佐藤友哉のレビュー一覧

  • デンデラ(新潮文庫)

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    クマもの好きとしては気になってた本ですが、なんとなく佐藤友哉さんの本て、とっつきにくそうで敬遠してました。
    読んでみたらこれはとても読みやすかったです。
    姥捨山に羆をプラスさせるなんてなかなか。
    出てくるのはみんな老婆ばかりなのですが、私の脳内ではどうしても若い女性に変換されてました。
    「羆嵐」を事前に読んでおいた方がおもしろさがより際立つと思います。

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    2020年03月05日
  • 走る?

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    走るがテーマですと言われて作家は書くのだろうか?
    走らないこと、走ると飛ぶを比べる人、追いかける人、
    いろいろ読めて面白かった。

    俳優の岩松了のが、なんか後味ぞくっとする。

    「熊の夜戦」
    「いびきが月に届くまで」
    「パン、買ってこい」
    もよかった。

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    2019年12月26日
  • ベッドサイド・マーダーケース

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    は〜〜感想書きたくないよ〜〜と思いながらアプリゲーをしていたが忘れるのはもっと嫌なので書きます。いやあ…佐藤友哉…好きだなあ……悔しいことに……

    「そうだねえ、それは許せないことだねえ!世界の敵とはここにいたんだね。君はそれに気がついたんだ!だからどうする?この敵と戦う?そうなんだ。素敵なことだね!なあヒーロー。君の後ろにいる、その敵のことは許したのに?」
    みたいな…前の敵に構えていたら横からぶん殴られるみたいな…読んでる間胃がムカムカしてました。居酒屋で土手煮を食べてたからかも。

    「反省をくり返す人間たちが、罪を愛で許す人間たちが、今までなにをしてきたか。罪をわすれてきただけだ。」(P.

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    2019年08月27日
  • デンデラ(新潮文庫)

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    古い小説かと思ったら、案外と新しかったのでちょっとビックリでした。姥捨て山と熊嵐の合体したような設定でしたが、面白かったです。

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    2018年07月10日
  • 走る?

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    未読の作家のたくさんつまったオムニバス。それぞれの作家の傾向と実力の片鱗がうかかわれて楽しい読書だった。
    走るということは苦しいけど楽しい。そんなテーマに集まった作家たちの目の付け所がみどころか。

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    2017年09月15日
  • 走る?

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    Number Doに連載されていた
    「走る」をテーマにしたアンソロジー

    ある意味読書の対極にあるものが題材ということで、
    なかなかおもしろい切り口だなと思い。

    14本の短編のうち、良かったのベスト3は
    「パン、買ってこい」 中田永一
    「ベランダと道路」 柴崎友香
    「リスタート」 恒川光太郎
    ですね。結局はどれも気持ちよく走ってる感じだったから!

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    2017年08月20日
  • 走る?

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    「走る」をテーマに14人の作家が競作。
    日々のランニングのモチベーションが上がるような疾走感あふれる作品が収録してあるのかと思いつつ手に取りましたが、そこは実力派の先生方。凡人の思い通りにはいきません。思わず膝を打ち、唸ってしまうような「走る」小説が並び、裏切られました(喜)

    14本どれもが個性的で、未知の作家さんとの出会いも。もちろん、苦手な話もありましたが、それも出会いです。
    お気に入りは「パン、買ってこい」(中田永一)、「桜の並木の満開の下」(遠藤徹)、「誰にだって言いぶんはある」(桜井鈴茂)


    人生の半分は現実ではないと彼は思う。
    なぜならば精神が摂取するものの半分以上が、現実では

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    2017年08月16日
  • ベッドサイド・マーダーケース

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    けっこう突飛なSFものでした。
    途中までかなりわくわくしながらめくったけど、真相がけっこう説明不足というかなんというか。もっと内面の描写とかいろんな重みとかほしかったなぁ。
    電卓さんには一体何があってあんな見違えちゃったんだろう。

    ジェノサイド、結局何がどうなってるか全然わかんなかった。最後のバックコードやら脳波やらもさっぱり。ふーむ。

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    2017年03月08日
  • アイアムアヒーロー THE NOVEL

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    そもそも漫画を全く読んだことがないからか、浅井リョウさんの話と、その次以降の方々の話の展開がよくわからなかった。

    でも、浅井リョウさんのは良かった。

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    2016年10月02日
  • 本をめぐる物語 小説よ、永遠に

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    8篇の物語が収められている。
    今回の物語に特徴的なのは、「小説とは何か」という疑問だ。

    「青と赤の物語」では、物語が禁止された世界を描いている。
    物語があるから悪いことをする人がいる、そんな考えを持ったエライヒトたちが物語を禁じてしまったのだ。
    全く因果関係はないのに、AだからBと決めつけてしまったのだ。
    物語は、文学は、何の役にも立たない。
    本当にそうだろうか。
    物語は時に残酷なものも、悲しいものも、苦しいものもあり、そんな世界を目にするのは時には恐ろしい。
    けれども、そんな世界があるから救われる人もいる。
    物語に書いてあることは、どんな物語にせよ、誰かから、読者に、あなたに、向けたメッセ

