大崎梢のレビュー一覧

  • おいしい旅 しあわせ編

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    おいしいもの食べるってしあわせな気持ちになる。
    このアンソロジーでも、色んな事情で旅をする人が、おいしいものと出会っている。
    1作目の大崎梢さん。小学生の男の子の1人旅という冒険が素敵。2人は、その後もいい関係を築いていけるね。
    時空を超えていく篠田真由美さんの旅も素晴らしかった。
    柴田よしきさん、近藤史恵さんも安定の面白さ。
    新津きよみさんもよかった。でも、どこかに落とし穴があるかもと身構えながら読んでいたけどw
    (仮)のとれたアミの会、今後も大いに期待。

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    2023年11月07日
  • ここだけのお金の使いかた

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    ネタバレ

    『百万円分の無駄』 新津きよみ
    『一生遊んで暮らせる方法』 原田ひ香
    『12万円わんこ』 大崎 梢
    『廃課金兵は買い物依存症の夢を見るか?』 永嶋恵美
    『わらしべ長者のつくりかた』 福田和代
    『塾に行かない子どものための五つのクリンプス』 図子 慧
    『二千万円の差額』 松村比呂美

    「アミの会」のアンソロジーです。久々です。
    お金がらみのお話を集めたもので、原田ひ香のヒットにあやかったのかな。

    どれも面白かったんですが、『廃課金兵は買い物依存症の夢を見るか?』 が
    一番好きです。映像で観たいと思ってしまった。シスターフッドってヤツ?
    転売ヤーに転落しようとしている買い物依存症の友人を救おうと

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    2023年10月31日
  • よっつ屋根の下

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    くふー、大好きだ。弱くてウジウジして時々向こう見ずででも大事なことは間違えない強さもあって、つまりは人がしっかり書かれてる。

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    2023年09月26日
  • 配達あかずきん 成風堂書店事件メモ1

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    短編が何本か入っていますが、最初の話と赤ずきんの話が好きです。最後は途中でオチがわかっちゃいました。

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    2023年08月30日
  • おいしい旅 想い出編

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    前作ほどではありませんがこれも最後まで読むことができました。最後の話とミュンヘンの空港から街歩きまでの部分が特に良かったです。

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    2023年02月28日
  • 女ともだち

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    「女ともだち」がテーマの短編小説アンソロジー

    既に出尽くした感のあるテーマですが、昨今のSNSを取り入れた短編は8篇全て新鮮で面白かったです。

    なんでも真似して来る女性を描いた村山由佳さんの「COPY」
    女性あるあるです。
    そしてそこに惹きつけておきながらのラストの急展開にはドキっとします。

    坂井希久子さんの「ト・モ・ダ・チ」はイヤミスを連想させるどろどろした話で、もはやホラーの様にも思えて怖かった。

    千早 茜さんの「卵の殻」は繊細な女性心理が描かれていて女性の執着がただただ恐ろしい。
    「サバサバした女なんていないよ」のセリフが印象に残ります。

    子供時代の競争意識、嫉妬心を描いた大崎

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    2023年02月11日
  • 彼方のゴールド

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    トップアスリートの光と影。
    そういうもの、端から見てるとドロドロしたものが含まれているように思ってた。
    確かにそれはあるけれど、それだけではない。
    高みを目指して挫折して、自分の人生は終わったと全てを諦めて敗北感と共に生きていく。
    そんなのは、何かに一生懸命になったことのない人の戯言だ。
    アスリートとして頂点を目指すことは終わったのかもしれないけど、その経験を生かしてその後の人生をいくらでも豊かに生きていくことができる。
    誰かを応援しながら、自分も応援して。
    スポーツは、それをやっている人だけのものじゃなくて、支える人も観戦する人もいろんな人がいて、それぞれの人のもので。
    それぞれの人の希望の

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    2023年01月26日
  • 11の秘密 ラスト・メッセージ

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    贅沢なミステリー集でした。
    おどろおどろしいものではなく、茶目っ気がやリアリティーがあって1つひとつにはっとしたり、クスッとしたり、温かくなったり。

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    2023年01月08日
  • 11の秘密 ラスト・メッセージ

