本格ミステリーの要素が強い話だったかも。
いずれ慧と結婚した鹿乃は家を出ていく……その時までに良鷹は立ち直れるのか!?と誰もが心配していたところに、新しい野々宮家の一員が!
良鷹の中学時代の同級生の子であり、父が亡くなって身寄りのない娘を引き取ることになる。
彼女―幸はまだ十歳だが、いずれ良鷹の紫の上になったりは……しないだろうか。。。
血、繋がってないし。
そして幸にもどうやら不思議な力があり(何しろ亡くなった祖母の化身である白露と話ができるほど)、鹿乃が家を出ても次の代の“野々宮の女”になれそうである。
Posted by ブクログ
いいぞぉー!良鷹ー!!!
世界で一番の果報者となれー!!!
今まで『過去』に捕らわれ続けた良鷹が幸ちゃんという前に導いてくれる存在に巡り合わせてくれたこの奇跡にマジ感謝。
親戚と家政婦はマジ愚者。
何故かラップ調になるほどマジ嬉しい
Posted by ブクログ
慧と鹿乃が可愛いんですが、良鷹お兄ちゃんにも拠り所ができて良かった。鹿乃が、自分にたどり着くまでの野々宮家の女性たちを感応するシーンが圧巻。幸ちゃんが来てくれて良かったなとは思いますが、幸ちゃんが嫁に行ったらどうするの良鷹、と突っ込まざるをえない……。あ、その頃にはうまくすれば鹿乃に子どもがいるかな。
シリーズ終了がとても惜しまれます。
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シリーズ最終巻。
鹿乃と慧の関係が地味に甘々で、胸キュンでした。今後の二人の関係は大丈夫なのかな?とちょっと気になるところ。
良鷹の寂しさが一番伝わってくる巻だったと思う。
番外編も楽しみ。慧の視点からの物語も読んでみたい。
Posted by ブクログ
いつかは終わるとは知りつつも。
シリーズ最終巻を読み終えて
とてつもなく寂しい。
オレンジ文庫創刊からずっと
この表紙絵と美しく儚げな下鴨の叙情に
浸り続けてきたのだから。
野々宮の家は過ぎし時の整理を終え
さらに続く未来に向けて みんな歩き始めた。
まだまだ鹿乃たちの周りにいたいのだが
私もこのまま立ち止まっているわけにはいかない。
下鴨アンティークの世界をいつか映像で観たい。
Posted by ブクログ
今回奈良の吉野の桜のシーンがあってとても驚きました。
自分も奈良に住んでいて吉野の桜を見たことがあったのであの綺麗な桜を思い出しました。また春になったら見に行きたいです。
そして、ついに終わってしまうことがとても残念です。
最終巻では驚いたり、ほっこりしたりと賑やかな展開でしたが下鴨アンティークらしいクライマックスでした。
春には、番外編が出るそうなので楽しみに待っていようと思います。
Posted by ブクログ
祖母から引き継いだ曰く付きの着物たちも残すところあと2枚。そしてシリーズラスト。
今回もたくさん悩みながら守りながら守られながらであたたかく解決されていく不思議な着物たち。もうここにはいない人の気持ちに寄り添うことが温もりとなって かたくなった持主の心がふわりほどけていく。
お兄ちゃんの本音が見られたり白露の気持ちも伝わったりと凄く良かった。新たなる同居人の可愛らしさや鹿乃や慧の事ももっと見ていたかったなぁ。これで終わりだなんて本当に残念。
春に出ると言う番外編を心待ちにして哀しみを堪えようと思う。
Posted by ブクログ
購入。ようやく読めました。
何となく、帯からして最終巻かと思ったら、案の定(あとがきに番外編が出るとあって、ちょっと嬉しかったけど)でした。残念だけど、素敵なラスト。
シリーズ通じて何だかんだあったけど、雰囲気がとにかく好きでした。さらりとしていて、余韻が心地いい。
京都の片隅で、こんな方々がひっそりと住んでいるんじゃないかと思わせてくれる作品でした。ご馳走さまです!
