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Posted by ブクログ 2024年04月06日
書店で起こる様々な謎を解き明かすミステリー。
読みやすくて話の先が知りたくてどんどん読む。
謎解きは「なるほど」
本好き、書店好きにはたまらない本。
そして本屋さんのお仕事もよく分かる。
成風堂書店に行ってみたい。
Posted by ブクログ 2022年01月16日
本屋さんの中の「日常の謎」を店員の杏子とアルバイトの多絵ちゃんのコンビが解き明かしていくミステリー。
ミステリーと言っても、禍々しいものはなくて、「謎の暗号が示している本は何か」「ある本を買って居場所がわからなくなった母を探せ」「病室に差し入れられた本は誰が選定したのか」などなど。
ストレスなくほ...続きを読むっこりと読める。
どの話もストーリーがしっかりしていて、読み進めるのに何の抵抗もない。しかし、先が気になる展開になっていて、あっという間に読んでしまった。
本屋さんの日常の仕事も描かれていて、お仕事小説として一面も持っている。本の陳列や平台、ディスプレイの準備などなど。本屋さんごとに雰囲気が違うのは店員さんの頑張りがあってこそなのだ。昨今の本屋存続の危機が叫ばれている現状が悲しく思える。本屋さん残って欲しい。
シリーズものとして続巻が出てるらしいので読んでみたい。良書。
Posted by ブクログ 2021年12月28日
『成風堂書店には本屋ミステリーが平積みだって!』
成風堂書店を舞台に、書店員・杏子とアルバイト・多絵が、訳ありのお客さんが持ち込んだ謎に取り組んでいく日常ミステリー。元書店員の著者だからこそ書ける本屋の舞台裏、そして、謎を解くヒントとなる本の数々。純粋に面白かった!
Posted by ブクログ 2021年09月26日
書店員さんの日常に舞い込んでくる事件。
ちゃんと働いている描写があり、お仕事を放ったらかしにせずに解決していくところが個人的に好きです。
すっきりしたり、キュンとしたり、怖くなったり、温かい気持ちになったり…
色々楽しめました。
Posted by ブクログ 2021年07月11日
長年細々と浅く広く本を手にしていたわたしとしては、本屋を舞台にした小ネタ満載のかためのこの本は地味に面白かった。
本は好きだけど、本屋で働くほどの勇気(知識)はない。
そんなチキンな自分にこっそりその世界を見せてくれる本だなと思った。
かなりニッチな感想だか、率直なコメントを。
Posted by ブクログ 2024年04月22日
書店での謎を書店員が解く日常の謎ミステリ。
やっぱ本に纏わるとか本屋さんとかのお話は好きです。良かった。
特に入院してた時に選書してくれた人を探すお話が好きでした。
Posted by ブクログ 2023年08月20日
'23年8月20日、audiobookで、聴き終えました。この小説、何回目だっけな…?
大好きな小説なので、紙の本で何度も読み返してましたが、新しく入会したaudiobookで見つけたので、早速トライ。
やはり、良かったです!ナレーションも、イメージ通りでした。樂しく、聴き終えました。
Posted by ブクログ 2023年07月12日
〈井辻くん〉の2冊を読み終えたので、今度はそこによく登場していた〈成風堂〉のシリーズに行ってみる。
駅ビル内にある中規模書店・成風堂で働くしっかり者の店員・杏子さんと大学生アルバイトの多絵ちゃんが、身近に起きる謎に対し『書店の謎は書店員が解かなきゃ!』ということで展開するお話。
サラサラと読みやす...続きを読むく、杏子さんも多絵ちゃんも本のことなら何でも知っているというわけではないところもこちらとしてはついて行きやすい。
謎を解くのは勘のいい多絵ちゃんの役割だが、謎が解けた後にもうひと転がりする筋書きもなかなか良い。
日常の謎とは言え、結構ぞっとしなかったりムムッとなったりする内容が多く、その点、分かり易くほっこりした「六冊目のメッセージ」が一番。
Posted by ブクログ 2023年04月20日
本屋さんの内部で起こるささやかな?ミステリー。
短編で非常に読みやすかった。
また、登場人物それぞれみんな優しさに溢れていて、読んでいても、心が落ち着き良い作品だったと思う。
じんわりと心が温かくなったのが、
しめのにて君が袖振る
6冊目のメッセージ
できれば同シリーズをまた読んでみ...続きを読むたい。
Posted by ブクログ 2022年11月16日
最後に解説を読んで、この本のジャンルが「日常の謎」というものだと知りました
こういう日常の謎を解決していく本好きです!
