【感想・ネタバレ】配達あかずきん 成風堂書店事件メモ1のレビュー

あらすじ

しっかり者の杏子と、勘の鋭いアルバイト・多絵が働くのは、駅ビルの六階にあるごくごく普通の書店・成風堂。近所に住む老人から渡された「いいよさんわん」という謎の探求書リストや、コミック『あさきゆめみし』を購入後失踪した母を捜しに来た女性に、配達したばかりの雑誌に挟まれていた盗撮写真・・・・・・。杏子と多絵のコンビが、成風堂を舞台にさまざまな謎に取り組んでいく。普通の書店にも謎はいっぱい溢れている!?元書店員ならではの鋭くもあたたかい目線で描かれた、初の本格書店ミステリ。〈成風堂シリーズ〉第一弾。

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本屋さんで起こる日常の謎のお話。ちょっと前に読んだアンソロジーに1話目が載っていて面白かったのでシリーズで購入しました。

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2025年10月01日

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書店の日常の中で起こるミステリーは殺人等のミステリーとはまた違った面白さがありました。
メインキャラの杏子と多恵のキャラクターはもちろん魅力的でしたが、他の登場人物も短編の中でしっかりとキャラが立っていてとても面白く読めました。

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2024年11月16日

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書店で起こる様々な謎を解き明かすミステリー。
読みやすくて話の先が知りたくてどんどん読む。
謎解きは「なるほど」
本好き、書店好きにはたまらない本。
そして本屋さんのお仕事もよく分かる。
成風堂書店に行ってみたい。

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2024年04月06日

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短編が何本か入っていますが、最初の話と赤ずきんの話が好きです。最後は途中でオチがわかっちゃいました。

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2023年08月30日

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本にまつわるちょっとした謎やミステリーを解きながら、本と人が結びつく人情もの(?)の短編が楽しめます。

本屋さんのリアル感とフィクション感のバランスが良く、久しぶりに文芸書で知的好奇心が刺激され、またヒヤヒヤ&ホッコリしました。

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2025年10月06日

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本好きにはたまらない設定でした。
書店員が謎を解くという設定と、主人公はあくまでワトソンの立ち位置なのも気に入りました。

聞き覚えのある作品や出版社が登場するのも、読みながらワクワクする要素のひとつで、物語も優しい内容なのでかなり読みやすかったです。
それでもしっかりと驚かされる展開も用意されているので大満足の作品でした。

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2025年02月21日

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書店を舞台にした話が好きなので読んでみましたが、とても面白かったです。駅ビルの書店を舞台に書店員杏子とアルバイトで推理力に優れた多絵が様々な謎を明かしていく話。シリーズ化されてるようなので読み続けてみます。

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2024年11月21日

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書店員が謎解きするミステリー。はじめは、すごい謎解きだとハラハラしながらも、ほんわかラブストーリーも盛り込まれていてあっという間に読んでしまった。

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2024年10月18日

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本屋を長時間ウロウロしてしまうわたしたちにどんぴしゃりでして、読んでいて楽しい。
デビュー作ながら、読みやすく、蘊蓄も邪魔しない程度に盛り込む文章が好みでした。
お仕事小説とミステリのバランスも完璧。

表題作は美容院への配達業務中に起こった事件、ラストのやつは特設コーナー(POPのデカい版的な…)と、接客以外の本屋のお仕事から事件が発生するのもよい。

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2024年06月14日

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書店での謎を書店員が解く日常の謎ミステリ。
やっぱ本に纏わるとか本屋さんとかのお話は好きです。良かった。
特に入院してた時に選書してくれた人を探すお話が好きでした。

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2024年04月22日

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'23年8月20日、audiobookで、聴き終えました。この小説、何回目だっけな…?

大好きな小説なので、紙の本で何度も読み返してましたが、新しく入会したaudiobookで見つけたので、早速トライ。

やはり、良かったです!ナレーションも、イメージ通りでした。樂しく、聴き終えました。

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2023年08月20日

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〈井辻くん〉の2冊を読み終えたので、今度はそこによく登場していた〈成風堂〉のシリーズに行ってみる。

駅ビル内にある中規模書店・成風堂で働くしっかり者の店員・杏子さんと大学生アルバイトの多絵ちゃんが、身近に起きる謎に対し『書店の謎は書店員が解かなきゃ!』ということで展開するお話。
サラサラと読みやすく、杏子さんも多絵ちゃんも本のことなら何でも知っているというわけではないところもこちらとしてはついて行きやすい。
謎を解くのは勘のいい多絵ちゃんの役割だが、謎が解けた後にもうひと転がりする筋書きもなかなか良い。
日常の謎とは言え、結構ぞっとしなかったりムムッとなったりする内容が多く、その点、分かり易くほっこりした「六冊目のメッセージ」が一番。

