大崎梢のレビュー一覧

  • ようこそ授賞式の夕べに

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    単行本で既読だけど、サイン本を見付けたので迷わず入手&再読♪
    本屋大賞(作中では書店大賞だけど。)に絡んだ不穏な動き。
    謎に挑むのはお馴染み成風堂書店の名探偵!
    出版社営業マンのひつじくんこと井辻君もがんばる!(笑)
    守る会の面々もナイス♪
    本屋大賞には、色々な思いを持つ人がいるのは残念だけど仕方がないのだと思う。
    一時期、「本屋が売りたい本」=「分厚くて(上下巻で)高い本」なんじゃない、なんて声を聞いたこともあるし。実際、文庫は書下ろしでもノミネートもされてないみたいだしねぇ。ま、賞の成り立ちからいったらそういうものかな、と。
    でも、こういうお祭り的な賞はいいものだと思う。楽しいし、知らなか

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    2017年03月14日
  • かがみのもり

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    久しぶりに、ドキドキワクワク感じたミステリーでした。

    新米の中学教師、片野厚介がクラスの少年二人に見せられたとある写真を見せられた。町では出入り禁止になっている神社の森に、冒険心で入ってしまい、秘密の場所を見つけてしまった少年たちに相談を持ちかけられた厚介は、町の哀しい過去に突き当たる。

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    2016年03月20日
  • スノーフレーク

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    ストーリーはしっかりしてると思うけど、終盤に起こる事件と速人の真相の種明かしについてツッコミどころはあるものの、話の運びや思春期ならではの気持ちの揺れ方はよく描かれたと思う。

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    2016年02月08日
  • ふたつめの庭

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    中堅どころの保育士さんが主人公。
    当然、舞台の中心は保育園である。

    一応「事件」が起きて、その解決をしていくので、
    ミステリにカテゴライズしてみましたが...
    「お仕事小説」でもあり「恋愛小説」の側面も。

    言ってしまうとハッピーエンドで、予定調和的だが、
    登場人物に素直に感情移入できて
    一緒にハラハラドキドキしつつ、最後まで一気読み。
    これがこの作者の「筆力」というものでしょう(^ ^

    子どもたちとの時間を丁寧に描写してるのが◎。
    基本、朝晩しか接点のない保護者たちも、
    とても「リアルな人間」として描かれていて、
    それぞれに抱えている事情もとてもありがちで。

    本当に上質な連続ドラマを通

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    2015年11月25日
  • ふたつめの庭

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    とある保育園を舞台にした、保育士・美南が園児と保護者と関係者との間で揺れ動く日常の物語。
    大崎梢さんは、ミステリーで知られた作家さんですが、さまざまな物語を生み出しております。
    全部、読破しておりませんが、気になったものを読んでいます。

    今回の「ふたつめの庭」はミステリーとは違いますが、保育園での謎めいた出来事を解決している様子は、ミステリーテイストがありました。

    保育士と保護者との関係も、プライベートな部分まで踏み込み過ぎてはいけないとか、さまざまな親子関係もあるとか、知らない世界を教えてもらったような気がします。
    何よりも、文体が心地よく、すーっと入ってくる。
    語りかけるように、優しい

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    2015年11月08日
  • 背表紙は歌う

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    「ひつじくん」「井辻です」 この繰り返される会話がたまりません♪ 出版界の裏側が見えるおもしろさもさることながら、男子たちのわちゃわちゃした感じがだーいすきです♪

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    2015年04月29日
  • スノーフレーク

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    8年前に一家心中に巻き込まれた幼なじみの速人。年月を経てその姿を目撃する真乃。彼は生きているのか?死んでいるのか?

    大切な幼なじみの死体が見つからない。
    生きている一縷の望みと諦めを胸に、年月だけ過ぎる。
    それはなんて苦しいのだろう。。
    小さい頃のキラキラ白く輝く思い出と、垂れ込める雪の函館の景色が切なくさせる。

    誰かが誰かを想う気持ちの素晴らしさ。
    現実を受け入れる強さ。
    切なくも温かい人々の繋がりに、なんだか嬉しくなりました。

    亨頑張れ。笑

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    2015年04月03日
  • 片耳うさぎ

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    はじめの1ページで引き込まれた一冊。
    物語が次から次へと展開していき、主人公と一緒にハラハラしっぱなしでした。臆病だった女の子が、次第に自分から殻を破っていくところ、それと比例して、大叔母と信頼を深めていくところも、丁寧に描かれていた。自分から変わらなきゃ、環境だって変わらない!私も見習わなきゃ。

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    2014年12月10日
  • 夏のくじら

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    たった2日間、その2日間に自分たちの夏 すべてをかける

    よさこいについて予備知識なく読み始めたこともあって、文章だけでなく絵や映像で見たいと強く思った
    主人公がよさこいに本気になっていくにつれこちらも物語に入れ込んでいけるのが読んでいて心地良い

    たった一瞬のために力を尽くし、その一瞬を迎えたときに味わえる快感と感動と寂しさ、それを経験したことが誰しも一度はあると思う
    読書中、そんな自身の青春時代を何度も思い出せた

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    2014年09月09日
  • ねずみ石

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    自分を守りたい
    と思ってとった行動でも
    知らず知らずのうちに
    「だれかのため」
    になっていることがある。

    きっかけは何でもいい。
    行動が行動を呼んで
    人が人を呼び
    思いと思いが繋がれば
    それでいい。

    子どもが主人公の作品に
    感情を持ち込んで読むのは難しいけど
    久しぶりに泣けた。

    登場人物の素直な気持ちが
    ダイレクトに読者に伝わる。
    綺麗にまとまった作品でした。

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    2014年08月12日
  • エール!(1)

