大崎梢のレビュー一覧

  • プリティが多すぎる

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    電子書籍にて。
    大手出版社に勤める文芸希望の主人公が、ローティーン向けのファッション誌編集部に移動させられてしまうお仕事小説。
    序盤は希望の異動ではないので、嫌々ながらも仕事をこなすけれど、失敗してしまい壁にぶつかりつつも成長していく主人公、各分野のプロ達が総力を上げて仕上げていく姿や、モデルの女の子達のひたむきに頑張る姿に読んでるこちらも元気を貰え、非常に面白かった。

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    2021年05月16日
  • アンソロジー 捨てる

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    全て描き下ろし作品と言う点も嬉しいですが、普段から読んでいる新津さん、松村さん、柴田さん、近藤さん以外の初読みの作家さんもいて新鮮でした。

    負けた人が秘密をバラして行く永嶋恵美さんの「ババ抜き」 終始ゾワゾワする松村比呂美さんの「蜜腺」 女の本音が描かれた近藤史恵さんの「幸せのお手本」など どの短編も切れ味が良く、印象に残りました。

    表紙の花と物語がリンクしていたり、フォントも少し大き目で読みやすかったです。

    新しいメンバーも加入されて今後も出版予定との事ですので楽しみが増えました。

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    2021年02月27日
  • ふたつめの庭

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    瑞々しく描かれる、保育士の主人公・美南の日常と子供たちや保護者とのふれあいと謎、そして恋。少しこそばゆいところもあるけれど、穏やかで優しく爽やかな読後感に包まれる小説。
    表紙の絵になんとなく惹かれ、手に取った作品でしたが、表紙から受けたイメージ通りの作品でした。

    かえで保育園で働く25歳の保育士・美南の周りで起こる様々なトラブル。それを一緒になって考えてくれるのは、1年と数ヶ月前に離婚し、男手ひとつで息子を育てる隆平。日常の謎系のミステリ要素を含みつつ、徐々に美南と隆平の関係性の変化が描かれていく連作長編です。

    子供たちの描き方、大人たちの描き方、それぞれのバランスがとても良かった。様々な

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    2020年10月05日
  • スノーフレーク

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    スノードロップとスノーフレーク、それぞれの花言葉は「希望」と「純粋」。
    この花言葉で主人公の真乃が過去の事件を暴いていく。6年前に死んだ速人の遺体がまだ見つかっていない、その事件の真相を突き止めるために真乃は動き出す。生きていて欲しいと思いながらも心のどこかで諦める、そんな真乃や友達の心情が綴られている。

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    2020年07月15日
  • 片耳うさぎ

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    エピローグのワンシーンで雪子叔母さまの懐かしい思い出語りに落涙しました。解説にあるとおり「サザエさん風味の横溝正史作品」はよりリアリティを増す分怖さも楽しめました。

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    2020年04月05日
  • だいじな本のみつけ方

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    本好きあるあるがこれでもかというくらい随所に顕れていて良くも悪くも共感を誘い、胸に染みました。読後の清涼感たるやかなりのもので多くの人に薦めたくなりました。あっという間に読めちゃうぐらいに面白いと太鼓判を押します。

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    2020年04月01日
  • よっつ屋根の下

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    想定外の着地点になったものの、それでもすがすがしい気持ちのいい終わり方が胸に迫りました。離れて暮らしていたほうがより相手のことを思いやることができるのかもと少し皮肉めいた見方もしましたが、筋の通った家族の絆にはそんなの関係ないと思い直しました

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    2020年03月15日
  • 平台がおまちかね

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    出版社の書店回りの営業マンのお話。他社の営業マンとはきっとドロドロした人間関係だと思いますが、この本ではある時は助け合い、ある時はフェアなライバル関係で競い合う。穏やかな気持ちで読むことができました。

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    2019年12月09日
  • だいじな本のみつけ方

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     主人公が中学2年生の女子とあって、平易な文体で書かれていて読みやすい。内容もわかりやすいため、小中学生にもおすすめ。読書好きの人も、そうでない人も一読してほしい本。読後の爽快感がある。
     一冊の本を中心に、様々な人と関わることで輪ができ、そしてその関わりはもっと大きな輪になっていく。本文はあまりにテンポよく進んでいくため、大人が読むと「世の中そう簡単に事は進まないよ」と思ってしまうが、本を通じて誰かと繋がるということを実感できる。また、「本は、その人の一番やわらかな部分と結びついている。傷つきやすい無防備な部分だ。弱味であるのかもしれない。隠しているのが一番安全。」(P.102)など、思わず

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    2019年11月03日
  • 平台がおまちかね

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    出版社や書店、それに関わる本を愛する人たちの面白くも考えさせられる1冊でした。