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2023年07月12日

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本屋さんの内部で起こるささやかな?ミステリー。
短編で非常に読みやすかった。

また、登場人物それぞれみんな優しさに溢れていて、読んでいても、心が落ち着き良い作品だったと思う。

じんわりと心が温かくなったのが、

しめのにて君が袖振る
6冊目のメッセージ



できれば同シリーズをまた読んでみたい。

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2023年04月20日

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最後に解説を読んで、この本のジャンルが「日常の謎」というものだと知りました

こういう日常の謎を解決していく本好きです!
この本の杏子と多絵のコンビも最高です!

特に六冊目のメッセージがお気に入りです!

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2022年11月16日

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積読の中からやっと読み終えた。
ミステリーだけれど、ハラハラ、ドキドキと心臓に悪い?ということは無く、日常的なミステリー。
書店員の杏子と大学生アルバイトの多絵が謎解きをする。
面白かったので、是非、続編を読みたい。

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2022年08月28日

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日常の謎派!
そこまでハラハラはしないが、
次がきになり、どんどん読み進めました。

本屋さんの中で起こるサスペンス!
読みやすく、面白かった。

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2022年08月14日

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書店員の杏子と大学3年生でアルバイトの多絵が書店を舞台にした「日常の謎」を解き明かしていく。
サスペンスみたいにドキドキ感のある謎ではないけど、書店員だからとける暗号だったり平和的なもの。
冒頭での杏子の数少ないヒントで探してる本を当てたり、多絵の鋭い推理力は読み応えがあった。

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2022年03月08日

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2つ目の標野にて君が袖振るがよかったです。1つ目の話が物騒なミステリーの話だったので、2つ目もそうなのかなと思ったら、爽やかな恋愛の話でした。本屋さんの話で、ほのぼのとした話が割と良かったのですが、ジャンルはミステリーの様です。作者さんは器用に色々書ける人なんだろうなと思います。

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2022年01月22日

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ネタバレ

うんうん、これいい!おもしろい!が読み終わった第一声。
書店を舞台にした日常ミステリで、そこかしこに好みの設定が散りばめられてました。
出版社名や作者名に実名が使われてたのにはほんのりびっくり。
物によっては仮名なのだけど、あんまりないですよねぇ。
見慣れた言葉がさらっと書かれているのはちょっといい

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2025年05月28日

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ネタバレ

本屋さんで働きたくなりますね。
『レジまで推理 本屋さんの名探偵』で書店謎解きに入門したので、そっちの方がパンチ効いてて、最後のどんでん返しもあって、個人的には好き。

ですが、これは好みの話で
本作も引けを取らずおもしろいです!!

本屋さんから、こんなにも話がふくらむのがすごいです。

日常の非日常。心が躍りますね!!


続編も読もうとおもいます!!