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    はたらく女性のアンソロジー。頑張る女性への応援アンソロジーとも言えそう。明日も仕事がんばろうと思える以外にも、知らないお仕事の世界も覗けてちょっと知ったかぶれるところも面白いです。

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    2014年05月24日
  • サイン会はいかが? 成風堂書店事件メモ3

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    いきなりシリーズ第三弾から読んじゃったけどじゅうぶん楽しめた。
    こっちは本屋さんの立場でのミステリー。おもしろかったあ!!!
    本屋ってやっぱりちょっとだけバイトしてた、あの空気そのまんまの仕事なんだなー。大変だなー。

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    2014年03月13日
  • 背表紙は歌う

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    今回もどれも楽しいエピソード。のっけから超曲者のゼンパンの人に引き込まれながらも、皆、本が好きで頑張ってるんだな~と思うと自分が手に取る本まで愛おしい。さすが元書店員の大崎さん、次回作楽しみ。

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    2014年11月02日
  • 背表紙は歌う

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    出版社の営業マン・井辻智紀が主役の、出版書店業界の日常の謎を扱った短編集。でもミステリ的要素は軽めで、本や書店が好きな人のための物語かも。
    出版・書店業界は斜陽の業界かも知れません。問題点もいくつもあるでしょう。でも好きなんだという気持ちがギュッと込められています。その好きという気持ちに心揺すぶられて涙腺が緩むこともしばしば。いや、涙腺弱くなっているねえ。
    ただ、業界小説っぽい説明が多過ぎて、そこがまた面白いんだけど、ミステリとしての物語の面白さにもそろそろ比重を置いて欲しいなとも思ったり。好きで面白いからこそ想うものなんですよ。

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    2014年01月15日
  • 夏のくじら

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    祭りに燃える青春。よさこいの描写も躍動感溢れていてとてもよかった。土佐弁と脇を固めるキャラクターの個性も大好き。最後はちょっと物足りない気もしたけれど、また夏になったら読み返したい。高知のよさこい祭りにも行ってみたいと強く思った。

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    2013年12月04日
  • サイン会はいかが? 成風堂書店事件メモ3

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    ネタバレ

    成風堂シリーズ第三弾5編。表題作『サイン会はいかが?』 「ファンの正体を見破れる店員のいる店で、サイン会を開きたい」―若手ミステリ作家のちょっと変わった要望に名乗りを上げた成風堂だが…。『取り寄せトラップ』同一書籍に四件の取り寄せ依頼。ところが連絡を入れると、四人が四人ともそんな注文はした覚えがないと……。『バイト金森くんの告白』杏子が幹事となった飲み会で各自受けるネタ披露。多絵の「付録の悲劇」の流れから金森くんの失恋?告白が鈍い男の相談になる。

    『君と語る永遠』母親と暮らす少年の話が心に沁みる。

    今回は、舞台が駅ビルの六階にある書店・成風堂に戻り書店の裏話。しっかり者の杏子と、勘の鋭いア

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    2013年10月08日
  • 晩夏に捧ぐ 成風堂書店事件メモ2

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    ネタバレ

    成風堂書店事件メモシリーズ2長編推理。駅ビルの書店成風堂で働く杏子のもとに、今は故里に帰り地元の老舗書店に勤める元同僚の美保から、杏子のもとに一通の手紙が届いた。勤務先の宇都木書店、通称「まるう堂」に幽霊騒動がおき店が存亡の危機に立たされている、ついては名探偵のアルバイト店員を連れて助けに来い、というのだ。杏子は気が進まぬながら、多絵を伴って信州の高原へと赴く。四半世紀ほど前に弟子の手で殺されたという作家関係者の近辺に纏わる謎であった…。杏子は脇役。一連の犯人が途中でわかったが多絵の活躍が良い。

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    2013年10月07日
  • 夏のくじら

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    いや~~~面白かった。久しぶりに感動した。高知よさこい祭りの熱さが紙面から伝わってきた。鯨井町のよさこいチームが中心舞台だけど、主人公の篤史だけでなく、登場人物それぞれが人間味たっぷりで、各々の青春や恋愛が描かれていて良かったなぁ。人にお薦めしたくなる一冊です。

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    2013年08月18日
  • 夏のくじら

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    夏真っ盛り。
    強い日差しも、人々の熱気も最高潮に達するこの季節。
    よさこい祭りに思いを込める人々がいる。
    祭りの本番を目指しながら、そこまで作り上げる人々の悩みや友情や夢、そして成長。
    4年前に会った少女と再会を夢見て祭りに参加する篤史。
    今年も会えるだろうか。
    人々の夢を乗せた暑い祭りが始まる。

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    2013年08月05日
  • 夏のくじら

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    土佐の高知のよさこい祭りを舞台に、
    東京から高知の大学に来た主人公の
    一夏の成長を追った作品。

    主人公の篤史は、東京出身だが
    毎年長い休みは高知の祖父母宅に来ていた。
    地元の同い年の従兄多郎に誘われ、
    中学三年生の時に一度だけ参加した
    「よさこい祭り」の踊り連で年上の女性に一目惚れ。
    だがその彼女は、祭りの二日目には顔を出さず...

    中途半端に断ち切られてしまった彼女との絆。
    果たせないまま四年間引きずっている約束。

    当人はなかなかそうとは認めないが、
    その宙ぶらりんな気持ちに整理を付けるべく
    高知にやって来た主人公。

    だが、彼女を探して、会えたとして、
    果たして自分はどうしたいのか。

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    2013年07月12日