Posted by ブクログ
下鴨アンティークの6作目。
白猫の白露はやっぱり祖母だったか。
祖母から預かった最後の着物は、曾祖父の妹にあたる女性の着物だった。
華族である野々宮家を出て使用人と結婚したため、
野々宮家の代々の女性のために縫い
最初に蔵にしまわれた着物だった。
不思議な力を持つ着物を自分のものとして受け取り、
鹿乃は新しい着物を預かっていくことを決める。
自分の予想は良鷹と骨董屋の娘真帆が仲良くなる、だったが、
まさか良鷹が友人の娘を引き取ることにするとは。
まあ、友人が亡くなり、身寄りのなくなった娘が財産目当てに殺されかかるとあっては、
いたしかたないが。
白露こと祖母が『いつ嫁をもらうんかと思てたら、嫁やのうて子供か』と、
言いたくなる気持ちは良くわかる。
番外編がもう1冊あるが、とりあえずこちらが最終巻。
ほんわりとした不思議なお話で良かった。
Posted by ブクログ
最終巻やったんや!なんかまだまだシリーズ続きそうと思ってただけに、予想外でした。
桜の話で卒業と合わせてそれぞれの新しいスタートも切れて、とても後味の良い終わり方。
と、思いきやラスト新しい登場人物が現れて、ちょっとミステリーちっくになったし、鹿野にとって祖母からの託されたもの以外での着物解決だったので、またまた予想外。
よしたか兄ちゃんは、最終的に光源氏の様にめっちゃ歳の離れた娘さんを娶るのもありかもしれん、と思った。
Posted by ブクログ
シリーズ通して、主人公の鹿乃が曰く付きの着物を通して、隠された故人の想いに寄り添い、自分自身も成長していく話なのかと思っていたが、突然父母を事故で亡くした鹿乃の兄、良鷹の悲しみから一歩踏み出す物語でもあるんだなぁと物語構成の緻密さ、登場人物の心の機微の表現の豊かさに、読後、浸れる作品でした。
心が凍ってしまった人を、前に進めるのは、やはり、誰かを想う気持ちなんだと思いました。
Posted by ブクログ
蔵の着物も最後の一枚。鹿乃と慧が仲良くしてるとお邪魔虫したり、鹿乃の手料理を楽しみにしている慧への嫌がらせでお料理する良鷹が可愛い。生前一度話しただけの良鷹に娘を預ける亘、預かる良鷹。幸の世話をする事で良鷹も新しい生きがいというか責任が出来て、縛られてしまっていることから動けるようになるのかな。本編完結で次は番外編、楽しみ。
Posted by ブクログ
シリーズ第7弾(本編最終巻)
「雛の鈴」「散りて咲くもの」「白鳥と紫式部」の3編と
あとがきの後に白鳥と紫式部の少し後のお話し。
最後の着物は、本当に最後にふさわしい着物でした。
そして、鹿乃と慧がうまくいって、心配なのは良鷹で、
真帆ちゃんがいるとはいえ、そういうのとは違うと
思っていたので、白鳥と紫式部で(´。`;)ホッとしました。
あとは番外編を残すのみです。
Posted by ブクログ
可愛らしいシリーズが完結。冒頭、着物も残り2枚、から始まって驚いた。もっと大量にあるのかと思ってたので。これからは鹿乃が跡継ぎとして着物も増えたりするのかもしれませんね。小さい娘さんが増えたことも驚き。
Posted by ブクログ
本編最終巻。これまでそんな風に感じた事はなかったのに、鹿乃の善良さの圧が…。しっかり者なのに幼い雰囲気な事も、これは以前から感じていたけれど、嫌いな訳じゃないのに気になり、両方共次第に慣れた。十歳児を囲む遺産相続に胸が苦しくなる。主要人物達はあんなに善良なのに。。温かい日々が始まりそうでほっとした。
Posted by ブクログ
シリーズ第七弾。
本編完結という事で、蔵にある着物もついに最後の一枚に・・。
その“いわく”は、まさにシリーズの原点ともいえる話で、野々宮家の女性として受け継いだ鹿乃が、慧と共に素晴らしい未来を歩んで行って頂きたいです。
そして、良鷹兄さんメインの第三話「白鳥と紫式部」は、ちょいとサスペンスちっくな仕上がりになっています。幸ちゃんが健気で可愛いくて、これからは良鷹兄さん→”良鷹父さん”と微笑ましく幸せいっぱいに暮らしてほしいです。
あとがきの後のショートストーリーも、ほっこりする素敵なオマケですね。
Posted by ブクログ
着物に遺された、あなたへの想い。