この本の杏子と多絵のコンビも最高です!
特に六冊目のメッセージがお気に入りです!
Posted by ブクログ 2022年08月28日
積読の中からやっと読み終えた。
ミステリーだけれど、ハラハラ、ドキドキと心臓に悪い?ということは無く、日常的なミステリー。
書店員の杏子と大学生アルバイトの多絵が謎解きをする。
面白かったので、是非、続編を読みたい。
Posted by ブクログ 2022年08月14日
日常の謎派!
そこまでハラハラはしないが、
次がきになり、どんどん読み進めました。
本屋さんの中で起こるサスペンス!
読みやすく、面白かった。
Posted by ブクログ 2022年03月08日
書店員の杏子と大学3年生でアルバイトの多絵が書店を舞台にした「日常の謎」を解き明かしていく。
サスペンスみたいにドキドキ感のある謎ではないけど、書店員だからとける暗号だったり平和的なもの。
冒頭での杏子の数少ないヒントで探してる本を当てたり、多絵の鋭い推理力は読み応えがあった。
Posted by ブクログ 2022年01月22日
2つ目の標野にて君が袖振るがよかったです。1つ目の話が物騒なミステリーの話だったので、2つ目もそうなのかなと思ったら、爽やかな恋愛の話でした。本屋さんの話で、ほのぼのとした話が割と良かったのですが、ジャンルはミステリーの様です。作者さんは器用に色々書ける人なんだろうなと思います。
Posted by ブクログ 2022年01月16日
本屋さんに起こる日常ミステリー。本探しや配達雑誌に入れられた盗撮写真などの謎を主人公が同僚と一緒に解いていく。
本屋さんの仕事が丁寧に描かれていて、お仕事がリアルに感じられて楽しいです。でも本屋さんって楽しそうだけどやっぱり大変そう〜
Posted by ブクログ 2021年10月21日
全5話の短編集です。
1話目が本を用いた謎の暗号で、少しホラーにも近い話でしたので、残りの話もサスペンスやミステリー系なのかと思いました。
しかし、4話目はなんとも甘酸っぱいほっこりする恋愛小説のよう。あまり恋愛小説を読まない(読めない)私でもキュンとして温かい気持ちになりました。
第4話が全話...続きを読む通して1番好きです。
全話共通しているのは謎解きが関わること。
考えながら読むのが楽しかったです。
Posted by ブクログ 2021年07月25日
威風堂という書店の店員たちが謎解きをするシリーズの第一作。
と当時に、表題作は大崎さんのデビュー作とのこと。
最初の場面が楽しい。
書店に来た人のうろ覚えから書名を割り出す。
久世番子さんの『暴れん坊本屋さん』さながらの話だ。
この本探索で活躍する書店員杏子が名探偵かというと、そうでもない。
む...続きを読むしろ、鋭いのはアルバイトの多絵。
二人がホームズとワトソンよろしくコンビで軟禁されたご老人を助けたり、店内ディスプレイを荒らした犯人を見つけたりする。
起こる事件は犯罪といっていいものも多い。
そんな中にある「六冊目のメッセージ」は、ほのかなラブストーリーとして好感が持てる。
この間読んだ『本バスめぐりん』より、こちらの方が好きかもしれない。
「事件」とのかかわりが、比較的自然な気がするから、かな?
