佐藤友哉のレビュー一覧

  • ベッドサイド・マーダーケース

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    『僕の枕は涙でぬれている。』

    『妻の枕は血でぬれている。』

    『死のうと思った。
    理由はなかった。
    死にたいという気持ちが、生きたいという気持ちに買っただけのことだ。』

    『人を愛しながら、同時にその人の死をねがうのは、ややこしい感情ではないはずだ。一度でも真剣に人を愛した経験があれば、すんなり理解できるていどの普遍的な感情だろう。』

    『そのうちにやがて殺意そこ殺意に快楽的な心地が宿り抵抗でき殺意なくなってきた。この殺意まま殺意殺意ではあと数分で殺意殺意殺意いや数秒でおれは殺意のかたまり殺意殺意殺意殺意になって殺意します。一個の殺意殺意殺意殺意殺意となってしま殺意う。そ殺意の前に。』

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    2015年12月01日
  • デンデラ(新潮文庫)

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    最初から最後まで面白かったな〜
    ですます調で書かれてるのもよかったし、
    登場人物全員が70歳オーバーなのを考えると
    セリフ読みながら笑えた。
    AKBぽくて笑えるし
    終わり方もかなり好み。

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    2015年10月29日
  • ベッドサイド・マーダーケース

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    一気に読めた。展開も予想外で、時々視点が変わるのが新鮮だった。他人事ではない世界の話。今の現代社会にむけた教訓のような内容でもあった。最後はもう少し話に続きがあればいいのに。その分、それぞれの登場人物のその後に、想像力が掻き立てられる。

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    2014年07月07日
  • ベッドサイド・マーダーケース

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    物凄く、突き放すなぁという読後感。
    上の世代から残された遺物を、政府のせい上の世代のせいと言ってガス抜きして終わらせるな、生きることを忘れるなと言われたようだった。残された遺物は放射能という形で表現しているが、自分には国の借金や不安な将来っていう風に受け止めた。
    175〜176ページあたりがこの小説の核心だと思う。変えられるわけない、という自分の信じたい認識のままいる自由はある。生活レベルを変える努力をしないなら、そこで満足して死ねと。
    震災後のーというわかりやすいタグ付けより、若者の抱えてる閉塞感への説教かなと

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    2014年04月17日
  • デンデラ(新潮文庫)

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    カユの生きてきた村では男も女も70になったらお山参りをし、極楽浄土へ行く。カユが待ち望んだお山参りの番がきた。雪山で極楽浄土へ召されるのを白装束一枚で寒さと飢えに耐えながらひたすら祈る。しかし、目が覚めると死んでおらず、デンデラにいた。
    死にかけていたところをデンデラに拾われたのだ。
    デンデラには過去にお山へ行ったはずの老婆ばかり50人。聞けば、30年間もこうやってお山参りで倒れた老婆を拾い続け、集落をなしていた。

    カユは極楽浄土に行きたかった、つまりは死にたかった。しかし死ぬことを邪魔された。死にたい、極楽浄土へ行きたい、だがお山参りをし損なった以上極楽浄土への道は絶たれた。生きるしかない

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    2014年03月15日
  • ベッドサイド・マーダーケース

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    ネタバレ

    「人間がどれだけ忘れやすい生き物なのか」
    未曾有の『大災厄』さえ、いつかはわすれられ、原子力がふたたび使用される。
    人類が人類である以上、そうなるのが自然だった。

    この一節がこの小説の出発点。
    読み終わるとわかる「ワスレルナ」という言葉の意味。

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    2014年03月20日
  • ナイン・ストーリーズ

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    サリンジャーの同名作品をオマージュした文字通り9編からなる短編集。
    こうしてまた鏡家サーガの話を読むことができてうれしく思う。雑誌掲載時に目を通したものもあり初見なのは3編だけだったが、最近オマージュ元のサリンジャーの方を読破したところだったので対比させながら作品を楽しむことができた。既発表の鏡家サーガではあまり登場頻度が多くなかった長女、長男、四女の話も多く、特に長女癒奈のキャラが強烈だった。
    お気にいりなのは鉄砲玉の男と四女那緒美の邂逅を描いた「ナオミに捧ぐ―愛も汚辱のうちに」。

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    2013年11月26日
  • デンデラ(新潮文庫)

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    んなわけないだろ!と、ツッコミどころも多々あるが、それでもぐいぐい読ませるエンターテイメント。ラストがきれい。

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    2013年07月10日
  • デンデラ(新潮文庫)

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     姥捨て山に捨てられた老婆たちは、「デンデラ」という自分たちのコミュニティを山中につくり、そこで過酷な生活を送っている。ある者は自分たちを捨てた村への復讐に情熱を傾け、ある者はデンデラをより暮らしやすい場所にしようとしている。そんなデンデラに凶暴なヒグマが襲来する。完全なるディストピアと化したデンデラは崩壊の危機に直面する‥。
     コミュニティというものの恐ろしさを実感した小説だった。口減らしのために村を追われた老婆たちが、疫病に侵された自分たちの仲間を殺してゆく。人間のやることは変わらない。
     たとえ年をとったとしてもエゴは消えないし、執着もなくならない。でも、そのエゴや執着がとんでもないエネ

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    2013年03月28日
  • デンデラ(新潮文庫)

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    お婆さんしか出て来ない話。それもたくさん出て来る。ただし、ほのぼの要素は皆無である。
    ある意味タイムリーかもしれない。

