大崎梢のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
単行本で既読だけど、サイン本を見付けたので迷わず入手&再読♪
本屋大賞(作中では書店大賞だけど。)に絡んだ不穏な動き。
謎に挑むのはお馴染み成風堂書店の名探偵!
出版社営業マンのひつじくんこと井辻君もがんばる!(笑)
守る会の面々もナイス♪
本屋大賞には、色々な思いを持つ人がいるのは残念だけど仕方がないのだと思う。
一時期、「本屋が売りたい本」=「分厚くて(上下巻で)高い本」なんじゃない、なんて声を聞いたこともあるし。実際、文庫は書下ろしでもノミネートもされてないみたいだしねぇ。ま、賞の成り立ちからいったらそういうものかな、と。
でも、こういうお祭り的な賞はいいものだと思う。楽しいし、知らなか -
Posted by ブクログ
中堅どころの保育士さんが主人公。
当然、舞台の中心は保育園である。
一応「事件」が起きて、その解決をしていくので、
ミステリにカテゴライズしてみましたが...
「お仕事小説」でもあり「恋愛小説」の側面も。
言ってしまうとハッピーエンドで、予定調和的だが、
登場人物に素直に感情移入できて
一緒にハラハラドキドキしつつ、最後まで一気読み。
これがこの作者の「筆力」というものでしょう(^ ^
子どもたちとの時間を丁寧に描写してるのが◎。
基本、朝晩しか接点のない保護者たちも、
とても「リアルな人間」として描かれていて、
それぞれに抱えている事情もとてもありがちで。
本当に上質な連続ドラマを通 -
Posted by ブクログ
とある保育園を舞台にした、保育士・美南が園児と保護者と関係者との間で揺れ動く日常の物語。
大崎梢さんは、ミステリーで知られた作家さんですが、さまざまな物語を生み出しております。
全部、読破しておりませんが、気になったものを読んでいます。
今回の「ふたつめの庭」はミステリーとは違いますが、保育園での謎めいた出来事を解決している様子は、ミステリーテイストがありました。
保育士と保護者との関係も、プライベートな部分まで踏み込み過ぎてはいけないとか、さまざまな親子関係もあるとか、知らない世界を教えてもらったような気がします。
何よりも、文体が心地よく、すーっと入ってくる。
語りかけるように、優しい -
Posted by ブクログ
ネタバレ成風堂シリーズ第三弾5編。表題作『サイン会はいかが?』 「ファンの正体を見破れる店員のいる店で、サイン会を開きたい」―若手ミステリ作家のちょっと変わった要望に名乗りを上げた成風堂だが…。『取り寄せトラップ』同一書籍に四件の取り寄せ依頼。ところが連絡を入れると、四人が四人ともそんな注文はした覚えがないと……。『バイト金森くんの告白』杏子が幹事となった飲み会で各自受けるネタ披露。多絵の「付録の悲劇」の流れから金森くんの失恋?告白が鈍い男の相談になる。
『君と語る永遠』母親と暮らす少年の話が心に沁みる。
今回は、舞台が駅ビルの六階にある書店・成風堂に戻り書店の裏話。しっかり者の杏子と、勘の鋭いア -
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土佐の高知のよさこい祭りを舞台に、
東京から高知の大学に来た主人公の
一夏の成長を追った作品。
主人公の篤史は、東京出身だが
毎年長い休みは高知の祖父母宅に来ていた。
地元の同い年の従兄多郎に誘われ、
中学三年生の時に一度だけ参加した
「よさこい祭り」の踊り連で年上の女性に一目惚れ。
だがその彼女は、祭りの二日目には顔を出さず...
中途半端に断ち切られてしまった彼女との絆。
果たせないまま四年間引きずっている約束。
当人はなかなかそうとは認めないが、
その宙ぶらりんな気持ちに整理を付けるべく
高知にやって来た主人公。
だが、彼女を探して、会えたとして、
果たして自分はどうしたいのか。