割と素直に、ミステリーとして楽しめた。
Posted by ブクログ 2021年06月26日
“ピアノ”、”コンクール”、”小説”。
さて、このキーワードでどんな『本』が見つかるでしょうか?
アイコンにしている私が出題すると、それ自体がヒントになるので検索するまでもないですね。はい、有力候補の一つは恩田陸さん「蜜蜂と遠雷」です。これは、わかりやすいです。でも、もっと漠然とした情報で希望の『...続きを読む本』を見つけるとなるとこれは大変です。そんな大変な側にいるのが本屋の書店員さんです。普段その存在を意識することのない書店員さん。『何かお探しでしょうか?』と声をかけてくれる書店員さん。そこで、上記のようなキーワードを聞けば、恐らくは正しい『本』棚へとあなたを導いてくれるでしょう。私もこの作品であれば書店員さんの代わりをする自信があります。しかし『タイトルも書いた人もわからないの。でね、どういう内容かも、よくわからないのよね』と言われたとしたらどうでしょうか?『それはないだろう』と思ってもそんなことを口にするわけにはいきませんし、お客さんを放り出すわけにもいきません。辛抱強く更なる情報を聞きだし、目当てとする『本』の元へとお客さんをお連れする、書店員さんのお仕事というのも大変なものです。『お客さんの言いたいことを、いくつかの言葉から推察する』というそのお仕事。こういう方がいらっしゃるからこそ頼れる存在としてのリアルな本屋さんの魅力がそこにはあるのだと思います。
さて、この作品は、そんな書店員さんのお仕事を知りながら私たちが手にする『本』が私たちの手元に届くまでの裏側を見る物語。そこに巻き起こる数々のプチミステリーを巧みに解決していく書店員さんの『神業』を目にする物語です。
『駅ビルの六階にある本屋、成風堂のフロアで』、『中年の女性客に呼び止められた』のは主人公の杏子。『ほしい本がみつけられなくって』という女性は『タイトルも書いた人もわからないの』、さらには『どういう内容かも、よくわからないのよね』と続けます。『それはないだろう』と言いたくなるも我慢する杏子は『何かヒントはないですか』と少しでも情報を得ようとします。それに対して『かわいそうな話なのよ。女の子がたくさん出てきて、みんなとっても貧しいの』、『なかなか家には帰れないし、病気になったり』とヒントをくれる客は『環境のよくない、すごく悲惨な感じの工場で働いている子たちが主人公』と続けました。『工場で働いていて、女の子ばかりで、悲惨な話』というヒントから杏子は閃きます。『ひょっとして「あゝ野麦峠」では?』と言うと『あっ、それそれ。それだわ!』と満面の笑みを浮かべる女性は、さらにもう一冊の本の話をし出しました。『いい年した男の人の話なのよ。今の世の中にいたらいいな、と言われている』と続けます。『ずっと昔の人』、『やり手の政治家だったみたい。私はそのとき初めて名前を聞いたけれど、有名な人らしい』、『昔の政治家。本にもなっている人。テレビで取り上げられる人』と言う女性の言葉から『もしかしてー上杉鷹山?』と思いついた杏子。そして、上機嫌で帰っていった女性を見送っていると『さすがですねえ、杏子さん、いい勘してますよね』と、『バイトの多絵が話しかけてき』ました。『今年二十四歳になる杏子は』短大時代のバイトも本屋、そして就職先も本屋という今。『三つ年下の多絵は法学部に通う女子大生』という二人。『今のはまぐれよ』と謙遜する杏子に、『でもお客さんの言いたいことを、いくつかの言葉から推察するのって、やっぱりすごいと思います』と褒める多絵。そして別の日、杏子が作業台で仕事をしていると『たしか、あなただったよね?この前、お客さんの探している本をうまく当てていたでしょ』と中年男性が話しかけてきました。『あれはまぐれです。