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    ネタバレ

    このご時世のお話が合って切なくなりましたね。
    途中の文章に暗雲が立ち込めてきますが
    最後に残った言葉に温まるものがあるのです。
    でも、やっぱりこのご時世のあれは憎いよ。

    それとある落とし物を拾った人の日記のお話も
    心の温まるものでした。
    秘密部分は文章通りに解釈しないこと。
    (文章上はそうは絶対に見えないから)

    1個だけ、救えないものがあります。
    ある風土病(?)のお話。
    その真相を知るとなぜ奇怪な行動に
    出ているかがわかることでしょう。
    でもどこまでも救えない…

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    2022年11月06日
  • おいしい旅 想い出編

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    ネタバレ

     温かな記憶を巡る「想い出」アンソロジー。

     お気に入りは福田さんの「幸福のレシピ」と新津さんの「ゲストハウス」。

    「幸福の〜」は、パティシエだった亡き夫の想い出のクリームブリュレの味が忘れられない琴子。旅行先として昔住んでいた神戸で思いを馳せていると、ひょんな事から知り合った一樹と一緒ににスイーツ巡りをする事になり…

     夫が定年退職後に自分の店を持つ事を計画し、後輩と一緒に新作のケーキを公案していた事を知る琴子。そして、後輩が店を持つ事となりそのレシピが日の目を見ることができて良かったです。想い出のクリームブリュレがもう一度食べられた事がほんわかした気持ちになれました。

    「ゲストハウ

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    2022年10月10日
  • おいしい旅 想い出編

    購入済み

    ごちそうさまでした!

    ご贔屓の先生から始めましての先生まで、ほぼ全て楽しく美味しく読めました
    たぶん、ご近所のあのお店?とか今度旅行に行ったら探してみよう!とか実在するお店がモデルになっていたりでワクワクしました
    想い出編だったからか、ちょっと寂しかったり秘密があったりもしますが最終的には納得できるので安心して読めました

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    2022年09月29日
  • 宝の地図を見つけたら

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    あなたは『埋蔵金伝説』を信じていますか?

    この国のどこかに、現在の価値に換算すると数千億、それ以上ともされる莫大なお宝が眠っているのではないかという『埋蔵金伝説』。『大政奉還のあと、江戸城は無血開城となったが、財宝の類はほとんど残されていなかった』。それは『明け渡す前にどこかに運び出したのだろう』と言われる『徳川幕府の埋蔵金』にまつわる『伝説』を筆頭にこの国にはたくさんの『埋蔵金伝説』が存在します。『埋蔵金』というキーワードでネット検索をするとおびただしい検索結果が表示され、実際にそんな『埋蔵金』を掘り当てるために人生を狂わせてもいく数多の人たちが存在するともいうその『伝説』。

    それがた

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    2022年07月18日
  • 忘れ物が届きます

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    過去の後悔、疑念・・・時を超えて知らされる真実。
    切なくも優しい、5つのストーリー。

    正に過去の忘れ物が見つかったような物語。なんだか小さな刺が刺さっているようで心の片隅で気になっていたことが、ぱあっと晴れるよう。ハラハラしつつも温かい気持ちになれました。

    「沙羅の実」 不動産仲介会社で営業をしている『弘司』は、担当先で小学校時代の教師と再会する。すると彼は弘司に関わりのある二十年前の二つの事件について語り始める。
    二つの事件とは、当時六年生の児童拉致監禁と、その子の同級生の父親の転落死。切ない事件の真相は何となく察しがついたが、はっきりと書ききってしまわないことと、ミスリードを利用した最

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    2022年06月13日
  • よっつ屋根の下

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    「家族」とは何か。家族である意義とはどこにあるのか。さらには、正義とは、個人のアイデンティティとは、幸せとは...等々、優しい文体で綴られる基本的には暖かな話なのに、いろいろと考えさせられる。

    とある事情で、父+息子と、母+娘に分かれて暮らすことになった一家が主人公。章が替わるごとに「主役」のメンバーが入れ替わり、それぞれの主役の主観で話は進む。両親はともかく、小学生だった子どもたちが、それぞれの屈託を抱えながらも乗り越えていく & 乗り越えた後で振り返る感じが、とてもリアルで説得力がある。

