大崎梢のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
バスに纏わる5つの短編集
人が傷ついたりすることはないけど警察が登場したり、ほのぼの小説とは違う趣き
バスタ新宿が舞台
「バスターミナルでコーヒーを」
山形から東京に向うバスから行方が消えだ女性の謎を追いかけるお話。
「チケットの向こうに」
大学な部費を持ち逃げした男が現れるのを、バスタ新宿で待つ大学生。探偵の柳浦が良い味を出してる。
「犬と猫と鹿」
主人公の中学生の少年は、修学旅行を抜け出して、深夜バスにのりある目的のために新宿まで戻る。
「パーキングエリアの夜はふけて」
新宿に向うバスの中で事件の関係者が乗っているのではと、途中のパーキングエリアで降りた男の行動がきっかけで、車内は疑心暗鬼となり
「君を運ぶ」
これまでのストーリーに絡んだ登場人物たちが、行方不明の一度しか会っていない行方不明の少年の身を案じて、バスタ新宿に集まる。集大成的なお話
目指す目的は違えど目指す場所は同じと思うと、バスの旅も悪くないなと感じてしまう。
基本、睡眠不足になるので、夜行バスは敬遠しがちですが。 -
Posted by ブクログ
「成風堂書店事件メモ」の4冊目。
今回は、本屋、じゃなくて、書店大賞の授賞式の1日を描いた長編。
なんと〈井辻智紀の業務日誌〉シリーズの面々も大挙登場。
書店大賞事務局に届いた不穏なFAXを巡って、福岡の書店員・花乃ちゃんに頼られる杏子さん多絵ちゃんに、真柴を介して事務局長直々に相談が持ち込まれた井辻くんや「マドンナの笑顔を守る会」の面々が右往左往。
二つのグループがそれぞれ始めた捜査は、途中からは互いに入り乱れ、やがて一つに収斂する。
不穏なFAXやブックカバーの謎に、授賞式における覆面作家の存在や順位の改ざん疑惑など、犯人いわく『クモの糸みたいに張りめぐらせた』策謀はややこしくて、やはりこのシリーズは短編集のほうが良いかななどと思っていたら、最後になって飛梅ならぬ飛松伝説が姿を成しこの一日が過去の出来事を洗い流して、本を愛し売る人たちに対する温かい眼差しの佳い話になった。
真相に辿り着いた多絵ちゃんは凛々しくて、彼女を護ろうとした井辻くんも格好良かった。「守る会」の面々はいつもの通り暑苦しかったが、それぞれに持ち味全開ではあった。
話の中では、書店、じゃなくて、実際は本屋大賞か、の功罪が丁寧に語られており、私は本屋さんて泣ける話が好きなのねくらいしか思っていなかったので、なるほど色んな人がいて様々な視点があるのだと興味深かった。