たまたまですよ』と言う杏子に『独特の勘があるんだと、すっかり感心した』と言う男性は『ぼくもちょっと困っていることがあってさ』と話しはじめました。『ぼくの家の近所に、ひとり暮らしのお年寄りがいるんだよ』というその話。『この前のぞいたとき「なんでも差し入れしますよ」と声をかけた』ところ、本をリクエストされたという男性。しかし、『不自由な言葉でリクエストした本については、ぼくも、ぼくの家族もまったくのお手上げだ』と言うと杏子にメモ用紙を差し出しました。『あのじゅうさにーち いいよんさんわん ああさぶろうに』と書かれているのを見て、『日本語になっていない。というか、そもそもこれはなんだろう』、『寝言よりひどい』と思う杏子に『どうやらこれで三冊の本を指しているらしいんだ』と言う男性は『一冊でもいい。なんとかならないだろうか』と懇願します。そんな暗号のような文字の羅列から老人が希望する本を突き止めていく杏子と多絵。そこには、まさかの真実が隠されていました…という短編〈パンダは囁く〉。これから始まる物語の一編目として杏子と多絵の存在を印象付けながら、二人が鮮やかに謎を解き明かしていく様が見事に描かれた好編でした。
成風堂書店で働く杏子と多絵を中心に、五つの短編が連作短編の形式を取るこの作品。元々書店員をされていた作者の大崎梢さんの言わば元職場を舞台に繰り広げられる物語、ということで書店員の仕事、そして本屋さんに関して、部外者には知りえないその舞台裏がとても興味深く描かれていきます。そんな本屋さんの裏側を描写したシーンから二つをご紹介したいと思います。ひとつ目は『今日発売になった文庫は三十点近い』と入荷した本を並べていく作業の描写です。『この「並べる」という作業がけっこう難題だ』というその裏側には『はじから順に置けばいいというものではなく、微妙に法則があ』りました。『タイトルと作者名、入り数を考慮しながら、売れ筋は取りやすい場所に目立つように積み上げて、それとなく男性向け、女性向け、小説、蘊蓄本とエリアを分けていく』というその『並べ方』。それは読者の年齢層、嗜好も考え『時代小説は年輩客が多いので、そういった人たちが探しやすい場所というのも配慮しなくてはならない』という工夫が入っていきます。本屋さんによって本の並べ方にはずいぶんと違いがあるとは、いつも思うことですが、このような配慮の仕方、書店員さんの考え方の差異があの違いを生んでいる、なるほどと思いました。そしてもう一つは書店員さんでなければ知らないイベントの記述、『ディスプレイコンテスト』です。『出版社の販促活動のひとつ』とされるそのコンテストは『春の新入学フェアや夏のコミック祭り、秋のファッション特集、といった定番はもとより、新刊雑誌を盛り上げるために』出版社が『本屋向けにコンテスト形式の賞を設定する』というものです。『本屋がその企画に乗り、店頭にきれいに飾り付けて様子をレポートし、出版社に送る』というその内容。確かに派手なディスプレイがなされたコーナーを私もよく目にしますし、思わず立ち止まってそこに置かれている本を手に取ったこともあります。なるほど、これはそういう経緯で催されていたものなんだと、こちらも、なるほど、と知識がひとつ増えました。出版社は売り上げを期待し、本屋さんはコンテスト入賞を目指し、そして『華やかな飾り付けで売り場を盛り上げれば、お客さんの目を楽しませることもできる』と客にもメリットがあるこのような企画、リアルな本屋さんはやはり必要だな、と改めて感じました。
