大崎梢のレビュー一覧
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旅と美味しいものの短編集。どれも良かったです。ビブリア古書堂の三上延「美味しいということは」が特に好きでした。これだけでいいから、読んで~って、知人達に読ませたいと思ったくらい。銀座ライオン本店や崎陽軒の焼売など小道具も良かったのと、ビブリアは身内が反目していて辛い内容多いけど、これは美味しいもので家族が繋がるのが良かった。やっぱり小説というか、フィクションは読んで面白かったり多幸感欲しいです。
「もしも神様に会えたなら」大崎梢
祖母と合流して伊勢神宮に行くつもりだった町田の小学生は祖母が来れず、一人で向かう。そこで地元の小学生に会う。
「失われた甘い時を求めて」新津きよみ
昔住んでいた松本に -
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Posted by ブクログ
ネタバレ父と二人暮らしだった中学生の花南子は,父の単身海外赴任に伴い曾祖母の五月さんがオーナーであるアパートの一室に引っ越してくる。その矢先,五月さんはぎっくり腰でしばらく入院することになってしまう。近所に住む母子家庭の男子,根尾くんと仲良くなり,彼が持ち込んできた近所でおきた事件を独自に操作することに。そのさなか,同じアパートの2階に住む今津という調査会社で調査員をしている青年と知り合う。中学生の男女二人で事件に首を突っ込む二人を心配してか,今津は何くれとなく二人をサポートしてくれる。
そんなこんなでいくつかの事件に関わっているうちに,今津の意外な正体が明らかになってくる。
「きらきらを少し」
根尾 -
Posted by ブクログ
一般論ではなく自分に関わる案件として捉えた場合、綺麗事では済まない感情が沸き上がってくる。そうして自分の器の大きさを知り、それが自己評価より小さいことに落胆する。けれども落ち込みながらも、変わってゆきたいと決意し、分かち合える人を大切にしたいと願う。
設定なとが当世風であるものの、普遍的なティーンの成長譚ではなかろうか。ご近所の普通のおじさんおばさんたちにも、いろんな遍歴や葛藤があって「まさに人に歴史ありだな。なにげに暮らしてる大人すげえ」と思った自分の中学生時代を思い出した。あまり器が大きくなっていないことに気付かされるのは切なかったが、世間という外側から自己を知った衝撃を、共感したり思い起