大崎梢のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
中堅どころの保育士さんが主人公。
当然、舞台の中心は保育園である。
一応「事件」が起きて、その解決をしていくので、
ミステリにカテゴライズしてみましたが...
「お仕事小説」でもあり「恋愛小説」の側面も。
言ってしまうとハッピーエンドで、予定調和的だが、
登場人物に素直に感情移入できて
一緒にハラハラドキドキしつつ、最後まで一気読み。
これがこの作者の「筆力」というものでしょう(^ ^
子どもたちとの時間を丁寧に描写してるのが◎。
基本、朝晩しか接点のない保護者たちも、
とても「リアルな人間」として描かれていて、
それぞれに抱えている事情もとてもありがちで。
本当に上質な連続ドラマを通 -
Posted by ブクログ
とある保育園を舞台にした、保育士・美南が園児と保護者と関係者との間で揺れ動く日常の物語。
大崎梢さんは、ミステリーで知られた作家さんですが、さまざまな物語を生み出しております。
全部、読破しておりませんが、気になったものを読んでいます。
今回の「ふたつめの庭」はミステリーとは違いますが、保育園での謎めいた出来事を解決している様子は、ミステリーテイストがありました。
保育士と保護者との関係も、プライベートな部分まで踏み込み過ぎてはいけないとか、さまざまな親子関係もあるとか、知らない世界を教えてもらったような気がします。
何よりも、文体が心地よく、すーっと入ってくる。
語りかけるように、優しい -
Posted by ブクログ
ネタバレ成風堂シリーズ第三弾5編。表題作『サイン会はいかが?』 「ファンの正体を見破れる店員のいる店で、サイン会を開きたい」―若手ミステリ作家のちょっと変わった要望に名乗りを上げた成風堂だが…。『取り寄せトラップ』同一書籍に四件の取り寄せ依頼。ところが連絡を入れると、四人が四人ともそんな注文はした覚えがないと……。『バイト金森くんの告白』杏子が幹事となった飲み会で各自受けるネタ披露。多絵の「付録の悲劇」の流れから金森くんの失恋?告白が鈍い男の相談になる。
『君と語る永遠』母親と暮らす少年の話が心に沁みる。
今回は、舞台が駅ビルの六階にある書店・成風堂に戻り書店の裏話。しっかり者の杏子と、勘の鋭いア -
Posted by ブクログ
土佐の高知のよさこい祭りを舞台に、
東京から高知の大学に来た主人公の
一夏の成長を追った作品。
主人公の篤史は、東京出身だが
毎年長い休みは高知の祖父母宅に来ていた。
地元の同い年の従兄多郎に誘われ、
中学三年生の時に一度だけ参加した
「よさこい祭り」の踊り連で年上の女性に一目惚れ。
だがその彼女は、祭りの二日目には顔を出さず...
中途半端に断ち切られてしまった彼女との絆。
果たせないまま四年間引きずっている約束。
当人はなかなかそうとは認めないが、
その宙ぶらりんな気持ちに整理を付けるべく
高知にやって来た主人公。
だが、彼女を探して、会えたとして、
果たして自分はどうしたいのか。 -
Posted by ブクログ
祭の日に真ん中に「子」の字が入ったねずみ石を見付けると願いを叶えてくれる。4年前の祭の日、サトはねずみ石を探しに行き行方不明となりその間の記憶をなくしていた。その夜に起こった母娘殺人事件の犯人はまだ見付かっていない。親友セイと祭のことを調べて行くうちに、サトは事件の真相へと迫っていく。
前半は中学生男子のほのぼのとした日常が描かれて、緩やかに物語が進みますが、後半新たな殺人事件が起きた辺りからサスペンス色が強くなり物語が急展開します。中学生という多感な時期を描くジュブナイルとしても、ミステリとしても楽しむことが出来ます。地方都市の祭を描くことでノスタルジィも醸し出しており、その物語世界は居心地 -
Posted by 読むコレ
成風堂書店シリーズの3作目。ようやく読めた。
本当にこのシリーズは現在の仕事や音楽業界(販売メインのね)の
ダメさ加減を身につまされ、姿勢を正すと共に、諦めを感じてしまいます。
確かに音楽ソフト販売店員さんの中にもまだ気炎を上げ、戦っている人が
いないとは言いません。でも、圧倒的に少ない。少なすぎる。
カスみたいなバイヤーばっかり。そんな中で報われない孤軍奮闘は
だんだん音楽そのもを嫌いにさせる原因でしかない。
個人的にCD屋に行く事よりも書店に行くことの方が多くなった今、
どん底を見た分、書店の方が100000000倍興味ある店作りをしています。
今作の成風堂さ