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    2016年02月22日
  • 本をめぐる物語 小説よ、永遠に

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    タイトルの通り、小説にまつわるアンソロジー。
    ラノベっぽい軽さのものが多くて中高生向けかな。
    それでも小説の存在意義を説くような話が読めてなんだか嬉しかったです。
    本を読んで驚いたり、感動したり、幸せな気持ちになったり、そういう純粋に読書を楽しんでいた頃の初々しさを思い出しました。

    「青と赤の物語」 加藤千恵
    「あかがね色の本」 千早 茜
    「新刊小説の滅亡」 藤谷 治
    この3つが好きです。

    私の人生、何度小説に救われてきたんだろう。
    探さなくてもいつだって必要なときは必ず寄り添ってくれてた。
    その経験はその本とともに、何年経っても何が変容しても移ろわなくて、私にとって本当にかけがえのないも

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    2016年01月26日
  • 本をめぐる物語 小説よ、永遠に

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    『本』が出てくるアンソロジー。

    神永さんと島本さんだけ? な状態。
    彼女の正体があれ、という時点ででてくるのは彼? と
    思ったら、その通りでした。
    水戸黄門状態で、安定です。

    しかし一番印象的だったというか、困るのは最後の話。
    好きな文章の新作がもう読めない、というのは
    ものすごく寂しいです。
    この後どうなったのか、どうなるのか。
    想像のは楽しいですが、そうなったのか違うのか。
    それすらも分からない現実は嫌です。

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    2016年01月03日
  • 本をめぐる物語 小説よ、永遠に

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    いじめられっ子は本を読むの? 小説よ、永遠にって感じではなかった。
    好きなの、加藤千恵、千早茜。まあまあ佐藤友哉(はじめての人。)

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    2015年12月23日
  • 本をめぐる物語 小説よ、永遠に

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    本をめぐる物語シリーズも第三弾ですね。
    やっぱりわたしは島本理生さんのつむぐ物語がすきだなと思いました。
    どの物語も読みやすいので空き時間にさくさくと読めるのも、アンソロジーのたのしいところかも。

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    2015年12月21日
  • 本をめぐる物語 小説よ、永遠に

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    千早茜さん目当ててで購入。
    読んだことのない作家さんも多く楽しめたけど中高生向きかなー。
    島田さんの作品はもっと読んできたかったな。

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    2015年11月27日
  • デンデラ(新潮文庫)

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    パニックホラーかと思いきや、純文学?!

    この極限状態でも、老婆達のやり取りは知的で哲学的。

    禅問答のような会話が舞台シナリオのよう。
    熊の描写は吉村昭氏や熊谷達也氏のほうがリアルかも。


    生きるとは 死ぬとは?を 人生の先輩に問いたくなったらどうぞ!その代わり 熊もいます。

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    2015年08月31日
  • ナイン・ストーリーズ

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    サリンジャーのほう読んでないからなのか・・・
    かっこよさはすこし感じたけど
    良く、わかんなかった・・

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    2014年08月06日
  • ベッドサイド・マーダーケース

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    小さな町で進行する連続主婦首切り殺人事件。犯人を追う夫たちの前に地球規模の恐怖が立ちはだかる。ジェノサイド/文明更新とは何か、そして「ほんとう」の真犯人は…。

    近未来ジュンブンガク?震災後文学?なんと言っていいかわからない不思議な作品。もともと佐藤友哉の作風は掴みどころがないけれど、本作もまさにそんな感じ。震災後の世相に対する風刺が効いていて退屈ではなかったが。
    (C)

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    2014年03月30日
  • ナイン・ストーリーズ

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    きょうだい達の物語
    サリンジャーの同名小説をモチーフにした作品らしい。
    サリンジャー版は読んだことがないので、詳しくはよくわからないが。

    鏡家のきょうだい達が語り、あるいは語られる。
    『憂い男』
    物語の中で語られる『憂い男』の物語に引き込まれる。
    醜い顔となって、孤独に生きる憂い男。
    そのうちに仲間を得るが、どこかに憂いをもったままのその男。
    中学3年生の秋雄さんが教えてくれた話に心を躍らせる。
    不思議な憂い男。
    自分がその子孫だと信じてやまない子どもたち。
    子供らしい思い込み。
    そうしていられる時はじきに過ぎ行く。

    『小川のほとりで』
    家出をした佐奈。
    小川のほとり、寒い中でうずくまって

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    2015年03月18日
  • デンデラ(新潮文庫)

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    姥捨て山に捨てられたがデンデラに救われ、死にたかった本心や生きる目的に悩み続ける主人公が良い。デンデラという素材が素晴らしい。このネタで様々な物語が作れると感じた。

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    2013年09月26日