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2025年10月27日

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ネタバレ

木下杏子
駅ビルの六階にある本屋、成風堂の店員。二十四歳。短大時代のバイトも本屋、就職も本屋。

西巻多絵
成風堂のバイト店員。杏子の三つ年下。法学部に通う女子大生。

吉川博美
成風堂のフリーター。短大卒業後、就職した会社が倒産した。

清水
寝たきりになった爺さん。読書家。

福沢
成風堂の店員。五十代半ば。会社をリストラされ、二年前に成風堂に入ってきた。

西岡
清水が希望する本を依頼に来た。塾講師。

喜多川理沙
成風堂をよく利用していた母を探している。大手薬品会社の課長。四十歳。

沢松ふみ
喜多川の母。

沢松貴史
ふみの息子。二十年前に事故で亡くなった。西が丘高校。

樫村
白髪の気のいい大学教授。元西が丘高校の国語の先生。

小林
成風堂の店長。事なかれ主義者。

内藤
成風堂の社員。二十代後半。
口数は少ないが、何かと気配りが利く。

上田美香子
貴史が想っていた古典の先生。

三日月館のマスター
商店街の中にある喫茶店。

バーバー・ハーレム
ハンサムな理容師が多い床屋。正式名称はバーバー・K。

ノエル
美容院。常連客がパーマをかけている最中に、月刊誌の中からその常連客を盗撮した写真が出てきた。

キング
バーバー・ハーレムのオーナー。

竹中美容室
オーナーは白髪まじりの初老の男性。

田中
バーバー・Kの元スタッフ。

田中
ノエルで盗撮された写真が雑誌に挟まれていた。

葛西
成風堂の常連客。黒いベレー帽を粋にかぶった白髪の老人。

河田菜穂子
先日まで中央病院に入院していた。

島村
地図ガイドの版元。

角倉夕紀
成風堂に新しく入ったバイトの女の子。元気のいい大学生。

渡辺紗弥加
夕紀と同じ学年の学生。

佐野佳彦
夕紀の一学年上の学生。

北島
常連客。これぞオタク男。

青木ユタカ
トロピカルの作者。

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2025年09月18日

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初めての作家さんだったのですが、
書店物の小説が大好物なのと
作家さんが元書店員ということもあり、
これは是非、是非読まなくては!と思い手に取りました。

書店の内情やいろいろなジャンルの本が出てくるので書店好き、本好きには嬉しいシリーズ!さらに謎解き、ミステリーも楽しめる。
美味しいご飯にデザートまで付いてくるような贅沢な感じ。

5編からなる短編集で、成風道書店コンビの杏子と多絵が事件を解明していく。
最初は本屋の謎解きミステリーってどんな話だろう?と思ったけど、元書店員ならではの発想でリアル感があり、どの事件も違った味で読み手も一緒に謎解き、推理に参加したくなってきます。
上手くミスリードされ、予想外でそうきたか!
結果5敗。上手く騙されちゃいました。
ラブストーリー的なものもあったりコンビが事件を解決したときはスカッと爽快な気分にもなり、面白い。

5話目の「ディスプレイ リプレイ」
人気コミックの話なんだけど、
これが一番予想外の結末でビックリ!
犯人も予想外だったけど、最初に怪しいと思っていた人物とコミックの疑惑の真相が、予想の斜め上をさらに斜め上に越えていった感じで驚きです。
書店で行われるコミックのフェアの裏側もお祭り気分で気持ちがワクワクして一緒になって楽しめました。
ただ、杏子が多絵に頼りすぎ感は否めないので、もう少し頑張って盛り上げて貰いたい。

あと、「書店の謎は 書店員が解かなきゃ!」
この台詞、2人の決まり台詞になりそうで、
次はどんな謎解きミステリーが待っているか楽しみです!

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2025年05月09日

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本屋さんの仕事を少しだけ覗くような体験ができたのが興味深く面白かった。
例えば美容院や喫茶店などへの雑誌の配達は確かにこれも本屋さんの立派な仕事だなぁと。
私が通っている美容院ではタブレットで雑誌読み放題に最近変わって、便利なようだけど本屋さんの仕事が一つ減ったのかなとちょっと寂しいような気持ちが浮かんだ。
他にはディスプレイや平台の積み方。今度本屋に行った時には注目して見てみたい!

短編集の上、全体的にさらっとした印象を受ける文体で読みやすかった。
エピソードとしては六冊目のメッセージとディスプレイ・リプレイが好み。
ただ登場人物の個性があまり自分には伝わってこなくて、その点が残念だった。

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2024年02月23日

Posted by ブクログ

書店が舞台というだけで、ちょっと気分が上がった。
書店員の日常の仕事を覗けたのは興味深く、特にアバウトなヒントから本を特定していくのが、とてもおもしろかった。
謎解きに関しては、少し性急に感じてしまい、もう少し丁寧でもよいかなと思った。
多少納得いかない終わり方もあったが、楽しく読めた。
気軽に負担なく読め、ストレスフリーでよかったと思う。

2024/02/10 22:11

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2024年02月10日

Posted by ブクログ

書店員が主人公の短編ミステリー。
勘のいい大学生アルバイトの多絵が書店のお客様が持ち込む謎を問く。
謎解きが難しくキャラクターもあまり個性がなく個人的にはやや物足りなく感じた。

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2023年03月11日

Posted by ブクログ

日常ミステリー短編集なのだが、決してほのぼのではない。作品によってはサスペンス調でもあり、重すぎず軽すぎず。シリーズ他作も読んでみたい。

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2022年12月07日

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書店や本にまつわる謎解き話しは好き。次回作も読もうと思う。
残念なのは、主人公の杏子さんが本好きとは感じられないセリフをたまに言うことや多絵ちゃん頼りが過ぎること。モヤっとしてしまう。