    出版社や書店、取次、読者とそれぞれの立場がありながらも本を愛する気持ちや素敵な本が売れてほしいという気持ちは同じで、日々頑張っている人がたくさんいることを感じることができました。

    今はネットショッピングや電子書籍で簡単に本を読めるようになった反面、自分が読んで感動できる本を選ぶことが難しくなっているのかなと思います。
    そういった本に出会う手助けをしてくれるのが町の本屋さんで店員さんで出版社の皆さんなのかもしれないですね。
    自分の周りにもこんな店員さんや出版社の人たちがいてくれたらどんなに楽しいだろうと思います。

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    2019年10月05日
  • 夏のくじら

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    よさこいカメラマンとして前から読んでみたかった1冊。
    東海・北陸のよさこいしか見たことはありませんが、街ぐるみで開催されている高知のよさこい祭りを見に行きたくなりました。

    途中、チームのセンターである伝説の踊り手・カジさんが他のチームからも誘われ、指導などもしていたという場面。
    入賞を目指して自分のチームが必死に頑張っている中、他のチームに塩を送るような行動に主人公が怒る場面でしたが、僕の中では長年疑問に思っていたことが納得できたような気がしました。

    いろんなよさこい祭りに行っても各チームが仲が良いというのが前から疑問でした。一応は入賞や大賞を目指して各チームが競うのが目的なので。

    ただ

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    2019年07月17日
  • 天才探偵Sen 公園七不思議

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    配達あかずきんを友人の紹介で読んで好きになった作家さんの本。

    子ども向けの本だったけど、かなり推理は高度?

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    2019年05月21日
  • 女ともだち

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    全体的におもしろいけどまあまあかなあと思いながら読んでいたら、最後の森絵都の「獣の夜」がひたすらによくて、とある一文がぶっ刺さりすぎて気が遠くなるくらいによくて、一気にお気に入りの本になってしまった。 あまり大声で言えないいわゆる性癖みたいなものなのでこっそり隠しておく。 これからも私は私のネイチャーに従って生きていけたらいいな。 ハメはずさない程度に。

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    2021年03月04日
  • だいじな本のみつけ方

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    私のすごく好きな本なの。イチオシするとしたら、これだと思って。
    誰でも自分が本当に好きな本を紹介できるわけじゃない、それでも誰かにこの本を知ってもらいたい。読む時は1人でも分かち合う時は1人じゃない。

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    2018年11月25日
  • エール!(1)

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    大崎梢さん、平山瑞穂さん、青井夏海さん、小路幸也さん、碧野圭さん、近藤史恵さん。
    どれも初めての作家さんだったけど、それぞれ小さい苦労をしながら頑張っている女性たちが描かれていて、たくさんの元気がもらえた感じ。
    中でもスポーツライターの話は好きだったかな。

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    2018年10月12日
  • 女ともだち

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    ネタバレ

    とても面白かった!

    SNSがただ”SNS”って出てくるものは読んでたけど、こんな風にfacebook、instagram,LINEって固有名詞で書いてくれると一気に身近に感じた。SNSって書かれるとどんなやつかなって考えなきゃいけなくなるから、フィクション感が増しちゃうんだよね。


    ↓以下ネタバレあり

    ●COPY
    facebookを作ったのは玲なのかーなのか。
    これが気になる。
    読んですぐは話の流れで玲なのかなって思ったんだけど、便乗してしおりを貶めたりするタイプなのかなって疑問が抜けなくて。
    部屋の写真はあったとしても、Facebookであげるような部屋の写真と、好きな人の部屋を隠し撮

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    2019年02月07日
  • ようこそ授賞式の夕べに

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    登場人物がとても多くて頭がついていかなかったけど、きれいな幕切れと幸せなエンディングに心が熱くなった。
    再読したいかと聞かれると微妙だけど、やっぱり大崎梢の読後感は良いな、と思った。

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    2017年10月11日
  • エール!(1)

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    働く女子へのエールを描いた小説。

    凹んだり、働くって大変そうだなって
    思った時にそんなことないよと
    背中を押してくれる読後感の良い小説。

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    2017年05月24日
  • だいじな本のみつけ方

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    中学生向けの本の話。本はひとりで読んで楽しむものだけど、その本からいろいろな人との繋がりが生まれてくるのって、とても素敵なこと。本にまつわる話は大崎梢さん!流石だな、と思います!

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    2017年05月04日
  • 忘れ物が届きます

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    ちょっとした謎解きの短編集。
    どれも小気味良く、落ち着いた語調で楽しく読み進められた。
    最後の「野バラの庭へ」が一番素敵だった。

    良い作家さんを見つけた気がする。
    他の作品も読んでみたい。

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    2017年03月26日