そして、そんな五つの物語は、杏子と多絵という二人の書店員を中心に展開していきます。『アルバイトの多絵ちゃんが探偵役で、年上で正社員の杏子ちゃんが助手のワトソン役で、杏子ちゃんの語りで話が進んでいくという形は当初から決めていました』と語る大崎さん。小説にはミステリーというジャンルがあります。私もこの言葉自体には惹かれるものがありますが、一方で血生臭い、人が残酷な形で殺されていくような話は大の苦手です。私は、湊かなえさんの作品も大好きですが、一般に思われているイメージに反して湊さんの作品では思ったほどには人は亡くなりません。一方で、私は、辻村深月さんの作品も大好きですが、こちらは逆に予想に反して、特に「子供たちは夜と遊ぶ」が頂点だと思いますが、残酷な殺害場面の描写が山のように登場します。作家さんの漠然としたイメージだけでは、なかなかにその作品の内容を予測することは困難です。大崎梢さんは私にとっては初めて読む作家さん。Wikipediaの”推理作家”という記述に若干の緊張感を持って手に取ったのが、このデビュー作でした。そんな大崎梢さんのこの作品は間違いなくミステリーです。しかし、そのどこにも殺人は起きませんし、全体としてほっこりとした物語で構成されています。この作品でも『寝言よりひどい』という文字の羅列から老人が希望する本を探し出す〈パンダは囁く〉。配達した『月刊誌「彩苑」』に挟まっていた写真について『誰が、どうやって仕組んだの』と犯人を探し出す表題作〈配達あかずきん〉。そして、せっかくコンテストのために準備したディスプレイが一夜にして『黒いスプレーでめちゃめちゃにされていた』という事件の犯人を探し出す〈ディスプレイコンテスト〉と、いずれも本屋さんの日常を舞台とした、言わばプチミステリーが展開していきます。そこには、人が殺されたり…といった残酷な描写が入る余地はなく最後まで安心して読んでいけます。そして、逆にそこに浮かび上がるのは、普段私たちが意識することのない書店員さんの姿でした。『すみませんが、携帯に入れるのはご遠慮ください』と、『バイト口の電話番号を携帯に入力する』行為を『見かけたら声をかけてやめさせる』という厳しい一面を見せる一方で『お客さんの言いたいことを、いくつかの言葉から推察』して、お客さんと『本』を繋ぐ役割を果たしていく書店員さん。『やっぱり書店員は大変な仕事なんですよね。それでも本屋さんっていいな、書店で働いてみたいなと思ってもらえたら嬉しいです』と語る元書店員の大崎さん。そんな大崎さんだからこそ描けるそのリアルな舞台裏は、書店員さんを、そして本屋さんをとても身近なものとしてくれたように思います。そして、それは改めてネットにはないリアルな本屋さんの魅力を改めて感じる機会ともなりました。
『本にかこまれた仕事に携わり、かれこれ六年が経とうとしていた』という杏子が、大学生アルバイトの多絵とともに、『本』にまつまるミステリーに向き合っていくこの作品。そこには、『「並べる」という作業がけっこう難題』と、毎日入荷する『本』の山と格闘し、『原則として雨の日も風の日も、猛暑の日も酷寒の日も欠かすことはできない』と、届くのを待つ人の元へと大切に『本』を配達していく書店員さんの姿がありました。『本』が扱われる舞台裏を知って、『本』を扱う書店員さんを知る、それは、私たちの中で『だいじな本』となるかもしれない『本』を、それを待つお客さんの元へと心を込めて届けたいと願う書店員さんの熱い想いを見るものでもありました。
サクッと切れ味鋭く解決されていくプチミステリーを見る物語。読後には『本』と『本屋さん』に一層の愛着が沸くことになる、そんな作品でした。
Posted by ブクログ 2024年02月23日
本屋さんの仕事を少しだけ覗くような体験ができたのが興味深く面白かった。
例えば美容院や喫茶店などへの雑誌の配達は確かにこれも本屋さんの立派な仕事だなぁと。
私が通っている美容院ではタブレットで雑誌読み放題に最近変わって、便利なようだけど本屋さんの仕事が一つ減ったのかなとちょっと寂しいような気持ちが浮...続きを読むかんだ。
他にはディスプレイや平台の積み方。今度本屋に行った時には注目して見てみたい!