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2022年04月25日

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書店ミステリだけどミステリ要素は少なめかな。アルバイトの多絵の勘の鋭さと書店の大変ざがよく出ていた。

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2022年04月09日

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<心の声と口から出る声>

 日常の謎というジャンル、穏やかな展開が多めですかね。
 入院患者に本が届く話は好きです。読む人の心理状況やその時取り囲んでいた環境に合わせて、本の味わいが変化するのはすごく共感できます。

 ただ、、地の文と、登場人物のセリフとの結びつき方、というのか、繋がり方というのか、そこに隙間をちょっと感じてしまいました。丈の合ってないスーツみたいな、地の文と、「」、感。着られている自分と、宙に浮いているスーツ、みたいな。独立している感をちょくちょく感じてしまって、そこが少し、、って感じでした。

 まあ、それはそれ、で横に置いておいて。本好きにとって書店が舞台の物語ってのは、それだけでなんかワクワクしますね。

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2022年03月27日

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ネタバレ

 本屋さんを舞台とした「日常の謎」系ミステリ。まず,主人公の杏子と探偵役の多絵のキャラがその立ち位置も含め,きっちりかき分けられており,しかも,かなり魅力的な存在に描かれている。「パンダはささやく」以外は,ミステリは弱いが,いずれも読後感がいいさわやかな話がそろっており,通勤のおともや寝る前の読書に最適。誰にでも勧められる良作。ミステリとして弱いところが好みではないので,★3かな。

 個別の作品の所感は以下のとおり

○ パンダはささやく
 購入してほしい本を暗号で伝えたおじいさんの話。実は,おじいさんは資産家で,「姪」という触れ込みで押し入ってきた女に命を狙われており,暗号のカタチで危機を伝えていた。出版社が「パンダ」からYondaのキャラクターを使っていた新潮社。「あのじゅうさにーち」は,新潮社の「あ」の13の21で赤川次郎の「透明な檻」,「いいよんさんわん」は「い」の43の1で井上夢人の「ダレカガナカニイル」,「ああさぶろうに」は,「あ」の36の2で綾辻行人の「殺人鬼」。「やににまる」は,「や」の2の20で,山本周五郎の「ひとごろし」。自分が監禁され,命を狙われているというメッセージだった。暗号のトリックこそ,マニアックすぎるきらいはあるが,暗号で使われた本のチョイス,意外な真相など,デキは傑作といっていいと思う。

○ 標野にて 君が袖振る
 「あさきゆめみし」という漫画の存在を知り,失踪した沢松という女性の行方を捜す話。真相は,交通事故で死んだ沢松の息子が,高校生だった頃に教師と付き合っており,その子供がいたので,ストーカーみたいになっていたというもの。この話は,ややリアリティに欠けると思うが,意外な展開ではある。

○ 配達あかずきん
 かなりドジな存在である吉川博美というアルバイトの女性が登場。美容院に配達した雑誌から,美容院のお客の盗撮写真が挟まっており,美容院と客のトラブルが発生したという話。真相は,吉川が配達していたほかの床屋で前にバイトしたいた男が犯人。トラブルになった美容院の客の子どもが犯人だった。吉川博美のキャラクターが微笑ましく,読後感はなかなかよいが,ミステリとしては平凡なデキ。

○ 六冊目のメッセージ
 入院している人に勧めた本がいずれも適切だった書店員を探す話。書店員が進めた本は,「宙の旅」,「散策ひと里の花」,「ダヤンのスケッチ教室」,「民子」,「夏への扉」。これらの本を勧めることができるような読書家の男性店員はいない。いったい誰が?という謎。真相は,書店の版元の社員だった。本を勧められた女性と,店員の間に恋愛感情が発生しているような雰囲気を残して終わる。読後感はいいが,ミステリとしては平凡。謎というほどのものではない。

○ ディスプレイ・リプレイ
 杏子の勤める本屋が,人気漫画「トロピカル」のディスプレイ・コンテストに参加する話。バイトの角倉夕紀とその大学の友達が見事なディスプレイをするが,閉店後,誰かが店に忍び込み,黒いスプレーでディスプレイを台無しにしたという話。犯人はだれか?真相は,トロピカルの盗作騒ぎに乗じて悪質ないたずらがされたと思い,ディスプレイを手伝っていた夕紀の友達である紗弥加が犯人だったというもの。これもミステリとしては弱いが,読後感は悪くない。

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2022年11月12日

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