    一緒にいることがあたりまえ、と考えてしまいがちな「家族」が、離れて暮らすことによって見えて

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    2022年05月25日
  • 惑 まどう

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    まんぞく!
    ミステリってこのくらいのボリュームの短編集が読みやすいかもしれない。気分でない時は他の本に行って戻ってきても、弊害ないし。

    そしてどのお話も、どこか考えさせられる軸が入っている、気がした。

    個人的には、砂糖壺は空っぽ、喫茶マヨイガ、太陽と月が星になる、あたりが好きかな。
    ミステリと女の子同士の恋って、相性いいわよね…!

    喫茶…は、ショートストーリーだけど、言いたいことは声を大にして言っていいんだということが、すっと伝わってきた。

    そしてそして、語り手が姉妹で入れ替わりながら時間が進んでいく太陽…は、悲しい結末だけど、憎しみが必ずしも憎しみにはならない(?)ところに救われる。

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    2022年02月21日
  • プリティが多すぎる

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    ネタバレ

     【Pretty】【Pop】【Pure】【Pipin】
    【女の子はP】が好き!
     
    予想外の配置転換により、全く興味の無い中学生女子向けのファッション雑誌の編集者になってしまった男性主人公。
     大学時代は、マスコミについて調査するサークルに所属し、語学留学や体力作りにも励んだ。
    その成果が実を結び、サークル内では快挙と呼べる名門と言われる老舗出版社「千石社」に入社する。
    文芸部門の編集者を志ざしながら、入社後二年間は時事ネタ満載の週刊誌の雑用係として働いた。
    裏方ながらも、誰もが知る週刊誌の現場で働けることに誇らしさもあった。
     
     そんなさなかでの配置転換!!!
    文芸部門から

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    2022年02月06日
  • だいじな本のみつけ方

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    電子書籍。
    中学生・野々香の身の回りに起こる、本にまつわる小さなミステリーの数々。本が大好きな野々香たちの気持ちが凄く真っ直ぐでありピュアで、読んでいてワクワクした。そりゃ大好きな作家さんの発売前の本が学校に落ちてたら、すごいテンション上がるよね。また響く言葉がたくさんあり、なかでも「たとえ誰か何と言おうと、自分がその小説を好きだと思う心は自分のものだ。」と言う台詞が印象に残った。ぜひまた再読したい作品。

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    2021年12月29日
  • 11の秘密 ラスト・メッセージ

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    優しい作品が多くてほっとする。
    近藤史恵さんの「孤独の谷」は、この中ではぞくっとするというか、切ないお話。
    「扉を開けて」の不思議な雰囲気も、篠田真由美さんだーっとなって嬉しくなる。母娘のあまりに親密な関係が呼んだ「何か」。
    永嶋恵美さんのあれにはしてやられた。うまいなぁ。ああいうのは大好物。
    「青い封筒」も素敵。もうっ。どうなるかと思ったらあんな素敵な。
    アミの会(仮)のかっこの謎はいつ明らかになるのかなー。ともあれ、このアンソロジーはずっと続けてほしい。

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    2021年12月16日
  • スクープのたまご

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    2021/08/16
     あの文春砲を日々ぶっ放しまくってる文春系列の文春文庫から出版されている週刊誌の記事が出来上がっていく過程を小説にした話。
     本の紹介では作者の大崎さんが綿密な取材に基づいて書いたとあり、おそらくこの話の中に描かれているそれぞれの話にも多少のフィクションなどはあると思うけど、モデルとなる人物がいたり、モデルとなる出来事があったりするのだろうなと思うくらいにリアリティがあった。
     自分自身の感覚だと正直、「ある事無い事噂程度の話でも大した取材もしないで芸能人や政治家などのよろしくない話を脚色をつけまくって雑誌を作ってる」「訴えられたって雑誌が売れれば資金は回収できるしオッケ

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    2021年08月16日
  • 彼方のゴールド

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    ネタバレ

    オリンピックイヤーだからこその文庫化だったのでしょうね。

    スポーツと政治は切り離されてべきなのですが、昨今はそうもいかないようで

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    2021年07月18日