短編集の上、全体的にさらっとした印象を受ける文体で読みやすかった。
エピソードとしては六冊目のメッセージとディスプレイ・リプレイが好み。
ただ登場人物の個性があまり自分には伝わってこなくて、その点が残念だった。
Posted by ブクログ 2024年02月10日
書店が舞台というだけで、ちょっと気分が上がった。
書店員の日常の仕事を覗けたのは興味深く、特にアバウトなヒントから本を特定していくのが、とてもおもしろかった。
謎解きに関しては、少し性急に感じてしまい、もう少し丁寧でもよいかなと思った。
多少納得いかない終わり方もあったが、楽しく読めた。
気軽に負担...続きを読むなく読め、ストレスフリーでよかったと思う。
2024/02/10 22:11
Posted by ブクログ 2023年03月11日
書店員が主人公の短編ミステリー。
勘のいい大学生アルバイトの多絵が書店のお客様が持ち込む謎を問く。
謎解きが難しくキャラクターもあまり個性がなく個人的にはやや物足りなく感じた。
Posted by ブクログ 2022年04月25日
書店や本にまつわる謎解き話しは好き。次回作も読もうと思う。
残念なのは、主人公の杏子さんが本好きとは感じられないセリフをたまに言うことや多絵ちゃん頼りが過ぎること。モヤっとしてしまう。
Posted by ブクログ 2022年03月27日
<心の声と口から出る声>
日常の謎というジャンル、穏やかな展開が多めですかね。
入院患者に本が届く話は好きです。読む人の心理状況やその時取り囲んでいた環境に合わせて、本の味わいが変化するのはすごく共感できます。
ただ、、地の文と、登場人物のセリフとの結びつき方、というのか、繋がり方というの...続きを読むか、そこに隙間をちょっと感じてしまいました。丈の合ってないスーツみたいな、地の文と、「」、感。着られている自分と、宙に浮いているスーツ、みたいな。独立している感をちょくちょく感じてしまって、そこが少し、、って感じでした。
まあ、それはそれ、で横に置いておいて。本好きにとって書店が舞台の物語ってのは、それだけでなんかワクワクしますね。
Posted by ブクログ 2021年12月31日
今まで好んで読んできたミステリーと違い、伏線回収であっと驚くことはない。誰も死なない平和な終わり。
本屋の実際の仕事や裏側を知ることができた。
Posted by ブクログ 2021年10月23日
日常の謎系の連作短編集。書店が舞台だし、もっとほんわかした話かと思っていると、扱われる事件は結構ハード。さすがに殺人は起きないが、それは結果で、起きてもおかしくないエピソードが二つばかり混じっている。ミステリとしてロジックを見ると少し強引な感じもするが、お話の面白さがそれを補ってあまりある。
Posted by ブクログ 2021年08月11日
本好きな人は絶対に読んでいると思われる今作。
以前から存在は知っていたし、作者の他の本にまつわる作品は何作か読んでいるのに、何となく、表紙が子供向けな気がして、ずっとスルーしてきたけど、本屋にまつわる作品はふとした瞬間に読みたくなるもので、私もついに読んでみた。
舞台は駅ビルの6階にある成風堂書店。...続きを読む
しっかり者の書店員・杏子と勘の鋭いバイトの多絵多絵が本にまつわる様々な謎を解き明かしていく。
本格的なミステリーな「パンダは囁く」から、配達員のヒロちゃんが巻き込まれた事件を描く表題作「配達あかずきん」まで、同じ本を扱っていながら、内容が全て違う視点からの謎を扱っているのが面白かった。
「あさきゆめみし」が流行っていた頃に、まさに学生だった自分には「標野にて君が袖振る」は10代の頃を懐かしく思える作品だった。
残念ながら、漫画が苦手なので、友人が皆「あさきゆめみし」で源氏物語を読んでいる中、確か瀬戸内寂聴訳の「源氏物語」を小説で読み切ったので、30年近くたった今、改めて「あさきゆめみし」を読んでみたくなった。