直接は言えなくても、遺された想いがある。祖母から受け継いだいわくつきの着物も残りわずか。鹿乃の成長も見える巻。慧は父親のことや鹿乃への想いが一段落して、すごく余裕がある感じになった。何気に兄の良鷹がフィーチャーされている巻でもある。
「雛の鈴」着物に託した母の想い。わかっていても言えなかったこと。知っていたけれど、知らないふりをした愛情。着物の謎を解くということは、誰かの個人的な領域に踏み込むことでもあり、今回のように拒絶する人もいる。うまく落ち着いてよかった。鹿乃の一生懸命さが人を動かした、というところ。
「散りて咲くもの」最後の一枚は、野々宮家の人が遺した着物ということで、鹿乃や良鷹も気負うところがあったか。『山歌集」や『櫻の園』が出てきたけれど、このシリーズだから危ない方向に行くとは思わず、穏やかな着地へ。桜は散って、次へとつなぐ。卒業式のシーンがありましたが、赤レンガの校舎とか、ほとんどが同じ大学へ進むというところに、やはりこの学校のモデルは……と思った。
「白鳥と紫式部」良鷹の同級生が亡くなり、彼から着物が届く。体の弱かった津守亘が、一度だけ話をした良鷹に託したかったものは。彼の娘である幸がかわいらしい。良鷹は愛情を注ぐのが上手いのかも。結婚する前に娘(的な存在)ができてしまった良鷹だけど、真帆のことは、このまま腐れ縁で行くのだろうか。
人と人をつなぐのは、やはり愛おしいという想い。こじれても、誤解があっても、一度のすれ違いでも、会ったことがなくても、想いを遺すことはできる。世界の優しさを信じている物語だった。
Posted by ブクログ
シリーズ7弾。
今作は、蔵の中にある不思議な着物の謎を全て解き明かす最終回です。
最後の着物は、鹿乃の身内で先祖である人のもの。
野々宮家に関わる着物で、それぞれ未来に受け継ぐものが明かされます。
最終回にふさわしい終わり方で、よかったと思います。
本編は終わり、番外編が載っています。
番外編は鹿乃より、良鷹の方の話がメインです。
あとがきの後にも、短編が載っているので、読み忘れに注意。
Posted by ブクログ
下鴨アンティーク、最終巻。
ラスト一枚となった野々宮家の蔵の不思議な着物。
持ち主は野々宮家の女性。
彼女は神隠しにあったと話した祖母の意図を理解するうちに、巫女の家系として連面と続いていた野々宮家の不思議な力を知り、継承して次へ繋げようと決意する。
そんな合間合間に繰り広げられる慧との初々しいやりとりとか、良鷹の地味~な邪魔(笑)
今までは重い事情も多かったけど、ラストはスッキリ終わった感じがする。
ラストはそんな鹿乃が一人立ち?して初めての出来事。
良鷹の中学の同級生から届いた突然の荷物。
不思議な藤色の着物から始まる。
結果、依頼主の子供を引き取ることになった良鷹。家族が亡くなったとき、鹿乃という守るべき存在がいたが為に、家族を失った悲しみと本当の所では向き合えていなかったんだな、と感じた。
鹿乃と慧のことは認めているけど、しかし一人立ちしていく鹿乃が自分から離れていくのはさみしい…という複雑な兄心w
白露はいつまで現れるのか、とか、今後の良鷹と養い子幸との関係や鹿乃と慧のその後のストーリーなど、想像出来ることがたくさんあって後日談も気になる!
Posted by ブクログ
下鴨アンティークシリーズ第7弾。本編はこれが最終巻。
主人公鹿乃と慧の話よりも鹿乃の兄の良鷹の再生の話が中心な様な。もう少し鹿乃と慧のその後を見たかったな。
Posted by ブクログ
ついに最終巻、彗との関係も落ち着き最後の着物の謎を解く。この回が一番ミステリーかも。
ちょっと最後は鹿乃と彗のイチャイチャはかなり薄いので
少し不満だが、良隆のクールながらも暖かな人柄が
感じられる巻だった。この洋館はとにかく美男美女が
美しく暮らす雅なおやしきなのである。
Posted by ブクログ
シリーズ最終巻、面白かったです。
鹿乃と慧ちゃんも幸せそうだし、良鷹も心配でしたが、幸という、新たな家族も加わりました。
最終話の、幸の不思議な力で白露の思いも知れて良かったです。
彼らのこれからも、とても幸せに続いていったらいいなと思いました。
番外編も楽しみにしています。
Posted by ブクログ
終わってしまったー!
まさかの良鷹の展開に驚き。
真帆さんとはどうなったの??
鹿乃も慧とらぶらぶな感じ良かった。
スピンオフでも出て欲しいなぁ。
期待。