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    2012年04月25日
  • デンデラ(新潮文庫)

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    静かに穏やかに、凄まじい物語が語られる。
    読み心地のいい話ではないのだが・・・。

    よくもまあ、このような大目標を思いついたものだ。 羆を斃すための秘策を。

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    2012年01月27日
  • デンデラ(新潮文庫)

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    面白かった。でも疲れた。

    形を変えた、ユヤタン小説。今までみたいなわかりやすい「青春」は存在しないけど、老婆達の言動にユヤタン的青春が見え隠れしてる気がした。

    それも、もはや「戦慄の19才」ではなくなってしまった人間が書く小説だと言われるとすごく納得する。自ら脱皮しようとしてる。


    作中内のやり取りで、僕は急に「老い」が怖くなった。描写のうまさもあるのだろう。自分の若さってものの貴重さに我が身が震えた。

    ユヤタン…というより、佐藤友哉先生だろうか。この人の書く小説は、いつも僕の心を深く貫いてくる。
    この作家とは、一生付き合っていきたい。

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    2011年12月16日
  • デンデラ(新潮文庫)

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    ネタバレ

    ≪あらすじ≫
    斎藤カユは見知らぬ場所で目醒めた
    姥捨ての風習に従い、雪深い『お山』から極楽浄土へ旅立つつもりだったのだが
    そこはデンデラという『村』に棄てられた五十人以上の女により
    三十年の歳月をかけて秘かに作りあげられた共同体だった

    そんなある日、凶暴な熊にデンデラの住民が食い殺される
    老婆達は熊との戦いに挑み、小熊をやっつけた
    そして宴でその熊を食べまくった

    すると住民に疫病が襲い掛かる
    その原因は小熊を食べたことだとされたが
    斎藤カユは、過去にも同じ疫病が村で発生したことを知る
    しかもそのときは、感染拡大を防ぐために患者が皆殺しにされたらしい

    度重なる熊の襲撃・・・更に発生する疫病

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    2011年10月15日
  • 放課後にはうってつけの殺人

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    冒頭は、クリスマスに中学1年生の主人公が父親の部屋で血まみれのコートを発見したことから始まる。
    家族の、というより自分の日常を守るためにそのコートをこっそり燃やそうとするけれど、クラスメートに見つかってしまう。

    そんなドキドキの展開から始まるのに、意外とその後は中学生の初恋?違う意味でドキドキの楽しい学校生活の描写が続く。のに、時々不穏な予感がしてちょっとゾワゾワしながら読み進める…。

    が、ある所から話は一変。
    ジェットコースターのような怒涛の展開でとんでもないことになっていき、最後まで駆け抜ける。

    終盤までは(いや何これ、現実感無さすぎだろ)とB級ホラーみたいに思っていたけれど、自分も

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    2026年03月02日
  • 放課後にはうってつけの殺人

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    すごい話でした。
    待ち時間に一気に読めました。
    悲惨すぎる。夢オチ?と思いたくなるくらい。
    リアルにありそうで怖い、と言う感じは全くなく、
    単純にすごい展開でそれはそれで一気に読めました。
    2時間ほど待たなくてはいけない待ち時間を、あっというまに過ごすことができて大満足!

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    2026年02月03日
  • 放課後にはうってつけの殺人

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    ネタバレ

    ★3.5
    気持ち悪いのには一気読みしちゃったわ…
    読みやすいからのめり込んじゃう。
    全員自分のことしか考えてない奴らで、おぞましかったな。
    母親が犯人堕ち

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    2026年02月01日
  • ご本、出しときますね?

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    村田沙耶香さんのインタビューを読み漁っていたところこの番組を知り、当方リトルトゥースでもあるので是非観てみたいと思い、映像を探していたら書籍化されてるとの事で読みました。
    若林さんと仲の良い西加奈子さんや朝井リョウさんのインタビューも載っていてとても面白かったです。

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    2025年11月09日
  • 走る?

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    タイトル通り「走る」に特化したオムニバス
    青春、ノスタルジー、リアリティ、SF、不条理…色々な形の「走る」ストーリーがあり、短編集だから合わなくてもすぐに終わる
    コレを読んで走りたくなるかは貴方次第

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    2025年04月18日
  • ご本、出しときますね?

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    最近オードリーの若林さんにハマっており、たどり着いた一冊です。
    この番組見たかったなー。対談相手の作家さんも好きな人達ばかり!

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    2023年08月26日
  • ご本、出しときますね?

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    ◆心に刺さったワード◆
    ⚫一日の中に締切があると、規則正しく進む
    ⚫中途半端な人こそ自分を天才に見せようとして横柄になる
    ⚫仕事してる間は、自分の内側のことで悩まなくていい。それに、金銭が発生すると「社会に必要とされてる」と思えて、自分のなかの欠落感が埋まった気になる。その「必要とされてる感」を失う怖さ。今仕事がなくなったときに、その欠落とうまく付き合う 技術や、人間 力への自信がない。そこから来る 強迫観念かもしれませんね。
    ⚫強い心は強い肉体に宿る
     

    ◆読んでみたい本◆
    ⚫変な恋愛の短編を集めたアンソロジー 岸本佐知子 『恋愛小説集』
    ⚫肩の力を抜きたい人 森鷗外 高瀬舟
    ⚫世界の実相

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    2023年08月18日