大崎梢のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ごくごく普通の書店を舞台に、日常の謎にせまる。駅ビル6階にある書店・成風堂で働くしっかり者の書店員・杏子と勘の鋭いアルバイト・多絵が謎に取り組んで
いきます。
「標野にて、君が袖振る」では、コミック「あさきゆめみし」を購入された後、家族にも行先を告げずに、「あの時見落としていたことに、今気づいたの」と残して突然失踪した母を探しに女性が訪れます。二人の協力のもと、20年以上前に亡くなった弟の、昔はわからなかった当時の思いを、万葉集に収められた有名な相聞歌などから、ひとつひとつ紐解いていきます。パズルが解けて、残された家族が行きつく先は、感動ものです。作者は元書店員で、経験者ならではの本格書店 -
Posted by ブクログ
アミの会によるアンソロジーを読むのは4冊目ですが、これもどれもじんわり涙するお話が多かったです。特に「猫への遺言」柴田よしき著が良かったです。定年退職した老夫婦の夫がコロナに感染し、急逝してしまう。
その後、妻がみつけた3通の遺言書。妻への遺言書は、読まれるはずのないものだったのに急逝だったために読めてしまう。知らなかった夫の本心。最後に猫への遺言書で、また涙でした。
自分と重ねて何とも言えない気持ちになりました。
「青い封筒」松村比呂美著も良かったです。
あんなお手紙もらってみたい。親子、夫婦もこんなふうに、積み重ねていくものだよなと思いました。