でも、一番好きな作品は「六冊目のメッセージ」。
本を通じて、誰かと思いを寄せられるって素敵なことだなぁ、と改めて思わせてくれた作品だった。
この作品も、学生時代におすすめ本を教え合ったクラスメイトの存在を思い出させてくれた個人的に胸キュンな作品。
他の方の感想は杏子や多絵に関することが多いのだけれど、登場する本自体に思い入れがあり過ぎて、登場人物はそっちのけで読んでしまったかも…
Posted by ブクログ 2022年11月12日
本屋さんを舞台とした「日常の謎」系ミステリ。まず,主人公の杏子と探偵役の多絵のキャラがその立ち位置も含め,きっちりかき分けられており,しかも,かなり魅力的な存在に描かれている。「パンダはささやく」以外は,ミステリは弱いが,いずれも読後感がいいさわやかな話がそろっており,通勤のおともや寝る前の読書に...続きを読む最適。誰にでも勧められる良作。ミステリとして弱いところが好みではないので,★3かな。
個別の作品の所感は以下のとおり
○ パンダはささやく
購入してほしい本を暗号で伝えたおじいさんの話。実は,おじいさんは資産家で,「姪」という触れ込みで押し入ってきた女に命を狙われており,暗号のカタチで危機を伝えていた。出版社が「パンダ」からYondaのキャラクターを使っていた新潮社。「あのじゅうさにーち」は,新潮社の「あ」の13の21で赤川次郎の「透明な檻」,「いいよんさんわん」は「い」の43の1で井上夢人の「ダレカガナカニイル」,「ああさぶろうに」は,「あ」の36の2で綾辻行人の「殺人鬼」。「やににまる」は,「や」の2の20で,山本周五郎の「ひとごろし」。自分が監禁され,命を狙われているというメッセージだった。暗号のトリックこそ,マニアックすぎるきらいはあるが,暗号で使われた本のチョイス,意外な真相など,デキは傑作といっていいと思う。
○ 標野にて 君が袖振る
「あさきゆめみし」という漫画の存在を知り,失踪した沢松という女性の行方を捜す話。真相は,交通事故で死んだ沢松の息子が,高校生だった頃に教師と付き合っており,その子供がいたので,ストーカーみたいになっていたというもの。この話は,ややリアリティに欠けると思うが,意外な展開ではある。
○ 配達あかずきん
かなりドジな存在である吉川博美というアルバイトの女性が登場。美容院に配達した雑誌から,美容院のお客の盗撮写真が挟まっており,美容院と客のトラブルが発生したという話。真相は,吉川が配達していたほかの床屋で前にバイトしたいた男が犯人。トラブルになった美容院の客の子どもが犯人だった。吉川博美のキャラクターが微笑ましく,読後感はなかなかよいが,ミステリとしては平凡なデキ。
○ 六冊目のメッセージ
入院している人に勧めた本がいずれも適切だった書店員を探す話。書店員が進めた本は,「宙の旅」,「散策ひと里の花」,「ダヤンのスケッチ教室」,「民子」,「夏への扉」。これらの本を勧めることができるような読書家の男性店員はいない。いったい誰が?という謎。真相は,書店の版元の社員だった。本を勧められた女性と,店員の間に恋愛感情が発生しているような雰囲気を残して終わる。読後感はいいが,ミステリとしては平凡。謎というほどのものではない。
○ ディスプレイ・リプレイ
杏子の勤める本屋が,人気漫画「トロピカル」のディスプレイ・コンテストに参加する話。バイトの角倉夕紀とその大学の友達が見事なディスプレイをするが,閉店後,誰かが店に忍び込み,黒いスプレーでディスプレイを台無しにしたという話。犯人はだれか?真相は,トロピカルの盗作騒ぎに乗じて悪質ないたずらがされたと思い,ディスプレイを手伝っていた夕紀の友達である紗弥加が犯人だったというもの。これもミステリとしては弱いが,読後感は悪くない。