あらすじ
花菱孝冬は、友人を通じて、根岸の貸し家に出る女の幽霊の相談を受ける。鈴虫の刺繍が施された単衣をまとったその幽霊は、家主によれば、以前住んでいた元娘義太夫・小鈴で、十年ほど前に肺炎をこじらせて亡くなっていた。小鈴には娘がいたが、義太夫の母を嫌って疎遠だったらしい。貸し家を訪れた孝冬と鈴子は、小鈴がじっと一点を見つめていることに気づくが……。ますます好調、大人気の大正浪漫悪霊退治ファンタジー第5弾!
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Posted by ブクログ
花菱夫妻の悪霊退治は過去の事件に結びつきそうでまだ真相にはまだ遠そうで…謎が謎を呼ぶ展開に惹き付けられに一気読み。鈴子さんの着物の柄の描写が"大正ロマン”に溢れていて素敵。あの時代のものって凄くオシャレに映るなあ。娘義太夫と堂摺連の話は現代の推し活事情をそのまま写したようで印象に残った⋯大正時代から推しとファンの関係ってこんななのか。
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影を持たない幽霊の足元に埋まった事件の苦さを、花菱夫妻の日常のやりとりや互いに向ける気持ちのあたたかさに洗われる気分で読んだ。それだけに、辿り着いた事実を鈴子に伝えず、ひとりで抱え込んでしまった孝冬の葛藤にはらはらする。どうかふたりで分け合って、過去に立ち向かってほしいと思う。
Posted by ブクログ
過去の事件の真相に繋がりそうな、手がかりとなりそうなことがいくつか判明はしたけれど、それがどう繋がっていくのか気になります。
鈴木さんの着物がとってもお洒落で、いつか着物についても勉強したいなと興味も出てくる好きなシリーズです。
Posted by ブクログ
3つの心霊現象から、亡き兄の真相に近付いて衝撃の事実に打ちのめされる孝冬。
どう繋がってどんな結末が待っているのか楽しみです。
いつも通り和装描写も楽しめて、更に食いしん坊鈴子が可愛かった。
Posted by ブクログ
徐々に核心に近づいてきましたね…
探していた孝冬の兄が鴻心霊学会の会員で、南條と関わりがあったとは。
淡路の君が喰らう幽霊の基準もまだ謎のままですし、鴻八千代の鈴子への執着も気になります。
Posted by ブクログ
徐々に鈴子の過去に繋がる糸が延びてきている。鴻夫人が不気味。
徐々に延びてきたこの糸はどこに繋がっているのか、孝冬と、淡路とどう関係するのか、2人がどこに向かっていくのか、気にはなるけど知るのが怖いような気もする。
鈴子と孝冬が結婚してから繋いだ縁がどうなっていくのか、2人の絆にも期待。
Posted by ブクログ
大好きなシリーズも第5段。悪霊退治をしながら鈴子の親代わりの銀六たちの事件の謎にも段々と迫ってきた。明治という時代背景、細やかな着物の描写、幽霊や事件など今回も本当に読み応えがあり楽しんだ。娘義太夫や柘榴の木の下の赤子の話は何とも悲しかったり切なかったり。堂摺連を知り、この時代にも推しや追っかけがいたのかとちょっと驚いた。赤ちゃんが犠牲になる話は胸が痛む。淡路の君が食った理由が知りたかったなぁ。鴻夫妻や南条、秋実、らくの繋がりが薄ら見えてきたけど、やっと近付いてきた鈴子と孝冬の関係に溝が生まれそうな予感。
Posted by ブクログ
大正妖魔退治者シリーズ第5弾。
鈴子の母や、一緒に暮らしていた家族を殺した犯人に少しずつ近づいてる??みたいだけど、南條って誰だっけ……てなって、過去作を少し読み返してみたり。
結構複雑な話になってきた
あと、孝冬が避けてるせいもあり、淡路の出番が少ないw
Posted by ブクログ
孝冬の兄や銀六の事件の謎について明らかになることもある反面益々謎は深まっていく。そして不気味な鴻夫人の行動。何を知っていて目的は何なのか?2人の結婚披露も近づいておりそこで何かが起こる?とにかく続きが待ち遠しい。
Posted by ブクログ
本編の関係者が増えてきたので一度整理したいところ。
捜査ボードみたいなの作ってほしい…
事件パートと夫婦パートのバランスも良くテンポも良い。
が、ちょっと夫婦パートがじらされてる感じ。もっとこう、欲しい!